744.「ETERNAL CHIKAMATSU−近松門左衛門「心中天網島」より−

主なキャスト:深津絵里・中村七之助・伊藤歩・中島歩・入野自由・矢崎広・澤村國久・山岡弘征・朝山知彦・宮菜穂子・森川由樹・中嶋しゅう・音尾琢真
原作:近松門左衛門 作:谷賢一 演出:デヴィッド・ルヴォー 舞台監督:小川亘・小林清孝
公演記録:2016.2.29〜3.6@シアター・ドラマシティ(大阪)
あらすじ>>やむにやまれぬ事情から売春婦として働いている女・ハル。かさむ加齢と減らない借金に苦しみつつも「金のため」と割り切って働いていたが、足繁く通う客・ジロウといつの間にか恋に落ちていた。しかしジロウは妻子もある身。いつかは一緒になろうと誓い合いつつも、ハルにできることと言えば「仕事」に精を出すことだけだった。

しかしある日、ジロウの兄・イサオが現れ、強引に離縁を迫って来た。金に汚い商売女と一方的に罵られたハルは「金のため」と言って別れを受け入れてしまう。そして自暴自棄に街を歩いていたハルは、あるはずもない場所で一筋の川に行き当たり、意外な人物と遭遇する。

その人物の言うところでは、この川の名は「蜆川」。……かつて遊女の涙で溢れたという幻の蜆川の橋の上、ハルは不意に、近松門左衛門の描いた古い古い恋の物語と、自らの過去の物語へと引きこまれていく。

近松門左衛門っつったって今までひとっつもその戯作??を読んだこともないしましてや人形浄瑠璃なんて観る機会もないのでどんな話なのかもとー………んとよく知らず…。(黙)大阪の「お初天神」にしたところで場所はよぉーっく知ってるし大学生の頃はクラブ活動の打ち上げだっつったらもうほぼほぼ9割9分「お初天神」のどこかの店でやるのが習わしだったりしたのでそれはそれはよく通った場所だったりもするんだけれどもどうにもあの賑やかしさが苦手っつーのかただの賑やかしいだけじゃないちょっと猥雑っぽいところがなーんとなく虫が好かないっつーのか何っつーか出来ればあーんまり行きたくはない場所だったりしたんだけれどもそこが会場だっつーんだから仕方がない…。(滅)あとどういうわけだかあの商店街の入り口近く??に小学校があって(今もあるのかなぁ??←)パチンコ屋だの居酒屋だのとてもじゃないけれども小学校の立地条件としては悪過ぎるぐらいに治安の悪そげ(え)な店に取り囲まれてぽつん、と建っておったんだけれどもあれはきっと小学校の方が先に出来ておってそれを取り囲むやうにして後付けで商店街が周りを固めて行ったんだろうなー…。(遠い目)…ま、小学校はいっくら何でも5時過ぎには終わるわけなのであってちょうどお店が開く時間と小学校が終わる時間とが程良く交わっておるので小学生が飲んだくれに絡まれるってなことは極力少ないんだろうけれどもそれにしたってもそっとどうにかならなかったものか??(おぶおぶ)と思ったりもするわけなんだけれどもそれと「お初天神」がどうってのは関係のない話。(苦笑)とにかくまぁ「お初天神」っつったってその話の出所もよく知らないままに通っておったわけなんだけれどもようやっとそれがこないだ「ちかえもん」でちょっとはっきりしたっつーのか…。(え)なるほど…!こういう謂われのある場所だったのだなー…と。(えー)なーのーでこれまた「心中天網島」っつったってタイトルぐらいは聞いたことがあるけれども内容なではよく知らず…。(黙)メインがふかっちゃん(深津絵里嬢)と七くん(中村七之助氏)だったりするので2人が心中する話なのかと思っておったらば七くんは女形での登場…っ!!!…ってまぁそうなるわよねー…。(苦笑)旦那が突然に死んでしまったことで降り掛かって来た借金の返済に売春婦に身を持ち崩してしまっておるハル(深津絵里さんの役どころ)。そりゃ旦那は家族ではあるわけだけれども結局のところとどのつまりは自分とは他人なのであって死んでから後も連帯保証人??としてその借金を返し続けなくちゃいけない謂われなんかぜんっぜんっ!ない…っ!!!…とまでは言い切れないけれども(どっちだよ??←)とりあえずは返せる当てがないんだとしたらば弁護士さんでも何でも頼んで自己破産に持ち込んで貰えるやうにそっちの方向で話を進めて貰うとかそゆことは出来なかったんだらうか??(おぶおぶ)と。んー…でもハルの場合は旦那さんの借金を返し続けるっつー責任を負うとかそゆのよりも借金っつー足枷があるからこの世にやぁーっとこ留まっていられるっつーのかそれがなかったらばかんったんにこの世なんか見限ってとっとと旦那さんが渡って行ってしまった向こう岸の世界のあの世とやらに一緒に行ってしまうために自殺でも何でも選んだっつか積極的に自殺なんかしなくても飲まず食べずでぼんやりと生きながら死んでおったらばそのうちにラクーに…かどうかはわっかんないけれども(苦笑)餓死の末に自然にあっちの世界に足を踏み入れておったとかそゆことになってそうな気がするわけなんだけれども(苦笑)とりあえずは目先にある「旦那の借金を返さなくちゃいけない義務」みたいなのがあってそれだから何としても生きてやる…っ!!!っつーのかそういう「生きてやるんだぁぁぁぁぁっ!!!!!」みたいな激しい欲求じゃないけれどもとりあえずは死ななくて済む理由??みたいな感じ??(え)消極的にではあっても生きるための理由みたいなもんかな??逆に言えば。毎日死ぬことばっかり考えて生きてれば俯いて本気でそのうち死んじゃうかもしれないけれどもとりあえずは借金を返すために働く…!っつー目標があればまぁ変な気を起こさなくても済むってなぐらいの??どっちかっつーと死ぬための身辺整理みたいなモノなのかなぁ??と。旦那は突然に逝ってしまって少なくとも今ハルに迷惑を掛けてるわけじゃないですか??生きてる人間はそれそれなりに「袖触れ合うも多生の縁」ってなことで行き交う人たちに何かしらの迷惑やらを掛け続けながら生きて行ってるわけなんだろうけれどもそれだったって借金を肩代わりさせるっつーのは大迷惑極まりないことなのであって死んでからも「死んで詫び入れろよ!」って言いたいぐらいに(えー)でかいことだと思うんだけどもこのことは一旦ハルの代で終わらせるっつーのかハルが死んでからまた他の誰かにそういう迷惑が極力掛からないやうにっつーハルなりの気遣いみたいなモノなのかなぁ??なーんてwww…や、まぁハルがあそこまで業突く張りに借金を完済するまでの客の人数の取り分とかを事細かに計算してるのとかを見るとちょっと…。(滅)そやって借金を完済するために社会の底辺っつーのかまぁ女がまとまった金を稼ぐのに水商売と体を売るってのはいっちばん手っ取り早い話なのであってまともにファミレスのウエイトレスだとかコンビニの深夜バイトだとかそんなことしておったって死ぬまで掛かっても850円だか900円にも満たないやうな時給で遣り繰りしておったらば気の遠くなるやうな時間が掛かるし何だったらもう90歳になっても100歳になってももう150歳ぐらいまで生きると仮定して延々と働き続けるぐらいのスパンでやってかないと無理…っ!!!(どーんっ!)ってなもんだけれどもこの手の商売だったらばある程度のまとまったお金がばんばん手に入るってのはあるからねー…っつってもあたしはやったことないからわっかんないですけどもwww(当たり前)んー…でもここにも見た目年齢の定年っつーのかそりゃまぁ男の人っつーのは年繰ってるのよりかは俄然若い子の方が好きに決まっておるので今後いつまで金が稼げるかもわかったもんじゃないっつー状況なんかもありつつ…。(滅)…ま、そっちはふっつーの仕事をするにしたって年齢の境界線ってのはシビアにあって40越えて来るとなかなか売れなくなって来るっつーのか世間一般の仕事だったらば35歳がデッドラインみたいなもんだよねー…。(遠い目)大体言外にそういうニオイを漂わせつつっつーのかはっきりと年齢制限をするのは労基法にも違反するので「何歳まで」とかは募集には詳しく書けないけれども40越えて来ると何かと書類審査にも通らなくなって来るし面接に漕ぎ付けたとしてもなかなか向こうの喰い付きが悪いっつーのか悪く言えば「早く帰れって言ってるの、察しろよ!」的な??(は?)あたしもここ最近ずーっと転職はしたいんです、まぢでwwwでも今の職場だと結構シフトで融通も利くし遊ぶ金にはまぁまぁ困らない程度にー…っつーのか稼いだ金はほぼほぼ横流しで遊ぶ金に消えておったりするので「老後??何それ??オイシイの??}みたいなことになっちゃってるんですけども。(黙)そこんところを堅実に貯金に廻せるぐらいの収入を得られるやうな仕事っつーのかな??それを探したいのは山々なんだけれどもこっちも事情ー…っつか持病のこともあるしそれで障害者手帳持ってるぐらいにシビアな状況だったらばまだしも見た目ふっつーなのに病気持ちとかある意味いっちばん厄介で年齢行っちゃってても健康体と病気持ちだったらばはっきり言って健康体の方が向こうだって有り難いんだろうしさ。そこんところは働いてみてのお試しみたいなのにはならないんだよねー…。(苦笑)…むう。…ってか後半自分の愚痴になっちゃってましたけれども(黙)とりあえずはハルの死なないための生き方みたいなヤツなのかな??と。

そういう殺伐とした毎日の中にもオアシスのやうな存在としてのむかーしみたいな身請け人じゃないけれどもいちお常連客っつーのかよくしてくれる人がいてその人だけを頼りにしておったっつーのにそれも周りの反対っつーのか一方的にその人のお兄さん(音尾琢真さんの役どころ)っつー人が乗り込んで来て手切れ金を渡して去って行っちゃうわけで…。(滅)それでかんっぜんに死にたくなってしまったハルと心中事件の主人公とが行き交うことになる、と。さすがにもう七くんの女形は俄然息を飲むぐらいに美し過ぎてもう迫力が断然違い過ぐる…っ!!!(わなわな)近松門左衛門は実際の心中事件をネタにしてそれを物語に昇華することで後に続く心中を止めようとしたわけだけれども物語と化してしまったことで美化されてますます心中が特化して我も我も…!と心中する人たちが後を絶たなくなってしまった…とまぁそういう話なわけなんだけども。でも心中すればこの世で結ばれなかった2人があの世で結ばれる…!…かどうかは神のみぞ知る話であって「そうであればいいなー…」っつー夢物語っつか生きてる人間たちの醜い欲望っつーのかとにかく…!実際のところはどうなのか??を知らないくせによくもまぁ心中さえすれば全てはいい方向へ廻り出す…なーんて虫のいい話としか思えないっつか。(滅)だーかーら死んで5年、10年経ってる先輩経験者から「死んだらどうなる」っつーレクチャーを受けれるんだとしたらば「やってみたけどダメでした…」的な??(は?)死んでみたけれども一緒になんかなれっこない…!…っつか待ち合わせ場所も決めてないぜんっぜんっ!右も左も分からないやうな死後の世界だっつーのに2人がそこで出会える確率とかって小数点以下の以下の以下みたいなあるかどうかも分からないやうなことなんぢゃねぇのぉ??(えー)死んだら先に逝った人たちに会える…!とかもよく言う話だけれどもほんっとぉーに…!!!死んだら先に逝ってたお父さんだとかお母さんだとかおじいちゃんだとかおばあちゃんだとかが家族総出でお迎えに来てくれるとかあるんですか??って話ですよ…っ!!!(どーんっ!)それって臨死体験っつって死ぬか生きるかのぎりっぎりの線上にいた人たちが夢幻か何かでそういう向こう岸で待ってると思われる人たちに一度は招き入れられたけれどもお花畑だか何だかに阻まれてにっちもさっちも行かなくなってそのうちに待ってると思っておった人たちはいなくなっちゃってて真っ暗闇に突き落とされてー…この世に戻って来ましたwwwみたいな話を本気で信じてるからそうなるのであってそれだったって本気で死んでたかどうかもわっかんないしそういう「あの世」みたいな世界に行って帰って来た証拠にもならないしもっとまぢ本気で死んでたけど帰って来た人…!みたいな人から話が聞きたいわけですよっ!!!(え)…ってか無理だけど。(黙)死んだらこの世では叶わなかった恋が報われる…!っつーのも願望なら死んだら好きな人に会える…!ってのも願望だし生まれ変わって一緒になれる…!ってのも願望なわけでそ??何もかもが「願望」だらけで何1つリアリティーがあるわけじゃないのに必死でそれに縋って信じて死んじゃったら最後「こんなんぢゃなかったーーーーー!!!!!」ってなことになってももうこっち側の世界には戻って来れないんですよ??(え)死んでみたけど話が違った…!つて自分の体に戻ろうとしたってどんどんと死んじゃった体は冷たくなって行っちゃって戻るにも戻れなくて魂っつーのか自分の実体とそういう幽霊的な何かに分離するっつーんだったらばますますもってもうこっち側の世界に戻りようがないわけでそれじゃもういっそ死にっぱなし(え)で隣で一緒に死んだ人に会いに行くかvvvってなことになった場合にもしかしたら力加減でもって隣で死んでるはずの人はぢつは死んでなかったりなんかして「こぉの、裏切り者ぉ!!!」とかなった時にも相手にはぜんっぜんっ!自分の言ってることは伝わらなかったりなんかしてますます惨めなことになったりなんかしてー…なのとかもやってみてその後からでは遅いわけじゃないですか??だったらもっと生きてる間に何とかする方法を堅実に考えた方が身のためだと思うんですけどいかがでそ??(えー)…っつーのが前回「ちかえもん」でやったわけなんですよねwwwお初天神の2人はぢつは心中騒ぎを起こしたけれども死んではなくてその代わりに北へ逃がして貰って2人して堅実に漁に出て働いて精一杯生きてるっつー最後だったわけじゃないですか??実際のところはどうだったのかも知らないけれども(爆)そうだったらいいなー…みたいな近松が考えた話の想像の上を遥かに超えて来る話だったわけでそ??…ま、お初天神の2人はべっつにお互いにけこん相手がいたとかそゆ話じゃないのでまぁ年齢的に若すぎるだとか身分不相応だとか(これはでもお初は元はと言えば侍の娘だったわけだし商売人の息子の相手としては悪くないっつかむしろお初の方が上っつー話にもなるんだと思うんですけども←)けこんの妨げになるのはそれぐらいのことでべっつに死んでどうこうしなくてもこの世で解決出来る問題っつか勘当されて家とも縁を切ってそれでも裸一貫1人で…いや、2人でなら何とかなる…っ!っつーそういう希望のある話だったわけじゃないですか??でも小春(中村七之助さんの役どころ)と治兵衛(中島歩さんの役どころ)はこの世では結ばれることのない2人っつーのかそもそもが治兵衛に奥さんがいるってのがネックなわけでそ??今の世の中だったらばハルに置き換えての話っつーことになるので遊びのうちだったらばまだしもホステスのおねいちゃんに本気で入れ揚げて浮気どころか奥さんとは離婚して一緒になる…!みたいなところまで話が進んじゃってて…みたいなことでそ??でも治兵衛の奥さん(伊藤歩さんの役どころ)は聞き分けが良過ぎるっつーのか確かに治兵衛が通って来なくなることで小春が落ち込んでっつーのかそんなことで死なれたら夢見が悪いっつーのか人の恋路を邪魔するヤツは馬に蹴られて死ぬ…!ぢゃないけれどもとりま治兵衛と小春は好き同士なのであってそこんところに無理くり割り込んで行ってるのは奥さんの方でこのまま小春に死なれてしまったらばかんっぜんに悪者になるのは自分の方なのであってだったらもう治兵衛のことは諦めるからお願いだから死なないでおくれよ…!みたいな気持ちになるのも分からないでもないけれどもそれじゃぁなーんかもういい人すぐるっつーのか八方美人すぐるっつーのかそこんところはもっとじたばたして身も世もないぐらいに暴れて泣き喚いてばんばん蹴って叩いて引き止めて「あんな女、死んでしまえ!」とか素で言っちゃうぐらいにわるーい女で…みたいな方がしっくり来るんだけれども何でまたそんな仏様みたいな人なんですか??っつー…。(わなわな)いっやぁー…実際問題あたしは浮気とか本気とかよく分からないんで(えー)べっつに相手に他に好きな人がいようが何しようが構わないっつーのかそれでお金を入れてくれなくなるのは困るけれども死なない程度にお金をくれるんだったらば家に帰って来ないのでもぜんっぜんっ!おけいっつーかさ。(えー)…ってかあたしも2.5Dな人たちにご執心っつかそれはもう妄想の中では俄然本気なわけですよ…っ!!!(えー)現場に行けばいつも「あたしのこと見てるwww(きらーん)」って思ってるし。(死)それを「止めろ」とか言われたら速攻で白目剥いて死んじゃうーーー!!!(逝ってろwww←)だから百歩譲ってお互い様であたしのことに文句言わない代わりに相手のことも干渉しないっつーのかな??それでいいぢゃんvvvと思うんですけどそゆのは世間一般では倫理的に問題ありすぐるっつーのか何っつーか…。(苦笑)そやって物語の中で死に続ける小春のことを全力で押し止めたのがハルってなことでぢつはその小春の正体はハルの信だ旦那さんで…でくるっと早変わりで男の人になって出て来る七くんのこれまた美し過ぐる立ち姿とでこチューとか…!!!(くは…っ!←)反則だぁぁぁぁぁ………。(え)しかも無駄に白シャツだし儚さがもう何とも…!!!(え)今回は海外の方が演出っつーことで随分と外国から見た日本情緒みたいなのが際立っておったと思うんですけどこれを蜷川(幸雄)さん辺りがやったりするとまたがらっと変わって猥雑になったりするのかなぁ??と…。(苦笑)なーんかこういうきり…っ!とした感じにはならない気がすwww(えー)…ま、わっかんないけども。でもまぁ先に「ちかえもん」を観ておったおかげで近松が随分と親しみやすくなったのは確か。開演前に席に着くおばさまたちも「ちかえもん観た??」「観たーーー!!!」みたいな話をしておった人たちもいるぐらいだし「ちかえもん」まんせぇーwww(え)大阪近いのに近松のことも知らないってのはちょっと残念な気もするのでぼちぼちと。(苦笑)