1159.「THE BEE」

主なキャスト:阿部サダヲ・長澤まさみ・河内大和・川平慈英
作・演出:野田秀樹 舞台監督:瀧原寿子
公演記録:2021.12.16~26@ナレッジシアター(大阪)
何度も再演されておって観る機会もあったはずなのに何故か一度も観たことがなかった…!(死)…や、さすがになーんとなくどういう話なのか??みたいなのは知ってるけれども(苦笑)でも今回は…!(阿部)サダヲにゃーが…!出るって…!(だから)しかもナレッジシアターとか座席数超少ないのにチケット取れる気がしねぇwww(滅)とりまいっちばんちょっ早の抽選先行で野田地図に申し込んでみる。………と。取れたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!!(どーんっ!)………はぁはぁはぁ。(取り乱し)しかもお誕生日当日公演…!…ってか俺の、だけど。(苦笑)でも平日夜公演だったのが逆によかったのやもしれん。(え)席はJ列 18番。ちっちゃいホールなので基本的にどこに居てもそーんな変わらんやも??(え)…ってか長澤まさみ嬢との共演ってー…映画「MOTHER」でもヒモ彼氏(違)の役だったし「フリムンシスターズ」(観劇日記No.1086参照)でも一緒に出ておったし。で、コレかwwwふっつーに客席から静かにステージに向かって歩いて登場するサダヲにゃーwww今やなかなか観ることの出来ない光景になってしまっておるけれども新感線なんか客席ぢう走り回っておったもんなー…。(遠い目)…とふっつーに会社で仕事して帰って来て「さあ、もうちょっとで家に着きますよ」なそんな体だった井戸(阿部サダヲさんの役どころ)にいきなりと家目前にして通行止め規制が。(え)「何をする?!」「何があった?!」と抵抗する井戸にどうやら人質を捕って立て籠もっておる男がいるらすぃー…??との情報がもたらされる。しかもその立て籠もっておる家っつーのがどうやら井戸家らしく。(滅)「中に家族がいるんです…っ!!!」の必死の訴えも届かず。(黙)井戸は外から一気に立て籠もり現場にされてしまった自分の家を遠巻きに見つめることしか出来ない…。(黙)警察は交渉に入るっつーんだけれどもそれで一気に人質解放に進むかどうかは分からない。(黙)…だったら自分も交渉権ってのを手に入れればこの今の状況を突破出来る風穴を空けることが可能になるかも??と井戸が考え付いたかどうなのかはわっかんないけれども(えー)とりま井戸は犯人の男が「連れて来い!」つて言っておる元妻??の家へと向かう。犯人の男は出所したばかり。そうやって刑務所に放り込まれておる間に内縁の妻??であるところの小古呂の妻(長澤まさみさんの役どころ)は子供(川平慈英さんの役どころ)を連れて出て行ってしまい…ってかふっつーに小古呂と住んでおった家にいるにはいるんだけれども「離婚よ!離婚!」っつーので会いにも来てはくれなかった、と。(黙)「他に男でもいるのでは??」と疑心暗鬼な小古呂が元妻を呼び付けるわけだけれども「何??今更…??それに怖い…!何されるか分かんない…!」つて頑なに行くことを拒み…ってか「仕事があるから。出掛けるから」っつーのでとてもじゃないけれども交渉のテーブルに着く気はなさげだ。(滅)だったらば「目には目を」だし「歯には歯を」だっつーので今度は井戸が小古呂の妻と子供を人質に捕って小古呂の家に立て籠もる。(えー)…いやいやいやいや。かんっぜんに自棄。(え)そんなんしたってなーんの解決にもならないのに、だ。…や、でも「警察は何もしてくれない」ってな気持ちは分からないでもないし今この状況は正に井戸家でもリアルタイムで繰り広げられておるであろう光景に違いないのだ。立て籠もっておる犯人の男が違うだけで。…や、まぁ井戸の奥さんって人が今この小古呂の元奥さんみたくせくすぃー悩殺パラダイス(違)な長澤まさみ嬢みたいなことにはなってないであろうことは確か。(え)…ってか井戸ってふっつーにサラリーマン家庭なわけでそ??奥さんが闇で水商売に出て稼ぎを凌いでるとかでなければ。(え)あー…でも小古呂に命令されて「全部脱げ!下着だけになれ!」って言われて渋々と??井戸家でもこの光景になってる可能性はなくはないかもしんない。(えー)…ってかまぁ井戸の奥さんがどういう人なのかはさておき。(え)とにかくも井戸もかんっぜんにやけっぱちでもって小古呂家に立て籠もってしまったわけだけども。(黙)そこで家の中では何故か蜂がブイブイと飛び回っており。…ってかまぁ映像だけでも確かに「圧」なんだけれどもその羽音の鋭さっつか耳障りな音??は確かに何かのスイッチが入ってしまうかもしれない。(え)…ってか蜜蜂ならさほど怖くはないけれども(…や、でも虫全般無理なあたしにとってみたらば蜜蜂ですらちょっとした驚異だしブイブイ飛び回られたら遠巻きに見ながら「早くー…!誰かー…!外に出すなり何なりどうにかしてー…!」つて対岸から見守るしか出来ないわけだけども。←)足長バチみたいなのになって来るともうそれだけで驚異…!あの手をぶらーんと幽霊みたく「うらめしや」よろしくぶら下げて飛び回っておるんだからして無理だwwwしゅー!(コックローチ的な??←)持って来て!しゅー!…つっておる間にまたどっかに飛んで行ってしまって潜んでしまったらもう分からない。背後で背中とかとまってるかもしれないし…!(死)刺されたら腫れ上がるだろうなー…。(黙)やだなー…。(滅)そこからはもう不毛な「やぎさんゆうびん」の遣り取りが始まる。(え)井戸家にも井戸の息子が人質にされておるわけだけれども同じく小古呂家でも小古呂の息子が井戸に人質にされておるわけで。よくよく聞いてみたらば…ってか「どういうことだよ?!」つて小古呂が家に電話して来て井戸と話した結果。井戸の息子と小古呂の息子は本日同じやうに誕生日を迎えて同じやうに6歳になることが判明ー。(ぱちぱちぱち)…ってかあたしも今日誕生日だおwww(だから)…ってか井戸の息子と小古呂の息子は舞台なんだからして「毎日が誕生日」だけどなwww(おい)そーんな息子のためにお互いがお互いに父親が用意したのは最新型の電卓…!!!(きらーん)…って電卓かよ??(おい)もっとこう…最新版のゲーム機とかそんなんじゃないのか??(え)井戸は会社員だし息子にも金にすばしこいっつかまぁ聡い子になって欲しいってのはあるかもしれない。でも小古呂からしたらばどうなんだろ??(え)…ってか流行ってる…のか??(おぶおぶ)電卓が…??あたしはもっと金目のモノが欲しいぞー。(おまいの意見は聞いてない←)そやってお互いがお互いの息子にプレゼントを渡し合おうじゃないか??ってなるんだけれども「何でお前の息子なんかに…!」な展開になって挙句息子の指を折ったのを証拠として手紙で送り付け合う不幸の手紙合戦の始まりー。(えー)…って実際問題指をそのまんま届けるのでは余りにグロテスクすぐるので(当たり前)ながーい鉛筆をポキッと折ってそれを手紙に入れた体で進んで行くわけだけれどもあの世にも無慈悲な…ってか鉛筆の折れる乾いた音の残酷さと言ったら…!(滅)最初のうちは「うわーん…!」つて痛みに悶え苦しんでおった息子もそのうち痛みにも慣れてくっつかこの状況に順応して行く。

母親もそう。最初のうちは抵抗して「何であんなムショ上がりの男なんかに…!」つて悪態吐いて「あたしには関係のない話だから!」つて突っ撥ねて「仕事なんだよ!行かなかったらいろいろ困るんだよ!」つて出て行こうとしておったのを「息子がどうなっても知らないからな!」つて言われてピストルを向けられちゃぁ黙るしかない。(黙)井戸のためにご飯ごしらえをして無言でそのご飯をかっこんで夜は有無を言わさずセックス、そうして朝になれば井戸のシャツにアイロンを掛けてピシッとさせてまた親子…ではないけれども(苦笑)3人でご飯をかっこんで…ってそれ、小古呂も井戸家でやってることなんだろうけれども井戸はその仕返しをしてるだけ…なのか??(おぶおぶ)ただ単純に女がいてそれがせくすぃー悩殺爆胸フルスロットル(だから)で「こいつが言うことを聞かないのが悪い!」っつー言い訳の下に抱いて…って欲望の捌け口にしてるだけじゃないのか??確かにこの状況は興奮する。(え)ってか自分が犯人として扱われて全国区で取り上げられて実況中継??されて注目されておるんだからしてワクワクもするってもんでそ??(え)まぁでも「被害者」の時は「可哀想ー」つて同情されておったのが「犯人」になったらばそりゃまぁ「可哀想ー」もあるにはあるんだろうけれども「何様?!」の意見もそりゃまぁ増えるわけでさ。(黙)「犯人」になれば「犯人」と同等の扱いになるわけだ。井戸は気に入らないかもしれないけど。そやって負のルーティンでもって息子の指を折る→その母親とセックスする→親子3人(違うけど。苦笑)で川の字になって寝る…のエンドレス…!指は10本しかないわけなので遅かれ早かれ限界を迎える。…ま、足の指っつーのもあるにはあるわけだけれども指の方が視覚的に見えやすいっつか足だと分かりにくいってのもあって指だけなんだろう。息子は10本の指を失ってすーっかりと弱ってしまった。…どころか傷口からバイ菌感染でもしたのか動かない。ショック死か??小古呂の息子が死んだわけだからして井戸の息子も死んだ…かもしれない。状況は変わらない。相変わらず指は届き続ける。息子でダメならその母親の指を…!っつーので今度はセックスする→その女の指を折る→届ける…のルーティンに変わっただけ。でもその女の指だったって10本しかないわけで限界がある。今度は誰の指を届ければいい??(おぶおぶ)そのうち世間の興味はすーっかりと他に移ってしまった。(黙)もう井戸家と小古呂家の遣り取りには興味は失せた。「好きにやってくれ」の心境。中継もされない。全国区で取り上げられることもない。(滅)警察(河内大和さんの役どころ)だけが律儀に今日も手紙を届けてくれる。一体誰の指だ??(おぶおぶ)もう折る指はここには存在しないのに…??当事者でもなければ世間の興味なんかすぐ新しいモノに飛び付いて移り気だ。今日も新鮮な「不幸」を手に入れてよだれを垂らしてテレビに見入ってる。自分には関係がないから。自分に火の粉が振りかかることなんかこれっぽっちもないって分かってるから。安全圏から高みの見物だ。もしかしたらば明日にでも自分が巻き込まれる「事件」がすぐそこまで近づいて来ておるのかもしれないのに。自分が第二、第三の「井戸」になり得るのかもしれないのに。いっやぁー…でもサダヲにゃーの可愛さ(え)っつかせくすぃーさっつったら何だろう??(は?)ほんっとに惚れ惚れするー。(うっとり)犯人なのに。好きになっちゃいけないのに。うっかり恋してしまいそうな勢いwww(え)…や、でも「吊り橋効果」だっけか??(違)…あ。違う。犯人と人質との共犯関係??秘密の共有??うっかり「あの人は悪くない…!」つて擁護に回ってしまいそうなぐらいに好きだーーーーー!!!!!(バカ)…や、だから「好きだ」って思ったのwww(…とエロゲの推しがのたまう←)ピストル向けられて怖いからじゃない。「この人を全力で守ってあげなくちゃ…!」な気分。(え)あと長澤まさみ嬢はどうでもいいけどエロ過ぎwww(おい)襲われても仕方がないとか言っちゃいけないけどでも言っちゃうwww(だから)あと紙の家なので床をべりべりっと剥がしてその場で封筒作って指(=折った鉛筆)入れて手紙にして警察に渡す→ポストに投函(直接自宅前の郵便受けに入れられる)の流れが秀逸。これで息子が生きてたらアレなのかな??「お母さんの仇…!」つてまた復讐が始まるのかな??(おぶおぶ)井戸は捕まるだろう。小古呂もまた再投獄されるだろう。井戸の奥さんと小古呂の元奥さんは病院送りになるだろう。もしかしたら精神的に狂ってしまってもう病院から出て来られないかもしれない。息子は目の前で死んでしまったし。(死)救いようがない。誰もいい気分にならない。でも家族を助けるためなら…!つて誰もが井戸になる可能性はあるだろう。それがどんなに不毛なことだったとしても。…や、ならないならならないでそれもまた薄ら寒い展開かもしれない。でもまぁこの遣り方は間違ってるわな。(苦笑)正解じゃない。もっと上手い遣り方はいっくらだってあるし日本の警察は少なくとももそっとは優秀だから(え)人質事件の交渉術だって心得てるだろうしアレだ。(え)シットだかサットだかを投入してサクッと人質救出に短時間で臨めるかもしれない。あの「剣の舞」(でも超でたらめな日本語歌詞が付いておったのでどこかで音源化されたのを使っておるのかもしんない。SEもそんな感じで懐メロ??の焼き直しみたいなのが延々流れてた←)で踊り狂うサダヲにゃーが好きだった…!(え)でもスーツ姿なのにキレッキレのダンスっぷりでもってあの瞬間だけはEXILEとか目じゃないほどにすげかったとおも。(え)とにかく誕生日に観る演目ではない気がするけれども(苦笑)ひっさびさに「すげぇもん観ちゃった…!」な気にはなったのでよしとする。…ってかお家帰ったら短期で老健から家に戻って来てるパパンが修羅場で(え)萎えた…。(滅)こっちの方が事件だ。(えー)とは。