257.「フライパンと拳銃」
主なキャスト:長野博・富田靖子・風間俊介・黒川芽以・三上市朗・植本潤・高杉亘・斉藤暁・野川由美子 作・演出:G2 舞台監督:榎太郎 公演記録:2008.12.19〜21@サンケイホールブリーゼ(大阪) |
あらすじ>>人気イタリアンレストラン「リストランテ・ノリ」のオーナーシェフ則彰は、愛する妻・志津香には絶対に言えない秘密を隠していたのだが、その協力者である父・光雄が1ヶ月前に失踪したまま戻らない。しかし、警察に捜索願を出せば、光雄が本当の父親ではないことだけでなく、自分の裏稼業までもがばれてしまう――。 そこで、則彰の部下である滝本は、光雄が死んだことにしようと画策し、どこからか死体まで調達してきた。そこへ総合葬儀場「メモリアル篠塚」の臨時スタッフ繁田も登場。不安を隠せない則彰をよそに、でっちあげの通夜の準備はあれよあれよと進んでゆくのだった。 間もなくすると、突然の不幸の知らせに志津香とその母・京子も駆けつけ、精進料理は光雄の好物だったイタリアンにしようという話になる。その準備のため、急きょ「リストランテ・ノリ」のアシスタントシェフ直海を呼び寄せることに、と、そこへ、数時間前に強奪されたという死体の捜査のため刑事の林が、続いてコワモテの謎の男・松川までがやってきて、なぜか志津香に急接近…。 どうもワケありげな面々ばかりが集まり不穏な空気に包まれる中、なんとそこへ死んだはずの光雄が現れ、騒ぎは大きくなるばかり。だが、このとんでもない11月の夕暮れ時をきっかけに、則彰と志津香が出会った3年前に起こったある事件の真相が明らかになっていく――。 |
「昭和島ウォーカー」(観劇日記No.251参照)のチケを取るのにV6ファンな先輩にFC先行分を回して貰ったんですがー。その時にちらりと長野(博)くんも舞台やるんだなーとは思ってたんだけど作・演出だとか他の出演者も全然発表になってなくてただ公演期間と場所だけしか分かんないままでどうしよっかなぁ??と思ってて。その後G2さん作・演出ってのと富田(靖子)さんと風間(俊介)くんが出るってのは発表になって「あー…G2さんなんだー」とは思ったんだけど他出演者分かんないままってのもなー…とか思ってたら「それでもよければ一緒に申し込み出来るよー??」っつーお誘いを先輩からいただきましてま、掛けてみようかな、と。(え?)大阪千秋楽でしかも大楽で日曜日だしどうかなぁ??と思ってたら無事当たったやうで。(ほっ)あたしも誕生日だしめでたいっ!(おい)やっとこG2サイトでも先行受付が始まってそれでみかみやん(三上市朗氏)だの植本(潤)さんの名前が出だしてこれは取っておいて貰ってよかったー!ってことで。(え?)最近ちょっとG2さんの演出って苦手かも??(おい)と思ってたりしたからどうかなー??って感じだったんだけど…。当日取れた席はL列 16番っつーど真ん中な観やすい席でラッキー。ホール入り口には葬式提灯(磯崎家って名前入りー)と黒幕がかかっててちゃんとそれっぽいー。ステージ上にも遺体??が横たわってて布団に寝かされてて開演前の諸注意も「故人のご意向で香典、プレゼント、チップなどはご遠慮させていただいておりますので…」とか「ご遺族様のご意向で場内照明は消灯させていただきますが万が一の時にはスタッフが案内致しますので…」とか「尚携帯や時計のアラームなどは遺体に影響を及ぼし式の進行の妨げにもなりますので電源をお切りになっていただきますようよろしくお願いします。またマナーモードなども式の進行をビミョーに妨げますので…」とかお葬式仕様になっててそれを斉藤洋介さんがアナウンスしてたのかな。会場も黒で統一されてるしこのお芝居に合ってるんじゃね??(え?)のっけからみかみやんも出て来てくれて何だか大活躍の予感??!!(は?)パンフ観て気付いたけど「阿片と拳銃」(観劇日記No.231参照)も出てたから何とかと拳銃シリーズ第二弾だねっ!(だから作・演出が違うから…)どうやらヤクザさんな長野くんの舎弟みたいなんだけどちょっと…抜けてる??(おい)とにかく失踪しちゃってるホントは父親じゃない光雄さんの遺体の代わりに蝋人形を寝かせてあったりしてそれもお通夜だのお葬式だので「ご遺体にご挨拶させてください」とかってお棺を開けなくちゃいけないことがあってもその場の勢いで乗り切れるし「…蝋人形??」ってもし気付いたとしてもそれをまさか家族を失って間もない家族に「これって蝋人形ですよねぇ??」なんてはっきり聞ける人なんかそうそういないから大丈夫とかってなーんか信憑性があるんだかないんだかな説を力説してみたり。(苦笑)いやでもそうやって参列するお客さんたちの目は誤魔化せたとしても奥さんの方の参列者は身内なんだしお棺に入れるよりも前に絶対遺体とご対面させてくださいとか言ってくるだろうし大体焼き場に持って行って骨とか全然出て来なかったらそれこそ問題だろ?!って則彰(長野博くんの役どころ)に言われてようやく「あーっ!!!…じゃそれまでにちゃんとした死体用意しておきますから」って…不穏すぎるよっ!しかも死体とかそんな簡単に手に入るもんなのか?(おぶおぶ)誰か全然関係ない人絞めて来るとかじゃないですよねぇ??でそういうヤクザ絡み??な葬儀にも便宜を図ってくれるらすぃー篠塚さんなんだけど当の本人は麻薬密売??詐欺??だかの容疑で今日たった今捕まっちゃって来れないらすぃー…ってダメじゃんっ!その代わりと言っちゃぁ何だけど葬儀屋さんのメンバーの中でも選りすぐりなのを向かわせるからって電話が来てそれで半田くんって子が来るって聞いてたのに現われたのは繁田くん(風間俊介くんの役どころ)。「しげたって書いてはんだって言うんだろう」とかって思い込んじゃってる滝本(三上市朗さんの役どころ)は何回も「おいっ、はんだっ!」って呼ぶんだけどそのたびにいちいち「だからしげだですーっ!」って訂正するんだけど滝本も全然負けてなくて「はんだっ!はんだっ!」って呼ぶもんだからとうとう負けちゃって「…もうはんだでいいです…」とか言っちゃうし。(苦笑)この繁田くんも何だか超ミーハーとでも言うのか則彰がヤクザやりながらシェフもやってるってとこがかっこいいとか憧れるとかわーきゃーもんでこれ下手したら奥さんにせっかく内緒にしてるのにぽろっと喋っちゃうじゃねぇか??っつー勢いで…。「絶対言うなよっ!」「分かってますってばー!」って言うんだけど…何だか不安…。(黙)そんな奥さんもぢつはお母さんとか言いながらホントのお母さんじゃない。それ用に劇団かどっかから来て貰って演じて貰ってまつ。(え?)で「もう母親役今日限りで辞めたいんですけど…」とか言われちゃって「他の劇団員寄越しますから…」とかって言われても突然母親が全然別人になってたらおかしいでしょうよっ!どうやら黙ってたけどホントは死んだ(はず←おい)の光雄(斉藤暁さんの役どころ)のことが好きだったみたい。死んじゃってからだからもうしょうがないけどホントはこんな風に奥さんの母親と旦那さんの父親みたいな関係で会いたくなかったとか言い出しちゃうし…。(苦笑)ホントは独身なのに…。(ずもん)なーんかお互いしっちゃかめっちゃかだなー。(苦笑)でやっぱり「ご遺体を見せていただけますか?」とか言われちゃって「もうー悲惨なことになってて顔とかぐちゃぐちゃで…こんなの絶対見ない方がいいですよ??ショック大きいと思いますから…」とかって何とか見せない方向で行こうとしてるのにそれでもお母さん(じゃないけど…。野川由美子さんの役どころ)は「だとしてもいいから最期ぐらい見届けさせてください!」って強引にハンカチ取っちゃって「まぁ…キレイなお顔…」って…蝋人形って気付いてないじゃーんっ!…どんだけ目悪いんですか??(おぶおぶ)奥さん(富田靖子さんの役どころ)も「それだったら見たい」とかって言うんだけど奥さんは若いし絶対気付くだろってことで何とか気逸らそうとして則彰必死ー。(苦笑)もう涙ぐましいっすねい。 死体の方はと言えば滝本がヤクザの抗争??でどんぱちやってたのに巻き込まれた組員で救急車で運ばれてたのを救急車ごと拉致って来たとかで準備万端。(そうか??)「派手なことはするな!」って則彰に言われてたはずなのに…。つか救急車が葬儀場に止まってたらバレバレだろうがよー、と。そんなヤクザの抗争のど真ん中にいたらすぃー松川(高杉亘さんの役どころ)。どうやら奥さんと知り合い??っつか奥さんもぢつはヤクザさん家のお嬢なんじゃーん!…ってお互いどんぱちやってた組同士のトップとそのお嬢だったら顔ぐらい知ってるんじゃないの??ってのはこの際目瞑っておきますか。(苦笑)奥さんの方は親に決められた結婚相手の松川がどうにも嫌いで結婚するなら普通の人がいいってので則彰を選んだわけだけどこっちも堅気の人だと思ってたのに違ったのね…。ま、お互い相手のことを堅気の人っつか一般人だと思ってたんだけど。(苦笑)でも則彰のウソはそれだけじゃありません。(え?)故人を送るのにせっかくイタリアンレストランのシェフやってるんだから手作りの料理で送ってあげたら故人も喜ぶんじゃない??っつー奥さんサイドの提案で料理を作らなくちゃいけなくなってるんだけどぢつは則彰はオーナーシェフってのは肩書きだけでホントに作ってるのはアシスタントシェフの直海(黒川芽以さんの役どころ)。則彰も全然作れないってわけじゃないんだけど自分には料理の才能がないってことが分かってしまったから。奥さんと初めて会ったのはイタリアンレストランでその時は自分はその店には全然関係なかったんだけど弟を亡くしてすぐでその弟もイタリアンレストランのシェフになりたがってたってので弟だったらどういう料理を作っただろう??と思って同じレストランで毎日1つずつ違う料理を注文しては制覇して行ってたそうでその食べっぷりに惚れちゃった則彰がお金だけはあるもんだからそのレストランを店ごと買い取って自分がオーナーになってそれで自分がさもその料理を作って出してるってことにしちゃったのがきっかけで。買い取ったっつっても店だけじゃなくてスタッフもそのまま同じ人たちを雇ってるから味に変わりはない。で全部の料理を制覇しちゃった日に奥さんに「明日からは僕が新しく創作した料理を作りますのでそれを食べてください」とか言っちゃってー。ま、自業自得なんだけど。(苦笑)そんなわけだからそんなこと言われても店で出すやうな料理を作るなんて出来ませんっ!早速直海を呼び寄せるんだけどこの直海が則彰の不倫相手…じゃなくて直海が勝手に則彰は奥さんより自分の方が好き、っつかもう付き合ってる(なーんにもないんだけど。苦笑)って思い込んでるちょっと痛い人(爆)で略奪愛を企んでたり。でたまたまなーんか変なことになっちゃってるとこを奥さんのお母さん(ニセの。←おい)に見られちゃってどんどんおかしな方向に行っちゃったり…。光雄さんは光雄さんで自分のホントの家族と別れて暮らしてるんだけどその家族がどうにも貧乏な生活してるもんだから心配になっちゃって自分で借金してまでその家族にお金を届けるんだけど「こんなのされても迷惑なだけだからっ!」って全否定されちゃって借金取りから逃げるのとそれとそのショックとで死に場所を探してふらふらしてたのに葬儀場の前通りかかったら死んでないはずの自分の葬式が開かれてるし「何?俺って死んでるの??!!(そんなわけないじゃなーい!)」と思って帰って来ちゃってるし…。それで「ちょうどいい!(何が?)」ってので早速死体になって貰ってお葬式を済ませようとするんだけど奥さんのお母さんに「ホントはあなたのこと、好きでした」とか話し掛けられて嬉しくなっちゃって普通に起き上がっちゃってゾンビと間違われるしもうお葬式どころじゃありませんっ!そんな奥さんの死んだはずの弟も一般人でヤクザの抗争に巻き込まれて死んだって聞いてた(則彰はね)のに繁田くんが手に入れて持って来た当時の新聞によれば抗争のど真ん中で弾に当たって死んでるしどう考えても一般人がそんな銃撃戦のど真ん中を歩いて通ったりしないだろ??ってのがまず疑問だし苗字もよく見れば奥さんの旧姓と違うー???とかなって来ちゃって何がホントだかワケ分かんないー、と。どんどん調べてったら奥さんがヤクザのお嬢ってことは当然弟もヤクザの息子なわけでお姉ちゃんが跡取り取らないから自分が家を継ぐってことになってその前に対立してる組の人たちと話を付けに行くってので乗り込んで行ったのにいつの間にか銃撃戦になっててそれに巻き込まれちゃってしかも何故か後頭部を撃ち抜かれてるってことは最初は銃撃が怖くなって逃げたからだと思ってたけど…身内の仕業か??!!ってなってその銃撃戦には則彰も参加してて最前線にいてたみたいなんだけど(この辺まで来たら奥さんに自分の身分を明かさないわけにはいかなくなっちゃっててお互いヤクザの家のもんだってことがバレちゃったり…。苦笑)そう言えば話し合いって聞いてたはずなのにもう気が付いたら向こうから撃って来てどんぱちが始まっちゃってた、と。自分が撃った弾じゃなかったら誰が??ってことになって…ホントの犯人は松川だってことを突き止めるのね。ま、それまでに刑事さん(植本潤さんの役どころ)が聞き込みに来たり(植本さんも特徴あって面白かったのん)光雄さんはゾンビじゃなくてぢつは死んでなかったことがバレたり拉致して来た死体が何故か勝手に動いてたり(え?)繁田くんはミョーにその弟くんの事件に詳しかったりリアルとファンタジーが混ざり合ってるって言うのかなぁ?脚本は違うけど葬式話でG2さんと言えば「開放弦」(観劇日記No.143参照)にも似てるかなー??とか。あれはここまでどたばたではなかったけど…。(苦笑)そんなこんなで篠塚さんからは電話が掛かって来て「行かせようと思ってた子がいけなくなっていろいろ手伝えなくて済まない」って…じゃこの人、誰?!繁田くんは「しげたたまや」って…反対から読んだら「やまだたけし」って弟の名前じゃんっ!え?じゃ弟が2人に真相を教えようと思って化けて出て来た?!(化けて…じゃ言い方悪いか。苦笑)そうやって全部の真相が明らかになった時弟くん??な繁田くんは窓からふいっと後ろ向きにダイブ…ってここ3階っ!松川も真相がバレて都合が悪くなって光雄さんを拳銃で撃っちゃうんだけど光雄さんが死に際に「則彰くんの作るイタリアンがホントに好きだった」って。まかない料理として作って食べさせてくれるのが美味しかったって。直海さんの作るイタリアンはそりゃぁ素晴らしいけどどこかきどってて自分には合わなかったって。ちょっとここのシーンはうるっと来ちゃったかなー。今回G2さんでもさらっと見れたのはコメディ色が強かったからかな??(え?)泣いてくださいっ!みたいなのでG2さんのはやっぱりどっか苦手かも…。(おい) カテコは3回ぐらいあったのかなー?大楽っつっても特に何もなく。本編でコック姿を披露することのなかった長野くんだけど最後はちゃーんとコック姿でコスプレってますた。(おい)死体役だった人も出て来てたしね。(笑)高杉さんはこういうわるーい役か警察のSITとか秘密捜査っぽい役かどっちかだよねー。(え?)「ケイゾク」でも「踊る大走査線」でもSITのトップだったと思うんだけどヤクザさんな役も多いし…。顔が怖そうに見えるからかなぁ??でもきっと喋るといい人そうだよ。(知らないけど…)風間くんは「アキハバラ@DEEP」テレビ版でずーっと主役くんのあのおどおどした感じのいめいじが強かったから今回テンション高いっつかわーきゃー度が高くて(は?)こういう役も似合うんだなーと思ったり。長野くんはむかーしトニセンのお芝居観た時はコメディな役じゃなかったしテレビでも賢そうーないめいじだったからちょっと変わってて面白かったかな、と。誘って貰って楽しめたしよかったでつ。 |