5月の川柳


近詠


ヒリヒリと私を試す風が吹く


言い勝って心拍数が増えただけ


ゆらゆらと君の心を手繰り寄せ


褒め合っていつか虚しくなる会話


おせっかい機転が利くと褒められた


弱点を見抜かれそうで黙ってる


優しいな忘れた振りをしてくれる


大欠伸うつしうつされ平和です


長電話そばでタイマー鳴っている


バーチャルの世界へ暫し雲隠れ


白木蓮咲いた散ったと立ち話


度忘れを同時に思い出す寝床


顔見えぬメールついつい喋りすぎ


いきいきと好奇心など道連れに


題詠


警察を出る時まわり気にしてる


滑らかなお詫び心に届かない


朝シャンの香りほんのり満員車


移り香のほんのり罪の匂いさせ


憧れの人の名前で猫を呼ぶ


虐待の傷やないかと疑われ


邪な心を天に見透かされ


天を仰いで悔しさに耐えている


もっともらしい顔で情報やってくる


口コミで主婦のパン屋が流行ってる


ご馳走は備長炭で焼く秋刀魚


その歳でまだ焼餅を焼いている


懲りもせず余計な世話を焼いている


素で勝負飾りものなど要りません

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