231.「阿片と拳銃」
主なキャスト:キムラ緑子・三上市朗・小市慢太郎・林英世・酒井高陽・木下政治・奥田達士・岡森諦・片岡正二郎・関戸博一 作・演出:マキノノゾミ 舞台監督:藤吉成三 公演記録:2008.7.11〜13@松下IMPホール(大阪) |
いよいよ劇団M.O.P.さんも今回の公演入れてあと3回…つか3年で解散だそうで。(黙)えー??!!何でー??!!もったいなーいっ!!!全然遅れて来たファンだけど全然色褪せてないじゃないかー!これからもまだまだやれるじゃんっ!…と言われて惜しまれながら散るぐらいが潔くていいのかもしれません。(え?)何でも引き際ってのは肝心だもんね。いつでも帰って来れる場所があるってのは有り難いけどそういう空気でなあなあになっちゃうのもまたよくないとかって言うし。劇団だったら固定客もある程度付いてるし「これぐらいだったら大丈夫であろ?」っつー何がしかの安心感っつか甘えちゃいけないんだけどなんとなーくどこかにちょっとそういう隙が出ちゃったりするんだろうしさ。それに年功序列じゃないけどやっぱりなかなか後から入った人が主役張ってるなんてのはそうそうなかったりでどうしても看板しょってる人たちがメインになっちゃう話を書かざるを得なかったりさ。でもこの3トップが集まってるとこをもう二度と観れないかもしれないってのもまた寂しかったりするんだよねー。だって外部公演でそんなのあり得ないし。(滅)劇団だからこそ出来ることは劇団でしか出来ないことでもあるわけでしょう?って…あたしごときがぐだぐだ言ったってもう決まったもんはしょうがないんだけどさー。ぶちぶち。そんなわけで今回もまたしても先行で気合いが入り過ぎ仕事ちうにも関わらず携帯ぴっこぴこして取れた席は千秋楽のA列 19番って…どんだけっ!(苦笑)あぁもうー!無駄に緊張するー。(バカ)ただし時代が交互に行ったり戻ったりするたびに「1979年 浜松」だとか「1939年 上海」だとかってボード?パネル?を役者さん全体がセットみたくなって持って来るんだけどそれがどうにも目の前過ぎて最初出て来た時に「…え?これって…ずーっと出たっぱなし?(おぶおぶ←そんなわけない)だったらすんげぇ見えにくいんですけどぉー…??」と思ってどきどきしたのだった…。(無駄)元々置いてあったセットが映画撮影っつか活動屋っぽい感じだったからそういうお話なのかなー?と思ってたらいきなり老人ホームから始まって「んんん???」って思っちゃったり。(苦笑)後から思えばのっけから映画撮影の話だったら余計に訳分かんなくなっちゃうとこだったから老人ホームで「この人がメインになりますよ?」的な導入部分になってて分かりやすかったからいいでつ。あ。でも一瞬亡くなった辻本さん(奥田達士さんの役どころ)っておじいちゃんの話なのかと思ったことは内緒で。(は?)それにしても老人ホームだから当たり前なんだけどみんな普通にお年寄りーな感じで一瞬誰が誰なのか分からなかったんだけど(そんなに前で観てもかっ!)そういうとこすごいよねー。わざとらしくなかったも。でいきなり時代は飛んで上海に行っちゃうんだけど。いやー…ここでやっとこ三上(市朗)さんが出て来たんだけど正直全然誰か分かんなかった!(だからそんな前で観てもか??)分かんなかったってことはないけどまず一番の理由はトレードマークの髭がない。(は?)何か全体的につるっとした印象なのだった。でもって声色とかもいつもと違うっぽい??いつもっつか普段観てる印象では三上やんってからっとした感じの役が多いと思うんですよねー。悩み多き人物みたいなのはあんまりない。(爆)…たぶん。(おい)「立ち止まって悩むぐらいだったらどんどん前行っちゃった方がいいんだよっ!」ってな感じの役が多いと思うんですよねー。それが今回超ー真面目。超ー出来た人。(え?)小市(慢太郎)さんの役がどっちかっつーとさっぱりした役だったからどっちもさっぱりしてちゃぁねぇ??ってので片や悩む人、片やどーんっ!と行っちゃう人っつーめりはりもあったのかもしれないけどこういう役ってめずらしくないっすか?(おぶおぶ)なもんで風貌は三上やんだから間違いなくこれが三上やんなんだってのは分かってるんだけど見た目と印象がどうにも追い付いてってない感じ。(苦笑)どっかで「何かちがーうっ!」って思っちゃったんだろうね。(苦笑)どうやら3人(キムラ緑子さん・三上市朗さん・小市慢太郎さん)は1回会っただけでそれ限り全然会ったこともないまま今まで過ごして来ちゃったっぽい境遇のやうで。同じ時間に同じ映画を観た仲らすぃーんだけどそれよりもヒカル(キムラ緑子さんの役どころ)が映画を観た後に店(カフェで給仕さんをやってたそうな)のお客さんでしつこく言い寄って来てたヤクザさんたちに絡まれてどうにかなっちゃいそうなところを助けに入ったのが滝口。(三上市朗さんの役どころ)その日は前の日に彼女にも振られてどうにもやさぐれててこのまま喧嘩で怪我するか万が一死んじゃったりでもして新聞に載ったりなんかしたら彼女も心底後悔するだろうってのでどうでもよくなっちゃってたんだとか。でそこにたまたま通りかかった血気盛んな守山(小市慢太郎さんの役どころ)だったわけだけど最終的にはヒカルがヤクザの手下さんをがんがん殴ってて首まで締め上げててそうこうやってるうちに他の人たちは逃げていなくなっちゃってて警察に見咎められた3人の方が捕まっちゃって一晩留置所に放り込まれるハメになったのだとか。それですっかり意気投合しちゃって「何かあったら助けになるから!」みたいな友情まで芽生えちゃったりそのまま偶然何年か後に再会することになって結婚までしちゃったり。ホントは最初に助けてくれた滝口と結婚するつもりはあったんだけどそれよりも先に再会することになった守山と今は結婚してるヒカル。「最初に再会した方と結婚しようと思ってた」ってのもあるみたいだけどそれよりもヤクザに絡まれるよりもずーっと大変なことになってたヒカルを助けてくれた命の恩人が守山だったってこともあって「この人のためなら死ねる!」なーんて言葉で書いちゃうと安っぽいけどそういう深いところで繋がってる風な2人。そこに入り込む余裕はこれっぽっちもない…はずなんだけど。(は?) 滝口は共産主義者だってだけでその後警察に引っ張られて拷問に合って主義主張を変えるわけじゃないけどどうにも耐えられなくて最後は転んじゃって。今はそれで現代で言うルポライターみたいな仕事?につくために上海に来たんだけどやっぱり元共産主義者は信用出来ないってので断られちゃって行き場所がなくなっちゃう。で表向きは貿易商なんだけどどうやら裏稼業にもどっぷり精通してるらすぃー守山のコネで映画製作の仕事を見つけてもらうんだけど全然素人の自分がいきなり映画撮れとか言われても…って一旦は断る滝口。対する守山の方も商売が順調に行って大金持ちみたく見えてるけどぢつは裏で阿片の密売に絡んでてそのせいで国同士の争いっつかそういう権力争いみたいなのに巻き込まれてて実際問題相当ヤバいことになってるみたいでこのままじゃ命まで狙われて闇に葬られることになるってとこまで追い込まれてて。そういうのって自分だけが死んだらいいってのじゃなくて下手したら家族まで殺されるかもしれないってのでどうしてもヒカルとお腹の中の子供だけは助けたい!ってので滝口にだったらヒカルを渡しても構わないって思ってるしヒカルも今は守山の奥さんだけど滝口のことも憎からず思ってるし恩義を感じてないわけじゃないんだしってので組織の人間と口裏合わせてヒカルと滝口がいる目の前で自分は殺されて死ぬことにして後は2人で上手く生き延びてやっていってくれればいいってのでとりあえず死ぬわけ。(は?)でも死にました→はぁ、そうですかつってとっとと滝口と結婚するわけにいかないっつのー。ヒカルにしてみれば赤ちゃんもいるわけだし。それは滝口も分かってる。それでもいいから結婚してほしいってので2人して日本に帰ることに。で滝口はその後結局映画監督になったやうで今撮ってる映画が「阿片と拳銃」…なんだけど主演女優と揉めてるらしくって撮影話は途中で頓挫したまま。段々お金も底を付いて来るしでこのまま行けば映画の撮影が中止になるどころか会社も倒産の憂き目に…。ってなったところに突然舞い込む融資話。なんだけどこれがどうにも左翼?の大物議員からの融資で昔共産主義者だった自分はどっちかっつーと右(その辺の右とか左とかの話になるとよく分かんないんだけどさー)の人間なのにどうしてそんな自分に左翼の人間が手を貸してくることになるんだろう??って言う疑問はあったものの背に腹は変えられないってので融資を受けて何とか撮影を続けることに。ま、そんな滝口もぢつは無理が祟ってどうやら胃癌を患ってるみたいで本人が知ってるかどうかは分かんないけどヒカルはそのことをお医者さんから聞いて知ってるみたいで。ヒカルはヒカルで守山亡き後滝口と結婚したはいいものの守山が死んですぐはすっかり阿片中毒になっちゃってそれから抜け出た後もふらっふらふらっふらしててずーっと浮気しては家出て行って上手く行かなくなったらまた戻って来るっつー生活の繰り返し。滝口もがつんっ!と怒ればいいんだけど自分たちの目の前で守山が死んじゃったことを忘れられないのは2人とも同じで強く言えないとこがあってだらだらと離婚もしないで関係を続けてる。息子(関戸博一さんの役どころ)はそれが嫌で母親であるヒカルにはとっくに見切っちゃってる感じ?だから「お父さんが長くないから最後ぐらい側にいてあげたいの」って戻って来ようとするヒカルをなじる息子。でも結局は押し切られてヒカルが帰って来ちゃったみたいなんだけどねー。(苦笑)で冒頭の老人ホームに舞台は戻って来るんだけど。この時はまだ撮影スタッフっつか使いっぱしりでしかなかった息子も今は立派なTVプロデューサー。別に生活に不自由してるわけでもないのに1人で勝手に老人ホームに入るなんて決めちゃった母親に「一緒に暮らそう?」って言うんだけどあっさり突っぱねられる。息子は息子で嫁と上手く行ってないみたいでほとほと困ってるみたいなんだけど…。(苦笑)ま、話はそれで終わりじゃなくてあの時「阿片と拳銃」に融資してくれた左翼の大物ってのはぢつは守山のバックにいた人物っつか守山自身も世話になってた人だったとか。でやっとこここで守山は殺された風を装ってたけどあれはウソで今もちゃんと生きてて滝口が困ってるのを見るに見かねて融資したのも守山だしヒカルにも会って謝りたいって言ってるってのを伝える。だけど今更会ってどうするの?!ってこれまた冷たく突っぱねるヒカル。ま、これは複雑だよなー…実際。騙された!だけじゃ済まないもんねぇ…。自分が死なないまでも結局一生棒に振ったっつか振らされた感じもしないでもないしな。で「会いに来たら殺すって伝えて」って言って息子を返すんだけどやっぱり会いに来ちゃう守山。…つかそこでハゲヅラは反則だYOっ!(爆)すっかりいいおじいちゃんになっちゃってるじゃぁーんっ!(おい)で「今更許してくれなんて言えた義理じゃないけどでも最後ぐらいはヒカルの側で死にたい」みたいに言うのね?なんだけど「虫のいいこと言わないで!」って取り出して来たのが拳銃。守山と上海で住んでた時に「何かあった時の護身用に持っておくといい。1発は自分が生き延びるために、1発はどうしようもなくなった時に死ぬために使え」って守山から渡された拳銃。「そんな50年以上前の拳銃がちゃんと使えるわけないし下手したら暴発して自分が怪我することになるから止めとけ」って守山は言うんだけど「会いに来たら殺すって言ったでしょ?」ってヒカル。それでもどうしても!って言うから「5分だけね?」ってヒカルが言うんだけど何かっつーと「もう5分経ったか?(おぶおぶ)」って聞く守山が何とも…。(くすくす)で「もう自分も長くないから…。ぢつは滝口と同じ病気に…いや、ウソです。ウソ付きました。ごめんなさい」って…後半怒涛の展開でつ。(おい)最終的にすっかり心弱くなった守山が可哀想になったのか「…この老人ホーム、結構人気あるみたいでなかなか入れないみたいなんだよね…」って言っちゃうヒカル。そこにすかさず「ウラから手回すのとか得意だから!」って言っちゃう守山なんだけど「そんなの絶対許さないから!ちゃんと順番待ってそれでこの老人ホームに入って来るんだったらずっと待っててあげるから」って…くぅー!結局小市さんに軍配上がっちゃってるじゃないのすかー!(え?) これ、地方公演は小市さんの役を神農(直隆)さんが演られるみたいで。そうなるとちょっともったいないですよねー!(何が?)三上さんと小市さんでドリさんを取り合う(取り合ってはなかろうもん)のが醍醐味なんでしょう?喧嘩を止めて〜2人を止めて〜♪って感じじゃないですかー。(は?)いや、まぁだから取り合ってはないんですけどぉー…。全然平和的に解決しちゃってるんですけどぉー…。(爆)つか最前列だったもんでピストル向けられると必要以上にきょどっちゃうあたしがいるわけなんですけどM.O.P.さんって拳銃の音って録音なんですよねー。そう言えばそうだった…。カムカムとかも確かそうなんっすよ。(知らねぇよ!)や、確かに迫力あるんですけどこう「くるくるくるくるっ…」って思っててもやっぱりダメなもんはダメでねぇ…。(苦笑)びっくぅーっ!ってなっちゃうですよ、ほんつ。何か前世でしがらみでもあるんでましょか?(おぶおぶ)カテコはここ最近恒例のビッグバンド演奏ー。大阪楽ってことでマキノノゾミさんも登場で。「3年後に解散って発表したんですけどこれが思ったより反響なくて…。その後サザンオールスターズの活動停止とかと重なっちゃってなーんかうやむやになっちゃって…」みたくおっさってましたが。(苦笑)世の中的には大事件じゃないかもしれないけどこっちにとったら大事件なんですってばYOっ!(え?)そしてそして東京公演(@紀伊国屋ホール)、まだまだ若干座席が埋まってないそうなので機会がある方はぜひぜひどうぞー!いやーにしてもビッグバンドがどうにもこうにも目の前で…っつかドリさんがリードボーカルだったんですけどそのマイクのど真ん前だったんですよにぃ。で時々目が合ったかのやうな錯覚に陥りまくりで。(勘違い)しかも最後ちょっぴり涙ぐんでらしたやうに見えたんですけどそれがまたこっちも思わずもらい泣きしちゃいそうでどうにも…。あーぁ…これも見れなくなっちゃうのかぁ…。(遠い目)劇団が終わっちゃってもさービッグバンドの演奏会だけ去年の年末みたくやってもらうわけには…いかないですかねい?(おぶおぶ)…っつか去年年末東京だけだったもんで行けなかったくせに。(爆)はうん。で最後の最後のゴリ押し?に物販に小市さんと木下(政治)さんのお姿がー。お芝居終わってすぐだっつーのに速攻出ておられましたよー。あ。あと片岡(正二郎)さんもご自分のバンド?楽団?のCD手売りされてましたねい。三上やんが出て来ないかなー?(おい)と思ってちょっとばかしネバってみたんですけどダメでしたねい。とほ。や、小市さんでも全然おっけいなんですけど(は?)どうにも小市さんは間近で見ちゃうと緊張しまくりでしどろもどろになりそうで…。だからって三上さんの方が軽々しく喋れるとかそういうんじゃなくてですねい。(何だ?)つか三上さんの回は土曜日だったみたいっすねい。むう。去年は写真もサインもおっけいだったやうなんですけど今回はきっちり「役者へのサインや写真はご遠慮下さい」って書いてあったので無理っすー。(泣)…デジカメ持って来たのに…。(ナイロンの出待ちと心意気が違うじゃねぇかよ、おい!)やっぱり去年大阪楽行くんだったよー。(今更…)いつかどこかで激しくリベンジお待ちしてますっ!(は?) |