12月の川柳


寂聴の源氏を風が読んでいる


相槌を打つだけ夫そばに居る


たいがいはしゃーないなぁで済ます妻


軽い品ばかり選ってる旅土産


釣果待ち鍋の準備は出来てます


食べ上手骨標本になる秋刀魚


売り場では美味そうだった肉の色


転んでもいいさ膨らむ好奇心


切手まで貼って締め切り日は昨日


ちょっと楽くすり飲むのをすぐ忘れ


ほんまのとこはどうやと悩む京言葉


お疲れさんショーウインドーに映る顔


今回の謝罪角度は九十度


課題吟


カラオケの練習風呂に1時間


銀盤に妖精が舞う独楽になる


もうあかん氷になってきた会話


米朝が出るそれだけで行く落語


悪いとこおへんと医者は言うけれど


面子さえ立てばと妥協してしまう


寝ころぶと妻が掃除を始めだす


何ぼ稼ぐんやろかハニカミ王子


土壇場の執念凄い顔になる


哀しみをちょっと元気にする化粧


空白のページに沈む物思い


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