130.「間違いの喜劇」

主なキャスト:小栗旬・高橋洋・内田滋・月川悠貴・鶴見辰吾・吉田鋼太郎・瑳川哲朗
作:W・シェイクスピア 演出:蜷川幸雄 翻訳:松岡和子 舞台監督:白石英輔
公演記録:2006.2.24〜26@シアター・ドラマシティ(大阪)
あらすじ>>トルコ・アナトリア半島西岸の都市エフェソスと、イタリア・シチリア半島東岸の都市シラクサは敵対し、国交が途絶えていた時代。互いが互いの街に姿を現せば、死刑、財産は没収という厳罰が決まりになっていた。
にも関わらず、ある時、シラクサの民イジーオンは、エフェソスにやってきた。妻と生まれたばかりの双子の一方が、嵐の中、生き別れとなったため、時が経った今、捜索の旅をし、この地にたどり着いたのだと言う。悲しい身の上といえども法を曲げることはできない。しかし、1千マルク(※1千マルク=金226kg。現在の時価で4億5千万円に相当する)の金を払えば、死刑を免れることができる。エフェソスの公爵はイジーオンに、保釈金を集めるために1日だけ猶予を与えた。

その頃、イジーオンの息子アンティフォラスと従者ドローミオもエフェソスにたどり着き、生まれを隠して生き別れの双子探しをはじめようとしていた。アンティフォラスとドローミオは、同じ日に、互いに双子として生まれ、その一方と嵐で生き別れになったという、不思議に相似した境遇の持ち主だった。
ふたりが街に来てから、奇妙なことが起こりはじめる。まずは、大金を託したドローミオが、戻ってくるなり、金など預かってないと言い出した。そして、見知らぬ街のはずなのに、会う人が皆、見知った者のように声をかけてくれる。さらには、自分の妻だという女性エイドリアーナまで現れた。
「ここは地上か、天国か、それとも地獄?眠っているのか目覚めているのか。狂っているのか正気なのか?」アンティフォラスは戸惑いながらも、このヘンテコな状況に思いきって飛び込むことにする。しかし、事態はさらに混乱。犯罪だ、悪魔憑きだと、街をあげての大騒ぎに発展していく。

シェイクスピアシリーズに加えて男だけのシェイクスピアシリーズっていうことで興味津々な。(え?)「お気に召すまま」も観たかったんですけれど東京公演のみだったので諦めざるを得なかったわけですが。今回は大阪公演もあるしーってことで先行DMでさっくり申し込んでみたらば。9列 8番ってかなりないい席がー。(驚)もしかしてそんなに人気ないのかなー?(おぶおぶ)とか思ったんですけど(半信半疑)そんなことなかったですねい。ただ単に運がよかっただけで。当日券も早々に全部売り切れだったみたいですし満席。大半小栗(旬)くんファンだったんでしょうか?なんとなくそんな感じな。ま、小栗くんのテレビでの演技はそんなに嫌いな感じじゃないしなーぐらいにしか思ってなかったんですけど普通にかっちょよかったです。(おい)生で観たら全然かっちょいいーん。最初に全キャストが一斉に出て来て舞台上で楽しげに挨拶したりするんですけれどホント可愛いし。手とかにこにこして振っちゃったりしてるしそんなの普通に勘違いするよっ!(何)しかも双子なので早変え(マントを赤(兄)から白(弟)に付け替えるだけだったりするんだけど)があったりでそれを客席(つっても扉前とかでね)でやってくれるもんだからオイシイ席でありましたよ。だって近かったんだもーん。すぐそこに小栗くんがいるのよー。(感激)ま、後ろ向いて急いでるもんだから目合ったのーとかなかったけどね。(当たり前)なんにせよミーハー魂にそんなこと関係ありませんから。(は?)ごちちょーがまでした。(おい)シェイクスピアにしては珍しく人が死ぬこともなくどちらかと言えばコメディタッチな(取り替えっこの悲劇とかはあるけど)「十二夜」とか「真夏の夜の夢」とかそういうのに近い感じ?にしても双子で全然見分けがつかない2人なのにどうして同じ名前付けるかねぇ?余計こんぐらがっちゃうじゃんっ!まぁそれだからお話が前に進んで行くわけだけど。さすがに名前が違ったら「いや、それ俺じゃねぇから」ってことになるもんね。(苦笑)同じ名前だからこそお兄ちゃんが弟と間違えられて弟がお兄ちゃんと間違えられてしっちゃかめっちゃかになってくわけだし。こう舞台上の鏡?の演出も蜷川さんっぽいと言えばそうなんだけど分かりやすいかな。でもなんとなく鏡の演出ってすっごい蜷川さん好きというかよく使うアイテムだよねー。客席参加型っつか観てる側なのに観られてる側みたいな錯覚に陥るような。妹姫(月川悠貴さんの役どころ)のルシアーナだっけ?男ばっかりって言う割りにすっごい女の子っぽい顔立ちだし声とかもちょっとハスキーっぽい女の子とかもいるから全然違和感なくて…ってあ。胸がぺたんこだからそこだけ観たらすぐ分かるんだけどね。(爆)でもすっごい可愛らしい感じでなーんかいめいじStudio Lifeの役者さんかと思ったけど(あそこも綺麗な顔立ちの男の役者さんばっかり揃えてるしねー)違ったみたいですねい。でもホント中性的っつか似合ってるー。姉姫(内田滋さんの役どころ)エイドリアーナはちょっと笑い担当と言いますか…盛り上げ役って感じでよかったですけど。ぐおーっ!と客席に絡んで行ったかと思えば後で「ごめんなさいね?」って言ってみたりなんかして全部計算なんだろうけど楽しいーん。ま、取り間違えられた弟が妹姫に恋をしてしまうなーんてのは予想のつく展開と言いますか。でもにしてもお兄ちゃんったら趣味悪いよっ!(爆)娼婦(山下禎啓さんの役どころ)と言いお顔的には可愛いとは…思えないやうな。(おい)いやいやいやいや。性格がいいってこともあるしねぇ?(何)多少遊び人でちょっとチャラ男なお兄ちゃんとどっちかっつーとストイックな弟と。出て来るたびに印象が違う役ってのもホントなかなか大変だと思うんですけれど演じ分け見事でございましたよ。ドローミオ(高橋洋さんの役どころ)は従者なので兄と弟の性格分けって程でもそんなにはなかったけど。でも身軽で素敵ー。なにせずーっと使いっぱしりのやうに扱き使われてどんどんと次から次へと用事を言いつけられて(2人とも。笑)「今どっちが帰って来たんだろー?!」って分かるのはズボンがずりずり落ちて行く方(兄)かそうでないか(弟)っていう区別だけで(ま、言いつけられた用事が違うから持って来るアイテムで分かることもあるけど)こうすごくドキドキを運んで来る役だよね。「だから今ここで帰って来て欲しいのはお兄ちゃんの方なのにっ!」ってとこだったりあるいは逆だったりで料理で言うとスパイスとかエッセンスとかそんな感じの役柄になるのかな?でどっちもが生き別れたお兄ちゃんを探してるっていう設定なのに全然2人ともその可能性にはたどり着かなくて余計ぐちゃまらになっていくところがどうにも。こう悪魔憑きだって言われて魔法使いっつか占い師のおじいさん(川辺久造さんの役どころ)に向かって言う台詞なんか素で面白かったし。ホントお疲れ様でしたーって感じで。

(吉田)鋼太郎さんはもう舞台に出て来るだけで引き締まった感じがするっつか。最初と最後だけしか出て来ないんだけど存在感ありますよね。最初のシーンなんかストーリーテラーになってるし肝心要だし。あの語られる話としては悲劇で生き別れになった兄弟を探しに来てるだけなのに処刑される破目になってる可哀想な境遇と言いますかあそこだけ観てるといつものシェイクスピア劇って感じはしたかな。あとは喜劇なんですけどね。(笑)でもお父さんだから当たり前なのかもしれないけどこの人だけなんですよね。最初に取り違えられてしっちゃかめっちゃかになってるのは双子だからだってちゃんと思い至るのって。他の人は当人でさえその可能性を考えようともしないでただもう一緒になってぐちゃまらになって行っちゃってて。そういうことがあったってことは自分でも話したことがあったりエイドリアーナだって話して貰ったこともあったはずなのにすっかり忘れちゃっててね。鶴見(辰吾)さんのお母さんはギリギリだったな。出て来た瞬間は「…はぁー?!」って感じでちょっと笑いそうだったけどかなりシリアスなシーンになってたのでかろうじて笑わずに済んだかな。もう突き抜けてる感じ。そう来るかーって予想もしてなかった感じがして。あたしの中ではあの大団円で解決してその後のシーンってのは蛇足にしか感じられなかったので幻想的で綺麗でよかったとは思うけどあの3組(エイドリアーナ&アンティフォラス兄、ルシアーナ&アンティフォラス弟、父親&母親)と対一体になったドローミオ2人のスローダンスはちょっと…。しかも赤い布を口から吐き出しながら繋がって行くみたいなのってかなりベタな感じがして。なんかその前の修道院にみんなして入って行くシーンで気持ちの中では「あーよかったー」みたいな「ここで終わり」な気分になっててしかもみんな拍手しちゃってるしそれでぱっと舞台上の電気がついたらあんなことになってたので「んー?!」って感じが否めなかったのやも。運命の赤い糸に絡め取られて行くどうしようもない人間たちとでも言いたかったのか翻弄されながらも無事結ばれた3組への祝福にしたかったのかどういう意味合いがあったのかは分かんないんですけどなんか違うのー。それまでのがさがさした感じのお芝居(下町情緒的な感じもあったりして)っつか脇に出番はないんだけど控えてる他の従者役だとか街に住んでる人たちだとかが座って観てる感じからは懸け離れちゃってそこだけギリシャ悲劇みたいなテイストでまとめようとしててなんか…。あそこのシーンが好きだって人がいたらごめんなさいねー。(小心者)あ。で最後ずーっと本人が2役でお兄ちゃんと弟を演じ分けて来て最後だけどうしても修道院に逃げ込んだ弟が出て来ないといけないシーンになってどういう風にするんだろうー?!と思ってたんですが。ドローミオは似てた気がするけどアンティフォラスは…どうなの?と思ってたらば。アンティフォラス弟って小栗くんのマジ兄(小栗了さん)が演じてたんですねい。うおー。ごめんなさいー。(謝)ちゃんとそう思って見たら似てる?(おぶおぶ)あぁでも窪塚くんとこだってそーんなにすっごい似てるーって感じでもないもんね。(爆。関係ないから)うーん…でもあの場にあの弟役はマジ兄だって分かってた人ってどれぐらいいたんだろうー?(素)分かってたらもうちょっと楽しめたかもしれないけど。(おい)次また鋼太郎さんと旬くん出演で「タイタス・アンドロニカス」再演なんですねい。でもなー。チケット代高いしなー。(爆)それにあの時期他に観たいお芝居とか諸々日程かぶっちゃってるしー。(遠い目)それに旬くんの役どころって前に岡本健一くんがやった役になるんだっけ?ちょびっと悪役テイストな。策士っぽい感じの愛人役でしたよねぇ?(おぶおぶ)またどういう感じになるか楽しみではあるんですけどどうかなー?とか言いながらもう先行2回もスルーしちゃってるので観に行けそうにはないかもですが。(黙)とほーん。そうそうー。そう言えばー。鋼太郎さんがパンフで「尊敬する喜劇人」の中に「中山祐一朗」さんの名前を挙げてて「ひえー。そうなんだー。「悪魔の唄(観劇日記No.97参照)」で共演してるものねー」なんて感慨深くなってみたり。なにげに知ってる名前っつかお気に入り役者さんがそういう風に取り上げられてると嬉しい。(単純)持ってる人はぜひぜひご確認を。(え?)