9月の川柳


近詠

流れてるうちに私を見失う


苦労した事は言わない苦労人


ありがたい手ぶらでいける友の家


家族皆元気で集う日が祭り


失敗を料理の本に八つ当たり


顔色を読んで話を切りかえる


手に負えぬ夫突然石になる


遠花火夫婦の思いすれ違う


精進が悪かったのね雨になる


一日の違いで抜けるような空


血液型聞いてやっぱりとは何よ


電池切れ何の役にも立たぬ辞書


歯科内科耳鼻科まわって黄昏る


入門書頼りに一つ趣味増やす


課題吟

賑やかな妻も静かになる残暑


モノクロの記憶しかない僕の海


渋柿とわざわざ札をぶら下げる


この時勢役所勤めと言いそびれ


のほほんとしてられたのに脳輪切り


輪の外にいるから見えるものがある


結婚指輪昔は華奢な指でした


つらすぎて空白のまま日記帳


肝心なとこが記憶に無いのです


履歴書に空白未だ職がない


そんな事言わんといてよ男やろ


そんな事あったかいなと惚けとく


家族の歴史見てきたバラバラの湯のみ


お互いの来し方聞いている湯のみ


婚活の条件少しずつ妥協

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