10月の川柳

近詠


平和なら総裁誰に変わろうと


同情はされるが何も変わらない


前夜から機嫌が悪い歯科予約


ほめ言葉美人じゃないが飽きぬ顔


よう見とき親の介護をする背中


肝心な事が言えない長電話


取りあえず笑顔私でいるために


赤信号続きようやく立ち直る


売約済みと書いてあるから欲しくなる


誕生日忘れられても腹が立つ


誕生日忘れたふりをする齢


ひとときを思い出という隠れみの


その気になればと暗示を掛けている


他人を責める一番楽な道だから


題詠


切符買う間を置き引きに狙われた


大あくび記憶が一つ消えている


買物の最後は花屋給料日


お茶飲みもってニコニコちぐはぐな会話


盗聴器に聞かすとんでもない会話


カキ氷崩れて私待ちぼうけ


嘘少し混ぜてショックを和らげる


騙された方も責任問われてる


過労死寸前責任感が強すぎる


ひと日の長さ点滴じっと見つめてる


百点と結婚までは思ってた


句読点打って風向き変えてみる


舌鋒が鈍ってきたな妻も歳


せっかくのデートに友がついて来た


思い返せばあれは告白だったのか


母の背に合わせて棚を低くする

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