H22.7月の川柳

近詠


煙たいな存在感のある無口
2010年年間秀吟句

暑かったいや寒かった今日も暮れ


転居先不明の文字が滲んでる


後戻りしようか山椒炊く匂い


無意識に噛む回数を数えてる


ひとときを乙女にかえる天の川


あほやなあ言うてる顔が嬉しそう


満面の笑みにとけだすわだかまり


嘘も方便少し大人になった君


特売の客へマイクも過熱する


受付の筆が私のアレルギー


思い込み過ぎて人の輪かき回す


ささやかな喜び庭に茄子きゅうり


課題吟


キーキーと鳴く自転車を持て余す


神経がピンと張ってる歯科の椅子


図太いなこんな時でも笑ってる


お疲れの夫へさっぱりのメニュー


目が青いだけで焼かれたお人形


嫌な事柳に風と受け流す


セールスの粘りへ二階から電話


風鈴を吊るすと夏はすぐそこに


かぶりつくトマトやっぱり夏の物


あっけなく終わった恋もセピア色


御馳走の後は茶漬けで締めくくる


あっさりと許され罪を意識する


三拍子揃ってるのにまだ独り

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