H26年8月・9月の川柳
近詠
人間は顔やないでと負け惜しみ
一緒もいいが独りもええな映画館
大泣きの後スッキリと映画館
イライラが伝染しあう凡夫婦
半額に負けて走った交通費
もう寝溜めできない腰が悲鳴あげ
ハイハイとほんまに腹が立つ返事
余りにも親しげなので名が聞けず
寝る頃になって言伝思い出す
掬われて結局金魚鉢の中
どんでん返し寝返りばかり打っている
永遠と思ってないが信じたい
すぐ溜まる整理したはず不用品
こんな程度で昔病気と言わなんだ
夜更かしと昼寝帳尻合わせとく
若さを意識階段に足が向く
うきうきと今日は大きいフライパン
風鈴が貝になってる熱帯夜
朝顔に育てられてるのは私
笑うしかない裏切りを受け止める
プライドは傷つきやすく出来ている
アホになれてもご機嫌とりは出来ません
一年中風鈴吊るす野暮な家
時々は図書館避暑に利用する
聞き流せないから悩むお付き合い
エコ暮らし昭和の知恵が蘇る
課題吟
戻れない過去へブランコまだ揺れる
風鈴の音でご近所揉めている
居留守かなガスメーターが動いてる
どんな風吹いても受けて立つ自信
反対は覚悟根回し済んでいる
検査値の結果を待っている廊下
びくびくとするから妻に悟られる
歳なりのお姿になり両陛下
低血圧エンジンすぐに掛からない
深呼吸血圧ちょっと高めです
矛先が向くと何時でも黙り込む
干支だけを教える事にしています
二つ返事にちょっと不安な頼み事
私より綺麗な人と出掛けない
残り物並べ豪華なアラカルト
アラフォーの娘縁付く残り福
アルバムの父ダンディーなソフト帽
夏休みゲームソフトにはまる孫
物忘れ見えぬ聞こえぬ増えてきた
優先座席譲られ老いを自覚する
反対の声も肥やしに前を向く
慶弔にカタログ幅をきかせてる