62.「飛龍伝」
主なキャスト:広末涼子・筧利夫・武田義春・小川岳男・春田純一 作・演出:つかこうへい 舞台監督:芳谷研 公演記録:2003.12.10〜13@大阪厚生年金会館芸術ホール(大阪) |
あらすじ>>日本中に革命の焔燃え上がる1970年、秋。学生達の信望を集める作戦参謀・桂木純一郎は、全共闘40万人を束ねる新しい委員長に、自らが愛する一人の女を指名した。その名は、神林美智子。そして彼女を愛した男がもう一人。その男こそ、日夜学生たちの弾圧に明け暮れる、警視庁第四機動隊隊長、山崎一平だった。70年安保を目前に控えた緊迫感の中、山崎と美智子それぞれの、愛と革命の日々……。やがて、山崎の美智子への想いを知った桂木は、闘争勝利のため、美智子にある作戦を授ける。果たしてその作戦とは―迫り来る11・26、国会前最終決戦。耳をつんざく怒号と悲鳴の中、二人が共に夢見た、明日への希望とは―? |
これまた新聞の「本日先行電話受付」っつー広告を見てげっとしてしまった一品。(苦笑)つかあたしがぷーちゃんの時だったのでー(笑)すでに発売開始から1時間が経過してたんですけれど。さらっとかかってしまったよ、おい。広末(涼子)&筧(利夫)コンビなのにいいのか?これで。(黙)東京では「幕末純情伝」とダブルス公演で話題になってましたが。大阪は「飛龍伝」だけなんて寂しいですーん。つか(こうへい)さんのお芝居って台詞の中ではちゃらけさせたり笑わせたりしながら内容はしっかりきつかったりするんですけれど。(知ったかぶり。笑)今回も70年安保って…あたしが生まれた年ぐらいか?(あぁ年は取りたくないわねい。遠い目)なーんとなく昭和史の一環としてお勉強した気がするんですけれど。今の学生にはこう集団で何か行動を起こしたりっていうよりは良くも悪くも個人主義っていうか「あんたはあんたの好きなようにすればいい。だからあたしもあたしで好きなことするから口出ししないでくれ」って感じしません?めいるとか見ながら「あたしってこんなにいっぱい友達がいるのねー」なんてうっとりしながらそれでも束縛からは逃れていたいって感じな。一匹狼的な気がします。無気力とも言われるけど。なんかこう「自分達が世の中を動かすんだ。変えてやるんだー」なんて信じていられた今の団魂世代って言うんですか?な人たちはすごいですよねー、実際。でも今はすっかり「そんなことあったかしら?」な安泰な生活だったりなんかして。(いめいじですってば)ゲバ棒でどつかれ催涙弾に撃たれ死にそうになってても新しい世の中がきっと来るって信じてたんでしょうか?その結果でもないですけど日本はどんどん間違った方向に行っちゃってる気もしないでもないですけどねぇ。つか今の日本はあの人たちが目指した物とはきっと違うんでしょうけども。でもまぁいまだに安保を信じて日本が危ない時はアメリカが守ってくれるんだなんて思ってる政治家のなんと多いことか。(ため息)ありえないっすよ、実際。戦争負けたからってアメリカの軍基地が50年たった今でもごろごろ点在してる日本に見向きもするかっつの。信じられなーい。御見舞金ぐらい出れば御の字って感じでしょうよ。(おい)でもそれこそ神林美智子(広末涼子さんの役どころ)は希望であり女神でありえたんじゃないかと。あのフランス革命を描いた絵があるでしょう?(え?)女神が群集を先導してるシーンが描かれたやつ。あんな感じじゃないのかなー?と。そりゃぁ男社会の中で無理なこともいっぱい強いられただろうし「あたしはこんなことのために東京出て来たんだ…」ってぽつりとつぶやくところなんかもうそれはそれは痛々しいっていうかとてもじゃないけど女神とは程遠いかもしれないけど。それでも桂木を差し置いて神林を祭り上げるってことはやっぱりそれだけの人望と託したい願いがあったんじゃないのかなー?それだからロミオ@一平との結ばれない愛が際立つねー。ぐっとくるのよ、ホント。一平もまた美智子が好きだからって手を抜いたりしない。勢い余り過ぎて自分で手を下して殺してしまうほどに愛してる。可愛さ余って憎さ百倍なのかもしれない。そりゃぁ夢中になりすぎて部下がぐちゃぐちゃにやられちゃうこともあるけどさー。(苦笑)お互い真剣勝負なんだよねー。美智子も一平が見ていてくれるから闇の中を無我夢中で走って行けるんだ、と。愛する人に殺されるのなら本望だったことだろう。つか他のこわっぱどもにやられたくないよねぇ?(だから)これ以上のラヴロマンスがあったか?(かなりハマってるらしい。笑)でもそれ以外にも武田(義春)さんの病床の奥さんが死にそうになりながら「絶対に神林さんに着て欲しい」って作ったヤッケのくだりとかかなり泣けたもんねー。ぼろぼろだよ。(苦笑)ま、あの辺クライマックスっちゃそうなんだけどさ。(それ言ったらおしまいだよ…)「望まれないで生まれて来た子なんだってお前が言え」とか「もし生きてたら一平ちゃんの実家に行きたい」とか痛い台詞の応酬だしねー。広末ちゃんってなんか線が細いし女委員長って実際どうなの?ってのもあったんですがー。全然。きりっと締まるねー、場が。幕末沖田の広末ちゃんも見たかったー。(滅)誰かWOWOW録画して送ってください。(おい) つか。この舞台観に行くのに乗ってた電車内でおっちゃんが読んでたスポーツ新聞一面の見出しが「広末結婚妊娠!!」ですよ。まーじーでーかーい?!走り回り転げ回り出ずっぱりのこの舞台で妊婦さんって大丈夫なのかー?(おぶおぶ)つっても泣いても笑っても今日が大千秋楽なんですけれど。(苦笑)舞台は1ヶ月ぐらいだけどその前に練習だのなんだので軽く3ヶ月ぐらい拘束されてたでしょうよ?妊娠ってすっぱ抜かれるぐらいだからそうそう5ヶ月以下ってことでしょう?妊娠は初期の間が一番やばいんじゃなかったんでしたっけ?(したことないから分からないけどさー。苦笑)流産とか。(ってもう記事になってるんだからそういう心配はなくなったってことだろうがよ)なんだ、すごいじゃないかー。って…後半舞台ちうでなんだけど「…お腹痛い」って言って一平ちゃんの子供が出来たってのがバレるってシーンがあるんですが。リアルすぎだよっ!(笑)実際この舞台終わってから発売になった女性誌では「流産の危機を乗り越えて舞台出演」みたいな見出しになってたんですよねぇ。(苦笑。立ち回りだけじゃなくて腹蹴られるシーンとかあったとか書いてたからね)勘弁してくださいよー。(哀願)でてっきりカーテンコールで筧さんが「千秋楽だからなんかあるんじゃないかと思ってたらー。おめでたですよ」とか言ってたから「なんだー。出演者には知らされてたんじゃん」と納得してたんですが。最終日になって話したらしいですねー。もうーホント勘弁してくださいー。(だから)「妊婦さんだからね」っつー練習ちうの手加減とかもなしですか。(びっくし)女優魂ですねい。実際5ヶ月とからしいですけれど。これだけの舞台をやり遂げて出て来るお子ですからね。(え?)強い子ですよ、きっと。(ホントか?)ってさりげにへその緒ぐるぐる巻きだったりして。(怖いから)あたしも出て来る時に引っ張られすぎで膝脱臼しちまったらしいですけどね。(黙)そっちもありえねー。と。舞台で演じてる時は全然気にならなかったんですがー。もしかして筧さんって…ちっちゃい?(おぶおぶ)hyにょんも歌ってる時は「ちっちゃっ!」とか思わないんですが。(それはもうホントに。大きくも見えないけど別にちっちゃいと思ったことはない。←あまり繰り返すと嘘っぽいですよ、かめのさん。笑)まぁでもhyにょんの場合は「小さくて愛らしい」がポイントですから。(それは欲目)つかチャームポイントでしょうよ。(だから)でぇも筧さんはちっちゃいのー。(繰り返すなっ!)普段全然そんなこと思ったことなかったのにー。びっくし。(あたし的には広末ちゃん妊娠より驚きだ。おい)今回の席がH列 36番なんつー「こんなに近くていいのかー?!」な席だったこともあるかもしれませんが。(関係ない)でも思えばここ2年続けて年末最後のお芝居は筧さんで締めてるんですねー。(感慨深げ)なんか第九状態でしょうか?(それはあんただけ)去年は「テレビの筧さん」ないめいじの方が強かったんですが。今年は役もあるんでしょうけど「舞台の筧さん」って感じでかっこよかったですーん。こっちメインでいきましょうよー。(笑)とまぁ来年も年明けからどどどーっ!とチケット押さえてるのが大波でやって来るまでしばらくお休みですが。(当日券で見たいっ!と思うほどのものが今のところないんで。基本的にチケット取れてるってだけで安心しちゃうし。なんか面白そうなのあったら教えてくださいー)来年も大阪にやって来てくれるお芝居がたくさんありますようにっ!(念)むうーん。 |