358.「大人は、かく戦えり」

主なキャスト:大竹しのぶ・段田安則・秋山菜津子・高橋克実
作:ヤスミナ・レザ 翻訳:除賀世子 演出:マギー 舞台監督:菅野将機
公演記録:2011.2.11〜15@シアター・ドラマシティ(大阪)
あらすじ>>ウリエ家の居間。ウリエ夫妻とレイユ夫妻で話し合いの場が持たれている。
レイユ家の息子フェルディナンが、ウリエ家の息子ブリュノに怪我を負わせてしまったのだ。二組ともに地位も教養もあるブルジョワジー夫妻だけに、まずは冷静かつ友好的な“大人”な態度を保ちつつ、子供の喧嘩の後始末に折り合いをつけようとしている。ところがぎこちない会話と気まずい間が続くうち、次第に互いの本性があらわになってきた。
とりすました建前はどこへやら、ホンネ剥き出しの壮絶な罵倒合戦へと突入してしまう。
さらにはそれぞれの夫婦間でも日ごろ鬱積していた不満が爆発し、もはや制御不能の状態に。
大人気ない大人たちの“仁義ない戦い”、果たして着地点は見出せるのか?

シス・カンパニーはほっとんど大阪では公演を打たないのでDMも届かないし先行発売はどこへ頼んだらよいものやら…と思っておったんですがー…。劇場先行で無事当選したので3列 35番っつーなかなかによさげな席でvv(ほくほく)…うん、まぁど真ん中ではないのでちょぉーっとばかし観づらい気もしないではないけれども見切れるほどではないし。(え)とりまどうやったってこの4人ががっつりがぶり寄りなわけだからして面白くならないわけがない…!と。(は?)いっやぁー、ほんつ期待を裏切らないさいっこうの出来で御座いましたことよvv残念ながら原作もぜんっぜん!知らないし大体この作家さんの作品すらひとっつも知らない(爆)のでCMでがんがん流されてる「子供の喧嘩に口出す親たち」っつー構図としか頭に入ってなかったんですけれどももうもうもうもうっ!それ以上のモノでやんしたvv(は?)子供の喧嘩に親が解決を付けようとするぐらいだからとにかくまぁ喧々囂々の言い争いから始まるのかと思いきやまさかまさかの冷静な話し合いから展開して行き最初っから調子っぱずれなー…。でもその冷静さが逆に不穏でもあったりなんかしてこうー…冷静にキレてる親っつかまぁ母親だな。(おい)それが薄ら寒く思えてとにかく怖い。(ずもーん)大体一方は前歯を折られ(しかも神経がめりめりっと出ちゃってる状態でそれをどう処理するかはまだ決定しておらず宙ぶらりん…。黙)もう一方は前歯をへし折ったと来れば大概の親は前歯をへし折った方の家に怒鳴り込んで来るであろうしそれが普通の感覚なんだとおも。それなのにこの話し合いの場合は前歯を折られた方の親たちが前歯をへし折った方の親たちを自分たちの家に招いてしかも「甲(フェルディナン)は乙(ブリュノ)に対してうんぬん…」な文書でもって事実関係を指し示して「これで間違いは御座いませんか??」だの恭しく確認したりなんかして来て超ー胡散臭い。(爆)これ観てたらなーんかもう何年も前になるんだけど叔父のところにお茶習いに行った帰りにその近所で車同士の衝突事故やっちゃった時の嫌ーな思い出が甦って来たりなんかして。(は?)…や、ほんつぶつかった相手が悪くてさー…。(滅)っつってもヤの付く職業の方(爆)ではなかったんだけどお役所勤めな四角四面な相手でさ。(黙)ま、出会い頭…っつかT字路で向こうが本線でこっちは脇道からってことになるから一旦停止してしかるべきなんだろうことは分かる。…なんだけどどっちもがどっちもに「向こうが止まるだろ」な思い入れでもって走って来ちゃったんだから五分五分…つかまぁ六四ぐらい??っつーのをまず「九一だろ??」って言われたことも「………は?????」って感じだったししかも保険会社同士の話し合いを差し置いて書類を送り付けて来てそれこそ「甲は乙に対してうんぬん…」な文書でもって「それだからうちはこれっぽっちも非はないのでありお前のとこが一方的にぶつかって来た」な結論に至っておって助手席に座ってたあたしにまで攻撃して来て「親(パパリンだったんだけど)が事故起こしたっつーのに現場で車から降りても来ずどんな態度だっ?!」とか言われたりしててさー。…つか衝突は当人同士の問題であって助手席に乗ってるヤツらがごたごた言ったって始まらないし無駄じゃね??…っておまいのとこはたまったま出て来たご近所さんの知り合いだかに「どうしたの?どうしたの??」って聞かれて「こうでこうでこうで…」とかべらっべら喋り倒して「そんなの、向こうが全面的に悪いのよぉーっ!!!」とか事故を目撃もなーんにもしてない相手巻き込んで頭おかすぃーんじゃないのっ?!だったぢゃねぇかよっ!(爆)もう保険会社の方も「こーんな馬鹿みたいな話し合いは早々に切り上げて相手の言い値払っちゃった方がラクですよ??」的な??(ま、お金は保険から下りるわけだし別にそれはどうでもいい…←)「ほんつご愁傷様ですー…」だったりなんかしてもうめためた感じ悪りぃし寝覚めは悪いし最悪だぞ、この野郎っ!!!な抹殺したい過去っすねい。(えー)その後相手が引っ越してった先がどうにも従姉妹殿の近所だったらしくて仕事も同業系のとこだったりなんかしてそこの旦那に「こんな事故に遭ってこういう決着の仕方をしたんだけれども相手には悪いことしちゃったかなー??」なさりげに自慢かっ?!なことを吹聴しておったっつーのも聞き及んだりなんかしておまいなんか呪われてしまえぇぇぇぇぇぇーーーーーー………と貞子ばりの念を送りたい気分になったりしましたですよ。(どーん!)…その極上の気分の悪さにどことなく似ている…。(前置き、長っ!←)そうやって最初は「出来た親」な態度に出てたんだけどどんどん本性表れて来ちゃうし…!(死)つか最初っから「うちの子、どうしてくれるのよぉぉぉぉぉぉっ???!!!」だの「お金払ってくれるんでしょうねぇっ???!!!」だのぶっち切れてくれてる方が分かりやすくてよかったかもしんない。(えー)だって結局言いたいことはそこなんでそ??(おい)「いえいえ。うちは別にお金がどうこう言うつもりはこれっぽっちもありませんのよ??」なーんっつってエセセレブ気取ったってしょうがねぇも。(爆)子供が子供なら親も親で取っ組み合いの喧嘩すればいいんだよ。(だから)見得なんか張ったところで得することなんかぜぇーんぜんっ!ないんだってば。(えー…)

ま、それでも歯折っちゃったわけだしなーんとなくその親の方がへこへこして謝って下手に出て…ってのが普通だと思うんだけどそのぉー…口で言ってる程反省してるとかそういうわけでもなさそうで…。(苦笑)母親のアネット(秋山菜津子さんの役どころ)の方は少なからず「ごめんなさいねー…」とか言ってみたりはしてるんだけれども父親のアラン(高橋克実さんの役どころ)の方が仕方なく来てやってるっつー態度が見え見えっつかもうほんつ嫌々感が全身から溢れ出してるもー。(何?)もう弁護士っつー職業からして最悪。(おい)みみっちい。(えー)しかも話し合いの最中なのに携帯は鳴るし(仕事だから仕方ないにしても…。黙)その電話に出ちゃうし…!(死)何だ、こいつっ???!!!(おい)真剣におまいは親か??(…おまいも親じゃないくせに偉そうなこと言うなよー)「おたくのお子さんがうちの息子の歯を折ったんですよねぇ??…!!」って嫌味ったらしくゆーっくり言い聞かせてやろうかー。(え)それにその仕事の電話の内容も超最悪ったらしく…。(滅)医療事故っつかまぁ薬の副作用で飲み続けたら歩行困難になるらすぃーんだけどそれを発表しちゃったら株を上場出来なくなるっつーので発売前の研究段階から知ってたのに知らん振りしてたっつーのは隠し通してあくまでも株式上場に対する他社からの謂れのないバッシングで押し通す…!っつーのでマスコミシャットアウトな方向で事を進めるための話し合いなのだな。(どーん!)…いやいやいやいや。それ、一般人の前で言っちゃう??ねぇ、言っちゃう??!!(爆)守秘義務も何もあったもんじゃねぇよー!おまい、弁護士なんだろがー!(死)いちいちいちいち電話に出ないで「すいません、ちょっともう仕事があるので後は妻が…」とか何とか言って早々に帰った方がよくねぇか??(おぶおぶ)…や、まぁそういう流れも途中あったはあったけどヴェロニク(大竹しのぶさんの役どころ)の売り言葉に買い言葉で「じゃあいます…!」っつって開き直って居座っちゃうとことか…あんた、弱いよ…。(黙)だーかーらそんなことしてる場合じゃないでしょうがー!!!(…ま、子供の話も大切ではあるけれども)それで大人同士っつか親同士がいつまでも話し合ったってたってしょうがないっつーので「じゃあうちの子連れて(こちらのお家に)伺いますー」っつってるのに「それはよろしいのですけれどフェルディナン君(秋山さんと高橋さんとこの息子)はほんっとうーにうちの子に対して「申し訳ない」と思ってるんでしょうか?それがないといくら謝っていただいてもこちらと致しましてはどうしようもないと言うか…」とか言い出すしだからどうしろとっ??!!そーんな10歳かそこらの子供同士の喧嘩なんだから「誠意」だの何だの言われたって訳分かんないんじゃないのかな??…つか前歯へし折っちゃうぐらい力任せに殴るまでの経緯ッツーもんがあったわけでそ??っつーので今度はブリュノ君(大竹さんと段田(安則)さんとこの息子)の分が悪くなって来たりなんかして…。(苦笑)どうやらブリュノ君がみんなで寄ってたかってフェルディナン君を仲間はずれにしたっつか「うちの団には入れてやらないぜーvv」とか何とか言ったとか言わないとか。(は?)ま、そこで手加減しないとこが子供っちゃぁ子供っすよね。(えー)それでまた「じゃあうちの子は悪くないんじゃないか??」みたくなって来ていつまで経っても終わらないおっ!そうやって子供のことについて話し合ってたはずなのに段々アネットがアランにキレ始めて「あなたっ…!いつまで電話で喋ってるのっ?!もう止めなさいよー!!!」な内輪揉めな様相を呈したかと思ったらばー…そのストレスなんだかヴェロニクに振る舞われたパイ??にあたったのかいきなりリバースしちゃうし…!(どーん!)それも「ちょっとトイレ…」だの「風呂場はこっち!」だのに間に合わなくて噴水みたくげろげろ(爆)噴き出しちゃうししかもその先にあったのがヴェロニカが大切にしてた今はもう絶版になってるらすぃー写真集が置いてあった上にぶちまけちゃってさすがにこれにはヴェロニカが「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」とか叫び出しちゃって大変…。(滅)思いっきり取り繕えないぐらいに取り乱しちゃってますよーだ。(爆)…うん、まぁ分かるけどね。本は…ダメでしょ。(えー)でもあたしもこないだまっぢで夜中に吐き戻ししまくってて。あーいうのって「くるくるくるくる…」って分かるけどそのスピードとトイレだのに駆け込むスピードとがタイミング合わなくて「んーんー…!」って洗面器引っ張り寄せて「うげぇぇぇぇぇぇ………」って上手く間に合えばいいけどちょろっと無理だったりなんかして周りにとばっちりぶちまけちゃったりなんかもするじゃないっすか??それをうちのママリンのいい感じの服を出してあったのが近くにあってほんつヴェロニカばりに「やーめーてぇぇぇぇぇぇっ!!!!!!」とか言われちゃった時はさすがに凹みましたよ…。誰だって狙ってそうしたわけじゃないのす…。(黙)只でさえリバースしてることで心弱くなってるっつーのに泣きそうになっちゃうもー。…とアネットも相当っ!いたたまれなーい感じになっておられてそれはそれは可哀想な…。(滅)そこにミシェル(段田安則さんの役どころ)が絶妙なタイミングでもって「しょうがないよ…。気分はどう??落ち着いた??」だの慰めてくれたりなんかして惚れるわーwww(え)…でもその後ヴェロニカの大事にしてた本をティッシュまみれにして拭きまくって1ぺいじ1ぺいじドライヤーで乾かすの手伝ったりなんかもしててんーっと…だからどっちの味方なんですか??(…そりゃヴェロニカだろうがよ)

そーんな奥さんの尻に敷かれまくりなミシェルなのかと思っておったらばぢつは筋金入りの亭主関白だったりなんかして何、その豹変っぷりっ??!!…だけどやぱーり大竹さんの方が完璧強いんだけどなwww(爆)しかもアネットたちが席外してる間に「わんわんって何、あの変な渾名…!(アランがアネットのことをそう呼んでるのだた…)」とかって2人して盛り上がったりなんかしてなにげに仲いいのか??(おぶおぶ)しかもそこに戻って来ちゃったアランに取り繕えなくて「うちもねー変な渾名あるんですよ??新婚旅行にインドに行ったからこいつ(ヴェロニカ)のこと、ダージリンって呼んでるんですー」なぞもう無理くりの言い訳まで繰り出して…。でもダージリンはわんわんよりはおかしくないとおも。(真顔←)アネットもリバースしてるのにヴェロニカと一緒になってウイスキー??ばんばん煽って(ヴェロニカはラッパ飲みしてた…。黙)げぇげぇ吐いて(爆)収拾付かなくなってるし…。(死)おまけにアランの携帯を花瓶に投入(…!)しちゃってお陀仏…!こっちも「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」って断末魔の叫びを上げるアラン…。(ずもーん)そこに「電池パック外して乾かしたら何とかなるかもしれないから…」っつってドライヤーで乾かしてくれるミシェルが涙ぐましいおっ!…つか防水携帯じゃなかったらちょっとずつ死亡してくんだよー。(えー)…とおいらの携帯も防水仕様じゃないから気を付けないとなんだけどなっ!(何)もう携帯より先に死亡フラグ立っちゃってるアラン(爆)だったりするんだけどさー。(滅)…そうそう。ミシェルってば奥さんに頭上がらないだけじゃなくて超ーマザコンでもあったりして(電話が掛かって来るたびにめためた気取った声で出てたし。←死)まぁたそれも面白かったりなんかして。それで足が悪くて入院してるらすぃーんだけどそこで処方された薬がどうやらアランが弁護を引き受けてる薬剤会社で揉めてる件の薬だったりなんかして「それ、絶対飲んじゃダメだからっ!!!お医者さんに今すぐ止めて貰うように言ってっ!!!」なんっつってリンクして来ちゃったりしてもうしっちゃかめっちゃか…。そんなんやってるうちにお互い夫婦同士で「あんたのことがずーっと気に入らなかったのよぉぉぉぉぉぉっ!!!!!」なんっつって揉め始めたりして何だったら相手をここで取り替えっこし合った方が上手く行くんじゃね??なーんてなっ!(爆)だってー何かーヴェロニカには少なくとも理知的なアランの方が似合ってると思うしアネットにはちょっとキモいけど(おい)優しく気遣ってくれるミシェルの方が似合ってると思うのー。…と最終的に何か解決策が??…ってのは特になく。(えー)なーんかもう遣り合った後の疲れ切った放心状態がそこにはあるだけで子供の喧嘩とか正直どうでもよくなくね??な。(苦笑)まぁあんだけ吐き出したら仲良くはなれないかもだけどさすがにもういいよね…。(は?)…や、でも1時間40分っつー程よい時間でだるんだるんになったりもせず(え)最初っから最後まで「うわぁぁぁぁぁぁーーー」とだだだだだだっと見せて貰えて面白かったのすーvvこれ、演出によってだいぶ感じが違って来たりしそうだよねー…。(長塚)圭史くんとかがやったら…もっとカオスっつかどろっどろのぬちゃぬちゃのぐちゃまらなさいってぇさいっあくなテイストになりそうだな、おい。(え)笑いなんてそれこそこれっぽっちもなさげな。(えー)…あ、まぁ翻訳モノだからそこまでにはならないか。(は?)や、でもかぶりまくりのこの時期に無事観れてよかったのす。のす。(え?)これでシスもちったぁ大阪に来てくれるやうになればいいのにー。(念)むう。