H25年12月・H26年1月の川柳
近詠
大好きな秋駆け足で逃げてゆく
良いことは分かっていても手が出ない
様と呼ぶ病院長いこと待たす
消費税アップ1円玉貯める
伸び代はまだある古希の知識欲
口喧嘩するのも脳の活性化
褒められた時こそ思い出す初心
錯覚を朝の鏡が打ち砕く
鼻で息しろと歯医者は言うけれど
似たような道を歩いて親子だな
その先の光信じて進むだけ
簡単に許してくれた下心
台風一過憎らしい程青い空
気の毒にもっと聞きたいその話
安堵した途端お腹が空いてくる
無口でも携帯の指よく喋る
試されていると気付かぬ有頂天
お節介見て見ぬ振りが出来ぬ質
指体操きしむ頭に活入れる
聞いた話やけどと親切そうな顔
ストレス発散百均の店が呼ぶ
ほっとけば忘れてたのに蒸し返す
胸ときめかす真っ白な予定表
聞き役に選ばれました堅い口
本物の出汁とわかってくれた舌
結局は妻が正しい事になる
歌うたう調子で活を入れる妻
留守電にして防いでる詐欺電話
満足したらアッというまに色褪せる
課題吟
褒められて花も私も満開に
妻や子がいて温かい檻である
娑婆では食えん刑務所に逆戻り
母さんと呼ぶ妻の名は何だっけ
何千回名前呼んだか拉致の海
左右見て信号一つ待つゆとり
不良品中国製かしゃあないな
楽すればボケると卒寿家事こなす
少しずつ減って精出すダイエット
女三人あっちこっちへ飛ぶ話題
家電の寿命ボーナスが吹っ飛んだ
戦争はダメと幼児の時代から
撮り溜めのビデオ楽しむお正月
携帯を替えてバッサリ縁を切る
宝くじ当たり縁者が急に増え
筆まめな友が重荷になってくる
正座して読む墨の香のする便り
凡人の舌で看板信じ込む
看取ったる私が先に逝くらしい
スマホに夢中友達はいりません
駆け落ちまでしてひと月も持たんとは
笑えないギャグを毎日聞かされる
千六本いつか無心になっている
痛いとこ突かれて咳が止まらない