868.「誰か席に着いて」

主なキャスト:田辺誠一・木村佳乃・片桐仁・倉科カナ・福田転球・富山えり子
作・演出:倉持裕 舞台監督:菅野將機
公演記録:2017.11.18~19@サンケイホールブリーゼ(大阪)
あらすじ>>閑静な住宅街に佇む古い邸宅。現在は、映画プロデューサーの有園哲朗と、この家の長女でシナリオライターの織江夫婦が暮らしている。ある秋の日、ダンサーで今は育児休業中の織江の妹・染田珠子と夫でギタリスト・作曲家の奏平が邸宅を訪れていた。
織江と珠子の父親は芸術家の活動を支援する小原芸術文化財団の創設者。織江と哲朗は亡くなった父から、財団の助成対象者の最終選考を引き継いでいた。今年からは選考を4人で行うことになり、庭先のテーブルを囲み話し合いが行われているのだった。
ところが、"芸術"を語りながらも、4人はそれぞれ別の問題で頭がいっぱい。スランプ中の織江は泰平が思いつきで書いた脚本をパクっており、哲朗は以前浮気をしていた珠子に復縁を迫る。珠子はダンサーとして活動できない状況にイライラが募り、泰平はいかがわしい投資話に哲朗を引き込んでいる様子……。
一方、小原家とは親の代から馴染みの工務店主・柳和臣がガタのきた古い家をメンテナンスしていて騒がしく、家政婦のような振る舞いをする織江のファン・奈良みのりは、思わぬ現場を目撃することに……。
自らの抱える問題解決のため、たびたび席を離れるので議論は遅々として進まない。決まらない有望なアーティスト、解決しない問題、そして明らかになる隠し事。4人は芸術と我欲の間をせわしなく往復する――。

結構出てるキャストも魅力的っつーのか倉持(裕)くん脚本だし面白くなりそうな。(え)これはぴあ先行で取ったんだったっけか??席もJ列 28番とそこまで悪くなかったのでよしとする。(え)とりあえずはワンシチュエーションモノっつーのか財団のお金の使い道を巡ってどの事業にどれだけのお金を分散させて与えるのか??っつーことで話し合いが開かれることに。それまでは父親が一手に引き受けて全事業について分散先を考えておったんだけれども父親が死んでしまった後そーんなどれもこれもの分野にかけてエキスパートっつー人物がいないので映画プロデューサーの哲朗(田辺誠一さんの役どころ)には映画事業を、シナリオライターの織江(木村佳乃さんの役どころ)には舞台事業を、ダンサーの珠子(倉科カナさんの役どころ)にはダンスコンテンポラリー事業を、そうしてギタリストで作曲家の奏平(片桐仁さんの役どころ)には音楽事業を担当して貰ってそれぞれ最有力候補を選び出そうっつーわけだったんだけれども家のどこかにはいるもののなかなか話し合いのテーブルに付こうとはしない面々ばっかりでもって比較的積極的に選んでおるのは織江だけで他は遅々として進んでいない…。(滅)そこに2階から水漏れ??が激しいっつーので工務店主(福田転球さんの役どころ)が入って来て点検だ何だつて家の中に上がり込んで来るわけだけれども家政婦紛い(!)のみのり(富山えり子さんの役どころ)からするといっくら新しいおろしたての白い靴下かもしれないけれどもキレイに掃除し終えた廊下をそーんな薄汚れた靴下で歩き回られるぐらいだったらばいっそ裸足で足を洗ってから上に上がって欲しい…!っつーので一言モノ申したい…!んだけれどもこっちはこっちでちゃきちゃきと仕事を済ませようとあちこち歩き回っておるため捕まらず…。(滅)織江は「それぐらい放っておけばいいじゃないの」つて昔っからの付き合いもあるので見咎めなしにしておるんだけれども納得の行かないみのりは工務店主を追っ駆け回すことに必死…!(え)…っつか珠子はてっきりみのりのことを家政婦さんだと思っておるので「お水をちょうだい」つてふっつーに頼むんだけれどもみのりはと言えば家政婦のやうな真似事はしておるけれどもぜんっぜんっ!家政婦として雇われたわけじゃなくてただ単に織江のファンっつーことでこの家に出入りしておるだけで織江の身の回りの世話のことは積極的に引き受けていろいろと細々したこともやるけれどもそれ以外の人の世話まで引き受ける気はないので(えー)珠子に言い付けられた水のことは後回しっつか「勝手に台所で汲んで来て下さい」とか言われて「何であたしの水は用意してくれないの?!」つてむきぃーっ!!!となるんだけれどもみのりはと言えばはっきり言って我関せず…。(黙)大事な織江の妹だからってファンでも何でもないので(えー)特に面倒を看る気もない様子。(え)…ってか妊婦なのに…!身重なのに…!(どーんっ!)珠子はと言えばとりあえずは計画的に妊娠して今はダンスも一旦休んで育児休業ちうってことにはなっておるけれども自分が休んでおる間に他のダンサーたちは有意義な仕事をして認められてどんどんと出世っつか世に出て行っておってそれを歯噛みして見ておるしかない自分にやきもきしておるっつか。旦那の泰平は「この際だからイライラせずにゆっくり休めばいいよ」つて言ってはくれておるんだけれどもそーんな泰平は今度作曲だけじゃなくててけとうに書き始めた小説??脚本??がなかなかにいい出来らしくてそれを義理の姉であるところの織江に読ませて「感想聞かせて下さいよー!」つて迫っておるんだけれども織江は織江で現在スランプちうっつか思ったやうなドラマの脚本が書けなくて悩んでおってそこに泰平が本業でもないのにさらさらっとビギナーズラック??で書いた脚本が思った以上に面白くて面白かったなら素直に「面白かったけどこことここを直せばもっと面白くなるわよvvv」とでもアドバイスすればいいところなんだけれども自分が狙っておるドラマにぴったりvvvっつーので読み終えた後勝手に自分が書いたドラマ脚本としてテレビ局に原稿をそっくりそのまんま送ってしまったらしく。(えー)その脚本がドラマ化されるかどうかの結果がそろそろテレビ局からの返事が送られて来るはずなのであり。それが書留で送られて来るはずで郵便屋さん…っつーよりかはもう「ピンポーン!」つてインターホンが鳴るたびに自分への荷物が届いたんじゃなかろうか??(おぶおぶ)と戦々恐々でとてもじゃないけれども勝手にシナリオを使い回して送って応募してしまったぐらいに面白かった…!とは言い出せなくて悶々と悩んでおってでも結果が出るんだったらばそれはそれで泰平の書いた脚本が世の中に認められるほど面白かったってことじゃないの!つて開き直ろうとするんだけれどもそれも自分が書いた脚本が認められたわけじゃないのでなーんかちょっと面白くないのであってそこんところも含めて「何であたしの書いた脚本じゃなかったの??(わなわな)」つて落ち込んだりしながら泰平への感想を先送りにしておるそんな織江…。(黙)…と泰平が気になっておるのは脚本の出来ばっかりじゃなくて哲朗からせっつかれておる儲け話っつか出資話??があるらしく。哲朗からお金を預かってそれを元手にして出資話に金を注ぎ込んでおるらすぃーんだけれどもそれが当たれば哲朗から預かったお金も2倍にも3倍にもして返してあげますよvvvなーんつて調子のいいことを言っておるんだけれどもどうやら向こうからはいい返事が貰えてないやうでそろそろ暗雲立ち込める…っつか暗礁に乗り上げてしまっておるやうでお金が儲からないどころかマイナスになって取り上げられてもまだ足りないとかそういう状況に陥っておるらすぃー…??…と哲朗は表面上は織江と上手く行ってる風でもって今度の集まりにもまあまあ積極的にっつか織江から言われて財団の仕事も引き受けようとはしておるんだけれども織江のスランプのイライラに当てられて…っつか最近セックスレスだし織江との仲も冷え切っておってあーんまり家に帰りたくないっつか寄り付きたくないっつーのが本音。それだから織江とのことで落ち込んでおった時に優しく慰めてくれた珠子ともう一度よりを戻したいっつか上手いこと行ったら織江と別れて珠子と…ってのがあるみたいなんだけれども珠子には一切その気はないしこの休暇が終わればダンサーとして復活して子供もダンスも両方取りに行く…!ってな意気込みに溢れておるのでありそれだから今度の財団のリストにも自分とタイアップしておるダンス事業をエントリーさせてそっちに出資して貰えるやうに織江にも働きかけておるんだけれども「身内のやっておることにお金は出せない!」の一点張りでもって織江からは珠子がいっちょ噛みしておる以上認められないつて撥ねられておって「そこを何とか…!」つて必死になっておるんだけれども今のところ見込みはなさそうな…。(滅)そーんなそれぞれのごたごたで話し合いの席には遅々として人が集まらずすれ違いばっかりの体たらく…。(黙)いつになったら話し合いは始まるのか…??

…ま、財団のお金の分配のこともそうだけれども自分の問題もみんな棚に上げっ放しでお互いに気付かれてないんだったらこのまんま棚に上げっ放しで話し合いの場に持ち込まないことにしようと思ってるんだと思うんですよ。(苦笑)哲朗の浮気話だって泰平からの儲け話に乗っかったのだったってどっちも織江に話して聞かせるには分が悪すぐるっつか「だからあなたは…!」つてまぁた怒られる話でそ??(苦笑)哲朗の方が儲けてればぜんっぜんっ!問題ないけれども哲朗はマスオさん気質っつか織江の方がお嬢様でお金持ちでそこに逆玉の輿で婿に入った出来の悪い…つっちゃったら申し訳ないけれども(苦笑)まぁでも一時の華やかさは失ってしまった肩身の狭い旦那っつー立ち位置になるわけじゃないですか??(苦笑)それでお金だけでも補填しようと泰平に持ち掛けられて儲かるっつー約束だったのがぜんっぜんっ!頓挫して今や風前の灯火っつか損金が出そうなぐらいの勢いだったりするわけじゃないですか??騙されてるwww…ってか泰平なんかぱっと見だけでも出来がよさそうには見えない(おい)ってのによく信じたよねぇ??(苦笑)織江が送った泰平の原稿はどうやらテレビドラマ化が決まったっぽいwwwだったら泰平が認められたってことだからどっちでもいいじゃないvvvつて織江は言い訳??代わりに「よかったわねぇvvv」つて言うわけだけれども…いやいやいやいや。だったら織江の名前じゃなくて自分の名前で世に出して下さいよっ!!!って話で…。(苦笑)でもそれもこれも織江のネームバリューがあったからこそ多少の出来の悪さには目を瞑ってドラマ化が認められたわけでしょう??とも言い出す織江なんだけれどもそもそもパクった事実が問題なんだよっ!!!とは泰平。(ごもっとも)珠子は何でも持ってる泰平が許せなかった。子供産んだらまた始めればいいぢゃんwwwつて言われても「今」ダンサーとして置いてけぼりにされてるのが嫌なのであって子供を産んだらまた体型も変わるしそれを以前の体型に絞って治すのだったって時間掛かるしそんなの待ってたらますます置いてけぼりにされてキャリアからかんっぜんに外れてしまう。だったら「別れよう??」とかまで思い詰めちゃう珠子なんだけれども何でそこまでしなくちゃいけないのかっ??!!(わなわな)つて泰平は泰平で納得行かない。 でも珠子が哲朗と出掛けておる時に子供が怪我したことは事実だし珠子はそのことを知らないまんまで今まで過ごして来てしまった、と。母親が子供の怪我のことを知らないっつーのはどうなのか??(おぶおぶ)許されることなのか??(わなわな)…とまぁいろーんな問題が噴出するわけだけれども特にそのことが解決するわけじゃない。ただ1つ解決するのは工務店のおやっさんのおかげでもって薬剤??をぶっこんだらば詰まっておった配管がごぼっと通って水漏れが解消されたことと今まで見通しが悪かった枝ぶりを切って落としたらば部屋からの眺めもよくなってめでたし、めでたしvvvってことだけ。(苦笑)あとはー…たまったま珠子がペンキで汚れた服を着替えるのに高校生の頃着ておったギャルーなミニスカートを下ろして来たらばポケットの中にお姉ちゃんからのメモ書きが入っておって「22時には帰って来るように」つて書いてあった、と。そんなことはすーっかり忘れておった珠子だったわけなんだけれども織江はともかくとして珠子は高校生の頃結構な遊び人でもって夜遅くまで帰って来ないどころか朝帰りも珍しくはなかったのだとか??でも父親が厳しくて門限は22時とかでその時間にはとりあえずは一旦家にいないと締め出されるか何かだったんだっけか??(おぶおぶ)それで織江は珠子が帰って来ないことにずーっとハラハラしておって心配だったわけだけれども22時には家にいるっつーアリバイのためにその頃からもうすでに脚本家として仕事を始めておった織江が夜遅くまで起きてるのを知ってる珠子が今さっき工務店のおやっさんの手で切り落とされた木をよじ登って自分の部屋の窓まで這い上がってそれで立て付けの悪い窓をまぁ織江が開けといてやることで珠子がその窓から部屋に入って22時には部屋にいたっつーのを守られておった、と。それ以降父親やら母親が寝静まった後にまた家を出て遊びに行こうがどうしようがそれは構わないわけだけれどもとりあえずはお願いだから一旦22時には部屋にいてね??っつーのでポケットにメモを忍ばせておったのだとか…??(苦笑)お姉ちゃんばっかりがいっつも出来が良くて比べられてばっかりで守られてるなんて考えたこともなかったけれども妹はちゃんとお姉ちゃんから守られておったし心配されてもいたことに今更ながらに気が付いて反省することになる。解決したことと言えばそれぐらいのことなんだけれどもまぁ大きな枝ぶりがおっこちて来た時も哲朗は身を挺して織江を守ったりもしておったし夫婦仲の悪さもそこまで問題じゃなかったのかな??と。(苦笑)浮気も一時の気の迷いっつかたまったま魔が差しただけでまぁ珠子があれだけ否定しておるんだからして続かないだろ、と。全部の秘密が回収されたわけじゃないしこれから先どうするのか??は4人それぞれが決断しなくちゃいけないところだけれどもきっとまぁ上手く行く…!と思わせる最後だったかなぁ??と。もそっとこう最後に向けてドミノ倒しがガンガン突き進んで行くやうにしてぜぇーんぶの秘密が回収されて解決されて人知れずめでたし、めでたしvvvで終わってくれてればすっきりと劇場を後にすることが出来たわけだけれども(苦笑)この人たちの生活はこれから先も続いて行くってのがある意味リアルっつか何っつーか。(は?)小説にしろ舞台にしろ一旦とりあえずはそこでおしまいvvvになるわけだけれどもそこで解決したとしてこの人たちはこれから先も生きて行くし解決してそれでおしまい…じゃなくてハッピーエンドにしろバッドエンドにしろそこを通過した先に何が待ってるのか??が大事なわけでそ??その点が面になってまだ先の人生を思い描いてこその物語なわけじゃないですか??あたしたちもこれから先もずっと生きて行く。そこでおしまいじゃないでしょう??…とそゆことなんだよねぇ??(おぶおぶ)途中じんたまー(片桐仁氏)に「お笑い芸人がいっちばん偉いよっ!」みたいな台詞を言わせたりしておってそれって計算??(おぶおぶ)って感じだったんだけれども(苦笑)倉持さんのことだから狙って言わせたのかなぁ??(えー)でも確かに解決しないとモヤモヤして気持ち悪いってのはある…な。(苦笑)…とは。