H2212月の川柳



近詠


世辞一つ言うだけなのに汗をかく
2010年年間秀吟句

ニコニコと聞こえた振りを後で悔い


箱買いのみかん仕事の様に食べ


口論もここらが限度米をとぐ


松茸を嗅いで眺めて写メールに


口はれるやんとニコニコ土瓶蒸し


奇遇やねウフフと時計ばかり見る


体重計一縷の望みそっと乗る


図書券を今の子あまり喜ばず


お姉さんと呼ばれて秋刀魚値切れない


ひょっこりと亡母が顔だす明けの夢


のほほんと生きていきますその日まで


頑なに黙る私の意思表示


課題吟


新設の駅へ我が家も一等地


終着駅起こす車掌も顔なじみ


落ち目やな飼い犬にまで吠えられる


コンビニの監視カメラへあかんべい


ご婦人の帽子が邪魔でよく見えぬ


瓜二つ割り込み揉める遺産分け


安売り店渡り歩いて主婦の知恵


真夜中の信号違反してしまう


平凡を武器にこの世を渡ってる


肩凝りへ軽い上着を買うてくる


背広の上着ばっかり残る洋ダンス


早起きのご褒美朝焼けがきれい


にっこりしたらもう一つまみ入れてくれ


また今日も我が子呼んでる拉致の海



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