11月の川柳


近詠


悲しみを道連れにして秋の風


がんばれと口には出来ぬ弱り様


常備薬みたいな友がいてくれる H19年度京番秀吟抄


吐き出してしまえばつまらない悩み


諦めの早さは特技かも知れぬ


停留所バスが来る方みんな向く


少しだけまあるくなって闇を出る


背伸びして描いた絵迫力に欠ける


深読みでひとり芝居をする愚か


ハイハイと安心できぬ返事だな


絵手紙の柿が届いてやっと秋


信仰のようにアロエを食べている


自分では買わぬ祝いのマスカット


ハウスみかんの味がもひとつ頼りない


課題吟


会社でも家でも野党僕の席


笑顔だけでも皇后様を真似てみる


気合いが入る賞金が出るゲーム


毒舌も労りなんだ照れ隠し


真実は一つ言葉を飾っても


あれ以来白いまんまの日記帳


それだけで美味い炊きたて白い飯


ええとこはみんな私の血筋です


粗筋を読んで観て来た様に言う


半額まで待つ閉店前の寿司


オフタイムやのにケータイという鎖


命とやほろりはかなく萩の花


幸せそうな人の哀しい過去を聞く


年金暮らし風のまにまに揺られよう


トップへ 川柳のひきだし 掲示板