H24・9月・10月の川柳


近詠


固唾飲み五輪観戦夜が白む


チャンネルを変えれば鼾ピタリ止む


明日出来ぬかもと精出すボウリング


電話から風鈴の音暑いわね


やっぱりという悔い眠り妨げる


心配の割には減らぬ体脂肪


家計簿の残高見える皿の数


太る本サプリメントも見掛けない


美味しいもん食べて元気をだしなはれ


寝込んだら看たると夫期待させ


日記から愛や恋消え古希になる


余韻まだ角曲がるまでお見送り


出涸らしにまだまだならんネジを巻く


また会おね次をだあれも言い出さぬ


九時からは家の電話でまだ続く


すぐハイと返事べっぴんさんやなあ


焦らない何時か帳尻合ってくる


キャベツざくざく空っぽになってゆく


何事もなくて時計が進まない


返信用に綺麗な切手期待込め


良い夢を見そうな布団日の匂い


大丈夫言葉にすれば救われる


課題吟


涙もろいを善人と思い込む


何しても妻は味方と信じてた


薬漬け人には元気ですと言う


建て替える気力が無いと言うておく


ああだこうだと親切ごかしほっといて


一直線雑音なんか気にしない


お見合いへ修正しすぎこの写真


朝ごはん位一緒に食べようよ


割り勘にする時だけは誘われる


節電へビールの缶が倍になる


喜んで来たわけじゃない顔に出る


一度目はハイと言えない天邪鬼


老眼鏡かけて本気になっている


手を叩くだけで我が家はお茶が出る


十五夜に出会い十三夜で別れ


一口しか飲んでまへんで呼気検査


風邪を引いても薬は飲まぬ試合前


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