企画のお部屋

このコーナーでは、百貨店の催事企画をほんのわずかですが掲載することにしました。他店の企画の方、ご覧になってご意見を下さい。

1 総合廉売催

「感謝祭」「誕生祭」「ザ・バーゲン」「大掘り出し市」など、とにかく商品価格の安さをアピールするタイトルで、価格訴求をする催。ただし絶対価格はロードサイド店やSPAに負ける、百貨店なのに百貨が出せないため売上は低迷している。

2ファッション催

「大婦人服市」「くつとバッグの大全集」「ブラウス特集」「カシミア特集」などファッションアイテムの中からシーズンに対応した商品を特化した催。開催するタイミング、商品の奥行き・プライスラインのバラエティをそろえられるかどうかが成功のポイント。いわゆる百貨店らしい催で、商品力があれば成功する催。

3 物産催

「北海道市」「○○県物産展」など、食品や工芸品を中心とした粗利の少ない催。運営は先方の企画にお任せで楽だが、食品中心のため労働力の提供の割には儲けが少なく、また、先方の足代や宿代などの経費を負担しなければならないため最近減少している。ただし、動員力はあるので一概に否定できない。

4 企画催

手作り雑貨・アンティーク・人気の店など、これも間に企画屋が入る催。最近ではブランド品の中古品を扱っている店も導入したりする。ネタが無いときに便利だが、個人や個人商店が入るため設営・運営は面倒である。また、商品クレーム・入金時の細かいミスなどの処理が後々まで付いて回る。

5 店内外特招

 ハウスカード・外商カードホルダー相手の催。店内の特別会場やホテルなどで有名ブランド品を中心に商品を集め開催する。一定数の客数・売上は確保できるが粗品代・ホテル会場費など結構経費がかかり、下手をすると純益が出るどころかマイナスになってしまうケースもある。 ただし、目先の売上が確保できる、百貨店のプライドが満足されるというメリット?があるためなかなか止められない。

*とにかく、私の勤めている会社では催事イコール低収益、ということで催事自体を減らして行くのが建前になっていますが、結局、目先の売上を確保するのが目的にすり替わっており、催事の数はほとんど減っていません。

 また、経費削減のため広告経費も大幅にカットされている中でも不必要な程、催事広告が多いのも、おかしな点です。もっとも企画担当者にとってはありがたい話ですが。

 必要ないと言われながらも、やらなくてはならない。のは、幸せなんでしょうか、不幸なんでしょうか。