12月の川柳


近詠


柿熟れて遠いあの日を呼び戻す


受け入れてそれからやっと本物に


ほんわかと無口夕餉の差向い


包丁をといでお土産待っている


居眠りが美女で黙って肩を貸す


生きてるかと打てば元気とメール来る


ケータイのにやけた顔が前の席


聞こえてくる話退屈はしないけど


おばちゃん達が降りて静かになったバス


何時かいつかと念じていれば叶うはず


模様替えしてはうろうろ捜し物


まぁええか夫の口癖がうつる


傘立てに百均の傘たまってる


ジングルベル聴いておでんの鍋囲む


課題吟


生前葬なにやらみんな嬉しそう


あのけちが仰山祝いくれはった


寝込んだらテキパキ家事をする夫


隠し場所何度もかえて出てこない


留守電にため息だけが入ってる


私もと妻が遊んで困ってる


遊んでるうちに手加減身に付けた


どん底の私にだって見える月


ひとかどの人物らしくするパイプ


人なぐる道具じゃないよ鉄パイプ


さわやかな空気行進曲が鳴る


全力を出し切りました負け試合

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