1043.「アルトゥロ・ウイの興隆」

主なキャスト:草彅剛・松尾諭・渡部豪太・中山祐一朗・細見大輔・栗野史浩・関秀人・有川マコト・深沢敦・那須佐代子・春海四方・神保悟志・小林勝也・古谷一行
作:ベルトルト・ブレヒト 翻訳:酒寄進一 演出:白井晃 舞台監督:福澤諭志
公演記録:2020.1.11~2.2@KAAT神奈川芸術劇場(神奈川)
あらすじ>>これから幕を開けるのは、一人のギャングが強大な支配者へとのし上がるまでの道のりを描くショー。ファンキーでエネルギッシュな音楽、センセーショナルな事件、心を掴む弁舌……それは高揚感にあふれ、大げさで、時には滑稽にも思える物語だ。

舞台は不況にあえぐシカゴ。八百屋業界の利益団体、カリフラワー・トラストのメンバーたちは、港湾工事を口実に市からの貸付を受けようと画策している。だがそれには、正直者で知られる市議会の重鎮ドッグズバローを買収しなくてはならない。思案の末、彼らは海運会社のシートと結び、その株を安価でドッグズバローに融通する。

一方、八百屋業界に食い込もうと企むギャングのボス、アルトゥロ・ウイは、港湾工事をめぐる汚職の情報を手に入れる。ドッグズバローを強請り、疑惑をもみ消したウイは、カリフラワー・トラストはもちろん、シカゴ市政にも深くかかわるようになっていく。

恐喝、殺人、放火。腹心の部下ローマ、ジヴォラ、ジーリを使い、あらゆる手段を用いて支配を拡大するウイ。やがてその勢いは、隣町のシセロにまで及ぶ。はたして、人々は、ウイの独壇場とも言えるこの「ショー」を止め、その野望を抑えることができただろうか?

いっやぁー…もうなきゃやまさん(中山祐一朗氏)が出るってなると行かない選択肢はない…!(え)っつか草彅(剛)くんがいっくらジャニーズを退所したからってチケットがそーんなかんったんに取れるわけもなく。(黙)今所属??しておる「新しい地図」のチケット先行がそう言えばこの前の「家族のはなし」(観劇日記No.989参照)の時にはあったな??と思って覗きに行ってみたらばいつの間にやらFC化??しておって会員登録してる人じゃないと先行使えない!とかなっておって…。(黙)そこまでしてチケットが欲しいわけじゃないしなー…(死)と思っていろいろぽちぽち探しておったらばKAATのweb会員??か何かだったらば抽選先行が使える!とかなっておってそこに登録完了ー。その後ぴあの抽選先行の方が先に情報出たので「平日だったら確実に取れるだろwww」と思って申し込んでみたらば取れちゃったお。(え)席は1階 21列 15番と後ろの方だったんだけれども全体的に白井(晃)さんの演出って客席使ってあれやこれやをやってくれたりするのでのっけから結構真横通路まで役者さんが来てくれたりなんかして楽しいーvvv…となきゃやまさんが激近っ!!!とまではいかなかったけども。(黙)今回なきゃやまさんの役はカリフラワー・トラストの主要メンバーでしかも交渉役??なんかで出ておって結構関(秀人)さんとセットで動くことが多い…かな??関さんも立身出世劇場解散後(!)からちょいちょい気にしておったんだけれどもここ最近はご無沙汰だったので嬉しい限り。爆音で歌ったり踊ったりが続くお芝居なわけだけれどもお話の展開としては結構淡々と進んで行くっつかむしろ静かー…に水面下で知らないうちにひたひたと進行して行く感じ??(おぶおぶ)目の前で展開されておるのは街の無法者っつか1人のギャングがのし上がってく姿を描いておるだけなんだけれどもそれがヒトラーのなり上がりっぷりになぞらえておるかと思ったらば観てるこっち側の感情がどんどんひんやりと温度が下がってく感じっつか何っつーか…。(黙)確かに草彅くん自身の見せ場は多いしSMAPを離れて初めて??とも言えるぐらいに歌ったり踊ったり変幻自在に姿を変えてエンターテインメントとして魅せてくれるので楽しいし面白いしうっかりと魅入ってしまうっつか何っつーか…。でもそやって熱狂してる群衆??自体が間違ってるっつかそれもヒトラーの感情操作の一環として作戦の中に取り込まれて行ってるっつか。そゆ風になーんも考えずに「わーきゃー」言ってるヤツほど取り込みやすいっつか洗脳しやすいっつか「自分には関係ない」「何の罪もない」と思ってる人ほど危ないっつかそゆのを最後テロップとしてばばーんっ!と見せられて思わず涙ぐんでしまうぐらいに怖かった…。(黙)またそれを相変わらず「わーきゃー」言いながら観てる人たちとの温度差??みたいなのがもっと怖くて何なんだろう??とか考えちゃったよ。(黙)べっつにカリフラワー・トラストのメンバーたちは最初っからウイ(草彅剛さんの役どころ)と組んで計画を進めてたわけじゃない。むしろ相対する組織っつかウイには敢えて近付かない、取り込まれない、関わり合いには極力ならない!っつー立場でもってある程度独立して動いておったはずでウイはウイで別行動っつかウイからカリフラワー・トラストに対しての働きかけ??みたいなのはあったけれどもだからってそこにホイホイ乗っかるやうなことはしない!っつー感じでもって突っ撥ねておったとは言わないけれどもまぁ距離を置いて接するみたいな??(え)要は「一緒だと思われたくない!」ってのがあったんだろうけれども(苦笑)結局最後はウイにオイシイところを持ってかれてしまうっつか何っつーか…ウイの破天荒な遣り方があったからこそ頑なに「一緒にはならない!」つて突っ撥ねておったダルフィート(深沢敦さんの役どころ)までをも取り込んだっつか最終的には暗殺??っつかウイの仲間がやったことは明白すぐるぐらいに明白な事実としてあるわけだけれどもそれに声高に文句を言ったダルフィートの奥さん(那須佐代子さんの役どころ)も脅迫??して手籠めにして…っつったらば若いお嬢さんにすることみたいでアレなんだけれども(苦笑)とにかくも反対の立場を取るんだったらばダルフィートと同じやうに殺してポイだぞ!みたいなことでかんったんには口を割らせないやうにして取り込んでそやって何もかもをも手に入れてくウイなわけだけれどもだからってウイがぜぇーんぶ自分1人でやったことじゃなくてそのお膳立てっつか汚れ仕事みたいなのは手下??のローマ(松尾諭さんの役どころ)やらジュゼッペ(渡部豪太さんの役どころ)やらにやらせてそれで必要なくなったら速攻でポイっ!っつか「お前のためにやってやった!」感を出されたら困るっつかそんなことで偉そうな顔されてウイよりもでかい顔してのさばられたらそれはそれで迷惑だっつーのでどんどん殺してまたそれで恨みがましく血まみれになった姿で夢の中にまで現れて来てウイを苦しめる…とまるでマクベスとマクベス夫人がいっしょくたにウイの中に存在するかのやうにして「洗っても洗っても血が取れない…!」つてウイは狂ったやうに七転八倒するってなことはなかったけれども(苦笑)まぁ心の中では後悔しつつも黙殺せざるを得ないっつかそんなことでいちいち気にして「成仏してくれ…!」「消えてくれ…!」なーんて祈ったところでなーんの解決にもならないしだったらもう前へ前へひたっすら前へ進んで行くだけしかない。ローマなんかかんっぜんに損な役どころですよねー…。(滅)ぜぇーんぶウイのことを信じてウイのためだと思ってやって来たことなのにそれがウイの立場を危うくするんだ!とか言われて殺されて…。(滅)…何なんでしょう、全く…。ダルフィートが死んだ時だったってダルフィートの奥さんは最初は「話が違うじゃない…!!!」つて怒り狂ってウイに喰って掛かって行ってそれで死ぬやうな目に合わされてすーっかりと骨抜きにさせられて「ウイさんは素敵な協力者ですっ!」つて言わされて??でも庶民にはなーんの関係もないわけだからして「ウイ…??知ったこっちゃねぇよwww」ってな感じだったのをサクラの先導者も投入して「ウイ、すげぇwww」「ウイ、サイコーwww」みたいなことでどんどん場の空気が変わって行って最終的には「ウイ、万歳っ!!!」みたいなことにさせられちゃって…。(黙)そやって知らない間にひたひたと水面下で悪事は進行して行ってるわけですよね…。(滅)「あたしにはなーんも関係ないわwww」つて高を括っておったらば痛い目に合いますよ??ってなことを最後音楽監督??の中田(亮)さんが口にして例のテロップが出てぞっとする…!ってな終わり方なんだけれどもそれでも「面白かったわーwww」って言える人たちの何と能天気なことよ…。(黙)…むう。

…となきゃやまさんの活躍っぷりですよ!!!(どーんっ!)小物感たぷーりwwwなそれでいて弁の立つ??役柄でもって出番もそこそこ多かったのでよかったでつ。パンフの紹介文っつかコメント欄に「舞台以外で役者の技術が役立った時」みたいな質問があって。そこに幼稚園でパパ友の放送作家さんと協力??して全力でその原稿読んでまぁー…!1人何役もっつかもうヨーデル歌ったり声色変えたり…と終わった頃には人だかりが出来ておって満場の拍手でもって「役者でよかったなー…(じーん…)」な感動に包まれた…みたいなことを書いてらっさったんだけれどもそんなこと、無償でやっちゃいけませんってばっ!!!(どっかぁーんっ!)何て贅沢すぐる演目なんだ…っ!!!前ーにまっちゃー(河原雅彦氏)がともさかりえ嬢とけこんしておった時に息子氏のために幼稚園で全力のお遊戯会台本を書き上げたか何かで大いに盛り上がったwwwっつー話をブログで書いておったことがあったんだけれどもだーかーらお金取らないでそんなことしちゃダメだって!!!何だったら保護者でも何でもないけど潜入してその演目観たいわ!!!その時は金取っていいからさー。(え)普段だったらばそれなりのチケット代っつかまぁ他キャストさんにもよるのでなきゃやまさん1人の単価(おい)ではないわけだけれどもでも何某かのチケット代が発生しておってそれで舞台を観せてるわけじゃないですか??それを息子氏が出てるからって無料で…!!!タダで…!!!なーんも演劇とか知らないお母さんたちの前で…!!!(だから)もったいないったらありゃしない!!!(どっかぁーんっ!)その幼稚園のご近所さんになりたいわー…。(遠い目)…子供いないけど。(爆)何だったらまだけこんもしてないけど。(おい)…いやいやいやいや。そんなのでお茶を濁してる場合じゃござぁせんっ!!!(何)八百屋組合ってのがまたちょっとした笑いを誘ってしまうわけだけれども(何)カリフラワー・トラストってまた弱弱しいネーミング…。(苦笑)まだブロッコリーの方が重々しくて強い感じがするんだけど…って濁点が入ってるからかwww(え)それが何でまた港湾事業の権利譲渡うんぬんが絡んで来るのかがいまいちよく分かってないわけなんだけれども(黙)でもまぁなきゃやまさんもといブッチャーやらフレーク(関秀人さんの役どころ)やらがのこのことドッグズバロー(古谷一行さんの役どころ)のご機嫌取りに出て行くよりかはウイが宥めたりすかしたりしつつ札束で横っ面をひっぱたくやうにして従わせて有無を言わさず自分の側に付かせるっつかまぁその方が効率はいいよねって話。(え)ヒトラー自身も実践したやうに俳優??を呼んで演説の仕方を学んだり群衆に対する魅せ方みたいなのに徹底して取り組んでそれで熱狂的な支持を得たっつかヒトラーはそれで独裁者と呼ばれるぐらいに力を得たわけじゃないですか??トランプ氏はその時の気分で言ってることが支離滅裂だったりして昨日まで「イエス」だったことが今日はいきなり「ノー」だったりすることがあるぐらいに気分屋だから信用出来ないっつか支持しておった人も気持ちが離れちゃったりもしておるけれどもそれでも本音主義者っつか全てを曝け出してる!っつーので支持してる人もいるわけでそ??でももしここに理路整然と演説をぶって言ってることも正しくて納得出来ることばっかりで群衆の気持ちをぐっ!と掴んで離さないやうな魅力的な人物が台頭して来た場合にそっちに取り込まれちゃって一気に支持を集めてそうなってから「…アレ??」ってことをいきなり言われたとしても「あの人の言ってることだから大丈夫!」っつかすーっかりと信じ切って盲目になってるところに何言われても飲み込めちゃうっつかいきなり最初に鉄の熱い固まりを飲まされても無理だけれどもマシュマロ~♪とかグミ~♪とか飲み込みやすいモノを続けて飲み込んだ後に段階を経て鉄の熱い固まりだったとして「飲めるよね??」ってにっこり笑って渡されたら思わず無理でも何でもこっくり頷いてしまいそうな…。(えー)それにしても生バンドも入って場転も結構多くてセットの入れ替えも多々あり。章の転換ごとにテロップでヒトラー時代の出来事との比較??みたいなのが流れてそれを読んで追い付くのも大変だしいろいろそれで気持ちが途切れたりしてちょっとブツ切れ感があったかなー??と。(黙)場面が転換してる間も通奏低音として音楽を流し続けるのでもよかったし誰かがどこかで踊り続けてくれててもよかったかな??と。大きなセットが動くと邪魔になるので無理だったのかもしれないけど。(苦笑)そこんところが若干気になった以外は観に行ってよかったと思える舞台ですた。あたしはたまったまぷらっと平日の昼間の公演で行けたけれども立ち見??も盛況だったみたいだし無事チケットが取れてよかったことだよ。(ほっ)しかもその後あたしが行った次の週だったか次の次の週だったかでキャストの中にインフルエンザの人が出たっつーので公演中止??でもって2、3日休演して払い戻しになったっつーのでえっらいことになっておったけれども遠征して行ったはいいけど中止かよっ??!!みたいなのもなく無事行って帰って来れてよかった、よかった。確かにこれを今大阪でかけれる劇場はないに等しいなー…と。(黙)むかーしだったらばBRAVA!とか似た感じの舞台が出来てよかったんだがなー…。(遠い目)なーんかBRAVA!を持っておったMBSが梅田に劇場を建てるとか何とか言っておったけれどもいつになることやら…??早く作ってくれないと遠征しんどいんだわー。…むう。(え)