H26年2月・3月の川柳


近詠


六度目の午しなやかに跳ぶつもり


五円ではなあと神様しぶい顔


歳なりの健康願うおさい銭


他人事の様にもしもを聞いている


物わかり良すぎて付けを払う羽目


うたた寝も健康法という夫


お正月女はやはりおさんどん


特売品ばかり一月のレシート


ゴミ置き場カラスがゴミを捨てに来る


セールスに負けぬ笑顔でお断り


脳トレに男も料理しませんか


いかにもの嘘が笑いを誘ってる


駆け足で逃げる記憶と綱引きを


喋らして電話掛けたの私やで


百歳にくじけないでと励まされ


酔虎ですの声まだ耳に残ってる


天寿全うされど寂しい酔虎逝く


三が日済めばほっこり本音です


小さい方選ぶ大人になったよね


緊張が過ぎて本音をついポロリ


幸せなお話欠伸かみ殺す


反論は七分でやめて恙なし


友の愚痴聞いて学べる事もある


拝まれて貸してそのまま忘れられ


当たり前の事も書いてる注意書


諍いをしてる暇なしソチ五輪


横文字のメニュー指差すだけにする


楽しみを明日に延ばさぬことに決め


一つ買ったら一つ棄てますこれからは


課題吟


死なんといてや年金が減るさかい


やめときと言うから余計熱くなる


郁郎さん天国の椅子どないです


慣れん選挙で無くしてしもた知事の椅子


よく読めば色落ちすると書いてある


出不精の夫にこにこ送り出す


何はともあれ弁当箱は空っぽだ


戒名も墓の用意も出来ました


畳の上で転けた理由が分からない


そうやったんやゆっくり霧が晴れてくる


経験があだ中高年の登山隊


起き抜けの顔ごまかしはききません


年金の為や大事にしてくれる


ベンチャーとはホリエモンかと孫が訊く


上手に転ぶ練習をしています


文化とはゴキブリ食べる国もある


口だけは達者ひとまず安堵する


残高がゼロになる頃逝くつもり


家賃格安幽霊が出るらしい


恋に恋していた頃を知るノート


交換ノート燃やして明日嫁ぎます


何枚か破った跡があるノート


耳鼻科で会えばただのオッチャンご住職


長電話わたしの時間返してよ


雪の夜は昔話で温めあう


子供にはここが故郷根をおろす


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