1038.「カリギュラ」

主なキャスト:菅田将暉・高杉真宙・谷田歩・橋本淳・秋山菜津子・原康義・石田圭祐・世古陽丸・櫻井章喜・俵和也・野坂弘・坂川慶成
作:アルベール・カミュ 翻訳:岩切正一郎 演出:栗山民也 舞台監督:加藤高・村田旬作
公演記録:2019.12.5~8@神戸国際会館 こくさいホール(兵庫)
あらすじ>>ローマ帝国皇帝カリギュラは最愛の妹ドリジュラを亡くし、姿を消す。国政が滞り、右往左往する貴族たち。
三日後、ようやく現れたカリギュラはエリコンに、不可能なことを手伝うよう、内密に頼む。その一方で、王としてあらゆる民から財産の没収を突然宣告し、人々を混乱に陥れた。

それから三年。カリギュラは、処刑、横領、貴族の妻を奪い公営売春宿で働かせる、市民の食料保管庫を閉鎖して飢饉を起こす…など、暴虐の限りを尽くしていた。
誰もがカリギュラを恐れたが、セゾニアは彼の理解者であろうと努め、途方もない無償の愛をもって寄り添い続ける。
シピオンはカリギュラに父を殺されながらも、詩という芸術を通して心の深いところで繋がってゆく。
唯一、才気溢れるケレアだけはこれ以上カリギュラを生かしておくと世のためにならないと、暗殺を計画。カリギュラは状況を察知しながらも、不可能を手に入れるべく、破滅へと進む…。

いっやぁー…自分でもチケットは取るつもりでおったんだけれどもどうにも菅田(将暉)くん絡みではチケット難だろうなー…(遠い目)、どうしよっかなぁ??(おぶおぶ)と思っておったらば華恋ちゃんが声を掛けてくれて一緒にチケットを取ってくれるとおっさる。しかも菅田くんのFC関係で取ってくれるそうなのでそれはいい!ってので見送るつもりだったんだけれども保険で「取れないだろwww」と思っておったキョードー大阪抽選先行までもが取れてしまい。(死)しーかたがないので定価にちょっと色付けて売っぱらったんだけれども(え)座席はどうだったんだろなー??とりまFC枠は1階 8列 11番ってなど真ん中でもって前日お互いにHYDEちゃん@幕張ファイナル参戦でもってちょっ早で帰って来ないといけない(12時半開演だったし←)ってので6時半起き(!)ってゆっくり出来ないぢゃないかっ!!!(どーんっ!)ってなわけなんだけれども寝るわけにはいかない。(当たり前)んー…とりあえず蜷川(幸雄)演出で小栗(旬)くん主演のを観た記憶はあるんだけれどもあの時もどうにも朦朧としておったので(おい)電飾バリバリだったなー…(遠い目)ぐらいのことしか覚えてなかったり。(え)…や、もう今となっては電飾バリバリだったってのも同じやうに観た人から聞いて「そうだった…やも??(えー)」ぐらいのことで自分では覚えてないっつか何っつーか…。(黙)でも暴君なのかそうでないのか??みたいなフレーズ??みたいなのは覚えておったのでそれっぽく観させて貰ったわけなんだけれども…何だろ??1幕のカリギュラ(菅田将暉くんの役どころ)はもっとー…神懸ってるっつか「神」になろうとしてなれなかった人…とかではなくほんっとに「神」だったんだよなー…と。(え)蜷川さんの演出がそうだったのかそれとも小栗くんの演技の解釈??がそうだったのかどうなのかはわっかんないけれども1幕は「神」だったカリギュラが2幕ではちょっと弱音??を吐き出してどんどんと人間臭くなって行く…みたいな過程を楽しむっつかそのギャップ萌え??(違)…萌えはないんだけれども(苦笑)でもおなのこの恰好したりちょっと奇抜っつかどういうわけでそうなったのか今回観てもよく分からなかったんだけれども(滅)どっちにしても「神」と「人間」を行ったり来たりするカリギュラは一体全体何になりたかったのかー…??みたいなところなんだと思うんだけれども少なくとも菅田くんは1幕目から「神」ではなくてただ単純に妹を亡くしてやけっぱちになってるお兄ちゃん(え)でしかなくてそれはちょっと残念っつかもっと「俺は神だ!」っつー台詞があってもいいぐらいの(ないよ!)イケイケドンドン!なところがあってもよかったんじゃないのかなぁ??と。それはくりたみさん(栗山民也氏)の演出のやり方なのかどうなのかがちょっとよくわっかんないのでアレなんだけれども1幕と2幕の分かりやすい対比っつかメリハリ??みたいなのがもっとあったらよかったのになー…と。確かにカリギュラは妹を亡くしてしまった。でも何で死んだのかは理由は分からないけれども病気だったとしたらば神様にこう頼んだかもしれない。「私の命はどうなっても構いません!だから妹の病気をどうかどうか治してやってください…!」つて死ぬ程しんっけんに頼んだけれども神様は聞き入れてはくれなかった。奇跡なんか起きなかった。…や、若くて病気になった人が奇跡的に回復して「神よ…!」つてひれ伏す瞬間も王様だったらば見聞きして来てるだろうしそんな他の貴族??やら庶民??やらとにかくも自分の領土内でそゆ人たちも見て来ておってそれだから自分も…!っつか妹の病気だったって神様に死ぬ気で頼めばきっと治してくれるに違いない…!っつか治してくれないとやだ…!っつか自分は王様なんだからしてその辺の庶民やら貴族やらと格が違うっつか治して貰って当たり前!…の気持ちがあったかどうなのかは定かではないけれどもとりあえずそーんな邪な気持ちがちょっとでも掠めたのがいけないのか何なのか神様への祈りも虚しく妹は自分よりも若くして死んでしまった…と。そうなったら最後「神様なんてクソくらえだ…!」ってなるわけじゃないですか??他の人の望みは叶えてくれるのに自分がこんなにしんっけんに物を頼んでるっつーのに聞き入れてはくれずおまけに妹は祈りの言葉も届かず死んでしまってもう還って来ない…ってなことになったらば「だったら俺が神だ…!」ってなるわけじゃないですか??(え)究極のやさぐれっつか王であるところの自分の望みを叶えてくれない神様なんかどうなっても構わない。そんなことより俺自身が神になりさえすればどんなことでも即座に可能になる…!みたいな??(え)自分は年端も行かない妹を亡くしたわけだからして他の人たちにも同等もしくはそれ以上の身を切られるほどのっつかもう七転八倒して悶絶して目も開けていられない程の痛みを…!ってなことで庶民からは食料を奪い貴族たちからは家族を奪いそうして途方に暮れる様を見てほくそ笑むっつか「どうだ??参ったかwww」な気分っつーのかな??…ま、そーんなことを繰り返したところで妹はこの手元には戻って来ないわけだしちょっとした憂さ晴らしにはなったとしても虚しいっつかますます自分の無力さが際立ってしまって「こんなはずじゃなかった…」つて後から振り返れば後悔頻りっつかそーんな弱みを見せるわけにはいかなくてますます取り立ても厳しくして貴族からは差し出せるモノはぜぇーんぶ巻き上げて行って泣き叫んだり怒り狂ったりするのを見て「もっと泣け!もっと怒れ!」つて思ってたのかもしれない。そゆ神懸ってる様っつか王様であることの威厳??みたいなのが小栗くんの時にはもっとあったやうな気がするんだけれども今回の菅田くんともそーんなに年齢的には変わらなかったと思うんだけれどもその殺気立ってる感じっつか「どうにでもなれ…!」な感じが見えなかったなー…と。(え)貴族たちだったってカリギュラの前では媚びへつらってへこへこして何でもかんでも王様任せでもって自分たちでは何の判断も下せず…ってかまぁ権限的に??そゆのは与えられてないんだろうから半分は仕方のない話なのかもしれないけれどもしょうもないことでも「王様、これはどうしますか??」つて聞いて来てイラっとさせるばっかりのじさまたち(おい)ばっかりでもってカリギュラが3日ばかし雲隠れしただけでオロオロしてなーんにも出来ないままに慰めの言葉の1つも届けてはくれなくて…ってか届いたところで「お前は何も失っていないぢゃないかっ!!!」ってのでカリギュラの心が癒されることは何1つないわけだけれども飛んだとばっちりっつーのか何っつーか妹のことでぽっかり空いてしまった穴を埋めるためにも貴族たちからありとあらゆるモノを奪うっつか差し出して然るべき…!ってなところだったんだろうけれども貴族たちだったってそれに「それは無理です…!」とは言えない立場っつか反論したところで向こうは王様なわけだし「もう決めたんだ!」つて言われたらばそれに粛々と従うしかなくて「それは無理です…!」つて泣き付いたところでそれが覆るべくもなく…。(黙)普段から心が通じてないもんだから余計にお互い相手のことが憎くて仕方がないっつか「お前がそう言うんだったらそうしよう」みたいな譲歩がないわけじゃないですか??そこんところはセゾニア(秋山菜津子さんの役どころ)がいっくら説得したところでなーんにも響いて来ないっつかセゾニアはカリギュラを愛しておるけれどもカリギュラにとってセゾニアは何だったんだろ??(おぶおぶ)母親ぐらいに年は離れてるし甘やかされるのだったらば他の貴族たちだって似たり寄ったりっつかまぁそこに相手に対する気遣いがあるかないかの話なんであろうなー…と。(え)

で2幕目からは多少気の触れたやうに…っつか妖精さんみたいな恰好でもってうふふあはは♪なシーンがあったりなんかして。でも自分1人では自殺する勇気もなくてみんなからの暴動の果てに殺されてやぁーっとこ目標達成っつか妹のいるところに行けるってな話なわけでそ??(え)王が自殺するなーんてなことがあったら「そんな弱気な…」つて貴族も庶民も動揺しまくって二進も三進も行かなくなるだろうことは目に見えておるっつかそれじゃ王の威厳もへったくれもないわけじゃないですか??いっくら妹のことで辛いからって自ら命を絶つわけにはいかなくてそれだからみんなを怒らせてそれで暗殺??されたやうにすれば自分も死ねるしみんなも「ムカつく王は自分たちの手で始末してやったぞ!」な達成感??みたいなのも得られて一石二鳥っつかそゆとこなんでそ??(えー)でももそっとシピオン(高杉真宙くんの役どころ)はカリギュラに対する憧れっつか自分の父親を目の前で殺されて憎むべき相手だっつーことは分かっておってもそゆ勢い??っつか人を人と思ってないところにどこかゾクゾクしてしまうっつか惹かれるっつか抗いようのないまるで恋心のやうな…!(え)「カリギュラ好き好きすーvvv」なところがあってもよかったんじゃないのかなぁ??と。(え)前ーに小栗くんの時には同じ役を勝地(涼)くんが演じておったかと思うんだけれどもカリギュラに向ける羨望の眼差しっつかもう好きがダダ洩れ…!(え)みたいな感じっつーのかな??確かに父親を目の前で殺されたことは憎くて仕方がないしなーんの理由もなくっつか他の貴族たちと一緒で特別視されるやうなこともなくただもう息をするやうに命を奪い取られてアレは何だったんだ…??と疑問に思うことばっかりで今もカリギュラのことは理解出来ないし分からないことだらけでもってそばに仕えてずーっと一緒にいるからって分かるもんじゃないし「何がどうなってるんですか??」つて聞こうにもそこまで心親しくないっつか向こうはあくまでも王様なのであって自分は1詩人でしかなくて友達でも何でもなくてまぁカリギュラが気に入って??そばに置いてくれてるっつーだけのもんでまたいつ気が変わって「お前を殺す…!」つてあっさりと斬り付けられても仕方のないぐらいの??そんな危うい立場ではあるわけなんだけれどもどうにも滲み出ちゃってるカリギュラへの愛…!みたいなのがあった気がするんだけれどもシピオンあっさりし過ぎぢゃね??と。(え)そう考えたらやぱーり蜷川版カリギュラは凄かったっつーのか何っつーか…小栗くんもだしはせひろ(長谷川博己氏)もそうだし勝地くんもそうだし売れる前とは言えすっごい俳優さんたちばっかりが出ておってもう捨てるとこなし…!だったんだなー…なーんて。…や、まぁ今回だったって捨てるとこなし…!の布陣なんだろうけれどもちょっと弱いっつかひよってる感はあるかなー??と。(苦笑)人間は忘れる生き物なのであって貴族の1人が妻を亡くしたことを半ば自慢げにっつか去年妻を亡くしてその時は随分と悲しくて悲しくて仕方がなかったけれどもあれから1年も経ってみれば妻のことを忘れて??まぁ自分は何とかやってるし自然の摂理と言うのか人間ってのはよく出来た生き物だ、みたく言及するところがあるわけだけれどもカリギュラはそやって妹のことを死んだからってちょっとずつでも忘れて行ってしまう自分っつーのが許されなかったんじゃないのかなぁ??と。確かに生きてる人間に比べれば死んだ人間は影が薄いし死んで直後は何度も何度も繰り返しフラッシュバックして来るっつか何をするにつけても思い出して手の温もりだとか髪のニオイだとかいろいろとそこにまるで存在するかのやうに感じられるぐらいに思い出しては涙ぐみ…っつか何の努力もしなくてもすぐにいつでもそばにいるかのやうに思い出して引っ張り出して来られたのがいつの間にかその思い出は日々のあれやこれやに取って変わって行ってしまって手に取るやうに思い出せる瞬間がどんどんと少なくなって行って集中しないと取り出すことも出来なくてそれより生きてる人間の方が大事っつかセゾニアのことだったってあるわけだし自分が思ってる以上によく尽くしてくれてやけっぱちになって何をしでかすか分からないカリギュラを前にしても何も変わらず「あなたに従います」つて言ってくれて何でそこまで…??(おぶおぶ)な疑問??みたいなのがあったりなんかして自分はいいけど「何か怖い…!」とか思ったりしてるうちに妹のことが蔑ろ…ぢゃないけどもまぁ死んだ直後に比べたらば思い出す瞬間も減って来てそやって過ごせてしまってる自分がまた憎くてのうのうとそんな風に妻が死んで1年も経てば風化して忘れてしまって人間はよく出来てる…とか分かったやうな口を聞くな…!っつか何で忘れられる??(おぶおぶ)ぜぇーんぶ何もかもを覚えておきたくてそれで苦労しておるぐらいなのにそーんなかんったんに忘れてなるものか…!な反発心もあって余計にセゾニアに辛く当たるっつかセゾニアがしてくれるほどには返せていないっつかおざなりになっちゃってるのも分かってるし申し訳なく思ってもいるわけだけれどもでも妹のことは特別なのであってセゾニアがどれだけ愛してくれようとも埋まるモノではなくてもうどうやったって取り返しがつかなくてかくなる上はもう妹が今いるのであろう「死の国」とやらに出向いて行ってそこで会って再会を喜ぶっつか死んでからどうなるのかわっかんないのに無事に妹と「死の国」??で会えるのかどうかもわっかんないしそれだけは死んでみたけどどうすんだよ…っ??!!(どーんっ!)ってなこともあるかもしれないしこればっかりは死んだ人相手に「どうだった??(おぶおぶ)」つて話を聞くわけにもいかないしどんなに偉くて王様だったとしても死んでから後のことにまで保障はなくてそのことが余計カリギュラをイラっとさせるっつか何っつーか…他の人たちののんきっぷりっつかその「忘れる」ってのが嫌で嫌でたまらなくてでもそーんな素直に「どうしたらいい??(おぶおぶ)」つて相談出来る相手もいなくて…っつかセゾニアだったらば話ぐらいは聞いてくれたかもしれないし優しくしてくれたかもしれないしずーっと王様の顔をしっぱなしでなくてもいいじゃないですか??つて慰めてくれたかもしれないし。でもどうにかはしてくれないんですよね、誰も。(黙)「どうにか」ってのは自分で何とか折り合いを付けてくしかない。その辺の人間臭さとの対比みたいなのがあればよかったんだけれどもずーっとカリギュラは人間のまんまで「神よ…!」なところがなくて(え)ちょっと残念。(黙)…と東京公演ではだーいぶ「携帯の電源切れ!」アナウンスしておってもふっつーに鳴っちゃってるしそれどころか途中で動画観てる人(しかも菅田くんに関係ないヤツwww←)まで続出で苦情出まくりだったみたいなんだけれどもまぁ難しいから飽きちゃうってのは分からないでもないけど電源は切れよ!と。(黙)おまいだけがチケット代払ってるんじゃない、みーんな同じやうにチケット取りに苦労してたっかい金払って観に来ておってそれで隣でへろへろ電話鳴らされて邪魔されて挙句の果てに電話出た…!(死)とかなったらもうその隣の人から全額どころか倍払いで慰謝料欲しいわ!って話だし。(え)全員携帯没収してやればいいのに。(えー)神戸はそこまでじゃなかったと思うけどどうだったんだろ???(素)…むう。