西野流呼吸法日記(パート1:1995年編)

1月16日(月)

・この日は私の35歳の誕生日であった。天王寺の帝塚山にある西野バレエ団に初めて行って入門した。週1回で月15,000円と入会金10,000円を払った。また、この日から10連休をとっていた。集中していこう、と言うわけだったが、翌17日に阪神大震災が発生、西野塾へ行くことばかりか連休も無くなり出社を余儀なくされたのだった。

2月度

2月は4日、11日、18日、25日の4回、毎週土曜日に行ったようだ。しかし、このときは日記を付けて残していないので不明。

3月度

3月は毎週土曜日の朝10時からのコースに行った。4日、11日、18日、25日に行っている。

*4月度

4月は1日、8日、の土曜日に行っている。

15日(土)

・来月5月から一般コースへ上がっても良い、と言われた。気を圧力として感じる。(気を最後まで前に出す)。

17日、気を出すとき、矢印をイメージする、ビームをイメージする、或いは西野先生をイメージする。

・とにかく前へ出さなくてはいけない。内にこもってしまうと良くない。というか対気にならないのだ。

・矢山流をもっと研究してみることだ。気功法を意識の進化のプロセスとしてとらえる。 イメージを豊かにすれば、気はもっとつかみやすくなる。

22日(土)14時〜

風邪をひいているが行く。高橋(老人の)先生の気が最も強く感じられた。思わず声を出す。ウワッと体ぜんたいに、強い圧力を感じてしまう。今日は4人先生がいたが。雨が上がったせいか、ムシ暑く汗だくになった。やはり気を前に出していないようだ。先生を通り越して、その先まで出さないとダメ。帰りに西野師匠を見た。カッコいい。

*5月度

6日(土)14時から

南海電車の回数券を買う(1,700円)。

今日は振替えで初めて2階へ上がったが人が多い。でも、対気は5回出来た。指導員5人いた。飛び方が迫力があって、下とは違う(1階が入門クラス)。下より少し早く終わる。20日は西野師来る。だから必ず行く。

13日(土)14時〜

・今月度10時からのクラスをとったら変更できないと言われた。或いは週2回に。5,000円プラスするか。よって20,27日は10時〜でないとダメ。

・船井幸雄氏は西野流を気を手と足から出していると指摘している。確かに足は言わずもがなであるが手からも出すのだろうか。指導員は丹田から出すように言うが。今日は手からも気をだしてみよう。そしてその結果を終わってから書こう。

20日(土)

・丹田のみで気を出している。

27日(土)

・今日は手と足から出すようにしてみた。比較的良く飛ぶ。が、相手の気を感じることがほとんどない。気が分からず飛ばされている感じ。今度は手と丹田から出してみよう。それといちいち足芯呼吸しなくても良いようだ。手を合わせて息を出すだけでも飛ぶ。

・今回は手と足から気を出してみた。確かに丹田のみよりも飛ぶ。エレベーターの圧力の様な気を感じることはなかった。しかし、飛ぶのである。

 また、足芯呼吸の時、矢印をイメージして呼吸してみた。背骨が結構良く通る気がするが、矢印が薄っぺらいので頼りない。気のボールのイメージの方が良いか。それとも立体的な光る矢印にしてみたほうが良いか。対気のときは今度、手と丹田から出してみよう。手+丹田+足も考えられる。多元充足すれば走り出すのだろう。相変わらず呼吸が苦しい。慣れてきてないのか。また、命門が閉じたままなのかもしれない。楽に呼吸が出来るようになるコツをつかまれないか。

 船井総研の面接をどうするのか。どうすると言ってもなにをするのか。

6月度

5日(月)

今月からいよいよ西野師と対気が出来るようになる。半年たつのは早いものだ。しかし、気の世界に自分が入り込みはじめたのか色々なことが起きる。手と丹田でやってみよう。と思ったが二日酔いのため、十分気が出ない。一般クラスではフツーの知らない人が見たらキチガイかと思うようなそんな光景である。相手の気が感じられるのだ。

・船井総研の面接に行って8月に二次面接を受けることになった。ホンマか?こりゃ。ホンマに大丸やめんの?どーする?!俺の人生なんだろう。どこへ行くのか。わからない。

12日(月)

・手と丹田で続ける。または多元充足。

・「気は出せば出すほど入ってくる」また、「緩めればより気が出る」と他人が言っているのを聞いた。出せるだけ出すことを心がけていたら気を感じることが出来たし、また、もう一段上のステージに上がったように感じる。気の感じ方が丹田ではなくて全身で感じた。大きな繭に包まれる。或いは全身で気を受け止める。(と言っても受け止められないから飛んでしまうのだが)、以前の丹田のみで感じるのとは明らかにちがう。今までではこのような受け方はなかった。「出せば出すほど入ってくる」これはポイントだ。また、練習の時はかなりリラックスして出来るようになってきたことも影響しているのだろう。下手に丹田に手を当てて、緊張するよりは他人の面白い動きを見て、笑っている方が良い。「ほおが緩めば」とは真実であることが実感できる。

16日メモ

・人体が水で出来ていることを実感する。身体の70%は水分。「固い」〜「柔らかく自由で自在なもの」イコール「宙遊」。身体を緩める。細胞レベルまで緩める。〜アルカイックスマイル〜

身体が水であることが分かると対気でも強くなってくる。・緩めを身体の各部に拡げることが上達に繋がる。・丹田を下腹部としてこだわらないでエネルギーを全身に拡げると、全身が丹田と化す。

・他人と空間・時間を共有できると、気の出る次元も一段高まる。

・今、生きているということ、現在の自分の身体こそを唯一の真実として捉え、肩書きや地位が幻想であることが分かっていさえすれば何があろうが関係なく自分を唯一の拠点(主人公)として、人生を建て直すことが出来る。

19日(月)

・気を出せるだけ出す。

・西野氏と初対気。風邪ひいているのはマイナス要因になるのだろうか。香港で買ったTシャツの事を塾生の女性に聞かれた。

・初めて西野師と対気をした。緊張してたのと、ノートを読み返す余裕がなかった。前回同様上の方からも気が来ているのが分かった。頭から気が入ってきているのかもしれない。百会が開いてきたのか。矢山流を続けることだ。何事にもやはりコツというものはあるのだろう。一度日本橋に寄ってみよう。しかし、風邪を治すことが一番である。

25日(日)

・ゆるめる&天地の気を取り込む。

7月度

1日(土)

・とにかく暑い。上の方から気が入ってこない。ちょっと、マンネリ化してきた。

8日(土)

・多元充足でやってみよう。

・今日はかなりリラックスして出来た。と言うのは思念を「平和」に持っていったからだ。頭の中のモロモロを追い出すのには、どうも世界平和の祈りが強烈にキクみたいだ。思念していると真っ白い色で包まれた。気が強い弱いと気を練ることも大事だが、気の質も、対気でやっているのだから、大事だと言えよう。良い気を出すことも大事だ。質、量ともにレベルアップして本物と言えよう。周囲に悪い気を出すのか良い気を出すのかでも、運命は変わってこよう。

15日(土)

・気のレベル(質)にも注意する。

・特にこれと言った進歩はない。しかし、世界平和の祈りは続けていこう。後は技術的なレベルアップをはかるために。

いよいよ、大周天法のマスターに取り組むことにしよう。すなわちアウン大周天法である。気の流入とともに、発声を加えて全身にゆきわたらせる。各チャクラと発声音を覚えねば。

22日(土)

・西野先生来阪

・格別な進歩はない。大雨で暑かった。ウオノメが痛い。最近、印堂に非常に強く気が溜まるのか、ビンビン感じる。気が上がっているのかこのチャクラが発動を始めているのか、良く分からない。ここへ気を集中するのがよいことなのかどうか。しかし、世界平和の祈りをすると、ここに来る。ま、あまり、囚われないほうが良かろう。

8月度

5日(土)

・手と丹田。本日は渡辺先生。庄司先生との対気が一番スキ。自分ではリラックスして気が出せる。依然、足踏み状態。新展開はまだまだか。

12日(土)

・ねむたい。一度基本に戻って対気時、足芯呼吸をしよう。

・足深呼吸を基本に戻したらまた、感覚が戻ってきた。すなわち、足芯より吸い上げ丹田に落とし、吐く息は一気に腹の底から出す。ゆるゆると出すのではなく、瞬間的に最大レベルで一気に出すとイメージする。色々なところから気を出すイメージをしてきたが、基本的な呼吸がベストであると分かった。あとは目線を遠くへ持っていく。

19日(土)

・足芯の基本に戻る。吐く息は一気に出す。西野先生来阪。今日は今までで最高の混雑。対気する。基本に戻したらまた感覚が良くなってきた。天しょうを覚えなくては。今年中に走れるか。ま、あせらず。

・胃と腸を緩めると、脳も緩むと西野先生がおっしゃった。内側をカオス状態にすることが大きな意味を持つのではないか。すなわち「ゆるめる」ということ。

26ひ(土)

・基本に戻る。手から出す。

・今日は足芯呼吸が集中できずに、ほとんど出来なかった。雑念を払う方法は何かないだろうか。イメージ形成力を強化しないといけない。しかし、貝沼先生と対気の時、突然、「楽しいからやっているのだ」と言う思いがひらめいた。この先生は気が強い。それもそのはずで、柔道のオリンピック強化選手だったのだから。

9月度

3日(日)10時

最近、基本を忘れている。家でもやっていない。これでは運命も変わらないだろう。もっと自分が好きで始めたのになぜ、熱心にやらないのか。

10日(日)10時

・調子が戻ってきた。原因は毎日家でやっていないから。最近、2週間ほどやっていない。毎日やっていた7月ごろは本当に良く気を感じて飛んだのだが。

・毎日家でやっていないせいか、この1週間は会社の苦情がメチャ多かった。しかし、9日のビアパーティー(17日)ではリラックスして出来た。今までで最高の出来であった。足芯呼吸を毎日欠かしては本当にいけない。生活の一部というより、西田昭彦の人格の一部になってきているので、今さら家での稽古をさぼるわけにはいかない。

17日(日)

・基本に戻る。西野氏と対気、昨日飲んだため気が出ず。しかし、2回目以降から対気中に足芯を行い、気の感覚が戻った。やはり、毎日の稽古と基本の徹底は大切である。

24日(土)

・毎日の稽古で基本に戻った。バンドもそうだが、続けていると知らぬ間に上のステージへ上がっているものだ。続けないと、ダメだ。続けないで、うまいことやろうというのが無理な話である。やはり続ける、Keep on Rock'n'Rollである。

・毎日の稽古を再開してやっと元に戻った感がある。今後の課題は足芯呼吸の息つぎであろう。今、こま切れ方法でやっているが果たしてこのやり方で良いのかどうか。しばらくはこま切れ方法で続けてみようと思う。あと、矢山流の大周天法のVTRを手に入れたい。¥15,000である。何とかしたいなあ。小説を書いて応募するしかないか。とまれ、基本に戻る大切さを教えられた1ヶ月であった。

10月度

1日(日)

・吐く息は一気に出す。これで戻った。これからは最低30分は続けよう。やはり稽古を再開したら戻った。それと小説を書く。半村良氏ののまねで良いのだ。もっとプライドを持て。

・半村氏のまねで書くことにもっとプライドを持たないとダメだ。恥ずかしいことなんて何もない。時代は半村氏の次を待っているぞ。最初はまねで良いのだ。オリジナリティなんて、そのうちに出てくる。気が俺を変えたと言うなら、本当に変わったことを証明するのだ。100〜200枚なんて一日で書けちゃうぞ。どんどん書いて出せばよいのだ。「出せば出すほど入ってくる」対気と同じじゃないか。仕事のことで頭を悩ましている暇なんかないぞ。俺は今書かないと。エンターテイメントを書けばよい。評価など二の次ではないか。

8日(日)

・気の質のレベルアップ、五井先生。うーん、やはり一日欠かすと気が出にくいか。しかし、それよりも大事なのは気を出すこと。アウトプットを常に意識づけること。何かあって初めて気を出すのではなく、常時呼吸に注意して、常に気を出していること。

15日(日)

・対気時の気を出すイメージ。もっと前へ。

・「出来るだろうか」と半信半疑でやるよりも、「出来る」と信じてやる。自分には出来るのだと自分に言い聞かせる。これが大事である。出来ると考えないと出来ないのだ。腹の底から信じる。しかし、力を入れない。身体はゆったりとしていることが大事である。しかし、出来ると信じる。いまからは、そう信じて行動する。

21日(土)

・気によって立たされている。気によって生かされている。この大事が分かれば答えをつかんだようなものである。自分でウンウンうなってやっていることでも気にまかせると自然とできるようになるのに。

・急に自分は気によって生かされているんだということを実感した。何だか凄く気が楽になった。自我を持つ自分というのが何だかヘンというかおかしいのだ。気によって全ての人が生かされているのに、その流出入を食い止めようとするのは、自我である。大周天を続けることだ。意識は進化する。

11月度

4日(土)

・百会を意識してやってみる。

・ついに今年も残すところあとわずかとなった。この一年間で何が変わったのか。全然変わってなかったりして。まだSE(セールスエキスパート)と言うレッテルにこだわっている自分「もっと無造作に」と対気の時、言われたが万事おおらかにこだわりなくしないといけないのか。何かに偏ることは気の世界に反するのでは。気は何か障害があるとそこで止まってしまう。会社という小さなところにこだわりすぎている。確かに自分が一番長くいる場所であるが、それにとらわれていてはだめだ。こんなタコツボで足を取られていると何も出来なくなる。広大無辺な世界を知ったのだからもっと大きく見ないと。外に目を転じよ。丹田の気はオーラとなって体外へ発し、やがては天気の気と一体になる。

11日(土)

・気功ヒーリング。百会がキーワード。

・ついに待ちに待った「続・気の人間学」矢山利彦(ビジネス社)が出た。さっそく、中の気功ヒーリングでの百会を2回やってみたら、対気の時、今までとは違う新たな感覚がやって来た。足芯の型の時も自分が道場一杯になったような気持ちで、気分が良い。また自分が白い光になったようである。対気の時も、リラックスしているのか、相手の気が強烈に感じる、と言うよりも気が入ってくるようである。今、新たなステージに立ったような気分だ。気功ヒーリングの百会は続ける。これが大周天法であるということだから。

18日(土)

・百会のチャクラを意識する。飛ぶことが「良い」と言うのは違うのである。「無記」であると、捉えねば。何事も「無記」であり、善悪と言うものは本来の事物の属性ではない。そうなるときはマイナスイメージ〜空〜プラスへと変換が必要である。

・確かに百会はポイントである。百会が開いてきたようで、気の受け方が違ってきた。足芯プラス百会で大周天となるためのセットである。今後は気の出力を工夫してみないといけない。基本は丹田であるが、出力の方法を考えてみたい。とりあえず、大周天のステップとして、百会を開けてみることに集中してみよう。

26日(日)

・振替え。西野師来阪される。百会からの意識でも結構キクがやはり、足芯が基本ではないか。足芯を心がけるようにしよう。まだ、飛ぶ事にこだわってしまっていて、飛ぶ(good)、飛ばない(bad)となっている。この頭の状態を無記に早くできるよう。

・昨日、会社の宣伝部の福山Mが、西野塾に興味を持っていて、本を三冊読んでいる、柴田氏から俺のことを聞いて知っている、といわれた。それならこちらとしては引っ張り込むことを考えよう。やはり共通の話題で、話の出来る気心の知れた人がいるというのは良いことだと思うから。そういう人が会社に一人くらいいても良いと思う。

12月度

2日(土)

・基本に戻る。どうも最近飛ばない。この2回くらい変である。自分では出しているつもりなのだが。何故だろうか。気が上に行きすぎているのか。気の出し方のイメージが悪いのか。良く分からないが、こんなもん、一生もんである。ゆっくり行こう。

9日(土)

・何にも考えないようにする。

23日(土)

・本年最後。準指導員の人から「君は対気は強い。良く出ている。もっとゆっくりとやれば良い」と言われた。腕をpushするのが早すぎるのだ。ゆっくりとpush する。呼吸を合わせる。ゆったりと気を出すことを心がけよう。

1995年編終わり。