1012.「フローズン・ビーチ」

主なキャスト:鈴木杏・ブルゾンちえみ・花乃まりあ/シルビア・グラブ
作:ケラリーノ・サンドロヴィッチ 演出:鈴木裕美 舞台監督:二瓶剛雄・小澤久明
公演記録:2019.8.16~18@サンケイホールブリーゼ(大阪)
あらすじ>>その海は波が高く、この時期は泳ぐこともできない。昼間でさえ人がまばらな浜辺は、夜になると静まり返る。
世界地図を広げてみれば、カリブ海と大西洋の間に、魔女の横顔のような形をしたごくごく小さな島を確認できるはずである。
大学生活の最後の夏休みに、千津は旧友・市子と共にここを訪れた。
一九八七年当時にはようやく電話がひかれたばかりだったこの島の、海辺に建てられた三階建ての家。持ち主は島を開発している資産家、廻梅蔵。娘の愛、愛の双子の姉・萌、梅蔵の後妻で愛と萌の義母・咲恵が共に暮らしている。千津と市子が、愛を訪ねたことから女たちの運命が複雑に絡み始めた――

一度始まっちゃえばもうどうしようもないの。いったんなにかが起きてしまえば、それはもう永久に起こりつづけるの――
忘れないように頑張ってきたんだから…… 怒りは時と共に薄れてしまうから…… 毎日、何度も思い返して……
癒える傷と癒えない傷。世の中には二種類の傷がある。

一九八七年、一九九五年、二〇〇三年、十六年にわたる女たちの物語は、どのような結末を迎えるのか――

今年いっぱい(?)ナイロン100℃の公演がない代わりに??ケラちー(ケラリーノ・サンドロヴィッチ氏)の作品をいろーんな演出家さんたちがとっかえひっかえやってみるっつーこの企画。(え)むかーし「フローズン・ビーチ」も観たはずなんだけれどもとー………んとどんな話だったか忘れてしまった…。(黙)…っつってもそれもケラちー演出ではなくて他の人が手掛けた作品だったりしたので手応えとしてはあーんまゲラゲラ笑った印象はなかったと思うんだけれども今回は結構ゲラゲラ笑っておった気がすwww(え)確かキューブ先行でチケットを取ったので届いたチケットはA列 14番っつー被り付きで。…ってかそこまで思い入れの強いキャスティングじゃなかったんだけども。(えー)前回観た「フローズン・ビーチ」(観劇日記No.577参照)では女同士のギスギスした感じ??に焦点が当てられておってそれはまぁ一見大事そうに見えるんだけれどもケラちーが言いたかったことはそれじゃないと思うんだよねー…。(え)…と千津(鈴木杏さんの役どころ)と市子(ブルゾンちえみさんの役どころ)の関係性っつか大学で知り合った友達…なのかなぁ??…いや、愛と萌(二役。花乃まりあさんの役どころ)も含めてもっとずっと前っつか幼馴染みみたいな関係性なのかしらん??(おぶおぶ)愛は病弱でベッドに伏せってばかりの萌を「バレないやうに殺してくれ」つて千津に頼んでおって千津はまぁ愛の言うことには逆らえないっつか何っつーか絶対服従でもってそれが絶対的に嫌なことであっても何でも「ハイ」つて引き受けなくちゃいけなくてそのねじ伏せられてる感じが嫌で嫌で堪らなくていい機会だからこの際に徹底的に愛を追い詰めてやろうっつか何だったらもう市子が「千津のためだったら愛のこと、殺してあげてもいいよ」つて言ってくれてたりなんかしてそこんところもよくわっかんないんだけれども市子は別に千津に絶対服従とかそゆのではなくとにかくもう千津のためだったら何だってしてあげてもいいと思っててそれは好きとかそゆのとはまた違うのかもしれないけれども…ってかそもそもの市子に人が持っておるやうな感情とかが備わってる感じではなくただ単純に千津が迷惑してるみたいだからそれを排除してあげるっつの??はっきり「殺してよ」つて千津に言われたわけでも何でもないけれども千津は「いなくなってくれた方がいい」とは思っておってそれを察して…ではないな。(苦笑)とにかく千津にとって嫌なことをさせられそうになっておるわけだからして市子にだったって少なからず影響があるっつかある…のかなぁ??(え)とにかくも人を殺すことが犯罪でそれで悪いことしてそれがバレたら捕まるつて千津に言われても特に気にもしないで市子は一度やるっつったらそれをやり遂げるっつかそこんところはみょーに真面目だったりなんかしてそれで不可抗力的に愛を殺してしまうっつかまぁベランダから落っこちちゃったわけだからしてアレは半分は故意にだし半分は事故みたいなもんだったと思うんだけれどもそれでも愛が3階から落っこちたことには違いがなくてそれだからして千津は愛を殺してしまったことを激しく後悔しながらずーっと罪の意識に苛まれて悶々として来たわけだけれどもぢつは愛は死んでなかったっつか。(えー)萌は心臓の病気??でもってほっとんどをベッドの上で過ごしてることが多くてそれで継母の咲恵(シルビア・グラブさんの役どころ)とも折り合いが悪くてそれでたまったま言い争いをしておるうちに興奮してしまってそれで心臓がばっくばっくし過ぎて空回りしてまぁ所謂ショック死??みたいなことで死んでしまったわけだけれども咲恵としたらばそんなことでも何でも「萌を殺してしまった…!」と思ってたところに愛が入れ違いで自力でバルコニーを這い上がって来て(ゾンビかwww←)萌が死んでるところに遭遇してそれでこれ幸いwwwと萌に成り代わってってかそもそもが千津に頼んで萌のことを殺して欲しかったぐらいだからしてこの際誰が萌を殺したか??とかそゆのはもう関係なくて萌の死体が転がってるわけだからして双子だしかんったんに入れ替われるしwwwってので服を取り換えっこして萌になってそれで生き続けるわけだけれどもいきなり萌の死体が無くなってしかも生き返って来てるし何がどうなっておるのやら…??(おぶおぶ)の咲恵の取り乱しっぷりっつか何っつーか…。(苦笑)そもそも千津は他人の家でずーっと延々と実家に長電話をし続けておってそれで千津のおばあちゃん??がいよいよ危なくて死にかかってるから旅行は切り上げて帰って来なさい…!つてお姉ちゃんに怒られて姉妹喧嘩みたくなっておって…。でも元々千津はお姉ちゃんのウソに騙されまくっておって今回もまたウソなんじゃないのぉ??つて何だったらそのおばあちゃんを電話口に出したら信じるよvvvみたくなっておって「死にかかってるんだから電話に出られるわけないぢゃない!」つて怒られて「出るまで信じないーwww」とかって言い合いをしておるうちにバタバタっと愛をベランダから突き落としちゃってパニックになってそれでどうする??どうなる?!みたくなっておる間もずーっと電話は繋がりっぱなしでもって切られてなかった、と。…だからそーんな長い間電話が繋がりっ放しで切れてない状態っつか受話器が上がりっ放しで大丈夫なのか??(おぶおぶ)と思っちゃうんだけれどもそれがいつの間にか電話の相手が千津のお姉ちゃんから甥っ子??と変わっておって咲恵が萌を殺してしまった…!!!ってなって「救急車…!いや、警察に電話…!」ってなっておったらばたまったま受話器が上がっちゃっててそれでその電話の相手に向かって勝手に会話が始まっちゃってて自分は人を殺してしまった…とは直接的には言ってないと思う(え)んだけれどもとにかくも神様に懺悔をするかのごとくに自分の罪をベラベラと他人に向かって喋っちゃってそれを5歳ぐらいの男の子が見事に解決しちゃうっつかその瞬間咲恵にとっては「神よ…!!!(どーんっ!)」っつー啓示??が与えられたんだろうね。そーんな電話でしか喋ったことがなくてしかも年齢差だったっていくつあるんだよ??(苦笑)ぐらいの相手といつの間にやらあれよあれよと再婚するってな話になっちゃってて千津とも親戚関係になっちゃってるし…!(死)…ってかどんだけ華麗に伏線回収されてるんだよ…(苦笑)なそれこそがナイロン100℃っぽいっつか何っつーかよぉーっく知ってる人が演出するとこゆ感じになるのねwwwってな感じで好きな部類のお話になっててよかった。(ほっ)

前回そゆエピソードがあったかどうかも忘れちゃってたんだけれども(えー)咲恵がめくら(ハイ。言っちゃいけない言葉ーwww←)でしかも目開きながら見えないっつー設定でもってずーっとあらぬ方向ばっかりを見るっつー演技でもってシルビア・グラブ嬢が頑張っておられたんだけれどもすげかった…!この「すげかった…!」っつー印象が残ってないってことは「見えない」設定はなかったやうな気がするんだけれどもいかがか??(え)とにかくも市子はそーんなにも罪の意識とか特になくてまぁ愛が死んじゃったのは事故みたいなもんだしそこまでべっつにくよくよ思い悩まなくてもいいんぢゃね??ぐらいの??からっとした性格っつかそもそもがそゆくよくよ思い悩むみたいな感情を持ってないっつかもう何でもその場の突発的なことに流されながら生きてるだけ…な結構淡々としたいめいじだったりなんかしてそれがちょっと怖い…っつかナイロンの時は(峯村)リエさんが演じておったらすぃーのでもっとよくわっかんない人っつかふっつーにこえぇよ…!って感じだったんだろうけれどもブルゾン(ちえみ)さんがやるとまたちょっと違った感じの。違う意味でよくわっかんない人ってな気がすwww最近いろいろドラマにも出られておったりなんかして風貌も特にいじらずそのまんまで演じておられたりなんかしておってイモトアヤコ嬢みたく普段の眉毛ぼーん!な感じとかを封印して??ひたっすら役に沿わせて演じておられてるのとは違っておったりなんかしておってそれはそれでまた興味深いところでもあるわけだけれども特にたどたどしい感じもなくふっつーにそのまんまのブルゾンさんだったりなんかしてそれはそれでいいと思うんだけれども今回は普段のいめいじとは全くもって違うしちょっと異色っつか異物??(え)子供っぽいのに大人な風貌だったりでその間違った入れ物に間違ったモノが入っちゃってる感じっつーのかなぁ??無理くり四角い入れ物に丸いモノを押し込めて詰め込んで変な形に歪になっちゃってる感じがおかしい。それとは対照的に千津は愛を事故とは言え殺してしまってそれを誰にも知らせずに黙ってそのまま帰ってしまって後処理っつか死んだ後どうなったのかもわざと見ないフリして何もなかったかのやうに過ごしていながらもずーっと後悔の念に苛まれまくっておってこのままずーっと隠し通せるわけがない…!いつかバレる…!と思いながらでも誰も「あんたがやったんでしょ?!」つて言及されることもなくそのことがまた怖くて宗教に逃げて…っつか何故にここでダイレクトに麻原彰晃??(爆)そう言えばあったなー…。(遠い目)オウム真理教…な時代そのまんまをぶっこんで来てる感じもなーんとなくケラちーっぽいっつか原作そのまんま??前回観たバージョンではもっとよくある新興宗教っぽい感じでハマっておってそれがオウム真理教です!みたいなことは言ってなかったと思うんだけれども(苦笑)こーんなまんま言っちゃってもいいもんなんですかねい??(おぶおぶ)とにかくも千津がどっぷりとオウム真理教にずっぱまりでもってあの謎の「しょーこーしょーこーしょこしょこしょーこー♪」の踊り??歌??とか懐かしいっつかもう言っちゃダメなんだけど時代だなー…(遠い目)な風景みたくなっちゃってるけどいまだにサリンで苦しんでる当事者の人たちだったっているわけだし何だっけ…??一家殺害で犯人捕まってなかったりもするしいろいろまだまだ解決してないことも多くてそれでもまだ細々とでも代変わって名前も変わって続いてたりなんかして何だろ…??あーんなにいろいろ言われててもまだそれでもすがってたい人たちっつかまぁ名前も代も変わってその当時を知る人たちの方が少なくなってもっとずっとなーんにも知らないで入っちゃってる新しい世代の人たちっつかそゆ人たちにとってみたらば「サリン事件とか何??」ってことになってるのかもしれないけれどもこれを今だったらば当時の風俗みたいなことで観れるけれどももっと時代が近かった時はどうだったんだろ??(おぶおぶ)でもまぁそやって宗教に逃げて愛のことを無かったことにしてでもぜんっぜんっ!なーんにも無かった風には自分の中でも消化し切れなくてそれでわーっ!!!って暴れて萌がぢつは愛だった…!ってことが分かって「じゃあずーっと騙されてたってこと?!」みたくパニックになって今度こそもう愛を殺して自分も…!みたいなことで包丁振り回してそれで勢いで自分を刺しちゃって瀕死の重体に陥ってるところを市子の謎の力で救われて…ってか市子って何者??(おぶおぶ)麻原彰晃の手かざしなんかよりよっぽど強い力を持ってるんぢゃね??(えー)…ってか市子が宗教立ち上げちゃえば流行るんぢゃね??(え)あー…でも市子って無欲だもんなー…。万人に愛を与えるってことに興味ないしただ単純に千津のことを助けたくてってか身近に死にかかってる人がいてそれがたまったま千津だったってことで助けただけで特にそこに理由なんかなくてまぁこれ以上人が死ぬのは単純に嫌だwwwみたいなことでそれで何かお金を稼ぐとか考えてるとかじゃないもんね。(苦笑)そうして市子に助けられた千津と廻り回って咲恵に助けられたことが分かって一度は混乱の渦に放り込まれてぐっちゃまらになっておった愛のこじらせたファザコンっぷりも父親が死んでしまって遺産やら何やらも咲恵と分け合って…っつか残されたこの家も海水の上昇には耐えられなくて荷物ぜぇーんぶ持ち出しで日本に帰らなくちゃいけないみたいなことになって最後の晩餐…ぢゃなくてその引っ越しを手伝いにまた市子と千津が何年振りかにこの家にやって来るわけだけども。いろいろみんなの中で何もかも吹っ切れて思い残すことなく…っつか萌を殺してしまったことでパニックに陥っておった咲恵をこっちの世界に踏み留めてくれた命の恩人…っつかたまったま千津が繋ぎっぱなしにしておった電話がきっかけで千津の甥っ子と知り合いになってその後遠距離恋愛??でもってけこんするに至ってしかもめくらだったのが手術して見えるやうにもなって何もかも上手く行き過ぎて怖いwwwなこの世の春(冬だけど。苦笑)を謳歌しまくって最後みんなして海にドボンドボン飛び込んでくのとかもういろいろ開放的でやけっぱちで人生なるやうにしかならないwwwってな感じでもってまぁここに来て萌が死んじゃったことは可哀想だけれどもそれもまた寿命だったっつか何っつーか…そうでなくてももしかしたらば萌は愛の命令でもって千津に殺されておったのかもしれないし千津が殺せないんだったらば市子がそれに代わって殺しておったかもしれないしそれが上手く行かなかったら愛が殺しておったかもしれないし結局のところはあの夏に萌は死ぬ運命だったんだからしょうがない。(え)前回終わった後「しー………ん」ってなっちゃってもやもやしたままそれが何なのかよくわっかんなかったのに比べたらば随分とおかし楽しくて拍手も沸いていい作品だったんじゃなかろうか??(え)次は「グッドバイ」を他演出家さんでやるそうでむかーしの作品ばっかりの焼き直しになるのかと思っておったらば結構最近っつかついこないだ観たばっかりぢゃないかっ!!!な作品もエントリーされてたりして意外www続いて関西でやってくれるといいんだけど。…むう。