H25年  6・7月の川柳


近詠


期待などしてない筈が心待ち


そうだった母の日やったありがとう


本心にふれて出来ない頼み事


よくとちる話が妙に胸を打つ


いざ連休何処へも行かぬ4日間


玄関にバラ一輪のおもてなし


錆びつかぬ様に何時でも好奇心


夫よりすこうし下手で誘われる


とんとん拍子に行く日もあって生きられる


百均の傘は忘れず持ち帰る


番号で呼ばれるなんてごめんです


元気やねと言われ元気な振りをする


だんだんと自分が見えてきて老いる


取り敢えずその場とりもつ冷奴


注意せな昔話が増えてきた


減塩の醤油たっぷりかけたはる


売れてますほんなら買うの止めますわ


貴方には見抜いて欲しい空元気


健康食あれもこれもで太りだす


ひょいと来る息子カンフル剤である


信号が赤で決心また鈍る


誰だって笑えば美男美女になる


食事時明るい会話だけにする


献立に困ると出番費冷奴


砥ぎあげた庖丁前よりも切れず


ライバルの眼がわたくしを支えてる


薬飲む余地を残して腹七分


電脳へ気付いた時は丸裸


題詠



少年の心まだ持つ夫です


失礼な人や女に歳を聞く


石鹸の匂いにふっと気を許す


スマートフォン誤作動続き放りだす


困ったな教えたがりが傍に来る


ケータイ文化人は無口になってゆく


何時までも終わらぬ母の子守唄


平凡な顔ですわたくしはスパイ


本心は筆談でする盗聴器


父と母からお駄賃もらう逆スパイ


気を抜いたらアカン背中が丸うなる


エネルギーチャージしに行く竹生島


庖丁に釘付けメロン五等分


共稼ぎ半分に割る生活費


ちらちらと視線気付かぬ振りをする


娘と妻の会話へ入る余地が無い


娘の彼に難癖ばかりつけている


五人目も娘でやっと諦める


1本のバラで満足してしまう


がんばってお国の為と子が九人


国と国わかり合えないもどかしさ


おはようの声で機嫌を見極める


緊張で生唾ばかり飲んでいる


芯の無い人や信用できません


懐具合三嶋亭からかごの屋に


まあええかばかり小さくなる器


出涸らしのお茶がぬうっと突き出され

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