995.「ハムレット」

主なキャスト:岡田将生・黒木華・青柳翔・村上虹郎・堅山隼太・玉置孝匡・冨岡弘・町田マリー・秋本奈緒美・福井貴一・山崎一・松雪泰子
原作:W.シェイクスピア 翻訳:河合祥一郎 演出:サイモン・ゴドウィン 舞台監督:足立充章
公演記録:2019.6.7~11@森ノ宮ピロティホール(大阪)
あらすじ>>デンマーク、エルシノア城。
国王が不慮の死を遂げ、王の弟クローディアスは王妃ガートルードと結婚し、新たなデンマーク王の座に就いた。
父王の死と母の早すぎる再婚を憂う王子ハムレットは、父の亡霊が夜な夜な城壁に現れると聞き、自ら確かめに行く。ついに対面した父の亡霊は、実は自分が弟クローディアスによって毒殺されたことを告げてその無念を語り、ハムレットに復讐を促すのだった。
復讐を誓うハムレットは親友ホレイシオにだけ本心を打ち明け、真相を探るべく狂気を装う。クローディアスとガートルードがハムレットの変貌ぶりを憂慮する一方、国王の顧問官ポローニアスは、その原因を娘オフィーリアへの実らぬ恋ゆえだと推察する。父の言いつけでハムレットの真意を探ろうとしたオフィーリアだが、ハムレットの容赦ない言動に動揺するばかりだ。
旅役者に芝居をさせることで王が父を暗殺した確証を掴んだハムレットは、母ガートルードと口論になるが、物陰に潜んでいたポローニアスを誤って殺してしまう。身の危険を感じた王はハムレットをイングランドに送り、亡き者にしようと企てる。だがハムレットは王の陰謀を逆手に取り、密かに帰国の途についていた。一方、父を殺されたオフィーリアは狂気に陥り、哀れな最期を遂げる。留学先から帰国した兄レアーティーズは父と妹を失った悲嘆と怒りに震え、ハムレットへの憎悪をたぎらせる。王はレアーティーズの復讐心を利用して剣の試合を持ちかけ、ハムレットを確実に死に至らしめる方策を練っていた。そして罠が仕組まれた試合が始まる。
ポーランド侵攻からの帰途、デンマークを表敬したノルウェー王子フォーティンブラスが見た光景とは――――。

いっやぁー…もう豪華すぐるキャスト陣に危うくチケットが取れないかと思っておったんだけれどもいちおキョードー大阪抽選先行でもって無事初日チケげとーvvv…ま、席はW列 44番とあーんまいい席ではなかったけども。(黙)岡田(将生)くんもちょっと前までは顔カッコイイしちょっとウエンツ(瑛士)くんと似た感じのハーフっぽい感じ(…や、ウエンツくんはかんっぜんにハーフなんだけども。苦笑)がいいんだけれどもちょっと残念な人(え)ってないめいじだったのが「昭和元禄落語心中」のドラマ以降まっぢで醸し出す雰囲気が変わったっつか哀愁漂う演技も出来るやうになっちゃってー…!!!なかんっぜん防備(違)な役者さんになっちまったので「ハムレット」もまぁ悪くないだろうとは思っておったんだけれどもその相手役が黒木華嬢ってのはどうしたもんだろ??…や、演技がどうこうとかそこんところはぜんっぜんっ!問題ないし岡田くんとも遜色ないとは思うんだけれどもどうにもお姫様っぽい顔立ちじゃないっつかー…よく言えば日本の大河ドラマの姫役だったら似合うと思うんだけれども外国の、しかもオフィーリアを演じるってのはどうなんだろう??(おぶおぶ)と思わないでもないっつか。(黙)んー…歴代オフィーリアを演じて来てるのが古くは(爆)篠原涼子嬢だったり満島ひかり嬢だったりはたまた貫地谷しほり嬢だったりー…とどっちかっつーと派手な作りの顔立ちの女優さんが演じることが多いっつか何っつーか…。(え)…や、黒木華嬢も悪くはないんだけどぶっちゃけ地味じゃないですか??(おい)困った笑顔が張り付いちゃってるっつか何っつーか…。(苦笑)下がり眉のいめいじなんですよねー…。(苦笑)…あ。でも歴代オフィーリアはどっちかっつーとブラコンっつかベタベタし過ぎのバカップル兄妹(おい)ってないめいじだったりしたので黒木華嬢が演じると清楚ではあるっつか。(え)こう…適度な節制ってのがよく似合うじゃないですか??ハムレット(岡田将生さんの役どころ)だったって父王(冨岡弘さんの役どころ)のことがなかったらば大手を振ってオフィーリアと一緒になっておったと思うんですよ。それを復讐のために父王の弟であるところのクローディアス(福井貴一さんの役どころ)を殺さなくちゃいけないっっつーのがあってけこんしたところで殺人犯の王子と結ばれても幸せにはしてあげられないし幸せになれないだろうことは目に見えてるっつーので自ら敢えて身を引いたっつかまぁなるべくなら嫌われて嫌われて嫌われ尽くして「顔も見たくない…!」と怒り狂わせるほどに距離を取りたかったんだろうと思うんですよね。それを違う意味でオフィーリアの父親・ポローニアス(山崎一さんの役どころ)を不可抗力とは言え不幸にも殺すことになってしまったことでますますオフィーリアの運命は狂って行くっつかもう取り返しの付かないところまで流されて行ってしまうわけじゃないですか??「尼寺へ行け!」つて詰られた時にとっととその言葉に従ってどこへなと出て行ってこの国からとおーいところに行ってしまっておったらば自分の父親がそんな可哀想な目に合って殺されるのにも立ち会わなくて済んだしまぁハムレットが復讐を果たしたとは言え殺人犯に成り下がるところにも立ち会わなくて済んだ…のはまぁそれより先にオフィーリアが狂い死にしてしまったのでそれはそれでよかったのかもしれないけれどもまぁでも遠回しにとは言えオフィーリアの命を儚くしてしまったのもハムレット本人のせいとも言えなくはないっつか。(黙)そやって次々と周りの人たちを巻き込んで傷付けてはたまた無駄に命を散らせたりしながらただ1人の敵・クローディアスを追い詰めるためだけに結局最終的には母親であるところのガートルード(松雪泰子さんの役どころ)も命を散らしそうしてレアーティーズ(青柳翔さんの役どころ)も殺すことになってしまったっつーんだからもっとこう計画的にじわじわと相手を追い詰めてくやり方っつか賢いやり方があったと思うんですけども。(黙)そう考えるとやぱーりシェイクスピア劇はどんどんと人が死んでく話が多いことだよな…と思わないでもないっつか。(黙)それか他に演じられる役者さんがいないもんだから次から次へと死んでその役を終えた人たちが次のシーンではまた別の役として出て来るっつーとっかえひっかえ二役、三役…と演じなくちゃいけなかったその名残りがこうなっておるのか…??(おぶおぶ)今は分かりやすーく同じ人が何度も何度も役を替えてとっかえひっかえで今までオフィーリア役を演じておった人が次のシーンでは旅芸人の役者だったりー…なーんてなことにはならないと思うのでそこまでバンバン人が死ななくてもいいんぢゃね??ってのではあるんだけども。(苦笑)…にしても旅芸人の女役者役だけで秋本奈緒美さんが出ておったりあの(村上)虹郎くんがフォーティンブラス役で最後まで出て来なかったりー…って何て贅沢な使われ方なんだ…っ!!!(どーんっ!)…いやいやいやいや。フォーティンブラスに至っては割と重要めな役っつか最後の最後に出て来てこの血の惨劇を収める大事な役っつかそゆのではあるんだけれどもそれにしたってほんっとにクライマックスの幕引き前の1シーンにしか出て来ないとか虹郎くん目当てで観に来た人がいたらばチケット代半額にしてくれよ!(え)って話だと思うんですけども。(苦笑)そんでもって秋本奈緒美さんに至ってはもう旅役者集団が喜劇役者の集団でもあるわけなので顔とかもお面付けたりいろいろメイクが派手だったりして誰が誰だかわっかんない作りになっておったりなんかしてぱっと見気付かないっつーねwww(爆)…や、もうまっぢでよく引き受けたなー…、この仕事。(え)蜷川(幸雄)さんの舞台だったらば二流…ぢゃないけれどもさいたまネクストシアター系の役者さんたちに割り振られておったりなんかしておってメインどころの役者さんが演じる役ではなかった気がするんですけども。(え)声とかも作り込んでるしぜんっぜんっ!わっかんなかったよ!!!(えー)なーんかそんなところも含めての外人さん演出ってのは結構日本の役者のヒエラルキーっつか何っつーか…「この役者が凄い…!」みたいなのとかじゃなくてほんっとにちょい役でもただもう単純に「この人に演じて欲しい…!」ってだけで割り振ってるのかしらん??(おぶおぶ)もうどこに見せ場があるのかいまいちよく分かりませんったらーんwww(おい)

もうあんまり何度も何度も「ハムレット」(観劇日記No.825他参照)を観て来ておるのであらすじはぜぇーんぶ頭の中に入ってるし次何が来るのかもまあまあ分かるぐらいにはなっておるので(苦笑)正直誰が演じるのか??っつー目新しさぐらいしか見当たらないわけだけれどもあの狂いの演技をやっておる時の黒木華嬢は絶妙に上手かったとおも。(え)そっかー…。あのためだけに黒木華嬢をオフィーリアに推して来たんだろな、と。(おい)むかーし松たか子嬢の狂いの演技もそうっとうに逝きっぱなしでもってもう心配で観てられない…!とまで思わせるもんがあったわけだけれどもそれに匹敵するぐらいに迫真に迫っておってドキッとしたことだよwww(え)これでお兄ちゃんのレアーティーズがすぐそばにいて慰めてくれたりハムレットが「申し訳ない…!」つて土下座して頭を床に擦り付けて「取り返しのつかないことをしてしまった…!」つて何度も何度も謝ってくれたとしても父親が殺されたことには違いがないわけだからして戻って来ないのは仕方がないわけだけれども少しは留飲が下がったかもしれないところをレアーティーズは留学していないしハムレットもすぐにイングランドへ追放されていなかったしオフィーリアのことを心底愛してケアしてくれる人が周りにいなかったっつーことがますます彼女を孤立させて狂わせることになってしまったんじゃないのかなぁ??と。(黙)確かにまぁガートルードとクローディアスだったってそれなりにはオフィーリアのことを気にかけていろいろと世話はしてやっただろうけれどもそれだったってまぁ使用人の娘としての立場を弁えつつ…みたいなところでかんっぜんなる庇護の元には行われてなかったと思うんですよ。それだからオフィーリアとしては物足りないっつか何っつーか…心の距離感っつか温度差っつか悲しみの度合いの違い??みたいなことで共感を得られてる気がしなかったんじゃないのかしらん??一緒になってすぐそばで哀しんでくれる人がいたとしたらばこんな風にはならなかっただろうと思うんだけれどもさ。(黙)そこんところが歴代オフィーリアとの演技の違いっつかアプローチの違いっつか…これまでのオフィーリアは1人ででも十分に立って来れたと思うんですよね…。庇護されるべき存在、守られるべき存在としては立ってなかったやうに思えるっつか。(え)…や、受け取り方の違いっつか演出する側のアプローチの差なのかもしれないけれども少なくとも今回のオフィーリアはちっちゃい子供のやうに「よしよし」ってしてくれる手をよりダイレクトに求めておったんじゃないのかな??と。ポローニアスのやったことは確かに下世話だったと思うしいっくら娘のことが心配で…とは言えガートルードと結託してっつか了解の上とは言え寝室に忍び込んでハムレットを待ち伏せするやうな真似は控えた方がよかったのかもしれない。そうでなくてもクローディアスのことで疑心暗鬼に陥っておったハムレットのことだしピリピリと気が立っておってガードルードの寝室で隠れてコソコソとハムレットとの会話を盗み聞きするやうな真似をするのは当然ながらにクローディアス本人に決まってる…!と思い込んでこれでヤツの息の根を止められるのなら容易いもんだwwwと思っておったのかもしれない。それがまさかのオフィーリアの父親であるところのポローニアスだなんて夢にも思わなかっただろうしそーんなオフィーリアと自分の仲を気にかけて潜んでおるかもしれない…なーんてなことには絶対的に気が回らなかっただろうと思うしさ。(黙)「…は??何でここにいる…??」って殺したハムレット本人だったって思っておったかもしれない。これはかんっぜんに罠に嵌められた…!とすら思っておったやもしれないし。(死)ますますクローディアスにハムレットを遠ざけるための理由付けをしてしまったとしか思えなかっただろうしさ。これが実質的に現王の右腕にもなり得るぐらいの重鎮だったりしたらばもそっと扱い方も変わったかもしれないけれども一介の…ってかまぁいちお顧問官っつー立場は与えられておるけれどもそーんなに現王のそばでべったりと執務に就いたりするやうな役割ではなさげだし(えー)そこまでの重要性が感じられないっつかたかだか使用人じゃないかぐらいの??立場の違いをもっと弁えろ!ってところがあったんだろうけれどもそれではオフィーリアは納得しないっつかそれの何が悪いの??ってところなんだろうと思うしハムレットのことはほんっとに好きだけれども今はもう理解の範疇を軽々と超えて来ておってただ単純に憧れるべき存在じゃなくなってしまっておるし父親の言う通りに仲良くなんかしない方がいいのかも??(おぶおぶ)と思い始めてるところに父親が軽んじられた扱いでもって殺されてますます距離感っつか「何でこうなる…??」と思っただろうしさ。(黙)どこぞの国の姫君クラスだったらばハムレットにもここまで邪険に扱われたりはしなかっただろうし現王と母親にももっともっと気に入られてハムレットとの仲を取り持って貰えたかもしれないところをまぁ百歩譲ってふっつーのそこら辺にいるおなのこたちよりかはずっと可愛くて器量よしでハムレットにもお似合いだとは思うけれども所詮下女でしょ??ってところじゃないですか??お手付きで何かの間違いで子供が産まれたとして正妻を娶ったらば二の次、三の次…でもってもしも正妻に男の子が産まれなかったらあそこの子供を貰って来ましょうねvvvぐらいの??それぐらいのモノでしょ??(おい)だからどんなに仲がよかったとしてハムレットはレアーティーズにはこの王室のごたごたの話は打ち明けなかったってのがその証拠じゃないんですか??って話でさ。同じ立場と同じやうな爵位??を持っておるんだろうほんっとの意味での気の許せる友達であるところのホレイシオ(堅山隼太さんの役どころ)には復讐に至るまでのあれやこれやをぜぇーんぶ打ち明けて自分が狂いを演じておったとしても話をそれなりにてけとうに合わせて欲しい、とは言ったけれどもそれでオフィーリアのケアまでしてくれとは頼まなかったってことでそ??ほんっとに好きで好きで気が狂わんばかりに愛しておったとしたらばホレイシオにオフィーリアの面倒を看てやってはくれないか??って頼んだんじゃないのかなぁ??俺は突き放して距離を置くけれどもそっとそばにいて慰めてやってはくれないか??とかさ。(苦笑)…ま、そこまで気が回らなかったって言ってしまえばそれまでなんだろうけれどもホレイシオとオフィーリアっつー組み合わせでも恐れ多いっつかバランスが取れてないと思ったからこそ頼まなかったのか…??(え)どっちにしてもハムレットのとんだひとりよがりっつか計画の見通しの甘さっつーのか女心に気を使わなさ過ぎ!っつーのか…。(滅)それにしたって岡田くんの色気ダダ洩れでもって脳内補完ぜぇーんぶ持ってかれちゃってるので(え)よしとする。…っつかこれ終わってもすぐまた「ブラッケン・ムーア」でそ??どんだけ働くんだっつー…。(黙)がんがれー。(おい)