8月の川柳


近詠


8月の恨み憶えている空だ


バスが揺れ人も揺れてるけだるい日


飴玉をなめて励ます思考力


いけずする貴女はきっと寂しがり


相乗りで通勤ガソリンが高い


やりくりの知恵にも限度あるのです


杏子酒を少々妻は蝶になる


受け止めて思い悩んだ嘘だから


食べ頃の糠漬けあればそれで良い


苗代の分だけ出来て胡瓜枯れ


花のある時はせっせと水をやる


植木鉢いくつも枯らす暑い夏


目玉商品それだけ買えず見栄をはる


題詠


あこがれが恋に変わった夏帽子


惹かれあってますアウトな者同士


物価高キャベツの芯も刻んでる


お隣が静か阪神まけている


禁煙の誓い三日でやぶられる


本番になると脆さが出てしまう


寝たきりの母が離さぬ預金帳


ポックリ死最後の欲にとってある


無駄話時にはヒント貰ってる


今ならわかる母の教えに無駄がない


無駄口をきかぬ夫で肩がこる


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