1220.「ショウ・マスト・ゴー・オン」

主なキャスト:鈴木京香・尾上松也・ウエンツ瑛士・新納慎也・今井朋彦・峯村リエ・秋元才加・藤本隆宏・小澤雄太・小林隆(代役で三谷幸喜)・浅野和之/シルビア・グラブ
作・演出:三谷幸喜 舞台監督:瀧原寿子 
公演記録:2022.11.17~20@京都劇場(京都)
あらすじ>>とある劇場の舞台袖。
舞台監督の進藤の下、舞台監督助手の木戸、演出部ののえたちが、慌ただしく開幕の準備をしている。
芝居の演目はシェイクスピアの『マクベス』。この劇団のオリジナルバージョンだ。
ところが間もなく客入れも始まるというのに、肝心のマクベスを演じる座長・宇沢の姿が見当たらない。
劇場に来るはずの外国人演出家は迷子になっているようだし、若い演出部のスタッフは連絡もなく現れず、ミュージシャンの一人も来られなくなった。
波乱の予感しかない開幕前、あろうことか舞台奥で眠り込んでいた宇沢を発見!
プロデューサーも駆けつけ、何とか彼を正気に戻そうとするのだが……。
次から次へと襲いかかる想定外のアクシデントを、役者とスタッフたちは切り抜けることができるのだろうか?

確かー…20年以上前(!)に大学の演劇部が何十周年記念公演だかでOB・OGと合同でやっておったのを観た記憶がー…??いちお歴史だけはふっるい大学(え)だったので舞台袖で眠りこけてる大御所俳優ってな役をほんっとに60代??下手したら70代??(爆)のおじいちゃんが演じておったのがものっそい合ってた(だから)ってのぐらいしか覚えてないんだけども。(苦笑)だからちゃんとしたのを観たのは今回が初めて。チケットも取れるのかどうなのか??(おぶおぶ)と思っておったんだけれどもどうにかシス抽選先行があったのでそれに引っ掛かって1階 M列 22番と程よい距離感。今回はまさに「ショー・マスト・ゴー・オン~幕を下ろすな~」に相応しくあたしが観た回は小林(隆)さんが福岡公演で怪我をしてしまって降板ちうだったのでその代役に三谷(幸喜)さんご出演とのこと。その前に東京公演でも浅野(和之)さんのコロナ感染で三谷さんが演じたりこの後もシルビア(グラブ)さんの代わりに三谷さん、最終的に(鈴木)京香さんのコロナ感染で三谷さんが…って主役ぢゃんwwwめっちゃ主役ぢゃんwww(爆)でも一旦開いた幕は何がどうあったって下ろしちゃいけないんだよ…!ってことを身をもって教えてくれた…んですかねい??(え)しかも配信…が一旦中止になってしまってそのお詫びに??っつか代わりに三谷さん主役版で「今日配信します!」みたいなことになってたし。もう「すげぇ…!」としか言いようがないでげす。(平伏)舞台の幕が上がるまではそりゃまぁお稽古ちうは演出部が牛耳ってる(え)わけだけれどもステージに場所を移してしまえばそこはもう舞台監督の独壇場!…とそのぉー…舞台監督さんが偉いんだってことはよぉーっく分かっておるのだけれどもこーんなに裏で大変なお仕事をされておる(これは例外←)とは思ってませんでした…!(最敬礼)まずもって前日ちょっと進藤(鈴木京香さんの役どころ)が怒り過ぎて??新人演出部スタッフの充が時間になってもやって来ない、と。(えー)よくあるわっかい世代の「親にも怒られたことないのに…!」みたいなヤツですかねい??(え)それで携帯掛けても今は自室でベッドに潜り込んで起きても来ないっつーのでお父さん(三谷幸喜さんの役どころ)が宥めたりすかしたりするモノの一向に仕事に行く気配がない…ってのでお父さん来ちゃいますたwww(どーんっ!)「皆さん、お困りだろうと思って…」って………いきなり今までのお芝居の段取りもなーんも知らないお父さんに飛び込んで来られたとて…!ですよ。(苦笑)しかも三谷さんそのまんま(ほぼ←)だから結構な目立ちっぷりwww(爆)隠そうたって隠れないんだからしてもう何も隠さない方向で行っちゃってます??(え)存在感ー!!!(ででーんっ!)出来ることなら主役を演じてる三谷さんってのも観たかったところだけども。(それはアクシデントだから←)(通常営業じゃないから←)三谷さんも結構これまでのインタビューやらでむかーしは役者もやっておったけれどもとにかくヘタクソでモノにならなかったので転向して脚本家になったとか何とか言っておられたかと思うんだけれどもなかなか様になってましたよ??(え)ぶっちゃけ台詞は入ってる…ってか流れさえ掴んでればニュアンス合ってるけど台詞間違ってる…!とかでも三谷さんだったら許される??(えー)まぁ書いた本人なわけだし「あの人、台詞間違えたよ!」みたいなのにはならないのかもしれないけども。(苦笑)そこは一種のプライドが…みたいな。(え)お父さん大活躍でもって舞台効果の幕??を降ろす操作をしたり他にもいろいろ…って息子が明日も来ない気だったら僕が来ます!つてかんっぜんに張り切っちゃってるし。(死)そうして「萬マクベス」演じる主役の宇沢が尾上松也さん。なーんとなくこないだも鈴木おさむさん演出の舞台に出ておられたりしてよっぽど観ようかとも思ったんだけれどもそれだけじゃちょっとなー…な感じの他キャストの押しが弱かったので(おい)今回が舞台では初めて。ここ最近テレ東(テレビ東京)系のドラマ??で「課長バカ一代」だとか「まったり!赤銅鈴之助」だとか…や、それ、ドラマなの??(おぶおぶ)…ってか尾上くんみたいな人が出ちゃってていいの??(おぶおぶ)かーらーの「やんごとなき一族」「親愛なる僕へ殺意をこめて」ご出演で振り切られておったりしたので(苦笑)すっげぇ観たくて観たくて仕方なかったんだけれどもそのどっちもの要素が詰まっておった気がすwww(え)そのぉー…20年以上前(だから)に観たいめいじではほんっとに「大御所」っつか何だったらもう「丹波哲郎」さんだとかそれぐらいのクラスの人が演じておってもいいぐらいの??(え)…や、もうすでにお亡くなりになられてるので無理だけど。(爆)でもそゆいめいじで来ておったのがまさかの…!尾上くんって…!みたいなのもなくはないんだけども。(苦笑)でもあーんなにまいっかいまいっかい舞台出るたびに…ってか本番立つたびに弱気になるってか舞台監督さんにぎゅっ!ってして励まして貰わないと足が震えて舞台立てない…!なガラスの心臓(!)の持ち主って………めんどくせぇな。(おい)…ってか舞台監督さん、進藤さんご指名なのか??(おぶおぶ)事情分かってる人がいないことには「…何?!どうした…っ?!(わなわな)」ってなりません??(え)進藤さんだったらば150%分かってくれてるので阿吽の呼吸でもって「大丈夫…!立てる…!お客さんが待ってくれてるから頑張って…!」つて自信つけて送り出すとか出来るけど…って劇団公演なんだからして舞台監督も座付きなんだっけか??(え)阿佐スパ(阿佐ヶ谷スパイダース)は座付き…だったよねぇ??(おぶおぶ)スタッフさんも劇団だったらばほっとんど固定でいるわけだしそうなんですよねぇ??そうかと思えば野原さん(峯村リエさんの役どころ)の采配でもって賞味期限切れの近い??(ホントは賞味期限切れてたwww…や、でも「賞味」期限は切れてテオ食べれるけど「消費」期限が切れてたらちょっとヤバいから正しくは「消費」…ってか聞き間違ってただけか??←)謙信餅(しかも充の差し入れwww←)をとりま口の中に入れてしまえばお腹に収まるからってので無理くり押し付けて行くんだけれどもそれで宇沢の具合がステージ上で顔色変わるほど悪くなっちゃってそうして医者の鱧瀬(浅野和之さんの役どころ)が呼ばれるハメに…。(滅)浅野さんも始まってすぐに「猫が劇場内に迷い込んだ…!」ってので警備員役で出て来てわちゃわちゃやっておられますた。(苦笑)確かその警備員役の1人(3人ぐらいいた…よねぇ??浅野さんと…藤本さん??)に三谷さん紛れてたし…!どんだけ出る気満々だよ??っつー。(苦笑)それも含めて三谷さんなんだなー…ってのは分かってるんだけど。(え)鱧瀬も最終的にステージに押し出されて(えー)注射持ったまんま待機…!ってなことになるわけだけれどもおじいちゃんだからゆえの不具合ありまくりでいろいろ巻き込まれ損っつか何っつーか…ご愁傷様でつ。(ちーん)

とにかくまぁありとあらゆるトラブル発生ーwwwなんだけども。(苦笑)さすがにいっつも観ておる舞台の本番の舞台裏がここまでしっちゃかめっちゃかになってる…なーんてなことはないに等しいしあったらあったでそれはまた怖い…とおも。(苦笑)まずのえちゃん(秋元才加さんの役どころ)が最後マクベス役の宇沢から型取りしてまで作った渾身の…!小道具で使う死体の首の鼻が取れてしまったっつーので。たまったまやって来た充が「アロンアルフアでくっ付ければ目立たないしすぐですよvvv」っつったもんだから間に受けてアロンアルファで処置しようとしたらば発泡スチロールにアロンアルファはご法度らしく。(え)顔の部分がぜぇーんぶ溶けてドロドロになって陥没してしまったため一からやり直しっつか今からどうやって型取りして首を作れと…?!これ作るのだけでも3ヵ月かかったんですからー!!!ってので小道具作りに関しては技術と速さがピカイチの七右衛門(新納慎也さんの役どころ)が急遽呼ばれる。これまたいつもだったらば七右衛門は世界ぢう??を放浪の旅で渡り歩いておって滅多に捕まらない…どころか日本にすらいないってことの方が大半なのにたまったま妹のけこん式に出席する用事があるとかで日本に戻って来ておったので連絡が付いた、と。「こんなの、チャチャっと仕上げられるよvvv」つて言い放つ七右衛門なんだけども。その仕事に取り掛かるまでの決断力??っつか「あーでもない、こーでもない…」つて何かが降りて来るまで待ってる間の時間が長くてやり出したら30分かそこらで出来上がるっつー話なんだけれどもそこに取っ掛かりを掴むまでに1時間以上悩んでおったよ。(黙)あと今日になって突然やって来るこの舞台の脚本を書いたっつー大学教授の栗林(今井朋彦さんの役どころ)。んー…ってか脚本を書いてしかもそれが自分の中で初めてってのだったらば採用されてすぐのお稽古やらはチェックしに行ったりしないもんなんですかねい??(おぶおぶ)いっくら大学のすけじうると合わなかった…とは言え初日でもないふっつーに幕が開いて何日目かの舞台で初めて…!ってのはどういうタイミングの巡り合わせなのか…??…ってか大体が宇沢のやりやすいやうに台本を改竄(!)してしまっておった後なのでかんっぜんに栗林が書いたオリジナルの台本とはぜんっぜんっ!違っておるしそれに「面白くなかったから」っつー理由でもって思い入れのあるシーンをバッサリカットされて宇沢の見せ場ばっかりで構成されておる始末…。(滅)そこにまぁ件のありとあらゆるトラブル発生でもって宇沢が齧るはずのリンゴが充が食べようと思って持って来た高崎のだるま弁当とすり替わっておって(えー)それを取り換えっこするために「お先マクベス」っつー台詞があるのでそのタイミングで木戸(ウエンツ瑛士さんの役どころ)が幽霊の恰好をしてフラフラ~っとステージ上に出て行ってその持って行ったリンゴと弁当を取り換える、と。…いやいやいやいや。そもそもこの芝居に幽霊なんか出て来ないしここで幽霊が出て来る意味は??ってので一頻り栗林がごねるんだけれどもそれを今議論しておるヒマは…ない。(黙)しーかたがないので幽霊なら幽霊らしくそれっぽく見えるやうに「ちゃんと」してくれ!みたいなことで注意を受けてそれらしく演じてみせるんだけれどもそもそもがもうすでにリンゴと弁当の入れ違いに気付いた宇沢が機転を利かせて??その下りに入る台詞を丸ごとすっ飛ばしてリンゴを齧らなくても済むやうに処理してしまったので(えー)ここに幽霊の出て来る意味って…何??(おぶおぶ)な根本からひっくり返ってしまったので木戸的には初舞台を踏んだはいいけれども「事故だ…!」みたいなことになってしまってすーっかりと役者の道は諦めることに。(当たり前)この場をバリバリと取り仕切っておる進藤にも弱点はあった。(え)今までながーい間付き合っておって同棲??までしておった年下ダンサーの浅倉(小澤雄太さんの役どころ)がここ最近浮気??が疑われるとかでずーっとイライラが続いておるのだそうで。(滅)それだから入って来たばっかりのバイト上がり??みたいな演出部新人の充の息子(!)にかるーく八つ当たりのやうな感じでもってそのイライラをぶつけて必要以上に叱り飛ばしてしまったやうで「それじゃパワハラだ!」つて突っ込まれる始末…。(滅)その浮気??がバレたってのも何だか浅倉の口癖??っつか語尾??の例えば「了解でぇーすvvv」みたいな言い方みたいなのをそっくりそのまま一緒の言い方で言ってるわっかいおなのこがいて。(え)そう言えばー…浅倉もよくその言い方で言ってるなー…??と思って突き詰めて行ったらば「…ごめん」つて浮気が認められてしまった、と。(滅)だから口癖がそっくりな場合は気を付けた方がいい、と進藤。(苦笑)のえちゃんも「そうであれ」みたいなことをちょいちょい語尾に突っ込んで来るのを木戸が「何かの願掛けみたいなもんなんですかねぇ??」っつっておったらば。この日の舞台がまぁまぁ無事(!)幕も下りて帰り支度をして来たのえちゃんが「お先、失礼しまーすvvv」つて可愛いワンピースで去ってった後に浅倉も「帰るわ」ってなって。それでまぁ「2、3日内には荷物まとめて出て行って??」つて進藤が言ったら「そうであれ!」みたいなことを言ってのけたので…アレ??これって…浅倉の新しいカノジョって…のえちゃん??(おぶおぶ)なことに。(爆)あとはー…演奏の方からいつものやうに荻野(清子)さんもとい尾木さんがピアノ演奏で出ておったんだけれどもいつも一緒に伴奏しておる人がこの日は急にお休みになってしまい。(滅)誰かマラカスを演奏出来て楽譜が読めて手の空いてる人はー??(え)ってので野原さんが「あたし、高校の時ブラバン入ってましたよ!(…だから何年前の話だよ??←)」(しかも後から聞いたらトライアングルか何かだたwww←)ってので乗り込んで来て延々マラカスをシャンシャン振っておられますたwww宇沢が信玄餅の呪い(え)で具合が悪くなって注射を打たなければ…!って時もこの場はずーっとマクベス出ずっぱりで捌けては来ないんだけれども兵士(シルビア・グラブさんの役どころ)の伝令??で「マクベス夫人が死んだぞー!」「…いや!まだ死んでない!息を吹き返したぞー!」「やっぱり死んだぞー!」(え)ってのでその場を繋いでる間にマクベスが引っ込んで注射打って貰う…ってのでさすがに客が怒って帰ってしまい。(滅)しかも注射打たれたのは隣で宇沢の腕を押さえておった中島(藤本隆宏さんの役どころ)で…ってダメぢゃんwwwもうすでに幽霊は出てしまっておって二度は無理!(…ってか木戸の役者魂喪失もある←)ってので次の歌舞伎??公演のために袖に置かれておる松にモールを付けてクリスマスツリーっぽくしてトナカイに乗ったサンタがやって来ましたよーvvvな体でマクベスに注射を打とう!…な下りもさすがに「バーナムの森」に松はない!つて栗林が突っ込みwwwそれも上手く行かなくてジャンヌ・ダルクに扮した進藤が客席で観てる八代(大野泰広さんの役どころ)(宇沢の我儘で役が無くなって出番が無くなった←)(城の門番役だた)にめっせいじを伝える!ってので白い旗に「八」って書いて後ろを通り過ぎる仕掛けをば。それも栗林が「時代的にジャンヌ・ダルクはもっと後…!」つてごねるんだけどもそれはそれ。(え)…でも。宇沢はペース配分をしてきっちり体力温存を計っておって今更八代に手伝って貰うまでもなく乗り切れそうだ、と。(滅)次の舞台にはちゃんと見せ場を作るから…!ってので八代に約束して捌けー。中島さんも急にやって来た関係者??を言い張るお客さん。(え)なーんとなくそれっぽい筋の人(え)ってな感じだったんだけれども帰る頃にはすーっかり生の舞台に熱く感動して帰ってく。最終的に信玄餅の賞味期限が先月で切れておったことが判明ー。「明日はー…みんな全滅ですかね??」つて木戸が進藤に言って暗転…。

他にもネタはいぱーいあったし現場で観てるからこそ楽しめるってなことで。いっやぁー…でもほんっとの「舞台」は想像するしかなくてあくまでもスタッフ間のドタバタでしかないわけだけれどもそのすったもんだが面白かったー。この舞台の外国人演出家のダニエル??が秋葉原でヲタ文化に興じた後散々っぱら引っ掻き回して結局東北新幹線に乗ってしまったらしく今日ぢうには東京に戻れません…!ってなって通訳担当の木村さん(井上小百合さんの役どころ)が「後であったこと全部ダニエルさんに説明入れておきますからね!」つて啖呵切ったモノの結局無事幕が下りればそんなことは関係ないってことに気付いたり…って拾い始めたらキリがないわ。(苦笑)ここ最近難しいお芝居ばっかりだったのでこゆ後腐れなく劇場を後に出来るお芝居ってのがひっさびさでいいなー…と。(え)次は小林さんの元気な姿を観たいモノ。