H26年 6月7月の川柳


近詠



バラバラに壊すと光見えてきた


ドクターのひと言景色変えました


両親のいないふるさとお客様


渋滞へバイクの法衣ごぼう抜き


前略にかしこ卒寿の初メール


貶された後で褒められ株あがる


留守電の無言へそっと受話器置く


厄介なことは聞こえぬ耳らしい


青空を仰げば愚痴が消えてゆく


風向きを突然変えた咳払い


どん底やのにあほらしい程青い空


新緑の壁に私の小ささよ


リセットボタン何かいい事ありそうで


まあええか命とられる訳でなし


都合悪いと老人になる夫


病む人へ優しい嘘をつきました


また留守かいな留守電にぼやかれる


欲が出た途端にリズム狂い出す


家の中ぐるぐる今日も一万歩


良い方に解釈してる笑い皺


何時言おう話なんにも聞いてない


無視されてなんか気楽になれました


隠し場所あちこち変えて出てこない


にわか雨ビニール傘がまた増える


玉葱を食べてりゃ薬いりません


梅雨真っ盛り風鈴も貝になる


親切のつもりセクハラだと騒ぐ


課題吟


添え書きのひとこと元気付けられる


お金まだ貸したままねと追伸に


ジャンプするチャンス逆風吹いてきた


身ぶり手ぶりで言葉の壁を超えました


迷子になりそう病院の白い壁


姑のいけず今ならわかります


パソコンの謀反データが消えました


絶対ともう頑張らぬ記憶力


抱き合わせ欲につられて無駄を買う


悪口ばかり聞かされたのにツーショット


あの人がそんな筈ない嘘でしょう


そのまさかでした10年目に子供


ののちゃんの漫画我が家のことみたい


家事介護妻にあげたい博士号


今でしょうけしかけられて吠えている


味噌汁がうまい迷わずプロポーズ


咳払い目配せも駄目足を蹴る


病は気から心療内科すすめられ


内科医が何でもこなす過疎の村


誤作動にボタンいっぱいメカ音痴


贅沢な悩み自慢のように言う


マニュアルの最初でいつも蹴躓く


ローヒールばかり夫と歩く時


どうぞどうぞと敷居の低い隣組


実物通り撮れるカメラで気にくわぬ


ベストセラー文庫出るまでお預けに


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