1020.「アジアの女」

主なキャスト:石原さとみ・山内圭哉・矢本悠馬・水口早香・吉田鋼太郎
作:長塚圭史 演出:吉田鋼太郎 舞台監督:川除学
公演記録:2019.9.6~29@Bunkamuraシアターコクーン(東京)
あらすじ>>大震災によって壊滅した町で半壊した家に住み続ける兄と妹。兄、晃郎は酒浸りとなったが、かつて精神を病んでいた妹、麻希子はむしろ回復しつつある。書けない作家一ノ瀬が現れ、元編集者の晃郎に「物語を書かせろ」と迫る。
麻希子に想いを寄せる巡査の村田は、家を出ない兄妹の世話を焼き見守っている。純粋さと狂気のハザマにいる麻希子。一ノ瀬のために外出した麻希子は鳥居と出会い、生活のため「ボランティア」と称した仕事を始める。
やがて、ついに家を出る麻希子、出る事が出来ない晃郎、麻希子をモデルにした物語を書き出す一ノ瀬・・・・

まずもってこの舞台を「観たい…!」と思ってとりまホリプロ抽選先行に申し込んでみることにする。せっかく会員登録(ほぼメルマガしか稼働させてなかったけど。苦笑)してるんだしもったいない…!…ってか抽選先行枠であるのが地方公演はあっても東京公演のみだったりして「使えねぇー!(死)」って感じだったんだけれども(苦笑)今回は心置きなく東京公演なので使わせて頂く。(え)無事希望の平日昼公演で1階 K列 14番ってな程よい席が届いたのでよしとする。「アジアの女」の初演は(長塚)圭史くん作・演出なのに観た記憶がない…ってのは初演も東京公演だけだったってことなのかしらん??(おぶおぶ)調べてみたらば新国立劇場での公演だったみたいで新国でやってるのってほっとんど関西に来ないんだよねー…。(滅)んー…新国のキャパに合う劇場が関西にないからなのかしらん??前回「密やかな結晶」(観劇日記No.895参照)の時にも(山内)圭哉さんと共演(…っつってもそーんなにがっつり絡んでるシーンはなかったっけか??)しておったので引き続き。(え)地震で倒壊寸前のマンションがすぐ真裏に迫っておってしかも原子力発電所が近くにあって放射能汚染が濃厚だっつーのでかんっぜん立ち入り禁止区域になっておる中にあって未だ避難もせずに住み続けておる晃郎(山内圭哉さんの役どころ)と麻希子(石原さとみさんの役どころ)。それだけ観てるとどうにも「フクシマ」を彷彿とさせるわけだけれどもそれよりかはもっと都会…??…や、都内近辺に原子力発電所はないはずなので「東京」が舞台ってことはないんだろうけれどもそれに近い関東周辺のどこかってな具合の??そんな気がす。いつまた大きな地震が来て自分の家ごとぺっしゃんこにされてしまうかもしれないってのに住み続ける勇気…ってかこの場所を動けない事情みたいなのもあったりするのかしらん??(おぶおぶ)…ま、麻希子は精神病を患ってるっつかまぁ元カレに対して執拗なストーカー行為を繰り返した末に自殺を繰り返したとか??で人が大勢いるやうな避難所には行けないっつーのもあっただろうし新しい土地に移り住んで一からやり直してスタートするにしたってそれなりの気力っつかやぱーり尋常ならざる体力とか精神力とかそゆのが必要だったりするわけでそ??そこに辿り着くまでのインターバルっつかある程度持ち直して来るまでは自分が住んでる元いた場所を変えずにやってく方がまだマシってこともあったのかもしれない。とりあえず今の見た目はふっつーっつかそーんなに精神的におかしな言動だとかは見れらないしふっつーに日常生活は営める程度には回復してるしまぁどちらかっつーと儚げではあるけれどもそれは元々の麻希子の持ち味つて言われたらばそんなものなのかもしれない…??とは思えるほどには「普通」だ。ただまぁ放射能汚染が甚だしい区域にあって野菜を植えて育てるっつーのは無謀なことなのかもしれないけれども。(黙)まぁその野菜を畑ぐらいにひろーい土地でもって植えて耕してそやって出来上がった野菜を出荷して売って生活費の足しにして…つて賄っておるわけでもなく家庭菜園の域を出ないぐらいのモノなんだからして手慰みぐらいにはちょうどいいっつか何かを「育てる」っつー行為は精神の回復にもいいのかもしれない。ちょっとしたリハビリっつか何っつーかそんな効果もあるのやも??でも麻希子の期待とは裏腹に日当たりもそーんなによくないし何せ土が悪過ぎるのか種が一向に出て来る気配もなく…と麻希子は微塵もそーんなことは思ってなくて野菜が生きようとしてる波動を感じるやら何やらっつって芽が出ることを信じて信じ切って止まない。それを単なる健気さと取るのかそれとも妄信的に信じ切っておる様をもってして不気味と見るのかは紙一重なのかもしれんが…。(滅)それにしたって石原さとみ嬢の眩しさっつったらない。ほんっとぉーに真っ白くて真っ白過ぎて透き通るぐらいにキレイ。うっかりと向こうの景色が透けて見えるんじゃなかろうか??(おぶおぶ)ぐらいに透明感半端ないwww(え)そこに鳥居(水口早香さんの役どころ)っつー女がやって来て麻希子にボランティアを勧めて来る。それは日に何時間か震災で被害を受けた可哀想な人たちのところに出掛けて行ってそれでじっくりとその人の話に耳を傾けるとか一見「話し相手」になってやるやうな「仕事」…ぢゃなかった、「ボランティア」のやうに見えて「じぃー…っと天井を見てる間に大概のことはすぐに終わるわよ」つて鳥居が言うやうにシロウトデリヘル嬢の派遣みたいなことなのかもしれない。…ま、はっきりと「デリヘル」とは口にしてないしどういうことをそこではしなくちゃいけないのか??っつー具体的なことは何1つ鳥居も麻希子も話してはいないので「デリヘル」つて断言することは出来ないわけだけれどもまぁそゆ類のことをするのであろうことは確かだ。麻希子はそこで大変な人気があるらすぃー…。そりゃそうだろうよ。シロウトデリヘルっつったらばそこら辺の貧祖なおばちゃん(爆)がやって来てそそられもしないけれどもまぁこれだったって「女」には違いないわけだしテンガの穴相手にやるよりかはマシだろwww(おい)ぐらいのモノでなーんにも期待してなかったのがいきなりのトップクラスの上玉(だから)どころかもう天下の石原さとみ嬢だもの…!(きらーん)ほんっとに定額料金だけでやって貰っていいんですか??(おぶおぶ)ってな気持ちになるだろうよ??(苦笑)それだから正規の料金としては1時間1万円だか何だか決まっておってそのうちの3割かを鳥居に渡して…みたいなことで成り立っておったわけだけれどもそのうち麻希子だけは正規料金以上を手に入れてるんじゃなかろうか??な疑惑が持ち上がって来て鳥居に「貰った金全部出しなさいよっ!!!」つて脅しとも何とも付き難い詰られ方をするわけだけれどもそれにも麻希子はしれっと「そんなことあるわけないじゃないですか??」つて必要以上のお金は貰ってないと白を切る。それがほんっとぉーに正規料金以上のモノは貰ってなくて行為に及んでおるんだとしたらば地獄に仏っつか「天使…!」だし崇め奉られて然るべきなわけだけれどもとりあえず麻希子の人気は留まるところを知らずでひっきりなしに「注文」が飛び込んで来てほぼほぼずーっと出て行ったっきり帰って来ない…な状態が続くわけだけれどもそんなにバンバン「仕事」を入れられても擦り切れてしまう…(黙)っつーので鳥居の手を介さずに直接交渉でもって麻希子は仕事をすることに移行して行く…。またそのことで鳥居とひと悶着もふた悶着もあるわけだけれども「辞めます(にっこし)」つて降りられても困るわけなのでどうしようもない。(滅)今や「麻希子がいる」っつーことが集客に繋がってるわけだからして指名No.1に辞められたらすっごく困る…!(爆)鳥居は斡旋だけで自分ではやってないなと思うんですけどいかがか??(え)

一ノ瀬(吉田鋼太郎さんの役どころ)は必死で見えないハエを追い払ってる。最初ほんっとに本気で嫌がってるもんだからそやって震災ゴミ??が堆く積まれておる場所でもあるわけだし衛生的にもちょっと…なところなのでハエがわやわやいても当然…!と思ってたのでここに来たのが運のツキだったなー…と思っておったんだけれども麻希子が眉を顰めながら「あの人、見えないハエと格闘してるのよ??」つて晃郎に言うところで「えーーーーーっ??!!」ってなったわwww一ノ瀬は自分でも分かってるんだけれども自分1人の力では作品1つ書き上げることすら出来ない。(滅)晃郎っつーブレーンっつか方向を指し示してくれる人がいて初めてどういう風に書いたらいいか??何を書いたらいいか??が分かる。…っつかもうほっとんど晃郎のアイデアを形にして行く作業っつってもいいぐらいの。(えー)それだから村田(矢本悠馬くんの役どころ)が落として行った官能小説をまるっと丸写しにしてそれをあたかも自分の書いた新しい作品だ!つて言い切ったり。(爆)一ノ瀬がそーんなに文章構成力どころかもう元の叩き台になるアイデアすらも出て来ないぐらいに種がない、全くない、入ってない…っつーんだからして「小説家になりたい…!」っつーその衝動みたいなのは一体全体どこから来るモノなのか??(おぶおぶ)何かどうやっても書きたいモノがあってそれに対して想いが強過ぎて自分の文章力が追い付かなくて拙いながらもでも書きたい…!と思える何かがある…!っつーんだったらばまだ救いがあるわけだけれども漠然と「小説家になりたい…!」と思いながらでも書きたいモノも見つからなくて他人の小説の模倣どころか丸パクリでもって文章書いちゃったりするぐらいだからして小説を書く意味すらもないわけじゃないですか??そのうち麻希子のドキュメンタリーを書く…!っつーので見たまんまを写し取って行くわけだけれどもそれも晃郎に言わせたらば肖像権の侵害っつか本人の同意も得ずに勝手に書いて世に出して暴露本みたいなもんじゃないですか!つて言われて一度は諦めようとするんだけれども「これしか書くモノがない…!」つて書き続けようとする。ドキュメンタリーだったら書けるってこと…なのかなぁ??(え)でもそれだったってただ淡々と日記みたく「こういうことがありました」の羅列ばっかりだと面白くも何ともないしすぐ飽きちゃうし「続きは…??どうなるの??」つてぺいじをめくるその指のトロさが憎い…!ぐらいの??(え)それぐらい引っ張られるモノがないとちょっとなー…。(偉そうwww←)確かに麻希子自身には書きたくなる魅力があるし題材としては最適だろうけれどもいかんせん普通じゃなさすぐることばっかりだしプライバシーの侵害だっつて言われたらばそれ以上反論出来ないしこれでもし書いたモノが売れてそれで麻希子に取材の話が舞い込んで来るやうなことになったらばまた世間の言いたい放題の戯言に巻き込まれてまぁた精神的に壊れて行ってそれで取り返しのつかないことになった時一ノ瀬は責任が取れるのか??って話。ドキュメンタリーを書こうと思ったらばその人の人生まるっと背負いこむ覚悟で心中する勢いで書かないと潰される。どっちもが。生半可な気持ちで書いてちゃいけない。…ってか小説もドキュメンタリーも書いたことないけどさー。(苦笑)一ノ瀬に集るハエってのは「世間の目」とかそゆことなのかなぁ??ブンブンブンブン五月蠅く飛び回って言いたいこと好き勝手ぶつけて来てそれで何かしら助けてくれるわけでもなく言いっ放しでもって去って行く。晃郎も麻希子のせいにして半分…っつかほぼほぼ引き籠もっておるけれどもそれってでも言い訳でそ??(え)確かに麻希子のことで迷惑被っただろうしマスコミやらからバッシングされて家族も巻き込まれてそれで仕事も辞めざるを得ないところまで追い込まれてそこに来て震災も続けて起こってもうどうでもよくなって仕事辞めてすっこんで家に引き籠ってなーんにもしないで酒ばっか飲んで現実逃避してたまーに麻希子のおかげで分けて貰える配給にあり付いて何っとか食い繋いで生きてる。でも麻希子が働けないんだったらば俺が…!つてもっとやる気を出してれば今もそっとマシな暮らしをしておったかもしれないしいっくら親のおかげで住むところにも困らないし前のアパートの部屋も持ってて大家さんみたいなことしておったっつったって今は震災で誰も住んでないしここが立ち入り禁止が解除になるにはまだまだ程遠いし身の回りのモノある程度持ち出せるだけ出してそれで自分の生活だけでも立て直してそれでうまく行ったら麻希子を呼び寄せればいいみたいなことにしておったらばずーっとよかったと思うんだけれども麻希子の「ごめんなさい」に引っ張られてここまで来ちゃったんだよね…。(滅)鳥居が外国人を目の敵にするのもどうなんだろ??関東大震災だったかの時にも朝鮮人が井戸に毒物を投げ込んだ…!みたいなデマが出回って「朝鮮人を締め出せ…!」みたいなことになったらすぃーけれどもたまったま日本に来て住んでてもうちゃんと税金も支払っててしてるのに「日本人だから」「外国人だから」つて避けて通ってるから「避難所にホームレスの人は入れられません!」みたいなことになるんだよ…。(黙)…ま、それとこれとは話が別かもしれないけれどもでも台風っつー災害で酷い目に合って一緒になって困ってる人に片一方は市民税払ってるから入れてやる、片一方はそうでないから入れませんとかそうじゃないでしょう??とおも。軒先だけでもすぺいす空けてあげればいいぢゃん??それすらも出来ないぐらいに世知辛い国になっちゃったんですかねい??(滅)そうしてここに来て麻希子が「好きな人が出来た」つて言い出してそれが中国人だとおっさる。自治区域に追いやられて細々と生活しておるのを「締め出せ!」つて暴動が起きて誰かが撃たれた…!ってなことになって血相を変えて飛び出して行く麻希子…。そう言えばコクーンってステージバックが開いて外の風景っつか駐車場??みたいなとこに繋がってるんだよね…。(苦笑)「桜姫」(観劇日記No.1017参照)でも吉祥寺シアターのステージバックが開いてそこはもうふっつーに道歩いてる人やら自転車に乗って通り過ぎてく人たちがいたりしてwww前ーに転球劇場観に行った時もそゆ演出があってガラガラガラ~っとシャッター開けたらそこにタンクトップシャツ姿のおっちゃんが座ってたり自転車乗ってる人が走り過ぎて行ったりそっちの方が「現実」なのに舞台の上の方が「現実」で向こう側の世界なんかないと思ってたのにちゃんとあって「あるはずのない場所」っつか何か変な感じがしたんだけども。(苦笑)なにげにそんなとこが被っておって変な感じ。(苦笑)…にしても圭哉さんのことを「あの人もテレビに出てる人??」つて言っておったおばさま方がいたりしたんだけど。(黙)だーかーら石原さとみ嬢とだったらばこないだ「Heaven?」で共演してたぢゃんっ!小説家と編集者役でさー!(奇しくも…!←)うー…客層が分からんー!…むう。