1041.「風博士」

主なキャスト:中井貴一・段田安則・吉田羊・趣里・林遣都・松澤一之・内藤裕志・大久保祥太郎・渡辺えり
作:北村想 演出:寺十吾 舞台監督:瀧原寿子
公演記録:2020.1.8~13@森ノ宮ピロティホール(大阪)
あらすじ>>ある大陸、ある戦中。
ある中台駐屯地で、青空を眩しそうに眺めながらのんびり一杯やっている四十代半ばの男がいる。この駐屯地の傍らに寄り添うように建つ一軒だけの"ピー屋"(軍専用の女郎屋)の主人、フーさんだ。どうやらもともとは風船爆弾を研究する科学者だったらしい。
そこになじみの客、広瀬大尉がふらりとやって来て、ワケアリの娘を一人、しばらく預かってほしいと言い出した。
二十歳そこそこの娘サチ子は爆撃で家族を亡くし、ショックで頭のネジがおかしくなってしまったのだ。流れのままにサチ子を預かることにしたフーさん。
元新橋芸者のふれこみで"フーさんのおっかけ"を自称する鶯や、"女子営業社員"の梅花もサチ子をやさしく迎え入れる。
夜のとばり。
フーさんの店で酔いつぶれた堂島曹長を迎えに来たのは、スガシマという若い二等兵だった。須賀島歩一、まだ十九歳。
サチ子とスガシマは心通わせるようになるが、戦況は悪化の一途をたどっていて――。

とりあえずシスカンパニーからの先行案内が届いてから考える。(え)今回は大阪公演もあるみたいだったので迷わず申し込みー。いつものやうに抽選制ではなくて先着順だったっけか??さくっと申し込んでA列 26番でげとー。後出しでラルクはんアリーナツアーだとか(長塚)圭史くん演出の「常陸坊」だとか諸々情報が出て来て…っつか同じ週にどどーんっ!とぶつけて来られてしかも月初は休みにくいしその上に正月休み明けで「1週間ぷらっとお休みさせて貰っていいですかー??」とか言える雰囲気ぢゃないし…!(死)しーかたがないのでラルクはん平日ライヴは早々に諦めてこれも夜公演狙いで。なーんとなくのーんびりした雰囲気のドラマかと思っておったらば戦争ど真ん中の時代設定だったりしてちょっと萎える。(黙)恐らくは第二次世界大戦ちうの日本なんだろうけれども大陸ってことから考えると台湾か中国の片田舎の片隅の方なのか…??(おぶおぶ)両サイドにテロップが流れる形式になっておってどうにも最前列だとどっちに振っても見えにくいっつか何っつーか…。(滅)ちょっと贅沢なワガママなんだけども。(苦笑)一度は風船爆弾の計画でもって大層なところまで行っておったみたいなんだけれども風に乗って爆弾がそーんな上手いこと持ち堪えられてドンパチやっておる激戦地まで運ばれるのかどうなのか…??っつーことに至って「無理だろwww」みたいなことで計画が頓挫してしまい。(黙)今はしがないピー屋の主人っつか軍人として戦地に赴かなくちゃいけない事態にもならずにのんべんだらりと過ごしておる風な。それだからキナ臭い現場とはとおーくの世界にあるやうな気がしないでもないわけだけれども遊びに来るのは軍人がメインっつか「軍専用」を銘打っておきながら軍人をお客に取らないとかそーんなワガママがいかに売れっ子だったとして通用するのか??(おぶおぶ)ってなところもあるわけだけれども何故かそれがまかり通っておる鶯(吉田羊さんの役どころ)だったりいろいろ事情はありそうな…??そこに連れて来られた店の手伝い??まさかお客を取るわけにもいかないだろうから賄い付きの女中さんぐらいで面倒看ては貰えないか??ってところなんだろうけれども元からこうではないんだろうけれども気が振れた??頭のネジが緩んでる??と言われておるサチ子(趣里さんの役どころ)を預かることに…。サチ子は爆撃に巻き込まれて自分の目の前で家族全員皆殺しっつか自分1人だけが生き残って他の家族がその場で吹っ飛ぶのを見てしまってからこっちショックで子供同然っつか精神的に退行してしまったっつーのか…。(黙)そりゃまぁ自分1人だけが生き残ってしまって何で他の家族はみーんな吹っ飛んで死んでしまったんだろう??(おぶおぶ)とか考え始めると嫌な方向へ嫌な方向へ行ってしまって気が狂ってもおかしくないっつか何っつーか…。(黙)おかしくならない方がおかしいとも言えるのかもしれないけれどもそーんな若干知的障碍者っつか元からこんなに片言でしか喋れない感じのおなのこだったのかしらん??(おぶおぶ)と思わせるほどに入り込んでおってべつくり。(驚)…にしても趣里嬢と言えばバレーの腕前が凄かったらすぃーんだけれどもそのどういう経緯だかわっかんないけれどもそのバレーで大成することは諦めて??それとも父親も母親も俳優っつーことで演じる方向に舵を切ったモノなのかそこんところは本人がどう思っておるのかを聞いたことがないのでわっかんないけれどもそのちょいちょいバレーの腕前を披露する機会が織り込まれておるっつーのかそゆ得意技を活かす方向でっつーのか大概趣里嬢が出てるとそゆシーンが組み込まれておるわけだけれども演出する側の趣味??なのかそれとも趣里嬢が「これ入れたいんですけど…??」つて採用になっておるのかどっちなのか…??でも演出家っつっても同じ演出家さんばっかりで出ておるわけでもないしいろーんな演出家さんの舞台で出てそれでバレーの腕前を披露するシーンが出て来るわけだからしてまぁ話の流れなんかはともかくとして「何かやってみて??」つて言われて披露したらばそこそこイケる!っつーので採用になっておったりするのかしらん??んー…でも趣里嬢ってきらっと光るべっぴんさんっつーよりかはまぁ可愛いは可愛いんだけど女優さんの中にあってはそこそこ…っつったら「お前は何様か?!」ってなことになるので偉そうなことは言えないんだけれども(黙)でも菜々緒みたくずば抜けてクールビューティーっつーわけでもないし新垣結衣嬢みたく何を置いても可愛いわーwwwみたいなことでもないしどっちかっつーと安藤玉恵嬢だとか安藤サクラ嬢だとかへちゃ(失礼)ではないけども個性的…っつーのかな??でも「ブラックペアン」に出てる時なんかはしゅっとしててクールビューティーっつか切れ者っぽい感じが美人さんっぽくも見えたし…って役に合わせて顔がそゆ風に見えるのかしらん??(え)何にしてもスガシマ(林遣都くんの役どころ)が思わず一目惚れしてしまうぐらいに可愛いかどうか…??つて言われるとちょっとべみょう…っつかその人それぞれ「イケメソ」にしても「べっぴんさん」にしても個人の基準みたいなのがあるわけなので一概には言えないわけだけれどもそーんなに「これは…!」ってなるぐらいに心奪われるか??っつったら何だかなー…と。(おい)…や、まぁ愛玩動物っぽさで言うところの可愛さはあるけれども頭狂ってる(おい)っつか正直一方通行の会話でしか望めないしこっちの言っておることが果たしてどこまで通じておるのやら…??ってところではいまいち不安っつか理解されてないと思ってる方がいいぐらいの??そゆレベルのおなのこと知り合って速攻で「この子だけは…!」と思えるのかどうなのか??って話ですよ。…ってかまぁ兵隊さんでまだまだ若くて志願兵??で自分から希望して戦場に積極的に出て行って…ってなことを選んだ時点でもう国には帰れないことけていーっつか生きて帰れることを望んでないわけじゃないですか??いつ死んでもおかしくないっつか戦争で死ぬことを当たり前だと思っておってだから誰しもが頭の片隅では「生きて帰りたい…!」と思ってるそのことを考えないっつか…や、考えたことはあるのかもしれないけれどもそんなこと口が裂けても言えないっつか前へ前へ進んで行くのみで戻る道はないわけじゃないですか??…っつーのもまぁ親がスパイ??っつか敵方と通じておってそのことが分かって逮捕されてその息子であるところのスガシマもあわや…!ってところを親と同じく拷問で酷い目に合わされて今ここで死ぬのかそれとも志願兵になってお国のために全うして死ぬのかどっち…?!つて迫られて退路を断たれて志願兵を選んだっつーのがあるわけだからしてやぱーりちょっとは「生きて帰りたい…!」と思わないことはないわけだろうけれども「お前が言うな!」って話になるわけじゃないですか??裏切り者の息子っつー汚名があるわけだし。(死)そこでいきなりの志願兵になっちゃってけこんも何もおなのこと付き合うとかそゆこともなくて童貞ぢゃんwwwって話になってそれでまぁ初めての生のおなのこ…!…ってかべっつに今までも周りにそーんなサチ子の存在を待たなくともそこそこ「いいなー…」と思うおなのこはいたでしょうよ??ってか戦争ちうだから向こうも「好き好き!」とか言えなくて黙って隠してそのままこれっきり…みたいな子も少なからずいただろうに。(黙)戦争ってのはそこんところ惨たらしいっつか「こんな時代だから…!」と思ってバンバン子供産んじゃうかそれとも男手がなくなってめっきり生産数が減るかどっちかだな。(えー)

そうして最前線からは遠かったはずの田んぼの真ん中のピー屋だったのがいきなりの敗戦濃厚でやけっぱちで敵味方入り乱れてのドンパチが始まる。(黙)今までお得意様だったはずの味方??の日本兵たちは散り散りバラバラになって今や人数もまばらで攻撃を向かい撃つにも手薄なわけだけども。(滅)それが相手は敵方だけならまだマシなわけだけれども自分より下の分際でデカい口を叩いてしかもこっぴどく断られたってなことで鶯憎し…!でもって攻撃を仕掛けて来る堂島曹長とその手下たちがいたりだとかで味方同士のはずなのに狙われて…。(黙)スガシマはと言えば敵の偵察??で出て行ってそう言えば日本軍たちは敵方のことを「シサン」「シサン」つて呼んでおったけれどもそれって親しみを込めてっつかその言葉を使えば敵方とも通じ合えるんじゃなかろうか??ってなわけで和合を求めて「シサン…!」つて呼び掛けてそれが元で撃たれる羽目に…。(滅)ぢつは「シサン」ってのは向こうの言葉でバカにする言葉で「犬っころ」みたいな相手を下に見るやうなことで言われれば向こうの兵たちを怒らせるっつか火に油を注ぐやうな言葉だったわけで…。(死)何でそんなことを鶯が知ってるか??っつったらばぢつは鶯は女郎と見せかけて敵方のスパイ??っつか敵方のそうっとうな偉いさんっつかまぁ曹長クラスではあるわけで「お前ら、こんなヤツに構わず行け!」みたいなことを敵方の言葉でまくし立てて蹴散らすわけだけれどもその時の姐さんっぷりったらもう…!かっけぇー!!!(え)男っぷりが上がっておるっつーのか…って男じゃないけど。(苦笑)…ってかここでスガシマ死ぬのー??!!(どーんっ!)つまんなーい!!!(おい)鶯もフーさん(中井貴一さんの役どころ)の追っ掛けだっつっておったけれどもぢつは偵察のためにフーさんを見張っておったっつか動向を探っておったっつーのか…??風船爆弾っつーのもぢつは軍の機密事項ではあるけれどもそこそこいい具合のところまで行っておって実現可能…?!みたいなことで後は当日の風向き次第っつかそれだったって天気予報屋??っつか気象を細かいところまで読み取れるフーさんの目を持ってすればやってやれなくはないところまで来ておったのをフーさん自身が怯んだっつーのか軍に貢献する気もないしどっちが勝とうが戦争には加担したくないってなわけで軍にはこのまま行っても風船に乗っけられるのは頑張っても手榴弾ぐらいのモノだっつて威力を試すまでもなく無駄だ!ってなことで計画を破談にしたわけだけれどもホントのところは人力も要らないし風船1つで最前線に乗り込んで行って爆弾を仕掛けるわけだからして風向きは日本に吹くはずの大計画になるはずをわざと「無理です…!」っつーデータ結果を渡して誰も傷付かないっつか敢えて自分の考えた風船爆弾がそーんな大事になって無辜の人たちを巻き込むやうなことになっては…!ってなことで諦めさせるやうに仕向けたわけだけれどもそのことも知っておって鶯はフーさんに近付いてあわよくば…!その風船爆弾計画の詳細を引っ張り出そうとしておったか…??それがまた敵方の手に渡ればそれはそれで大変なことになっておっただろうしフーさんののらりくらりっぷりっつーのか何っつーか…。(苦笑)そーんな大それた科学者には見えないところが何とも…。(黙)そうして鶯は鶯で逃げおおせるってなことでみんなとは別行動でもっているわけだけれども残されたスガシマ亡き後の4人っつかまぁたまったまピー屋にこんなこともあろうかと残っておった敵方の軍服を着てまぁ夜に紛れて行けるところまで行こうと考えたわけだけれどもそれも無理っぽい…??っつーのでちょっと離れたところの防空壕に隠れてドンパチを凌ぐことに…。フーさんとサチ子の2人はどうにかこうにか大きな声で歌でも歌って怖さを遣り過ごして生き延びるんだけれども広瀬大尉(段田安則さんの役どころ)と梅花(渡辺えりさんの役どころ)の2人は敵の爆弾の振動でもって防空壕が崩れて大尉は助かったけれども梅花は天井が落ちて来て下敷きになって引っ張り出すことも出来なかった…とまぁあの体重差じゃ無理だよなー…(え)ってところで半分見殺しにしたやうなモノだったんだけれどもどういうわけだか梅花はそれでも死なずに生き延びて(えー)「幽霊じゃないよ!」つて出て来るわけだけども。(苦笑)…ってかチラシの風貌とタイトルの「風博士」からして渡辺えりさんは妖精さんっつか風に乗って遊ぶ天使…ってないいもんじゃないにしても(おい)なーんかそゆ「子供は風の子」みたいなことで(え)風貌はおっとなーwwwだけれどもなーんかそゆ目には見えない子供みたいなのを演じられるのかと思っておったんだけれどもふっつーに女郎さんだったよ…。(苦笑)大尉もぢつは敵方と通じておったっつかそれだから日本軍の敗戦濃厚っつか1ヵ月もしないうちに日本は負けて平伏すことになるだろうつてこそーりとフーさんにだけは打ち明けて来たりしておったしそれだからみんなを逃がして??っつか敵方の一斉機銃が始まらないうちに大陸を脱出して国に帰る船に乗れるやうにいろいろ画策したりしておったわけだけれども結局のところは鶯姐さんに助けられて何っとか…!大陸を脱出するっつか抜け出す目鼻を付けて貰うっつか。結局何だかんだ言ってみんな自分が可愛いっつか誰も彼もと裏切り者っつーわけではないんだけれども密かに敵方と通じておって万が一の時には…!みたいなことで話を付けておって「どうせ日本負けるし…!」みたいなことで大っぴらに口には出さないけれどもこーんなバカげた戦争にいつまでも加担してられっか!!!ってなことなんでそ??(え)何をどうして大陸までやって来てしまったのかは最後まで謎のままなんだけれども(苦笑)まぁ日本に居続けたところで「非国民」だし居場所もないしだからって戦場にも積極的に行きたいわけじゃないけれどもしーかたがないので大陸まで下って来てっつか出て来てようやっと居場所を手に入れたっつかここもほんっとの「居場所」ではないわけだけれどもでもしょうがない。何かっちゃぁ見えない馬??に乗って移動する大尉だとか(苦笑)笑えるところもありつつ。でも戦争って下らない…っつかやりたい人が勝手にやってるだけならそれでいいけど無関係な人たちもいーっぱい巻き込んでそれで死にたくない人たちもたっくさん死んでそれでも国の名誉のために??撤退は許されなくて…って無駄でしかないしそんなことに勝手に上の方で決めないでちゃんと多数決で聞いてそれで決めて!って思うんだけどそうも行かないんだろうなー…と。(黙)そーんな不条理と真っ向から向き合って必死に抵抗してまぁ明日の行き先は風任せ…で何とかなっちゃうっつーね。(苦笑)なにげに年明けから戦争モノが続いてちょっと心が重いんですけども。(黙)来週「アルトゥロ・ウイ」も頑張って遠征して来ますでつ、ハイ。(え)