H26年10月11月の川柳


近詠


あれもこれも未遂で終る暑さボケ


涼しくなったらと約束がたまる


お土産の干菓子はすでに秋の色


わからない事は聞こえぬ振りをする


仏壇の前で泣いたり笑ったり


秋もたけなわ勢い増した腹回り


雲ながる無駄なことなど何もない


曲がり角何時かいつかと夢を見る


譲られた席お互いを見つめ合う


これからの十年夢を盛り付ける


まっさらな気持ちになれる雨上がり


さよならは嫌い又ねと別れよう


美容院帰りは邪魔になる帽子


食べこぼし相手のミスはすぐ気付く


透明なものに何でか蹴躓く


一色になれぬジレンマ秋の空


顔見せるただそれだけで良いんだよ


残暑お見舞いやっと出したら秋の風


カレンダーめくって夏にさようなら


サプリメント頼りに夏を切り抜ける


朝晩に言葉待ってる鉢の花


聞き上手話のツボを外さない


疑いもなく信号で止まる赤


遊ぶ金利子の予定が総崩れ


見習わなあかんコスモス生き上手


課題吟


いよいよね期待に弾む毛糸針


結婚はしない子供を産みたいの


勝手でもお願いしますお賽銭


後釜はいるし心配せんといて


食卓に花をかかさぬ妻でいる


結局は老化あちこち検査され


本当のお洒落裏地に凝ってます


富士山の裏はあっちと譲らない


連絡網もう二番目が間違える


用件だけ味も素っ気もないメール


よう動く嫁にうかうか寝てられぬ


お出掛けにワンポイントの付けまつ毛


舌だけを頼りにつなぐ母の味


苦労した事は何にも言わぬ母


マニュアルの通り謝罪する角度


恰幅の良さを買われて苦情処理


ゴメンねと先に言われた負けました


自販機の隣タバコ屋のおばあちゃん


単身赴任帰れば座る場所が無い


いやいや飲んだスキムミルクで今が有る


物思いホットミルクに癒される


ちょっと待ち息せき切って忘れ物


君の背に追い付くつもりスクワット


澄んだ目が大人の矛盾突いてくる


言葉より痛い視線が突き刺さる


じっとして無理な注文三歳児


五体まず動かす朝のセレモニー


留守電にして防ごうよ詐欺被害


残高を聞くのは詐欺と覚えとこ


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