923.「半神」

主なキャスト:桜井玲香・藤間爽子・太田基裕・七味まゆ味・福田転球・永島敬三・牧田哲也・加藤ひろたか・田中穂先・淺場万矢・松村武
原作・脚本:萩尾望都 脚本:野田秀樹 演出:中屋敷法仁 舞台監督:今村智宏
公演記録:2018.7.19~22@松下IMPホール(大阪)
あらすじ>>痩せこけて醜い容姿ながら高い知能を持つ姉のシュラ。誰からも愛される美しい容姿だが知能が低く話すこともできない妹のマリア。二人は生まれつき離れられない、身体がつながった結合双生児の姉妹だった。

シュラとマリアの両親は、姉妹が世間を知らぬ間に死んでいけば、自分たちの不幸に気づかないで済むと考え、家庭教師を雇って「家という世界だけで、世界をかいま見せてやってほしい」と依頼する。

一方、化け物の世界、ベンゼンの国のはてから、いたはずの双子がいなくなる。そしてなぜか代わりに現れた頭のぼけた老数学者が「らせん方程式ニ分の一+ニ分の一=四分の二」の答えを考え続けていた。

いなくなった双子を引き戻すため、バスタブの渦をつたって姉妹の家の風呂場に現れる化け物たち。彼らは姉妹に「人の世界にそのままいれば、身体に無理がきて、死んでしまう」と告げる。そして化け物の世界へ戻ろうと誘うが、「人間の女の子でいたい」と抗うシュラに、謎を問いかける。生きるために謎を解こうとするシュラ、だがシュラとマリアの身体は10歳の誕生日を前に衰弱し始める。そんな姉妹に向かって、家庭教師は二人を救う方法を見つけ出すと誓うが……。

「半神」(Play6参照)ってむかーし野田地図で観たなー…(遠い目)と思って調べてみたらばほぼほぼ20年前(!)のことだったよ…。(黙)うひー…!すげぇな、おい。その時は深津絵里嬢がシュラちゃんで加藤貴子嬢がマリアちゃんだったしそうしてユニコーンだったっけか??を右近(健一)さんがやっておったんだったよ…。(苦笑)そーんな「半神」をAKB…ぢゃなかった、乃木坂??の子が演じるっつーので鳴り物入りでもってまぁたチケットが取り難いんぢゃね??(おぶおぶ)と思って速攻で柿喰う客の劇団抽選先行で申し込んだところ。20日夜公演でH列??のチケットが無事取れたわけだけれども「BOSS CAT」(観劇日記No.921参照)が昼・夜公演共にチケットが取れてしまったのでしーかたがないので20日夜公演をヤフオクで1000円引きぐらいで売りに出してそれで入れ替わりに22日夜公演をヤフオクで落札したっつー…。(黙)定価で落札出来たのでまぁよかったんだけども。(ほっ)席はJ列 13番ってなことで若干遠いけれどもそこまでお目当ての役者さんがいるわけでもないので(おい)よしとする。(え)…とそう言えばカムカム(ミニキーナ)の松村(武)さんとか(福田)転球さんとかが出てたんだったよ…!(どーんっ!)野田地図を20年も前ーに観てるのでどういう導入部分だったかをすーっかり忘れてしまっておったんだけれどもあーんな体操服の小学生(…役だけど。苦笑)がわらわら出て来るやうなオープニングだったっけか??(おぶおぶ)…にしては松村さんも言っておったけれども転球さんが大人すぐるっつか何っつーか…。(黙)そりゃまぁ本編でもお父さん役だったりするわけだからしてしょうがないんだけれども(でもお母さん役が七味まゆ味嬢ってんだから年齢差…!←)なーんかいろいろ若返り過ぎててあたしにとってみたらば共感度低いっつか…。(滅)それにしても松村さんが仕切ってるー…っつか転球さんの方がずーっと先輩??なんだね…。(劇ちうでちらっとそういうこと言っておったので…。苦笑)でもそれで松村さんがまさかの老数学者役とか…!(どっかぁーんっ!)この役って野田(秀樹)さんが自ら演じておったぐらいなのでそうっとうに重要な役なんだと思うんだけれどもそれを松村さんがねー…。(感慨深げwww←)なーんかかるーく世代交代っつかとうとうそういう役を演じるやうなステージに上がったのねvvvみたいな。(え)…とあたしは勝手にシュラちゃんとマリアちゃんとどっちもが乃木坂の子だとばっかり思っておったんだけれども(苦笑)シュラちゃん役の藤間(爽子)さんって新生阿佐スパ(阿佐ヶ谷スパイダース)にオーディションで受かって加入した子なんだね…。ぜんっぜんっ!そんなことすら知らなかったよ…。(黙)んー…でも野田地図で観た時はほんっとに衣装の背中の部分とお腹の部分とがびろろーーーん!!!となっておってそれで追い払っても追い払ってもマリアちゃんはシュラちゃんにくっ付いて来るっつか見た目通りくっ付いて離れられないわけだからしてあったり前のことなんだけれども(黙)そういう見た目的にも2人はいつも一緒にいて離れられない運命共同体なんだってことをまざまざと見せ付けられたもんだけれども今回は物理的にはシュラちゃんとマリアちゃんはふっつーに独立した単体として存在しておってでもマリアちゃんがシュラちゃんに必死で纏わり付いて来るっつか「あっち行け!」つて振り払っても振り払っても抱き抱きしてくっ付いて来るー…!な感じで何で衣装で2人が全体的にくっ付いて離れられないみたいな繋がった感じにしなかったんだろ??(おぶおぶ)と。…ま、ただただ単純に「動きにくい」からって理由だけで負荷を少なくしたんだったらばちょっともったいないかな??と。(黙)シュラちゃんとマリアちゃんは言葉での説明だけじゃなくてヴィジュアル的にも2人がくっ付いてるんだってことになってないとこのお芝居って成立しないと思うんだけれどもそれはまぁ中屋敷(法仁)くんの考える演出っつかそれでも…!想像力で客が勝手に補えや…!(…何故上から??←)ってのだったらばもうそれはしょうがないんだけども。(黙)とにかくまぁシュラちゃんとマリアちゃんはくっ付いてるって説明はされてるけど別々ぢゃないか!ってなー。…そう言えば20年前はどうとも思わなかったんだけれどもアメリカが撒いた枯葉剤??の影響でもってベトちゃんとドクちゃん兄弟2人が腰??の辺りでくっ付いててこのまま2人が成長して行くとなると臓器は1人分しかないはず(心臓やら肺やら上半身にある臓器はそれぞれちゃんと備わってるけれども)でそれでこのまま行けばどっちもが共倒れっつか2人ともでは長くは生きられないから別々に分ける手術をってので切り離して(!)それで元々体力的に弱かった方の子が死んじゃって確かまだ元気がある方(おい)は生き残ってその後ふっつーにおなのことけこんしたとか何とかそんな話を聞いたことがある気がするんだけれどもじゃああやって2人でくっ付いて生まれて来ちゃった子は果たして「化け物」なのかどうなのか??(おぶおぶ)ってことで。(え)…ってかそれを「化け物」と呼ぶんだったらばその「化け物」を作り出したのだったって人間なわけでそ??そもそもが枯葉剤なんつー生物兵器でもって関係ない人たちを巻き込んでしまったわけだからして…。野田さんはそれを思って「今世の中に問う…!」みたいなことがしたかったのかなぁ??でも漫画が原作なわけだしベトちゃん、ドクちゃんっつー政治的なこと??をテーマにはしてなかったと思うんだけれども野田さんの手が入ったことでそういうテイストになってたのかなぁ??なーんてwww20年前はそんな風には思い至らなかったと思うんだけれどもちょっと今回考えちゃったっつか。(え)んー…でもシュラちゃんもマリアちゃんもほぼほぼ見た目同レベル(おい)っつかマリアちゃんだけが美少女でシュラちゃんは醜いっつーけれどもそれはきっとみんなの前で笑顔を振りまくマリアちゃんに比べてシュラちゃんはいっつも仏頂面だったりしかめっ面だったり不機嫌そうな顔して二言目には「マリアちゃんばっかり…!」な言葉を吐くからでふっつーに単体のおなのこで見たらばあったり前だけれども女優さんなわけだしここでいきなり南海キャンディーズのしずちゃん(爆)だったりしたらばべつくりするけどマリアちゃんと比べたらやっぱりちょっとー…(ごにょごにょ←)な感じになると思うんだけれどもこの藤間さんだったらばべっつにそこまでぶっさいくーwww(だから)とは思わないけどなー??と。(苦笑)…ま、それを言っちゃうとふかっちゃん(深津絵里嬢)だったってぶっさいくーwwwではなかったしこれはもう見た目っつーよりかは正念腐ってそうなwwwってとこなんでしょうねい。(黙)

…と結局2人は切り離されることになってしかもどちらか一方しか助けられないっつーことになってシュラちゃんはここはやぱーりなーんも出来ないマリアちゃんが残るぐらいだったらばあたしが残るべきでしょ!!!つて鼻息荒いわけだけれども家族やら親戚やらが望んでおるのはどうやらマリアちゃんを残して欲しいっつか。んー…や、お父さんとお母さんはどっちに残って欲しい…!みたいなことで明確な答えは出さなかったけれども親戚っつか叔母さんたちは「マリアちゃんがいい」っつってる。それって単純に扱いやすいからなのでは??(えー)マリアちゃんだったらば愛玩動物のやうに可愛いし基本的にずっと笑顔だしまるでペットのやうにして可愛がれるし。…てか叔母さんたちは都合のいい時しか可愛がらないからそーんな風に「マリアちゃんがいい」なーんてなことが言えるんですよね??この子たちの親だったらば四六時ちうずーっと一緒にいるわけだからしてどっちかなんて選べないっつかどっちもが自分たちの娘なわけだし可能ならどっちも別々に切り離して単体として生き続けて欲しいと思うだろう。でもそれは到底無理な話でどちらかしか選べないってことになったらー…??もう考えるのを放棄してしまうっつか生き残った方をいなくなった子の分まで可愛がって元気に生き続けて欲しい…!と祈ることしか出来ないと思うのー。手術室の中でどういう葛藤があったのか??(え)どういう「化け物たち」との取り引きがあったのかはわっかんないけれどもともかくもシュラちゃんがいなくなりマリアちゃんが生き残る結果となる。マリアちゃんはそれまで言葉も喋れず生まれたての赤ちゃんばりの無邪気さでもって笑顔を振りまきとてもじゃないけれども家庭教師をつけたところで勉強が理解出来るとは思えなかったぐらいのただただもうシュラちゃんの後を付いて回るだけの謂わば惑星のやうな存在でもってシュラちゃんの周りをぐるぐる回ってるだけー…みたいだったのがみるみるうちに言葉を覚えて喋れるやうになってそれで家庭教師が与える課題にもスラスラと付いて行ってめきめきと頭がよくなっておるっつか。それってー…シュラちゃんがいなくなったんじゃなくて物理的にはこの世に存在しないけれどもマリアちゃんの中にシュラちゃんが吸収されて??見た目はマリアちゃん1人で立ってるやうに見えるけれどもぢつはシュラちゃんもその中に存在するんじゃなかろうか??みたいなさ。シュラちゃんはマリアちゃんのために身を引いた。…ってか「化け物」の国に行くのは自分だけで充分!つて言いながらマリアちゃんの中で生き続けることを選んだっつか。(え)二重人格…ぢゃないけれどもふとした瞬間にマリアちゃんの顔をしたシュラちゃんが垣間見えるっつかさ。だから両親はマリアちゃんを抱き締めながら2人分…っつか2人を抱き締めてるのと一緒だつて言うところに繋がってくんじゃないのかなぁ??と。家庭教師の先生(太田基裕さんの役どころ)とそのおじいちゃんの老数学者の先生は時空の狭間のらせん階段ですれ違った…!つて言うけれどもほんっとのところは家庭教師の先生の未来の姿っつか行く先はあのおじいちゃんの老数学者になるってことなんじゃないのかなぁ??なーんてwwwあの2人は別々の人物みたく描かれておるけれどもほんっとは重なり合った1人の人物なんじゃないか、と。…ってぇことはー…最初っからこの世に生まれ出て来た…ってか生まれ出て来るはずだったのはマリアちゃん1人だけだったってこと??(えー)天国っつーところがあるのかどうかは死んだことがないので分からないのだけれども(え)とにかくもそやって死んだ後に天国ってところに呼ばれてもし次も人間で生まれ変わってよし!っつーことになって誰かお父さんとお母さんのところへ送り出される時確かにその時は2人…っつか2人で1つとして存在しておったのが生まれ落ちる時に切り離されて1人で生まれ出て来なくちゃいけないからそれだから人間ってのは魂の片割れを無意識に探してしまうっつかそれこそが「運命の相手」ってことになるんだ…!と「ヘドウィグ」(「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」観劇日記No.171参照)で言っておったし。(え)マリアちゃんの場合はそれが「運命の相手」っつー意味でのかれすぃーとかそういう男の人の存在ではなくほんっとに双子のお姉ちゃんとして??一緒にいたはずのシュラちゃんを天国だかどこだかに置いて来てそれで生まれ出て来たとまぁそういうのなのかなぁ??と。シュラちゃんはいなくなって可哀想な存在ではない。ちゃんとマリアちゃんの中に生き続けてるしちょっとした片鱗はそこらかしこに存在するし大体が元々「あたしが…!」「あたしが…!」つて存在感が旺盛にあったおなのこだったわけだし(え)そーんなかんったんに消えて無くなって忘れられるやうな存在ではないと思うぞ??(え)今回もそれぞれスフィンクス(牧田哲也さんの役どころ)やらユニコーン(永島敬三さんの役どころ)やら化け物…っつか精霊??がいろいろと出て来るわけだけれども前回観た時にはユニコーンがそのぉー…右近さんでそれ以外を誰が演じておったのかとー………んと思い出せなかったりするので(爆)きっと大したことはしてなかったやうなー…??(そんなわけない…!←)ほんっと演出が変わればお芝居の手触り感もぜぇーんぶ違うっつか何っつーか中屋敷くんのはほんっつ体力勝負でー…ってのか壁を全力で駆け上ってそこにちょっと無理な体勢で止まり木のやうなところにちょん、と座ってー…みたいなのでみんながみんな野田さん予備軍(え)みたく観えてしまうわけなんだけれども。(苦笑)…ま、柿喰う客でもいっつも劇団員の人たちはジャングルジムのやうなセットを登ったり降りたりしながら台詞を言わされたり(え)いろいろと体を張ったことをやらされておったりするので外部公演でもそんな感じで踏襲しておるっつかまぁ大概ここに出てる役者さんたち、若かったりするからだいじょぶなのかな??と。(え)単純に原作の「半神」を読んだことがないので(苦笑)読んだらまた解釈が変わるのかもしれないけれどもあの「霧笛」の詩だっけか??「ちゃんとここで見てるよ」つて言ってくれる存在っつか何っつーか「1人じゃないよvvv」ってことなんだろうなー…、集約すると。(え)それにしたってほんっとに「ひっさびさに「半神」観たわーwww」でそれ以上でも以下でもなくて。(え)今度野田地図での公演(「半神」じゃないけども。苦笑)も観るのでそっちも楽しみにしつつ…ってか中屋敷くんの手に掛かるとさばさばし過ぎっつかなーかそういう印象だったんだけれどもやぱーり思い入れのある役者さんが出てないと乗り切れないのかしらん??…むう。