67.「GOOD」
主なキャスト:西村雅彦・益岡徹・宇梶剛士・高嶺ふぶき・野村佑香・銀粉蝶 作:C.P.テイラー 訳:常田景子 演出:山田和也 舞台監督:藤崎遊 公演記録:2004. 2.19〜22@シアター・ドラマシティ(大阪) |
あらすじ>>ナチスが台頭し始めた1930年代のドイツ、フランクフルト。大学でドイツ文学を教えているジョン・ハールダーには家庭内の悩みがある。彼を溺愛する母は病気で入院中、息子にわがままの言いたい放題。妻のヘレンは家事もせず、もっぱら好きな読書とピアノに没頭している毎日。彼は家に帰れば子どもたちの面倒をみて、夕食の支度もしなければならない。こんな自分は捨てられるのではないかと不安を覚えているヘレンに、ハールダーは「愛している」と言い続けなければならない。また、母親と妻の折り合いの悪さも悩みの種。一人で不安を抱えたまま、彼は誰にも打ち明けられないでいる。 ハールダーは親友である精神分析医のモーリスに、自分の妄想について相談する。日常の中でドラマチックな場面になると、なぜか彼の頭の中に楽団や歌手が登場し、音楽を奏でるのだ。頭の中で鳴り続ける音楽。その時々の状況に応じて気ままに登場し、演奏する幻の楽団。自分のまわりのものすべてが現実とは感じられない、と彼は訴える。 モーリスもまた、大きな悩みを抱えていた。ユダヤ人である彼の悩みは、ナチスの反ユダヤ主義により、自分がフランクフルトにいられなくなるのではという深刻なものであった。互いに悩みを打ち明ける二人だったが、その会話はすれ違いに終わる。 そんな状況のある日、ハールダーの講義を受ける女子学生のアンから、このままでは単位が取れないとの相談を受け、その夜、自宅に彼女をよぶ。雨でずぶ濡れになってやってきたアンに恋してしまうハールダー。アンも以前から彼に好意を寄せており、二人は互いの愛を確かめあう。 ハールダーにも、ナチスの手は急激に伸びてくる。彼が書いた老人問題を扱った小説が、その意図に反してナチスに認められたのだ。しかし、ハールダーはナチスのユダヤ人排斥の思想に同感できず、入党については迷いがあった。だがアンの意見を聞き、二人が一緒にいる限り、まわりで何が起きようがかまわないと思い、彼は入党を決心。やがて彼は自分がナチスのエリート集団、親衛隊に所属されたことを知る。そこで将校のフレディと知り合い、友情を育てていくようになる。ヒトラーが掲げた「ドイツ政府に対して兵を挙げるようなことはしない。君たちの良心に反するような命令は決してしない」という方針を、二人は高らかに謳い上げる。 ハールダーを取り巻くさまざまな状況。「私はもうおしまい」と絶望する母。夫とアンの関係を感じながらも、夫への愛を告白するヘレン。しかし、アンに寄せるハールダーの思いはますます深まり、彼は妻のもとから離れる。また、モーリスにとっても事態は抜き差しならないものとなっていた。彼はハールダーに国外脱出の手助けを頼むが、ナチス党員としての立場もあり、ハールダーは断らざるを得ない。 一方、ナチスの体制は完全に強固なものとなった。ユダヤ人や反社会分子への迫害はますます激しいものとなり、ハールダーもその渦の中に巻き込まれていくのだった…。 |
西村(雅彦)さんのお芝居ってのに興味があったんでチケット確保したんですがー。つかコメディっていうからもっとなんか日常生活の中でちょっとしたどうしようもないことから抜け出せない可哀想な男の人が主人公みたいな話だと思ってたんですが。こんなに重い話だったとはー。(黙)でもまぁこんなことでもないとユダヤ人が迫害された話なんか自分から観に行くことはないしよかったのではないかなー、と。むかーし中学の頃だったか夏休みの読書感想文だかなんだかで「アンネの日記」も読んだことはありますがー。でもいまいちぴんと来なかったっていうか。(え?)戦争中でも明るく気丈に振舞うお嬢ちゃんの話っていうかなんていうか。(おい)あんまり戦争への嫌悪感とかそういうのが感じられなかったっていうかね。(それでも真面目に読んだのか?)今回はそれはもうホントにダイレクトに戦争に巻き込まれていくって感じが痛い。戦争のために昨日までの友達が友達じゃなくなったり。でも「あたしたちって友達だよね」とか「だって親友でしょ?」なんてアピールする人ってなんかちょっと信じられないよねー。親友とかってそういう風に声高に確認したりするものなのかなー?っていうか。本当に大事な親友だったらやっぱりどんなに命の危険に晒されても助けたいって思うんじゃないのかなーなんて。自分はナチスの手先になってるから無理だったとしてもどんな方法を使っても国外に逃す手助けをしてあげたいって思うんじゃないのかなー。やっぱり自分が可愛いし子供が可愛いし好きな女の方が大切だったりするのかなー。なんかそれって悲しいよね。たった1人の友達だったのに。自分だって立場は今でこそ優遇されてるけど不安定な立場には変わりないはずなのに。だって大学教授と言えどもユダヤ人っていうことは変えられない事実なのに。紙一重の差なはずなのに。取り締まる方と取り締まられる方に回ってしまうなんて。何の罪も犯してないのにガス室送りにされてしまうのに。相談に乗ってくれて親身になってくれた友達をある日突然会いたくないしかも一番顔を合わせたくないだなんて言えてしまうなんて。戦争ってなんて悲しいんでしょう。で片付けられない女の人ってホントにいるんだねー。毎回ゴミ屋敷とか見るたびにここまでなるまでにどうにかならなかったのかなー?とか思うんだけど。とにかく見たことない虫が出て来るなんて状況が耐えられないんでそっちの方が無理だし。(苦笑)でも自分の部屋より仕事で片付けてる方が断然こまめに頑張ってるからなー。これってお金もらったら頑張れるかも。(おい)でもどうしようもなくなっちゃったそんな奥さんと若くて自分のことを「大好き!」って言ってくれる若い女の子だったら若い方選んじゃうかも。(おい)つか選ばれても仕方ない?この悲惨な状況の中輝く太陽みたいな。(え?)もうちょっとしたらその若い女の子も現実にはたと気づいて去って行くってこともあるかもしれないけどとりあえず今は愛さえあれば何もいらないのーな状況だしねぇ。(苦笑)老人介護もちょっと面白めに書かれてたけどなんかこれも悲しいなー。若い彼女と上手くやってるけど今後ちゃんと世話してもらえるんですかねい。なんかやっぱり自分だけ幸せになろうなんてずるいんじゃないのー?な。西村さんだからそこまで嫌味じゃないけどね。そう言えばー。中学の時の担任が益岡(徹)さんにそっくりだったな。(苦笑)なんかみょーに思い出しちゃったよ。宇梶(剛士)さんはドイツ人?の立場なんだしこっそりジャズのレコード集めてたりなんたりしてもそこまでびくびくしてないっていうか。そりゃ見つかったらかなりやばいんだろうけども。なんか可愛らしい感じのキャラだよねー。唯一救われる。同じ党員なんだから当たり前なんだろうけどハールダー(西村雅彦さんの役どころ)にも分け隔てなく振舞ってるし。出番はそんなになかったけどねー。でも頭の中で音楽が鳴り響くとかってよくあることなんじゃないのかなー?眠れない時とかラルクの曲がエンドレスで回ったりするよ。あ、ラルクじゃなくてもだけど。(苦笑)場面によってどうこうとかじゃないから主人公の状況とは違うのかもしれないけどなんとなく。でも最後捕虜収容所で聞いた音楽だけは現実だったっていうね。それよりもなんかあのガス室の映像見たら胸に迫るもんがあったよ。線路の行き止まりにちょうど収容所があるんだよねー。なんかそれ以上どこへも行けないっていうか。生で見てるわけじゃないのにすごく胸が詰まりそうな映像だった。現実にあったことって思うからかなー?なんかそれだけでも最後まで観てよかったなとか思っちゃった。 で今回席は16列16番だったわけですがー。いちお席決まってるから並んだりしなくてもちゃんと座れるんだしいいと思うんだけど。なんとなく会場時間になったらなにげに並んじゃうんですよね。(苦笑)それが斜め前ぐらいに男の人がいてて。すっごいはたから見てても変にそわそわしてるんだよね。そんなにこの舞台楽しみなのかなー?って思うぐらいにずっとそわそわしてるの。で開いた瞬間に突入して行ったわけ。したら係員さんがだだだーっと一緒に走って行って。「どうしたのー?」って思ってたら両脇2人ずつで羽交い絞めにされてその人が連れ出されて来たわけ。なんかチケット持ってないのに強行突破して入ろうとしたらしい。(黙)そんなの無理に決まってるじゃーん。チケットだってちゃんともぎってるわけだしノーチェックで入れるわけないし。つかそんなのしてる人初めて見たし。(苦笑)「当日券もありますのでちゃんと買って入ってください」って言われてたけどまたなんか性懲りもなく普通の列に並びなおしてるわけ。どう考えたって1回やったら警備厳しくなるんだから2度目はないだろっつの。すごいっすねい。でも下手に関わったら何されるかわかったもんじゃないぐらいの不審っぷりでしたが。(黙)怖いねー。それが舞台がどうしても観たいけどお金が足りないとかだったらまだ可愛げがあるけどなんかやるつもりで入られたんだったら…。(おぶおぶ)何考えてるのか分かんないー、もう。ちょっとテンション下がりましたねい。うーんと。そう言えばあんまり翻訳劇って観ない方かなー?とか。あ。シェークスピアは翻訳劇か。(苦笑)たまに日本人がやってる日本人が脚本書いたのでも分かんない時あるのに(おい)翻訳劇ってそれ以上に苦手だったかもしんない。(爆)つかあたしの理解力が足りないって問題ですが。(苦笑)なんかでもお国柄っていうかその国の歴史とか知らないと面白くない場面とかあったりするじゃないですか?知ってて当たり前みたいな感じで挿入されてたりするやつ。なんかそういうのちゃんと笑えなかったりするしちらっとストーリー把握しといた方がいいのかなー?とか思っちゃったりしますよねー。って歌ってる人でマレーネ・ディートリッヒぐらいしか知らなかったりとか。(苦笑)それもマンガの中でマレーネの自伝を男の子が彼女に勧めるとかどうとかいうシーンでしか知らないから詳しくないんだけど。(吉住渉「ハンサムな彼女」より。笑)とりあえず名前だけは聞いたことあるーみたいな?ミュージカル…ってのとはまたちょっと違うのかなぁ?単純に「面白かったー」とまではいかなかったけどなんとか最後まで乗り切ったって感じかな?(自分的に。苦笑)つか当日パンフ見るまで知らなかったんですがー。村岡(希美)さんが出ててよかった。(え?)じゃなかったら何度途中で帰ろうと思ったことか。(爆!)ちょっと最近忙しかったので未消化です。(黙)やっつけ仕事っぽくてごめんなさい。(ぺこり)でも次はロミジュリー。(きらーん☆)って…おいっ!(苦笑) |