451.「アルジャーノンに花束を」
主なキャスト:多田直人・渡邊安理・大内厚雄・左東広之・畑中智行・筒井俊作・三浦剛・坂口理恵・林貴子・阿部丈二・岡内美喜子 作:ダニエル・キイス 翻訳:小尾芙佐 脚本・演出:成井豊・真柴あずき 舞台監督:矢島健 公演記録:2012.8.16〜24@新神戸オリエンタル劇場(兵庫) |
あらすじ>>パン屋で働くチャーリイ・ゴードンは、今年で32歳になるが、幼児なみの知能しかない。が、心の底から賢くなりたいと思っていて、知的障害成人センターに通い、読み書きや計算を習っている。ある日、チャーリイはビークマン大学に行き、心理学のテストを受ける。そのテストに合格すれば、頭がよくなる手術が受けられる。実験室にいたハツカネズミのアルジャーノンは、その手術のおかげで、複雑な迷路をあっという間に通り抜けられるようになった。僕もアルジャーノンみたいに賢くなりたい!テストの結果は合格。チャーリイは手術を受けることになるが……。 |
んー…この本が出版された当時よりも新版で出版された時の方が流行っておったっつか。(え?)…ま、出版された当時のことは知る由もないんだけど(苦笑)新版で出た時はそれ以外にも「24人のビリー・ミリガン」なんかも持て囃されておって(そう言えば同じ作家さんだったか。苦笑)そういう流行に目聡い友達が持ってたんだよねー…。(遠い目)件の彼女は「ノルウェーの森」もいち早く上下巻を買って読んでおったんだけれども借りて読むほどまではいかなかったので(え)ぜんっぜんっ!これに関しても内容は知らないままで…ってまぁざっくりとした話は知ってるけれどもドラマ化されたのんも観てなかったし(そう言えばユースケ(サンタマリア)主演でやっておったんだっけかねぇ??←)大体これもビリー・ミリガンと一緒で実話が基になってる話なんだと思っておったし。(苦笑)これはさすがに小説の中だけのフィクションだったんだね…ってまぁそうだよね。まだまだ医療現場でそーんな危険極まりない人体実験っぽいことはさすがにやってないだろうし…。(黙)いくら頭が良くなるっつってもネズミが成功したからっていきなり人間の大きさで治験したりしないよねぇ??(おぶおぶ)と当日行ってみたらば三ノ宮の駅工事があらかた終了しておってすーっかり様変わりしておったもんだから乗り換えるのに迷ってさ…。(えー…)そんでもって「観る前にトイレも行っとかなくちゃっ!」とかやっておったらば開演ぎりっぎりっつか5分ぐらいは始まってたやも。(爆)席はぴあ先行で取ったんだけどD列 8番とかで後ろの方(オリエンタル劇場はQ列が最前列←)だったのでこそっと入れたからよかったけど…と通路側の席じゃなかったので同じ列の方にはご迷惑おかけしますたっ!(ぺこり)なにげに始まっておったので(当たり前)ロールシャッハテストの図柄を見て「インクの染みにしか見えない…」なとこから始まりー…とその前のシーンは何やってたんだろ??(おぶおぶ)キャラメルで原作モノってことでこれも「容疑者Xの献身」(観劇日記No.270参照)に似た感じでところどころ本文の朗読を役者さんたちが入れ替わり立ち替わりで演じておったり。キャラメルってそゆの好きなのかなぁ??(は?)…ま、あたしも原作読んでないからあんま詳しくは知らないんだけどまぁ「経過報告」ってのをチャーリイが毎回書いて提出しておるのを差し挟んで物語が進んで行くって感じみたいだからそれを活かすためには朗読ってパターンもアリっちゃぁアリなのかもしれないけど。…って知らなかったんだけどコレっていろんな国で舞台化されてるし日本でも違う劇団で上演されたこととかもあるんだねー…。キャラメルが初の試みなのかと思ってたんですけどもー…。(苦笑)そーんなわけなのであたしが見逃したとこが後半になって響いて来たかどうかは分かんないんだけど(おい)あたしが観てる分には問題なかったんじゃなかろうか、と。(え)日程的にいろいろ被っておったので結局観れるのが18日の土曜日の昼公演ぐらいしかなくてそれだとせっかくのWキャスト(チャーリイ役とアリス役のみ)だってのにアクア(イグニスチームはチャーリイ:阿部丈二さん、アリス:岡内美喜子さん)しか観れないことになっちゃうんだよねー…。(黙)んー…ま、ちらしのビジュアル的にはアクアの方が好みだけどvv(爆)本が出た時からアルジャーノンってのが主役の名前だと思っておったんだけれどもこっちは実験台になったネズミの名前だったんだね…。(苦笑)ネズミが頭が良くなって幸せだったかどうか??って話は別にしてチャーリイ(多田直人さんの役どころ)は頭が良くなって結局幸せだったのかなぁ??(おぶおぶ)「賢くなりたい!」っつー理由だって別に「みんなからバカにされるのが嫌だから」とかそういうのじゃなくて「もっとみんなの役に立ちたいから」とかそういうのが理由だったじゃないですか。そもそも自分がみんなからバカにされてるかどうかも自分じゃよく分かってなかったしからかわれたりするのにしたって自分と積極的に関わってくれるっつーのでそやってバカにする人たちもみーんな「友達vvv」っつってたぐらいだから頭のよくない自分に歯痒い思いはしておったのかもしれないけれどもからかわれたりさりげにいじめられてることだって本人には「いじめられてる」っつー自覚がないわけだしそれはそれで満足しておるっつか人間関係ってことに関しては不自由してる風じゃなかったしそれほどまでに高望みする必要があったのかどうか…??…っつっても本人にとっては「何にも出来ない自分」ってのは結構深刻な悩みだったわけだし賢くなって頭の中もすっきりクリアな状態になるまでずーっと忘れておったけれども自分の頭が悪いことで家の中がとんでもなくぎすぎすしておったりしたこともあったりなんかしてそれって嫌なことだから「忘れたい…!」と思って故意に忘れておったのかそれとも病気のせいで(腫瘍??みたいなのが脳を圧迫するもんだからそういう記憶することだとか能力を伸ばして行くことだとかそういう機能の発達する余地がなかったらすぃー…??)上手く思い出せなかったのかどっちかは分からないけど賢くなることでそういう嫌な記憶っつか思い出したくなかったかもしれないことだって引き摺り出されて来ちゃったわけでそ??そゆのってあんま幸せとは言えないんじゃないのかなぁ??…ってまぁ幸せなんて人それぞれだし本人さえよければそれでいいわけだから他人が口出してどうこう決めるもんじゃないんだけどさ。(苦笑)でも知識が付いたことで今まで自分がされてたことだって軽いいじめっつかそういうのだったってことにも気付いちゃったわけだしそうなって来るとふっつーに今まで友達と思ってたしいい仕事仲間だと思っておったのに急に距離が開くっつかまぁ頭がよくなって人が変わっちゃったっつーのもあるけどなーんとなくぎくしゃくし始めちゃったりなんかして…。(黙)でも頭がいいってことと人付き合いがいいってことはぜんっぜんっ!違うし…。(滅)あたしも入院しておる時にちらっと聞いた話だけど京大の医学部出身でお医者さんになろうかって人が京大の付属病院には受からなかったのか近大の附属病院を受けに来たらしくて。(あたしはその時近大に入院しておったのでー…。苦笑)それが学力テストは一番の成績なのに面接になると受け答えがぜんっぜんっ!なってないっつか人格形成に問題アリらしくてほぼ最下位だったみたいで結局近大でも採用しなかったみたいなんだけど。(黙)ま、想像でしかないんだけど京大の医学部にストレートで入れるってことはちっちゃい時からそうっとう勉強させられて来たんだろうしそれこそ幼稚園だの小学校だの行ってる時から「友達と遊ぶぐらいだったら勉強しなさい!」とか言われて一心不乱に勉強ばっかりさせられて来て人との距離感とかそゆのが分かんないっつかそういうのを学習するヒマがなかったっつかさ。(黙)それに関して親だとか友達だとか「もうちょっと考えた方がいいよ??」っつって注意する人もいなかったんだろうしもう大学も卒業しておるわけだから20歳も過ぎてから自分で変えようとしたところで難しいよね…。誰も何も言ってくれないからそれが自分でも正しいと思ってるだろうし当たり前のことだと思ってるわけだし…。知識はいくらでも吸収出来るけれども感情面ってのは年取ってから矯正するっつったら根本からやり直さなくちゃいけないっつかそれまでの常識ぜぇーんぶ覆すつもりでやらなくちゃいけないわけだしさ。チャーリイも同じやうに頭はよくなったけれども感情面ではぜんっぜんっ!なってなくて…。(黙)それはたっくさん本読んだり映画観たりだけでは補えないモノだからさ。ある程度は理解出来ても実践するとなると難しい…。 チャーリイの周りの人たちにとってもチャーリイは脅威でしかなく…。(黙)仕事仲間にはチャーリイに今起きておることだとか事情を一切話してないもんだからせめて自分が頭が良くなりたいと思った理由ってのだけでも話しておったらばちょっとは違ったかもしれないけどそれこそもう排除すべき異物でしかなくて…。(黙)だってそれまで言われたことしか出来なくてその言われたことだってまともに出来なかったぐらいの人がいきなり見ててなんとなーく覚えたっつーので自分たちには操作出来ない機械を動かせるやうになっちゃったりピンハネしてることに気付いてもそのことを黙っててあげるからって言われても怖いよねぇ??人間ってまぁ自分よりも出来る人を見て「あんな風になりたい!」っつって憧れることも出来るけど残念だけれども自分よりも下の人を見て安心するっつか「アレよりはマシwww」と思ってそれだから遣り過ごして行けるっつの??(え)インドのカースト制でもそうだけど日本だって江戸時代のえた・非人っつーのを作ったのだって自分よりも下の存在がいるっつー安心感っつかそやって「アレよりはマシwww」と思わせることで今の苦しい生活から目を逸らす効果があるっつかさ。インドの人たちだって同じ身分制の中でも「あの人は道路掃除しか出来ない身分だけど自分はそれよりもうちょっとマシな仕事に就くことが出来る」っつーのでえらそばったりしてそれって事実上の差別っつか自分では差別してるつもりなんてないかもしれないけれどもそういう醜い感情みたいなのはあるわけでそ??チャーリイの周りの人間だってそうじゃない??それまで自分より下で当たり前だと思ってたチャーリイが自分たちの仕事を取るどころかそれよりも上の仕事をやり始めたりなんかしてめきめきと昇進までし始めちゃって…。自分たちだってやっすい給料で働いてるわけだけど今まではそれよりも悪い条件で働いてるチャーリイがいたから「アレよりはマシwww」と思って働いて来れたけれどもそのチャーリイが自分たちよりもいい条件で働き始めてそうなって来るといろいろと不満も出て来るわけで…。(黙)最終的にチャーリイがまた元通りIQも下がっちゃって仕事に復帰して来るわけだけどその時に新入りにバカにされてるチャーリイのことをみんなで庇って「お前をバカにするヤツがいたらすぐ俺に言えよ??」みたいなことを言ってくれるけれどもそれだって半分は「可哀想」理論っつか同情がないとは言えないわけでそ??これ観て泣いてる人たちだってそうじゃない??…ってまぁあたしもちょびっとは泣いたけれども(え)それだってチャーリイは「僕のことを可哀想だなんて思わないで下さい」っつってるのにやぱーりみんなチャーリイのことを「可哀想」だと思ってるわけでそ??自分には絶対起こり得ないことと思って観てるわけじゃないですか??だけど自分たちだって明日…や、帰りにでも交通事故に遭って高次機能障害っつか今までふっつーに出来てたことが出来なくなっちゃったり新しいことがぜんっぜんっ!覚えられなくなっちゃったりすることだってあるかもしれないわけじゃないですか??あたしだって自分がまさか障害手帳を持つやうなことになるなんて今まで思ってもみなかったしさ。(苦笑)だけどそういうことだってないわけじゃない。「自分だけは大丈夫vvv」だなんて自分勝手な思い込みでしかない。いつ自分がチャーリイみたいな状況になることもないわけじゃない。要は想像力なんだよね。他人の気持ちになって考える。チャーリイだって頭が良くなってもそれだけはあんまり上手く出来なかったっつか最後まで理解出来てたかどうか分からない。だけどそれってすっごく大切なことだよね…。難しいけどさ。(苦笑)いじめの問題にしたってそう。(え)「自分にされて嫌なことは他人にしちゃいけない」って誰だって一度はちっちゃい時に言われたことあるはずだよねぇ??…ってまぁいじめはそんな簡単なっつか単純なことじゃないと思うけどさ。(苦笑)でも少なくともそう考えたなら踏み止まるっつかちょっとはいじめだって減るんじゃない??んー…ま、あたしもいじめられたこともあればいじめたこともあるから何だけどさ。(え)…っつかいじめた、ってのとはまた違うのかな??(は?)小学生の頃に塾でなーんか分かんないけどはぶ子にされてそれにムカついたからいじめて来た相手のあることないこと悪口を紙に書いて授業ちうに廻したりして面白がっててwww(えー)いじめて来てる相手も人間的に魅力ない(爆)っつかあんま性格のいい子じゃなかったから結構みんなからも嫌われてるっつか積極的に仲良くなりたいタイプの子じゃなかったからなーんとなくこっちが優勢になって来るともう手の平返したやうにべたべたして仲良くして来たりしてウザかったりとかさ。(爆)チャーリイの仕事仲間だってチャーリイがバカにされてどう思ってるか??なーんてなこと考えもしなかったからずっとずっと自分より下の存在としてからかって来てたんだろうし。…ま、チャーリイだってそれを「嫌なこと」とはあんま思ってなくていっつもへらへら笑って遣り過ごしておったもんだからやってる相手も「嫌がってないんだwww」と思ってエスカレートしちゃってたってのはあるだろうけどさ。チャーリイだって別に先生たちのことを自分の頭が良くなったからってバカにしたわけじゃない。ホントにそれは新しいことをどんどん吸収したい!っつー欲求に突き動かされてのことでしかもそれが簡単に思い通りに習得出来て行っちゃってそれだって自慢しようだとかひけらかそうだとかそういうのじゃなくてただ単純に「こういうことだってあるよ??」っつってそれを知らない人に親切心で教えてあげようとしただけなのにプライドの高い先生たちはそれだけで怒っちゃって…。(黙)ま、それまで劣等感ってのをまぁーったく感じずに生きて来たんだろう人たちなんだろうし、ねぇ??(え?)チャーリイは自分に出来ることなんだから自分があったま悪かった時にはるかに自分より賢かった先生たちが知らないわけがなかろうもんっ!っつーので助言だ何だってやっておったわけだけどそれだって先生たちにとってみれば大きなお世話っつか素直に有り難く受け取るなーんてなこと死んでも出来ないもんね…。(苦笑)アリスはその点何とかチャーリイと対等にっつかチャーリイの知識量に喰らい付いて行こうとしてこそーり努力もしておったみたいだけど何せ驚異的なぺいすには追い付けないしそうなって来ると劣等感しか感じられないっつか…。そもそも自分がチャーリイに治療っつかまぁこの実験のことを教えたわけだしそれが成功して嬉しいと思って受け入れてあげなくちゃっ!っつーのと気持ち悪い(は?)っつかもう単純に怖くて受け入れられないっつーのと葛藤が半端ないよね…。(黙)そんだけアリスがいい人すぐるっつか真面目すぐるっつか…。あたしだったら無理だなー…。(え?)差別はダメだっつーのは分かっておるけれどもそのぉー…障害を持っておる人たちの反応が明後日の方向からすぐる(は?)っつかもう突飛過ぎて怖いっつかいろいろとトラウマなので(え)ボランティアでも何でも障害のある人とふっつーに接するとかってのはちょっと難しいと思うなー…。でもチャーリイの場合は何だろ??(は?)初めて見たモノを親と思うっつかそういう感じでアリスのことも「好き」だと思い込んでただけなんじゃないのかな??(えー…)妹は仕方ないにしても母親にも可愛がって貰った記憶はこれっぽっちもなかったみたいだし…。(黙)初めて女の人から優しくされたっつか単純に褒められたってだけでも嬉しかったんだと思うし。恋愛ってなことになるとふっつーにしてたって難しいからね…。(苦笑)こればっかりは向き不向きの問題もあるのかもしれないけど。(は?) んー…ま、これはこれで悪くない(おい)っつか本で読むとなると分厚くて集中して読めば別だけどない時間を遣り繰りして1週間だとか2週間だとか読み終わるまでにかかっちゃうのを2時間ちょっとでさくっと観れるわけだから有り難いよねvv(え)カテコは左東(広之)さんからのコメントっつか挨拶アリで「暑い中わざわざ劇場に足をお運びいただきまして有難う御座います!」ってとこまではよかったんだけど「2時ぐらいが1日の中で一番暑い時間と言いますかー…。それを皆さんはこの涼しいとこで過ごせたわけですし今から外出たらちょっとは涼しい??ってのでよかったですねvv」っつっててさすがに大内(厚雄)さんに笑われておったりとか。(苦笑)あと「今回Wキャストでやっておるのでこれはアクアチームですけどもう1つイグニスチームってがあって今日…のこの回は無理ですけど(当たり前ぢゃっ!←)夜以降の公演だとまだまだちょっとはお席もご用意出来るかと思いますのでお時間に余裕ありましたらそちらの方も観て行って下さい!」ってなことをおっさってて「この回は無理ですけど…」の辺りで他キャストさんたちも「ぐだぐだだな、おいっ!」みたくなってますた…。(苦笑)んー…でもちらし見る限りでは阿部チャーリイはふてぶてしそう(は?)っつか頭よくなった時がウザそう(おい)ないめいじだったんですけどいかがだったでしょうか??(は?)それとまぁいつものことなんだけど「僕たちはいつもここにいますっ!」みたいな優等生っぷりっつの??(は?)そういうのがどうにもキャラメルの苦手なとこっつか「僕たちは舞台の上でしか存在出来ない妖精さんたちなんですよーwww」ってな感じでシラケちゃうんですけど(おい)そんだけうだうだ言いながら作品につられて観に行っちゃうっつーね…。(バカ←)1回ぐらいキャラメルで「テキサス」(観劇日記No.420参照)みたいなのやってみたらいいのにとか思うんですけどダメか。(え)客引いちゃうし。(おい)いっやぁー…でもたまにはそういう優等生が壊れるとこも観てみたいっ!(悪趣味←)成井(豊)さん、ご一考をっ!(だから) |