171.「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」

主なキャスト:山本耕史・中村中
作:ジョン・キャメロン・ミッチェル 上演台本・演出:鈴木勝秀 舞台監督:林和宏
公演記録:2007.3.22〜25@松下IMPホール(大阪)
あらすじ>>1960年代、少年ハンセルは旧東ドイツに生まれた。彼の夢は自由の国アメリカに渡り、ロックスターになること。そしてもうひとつ。少年時代から母親から聞かされた、魅惑的な「愛の起源」の物語、そこに登場する自分の“カタワレ”を見つけることも、胸に秘めた大きな目的だった。そんなある日、「壁」のそばで一人のアメリカ兵と出逢う。アメリカ兵との結婚を選んだハンセルに待ち構えていたのは、渡米のための“性転換手術”。だがハンセルの股間には、手術ミスのため「怒りの1インチ(アングリーインチ)」が残ってしまう。母の名・ヘドウィグを名乗り、渡米を果たすもあっという間の離婚。どん底の生活の中、彼女のロックへの情熱が再び甦る。それは彼女に新しい運命、少年トミーとの出会いをももたらすのだが…。ヘドウィグは自分の魂である歌を取り戻せるのか。そして、彼女が捜し求めていた“カタワレ(=愛)”を見つけることは…?

ま、ヘドウィグは映画も観たし三上(博史)版も観たしであらすじに関してはもう全然知ってるんですけれど。山本くんが演じるってのとスズカツさん演出ってのにものすごく興味が。でまたしてもぴあのリザーブシートでエントリーしてみたんですけれど最近当たりまくってるのでそろそろダメだろうと思ってたんですけど当たってしまいましたねい。(おい)でも。大阪千秋楽だったせいなのか当たった席はS列 10番って…最後尾列じゃなーい。(黙)IMPホールで最後尾列になんてなったの初めてだよ、おい。つか行ってみたらばそこまで悪い席じゃなかったんですけども。つかIMPホールってそんなに広いホールじゃないし最後尾はちょっと上に上がってるおかげで全体的によく見渡せてよかったかなー、と。でももちょっと前の方がよかった…。(贅沢)ま、山本くんのFCチケットで大半押さえてるんでしょうねい。とほ。にしてものっけからステージセットとか写メで撮ってるお嬢が多くて萎える…。何時の間に劇場はこんなにも無法地帯に成り下がってしまったんでしょう…。(ため息)ステージ上に役者がいなければ写真を撮ってもいいってことにはならないでしょうに…。とあたしのお隣に座ってたお嬢2人も来てすぐに携帯取り出してぱしゃぱしゃやっててしかも「なかなか思うようなのが撮れないー」とか言ってるしよっぽど注意してやろうかと思ったんですけど「これであたしが撮ってて係りの人に怒られたらどうしようー?」とかも言っててじゃ悪いって分かっててやってるんだ…(いやいや。自覚してればいいってもんじゃないんですけどぉー)と思ってしまったりなんかして。や、でもこれから劇場も入る時にカメラ・携帯チェックはやらなくちゃいけなくなるんですかねい?(おぶおぶ)なんつーか個人のマナーに頼ってるだけじゃもうそろそろダメなのかなー?なんて暗澹たる気持ちにもなったんですけれど。それもなんか無粋で嫌だなー。ま、それはともかくやっちゃいけないことはやったらダメなんですってばっ!お願いしますよー、ホント。(どよん)で舞台の方ですが。ま、これは嫌いな部類のミュージカルではなくライヴ形式なのでミュージカル拒否反応(鳥肌が立つとか諸々。爆)も出ずに楽しめるのでいいでつ。でもちょっとCM予告映像だったか舞台特集番組でちらっとコメント出してたんだったか山本くんのヘドウィグっぷりを観に行く前に観ちゃってたんですけどやっぱりなんつーか…ごめんなさい、ドラッグクイーンっぷりが似合わないんですけど。(言っちゃったよ、おい)つか激しくビミョーだ…。や、三上さんと比べるのは失礼過ぎるってのは分かってるんですけどやっぱりあっちの方がよかったやうなー。(おい)でも何がダメなのか…分からない…。がたいが良すぎるせいなのか…?(おぶおぶ)顔が女の子顔じゃないからか…?それともおねえ言葉に照れがあるからか…?(爆)いまいち押しが弱いせいなのか…?何だろなー?でも三上ヘドウィグにはいい意味でふてぶてしさって言うのかな?そういうのがあったような気がする。ま、年齢も実際問題違うし三上さん自身オカマっつかそういう感じの役を演じてるのを観たことがあるから別に違和感感じなかったんですよねー。山本くんって今まで結構爽やか路線っつか真面目ーな感じの役しか観たことなかったもんでこういう役って初めてだったんじゃないのかなー?と。(あたし的にはね)だからちょっと「…え?」ってなっちゃったのかもしれない。でもふてぶてしさはなかったけどヘドウィグの抱えてる痛々しいまでの哀しさみたいなもんは凄く感じられてちょっと優しいヘドウィグって感じはしたかなー、と。もう場数を何度も踏んで来てるはずでヘドウィグとしてもう1ヶ月以上は演じてるわけだからヘドウィグに成り切れてないわけじゃなくて狙ってわざと最初はらしくないとこを見せてるのかな?とも。ヘドウィグとして生きてることの違和感みたいなものかな?世の中にいまいち馴染み切れてない感じとか。だから後半ものすんごい勢いでエンジンが掛かって来る感じが気持ちいいのかもしれない。なんつーか最初の頃のヘドウィグは自暴自棄でヘドウィグなんかもう辞めちゃいたいみたいに思ってて何でまたあたしはここにいるんだろ?みたいな居心地の悪さをびんびんに放ってるやうな感じがしたかな?それがどうもこう照れみたいに見えなくもなくて。あれを計算してやってるんだとしたらすごいなー。それに山本くんってば歌が上手いっ!今まで全然知らなかったけどお歌も歌っておられるんですねい。へぇー。(おい)何がよかったって「ウィッグ・イン・ア・ボックス」。あたしはヘドウィグの中でも一番好きな歌はウィッグ〜であれを聴くともうだだ泣きしそうになるぐらいなんですけど三上ヘドウィグはどこか強さも秘めててホントにからっと明るく歌い上げる感じですごくキャッチーな曲に聴こえたんですけど山本ヘドウィグは最初すっごい静かな声で歌い始めてて。それがちょっと掠れてて「あー…これ、最後まで歌うの難しいかなぁ?」と思ったりしたぐらいなんですけど途中ちょっと明るい曲調になるとこから俄然伸びやかになって来てしかもその最初の押さえた感じがあるから痛々しい心を抱えながらわざと明るく歌ってるって言うかそんな感じでぎうーっ!となってあれは泣けましたねい。自然にぽろっと涙が零れる感じ。あのウィッグ〜はすっごいよかったー。

でもさいつも思うんだけど男が男を好きだとか女が女を好きだとかで一体それの何がおかしいのか分からないっつかさ。何がいけないの?と思っちゃう。たまたま好きだなーと思う人が自分と同性だったってだけじゃないのかな?と。だって好きなんだもん。何が悪いの?って。それをおかしいと思う風潮自体心に壁があるんじゃなかろうか?と。いや、まぁあたしだって全部の差別をしてないわけじゃない。やっぱりどこか偏見を持って見ちゃってることもあるし申し訳ないけど障害を持ってる人だとか精神的にどこか病気を持ってる人だとかの前では距離を置いちゃうしちょっと引いちゃうのも否めない。いけないことだって分かってはいるんですけどどこか慣れない。や、だからって別にあたし自身が同性愛者なわけでも何でもなくただ特に子供が欲しいとか切実さがないからの欠落感なのかもしれない。ただそこに違和感を感じないってだけなのかもしれないんですけど。でも綺麗事って言ったらお終いだけどそういう心の中にある壁も綺麗さっぱりなくなる時がいつか来ればいいのになとは思うかな。だって自分だって何かの事故で障害を負うかもしれないし精神的に参っちゃっておかしくなるかもしれないし絶対起こらない、自分だけは大丈夫ってことはないですしね。それは驕りだと思う。でもどうしても「自分だけは大丈夫」っていう変な自信も捨て切れなくて結局なってみないと分からないことだらけで。(苦笑)こればっかりは難しい…。あとイツァーク役の中村中(あたる)くんも初めてだったんですけど中くんも歌上手いし安心して聴けましたねい。三上版の時にはなかった演出だと思うんですけど中くんが劇中さらっとヘドウィグのお母さんだったり最初の結婚相手だったりであの方が臨場感って言うのかな?分かりやすいですよね。難しいんだろうけど…。でもほら、イツァークのいる意味って何?と思わなくもなくて。(爆)ステージマネージャーっつーのかな?ヘドウィグの世話一切を引き受けてる人ってのは分かるんだけど台詞…も特にないしヘドウィグのほぼ一人芝居に近いっつか。でも中くんとの掛け合いがあることでヘドウィグが生きて来た証みたいなのが余計はっきりしてよかったんじゃないのかなー?なんて。ヘドウィグ1人が語る昔話の体でもいいんですけどより広がりが出るかなー、と。って…そんなお芝居について語れる程のもんは持ち合わせてないんですけども。(小)でもホント後半ヘドウィグがかつらを脱ぎ捨ててトミーとしてライヴするとことかすぅーごい勢いありましたねい。あぁこんな清々しいヘドウィグもアリなんだって言うか。三上ヘドウィグは最後まで毒々しくて客に弱みを見せるなんかバカだみたいな強い感じがしてたんですけど山本ヘドウィグは結構弱みも見せながらそこに共感させるのが上手いかなーと思って。どっちがいいとか悪いとかの問題じゃなくて。どっちかだけ見てればこれが自分の中でのヘドウィグとして確立するのでそれはそれでいいと思うし合う合わないのことだけだし。でも終わり方はスズカツさんの演出の方が好きかなー?ヘドウィグは今はひとりぼっちじゃないんだって。また心の傷を癒したら立ち上がれる日も来るんだって。そんな気にさせてくれたかな。と。今回大阪千秋楽ってことで最後おまけで愛の起源をアンコールで歌ってくれましたねい。あたしはウィッグ〜がよかったんですけどー。(我侭)ま、山本くんのお気に入り曲だってことなので仕方ない。(おい)でもそれ歌い終わってからもアンコールが鳴り止まなくて「ホントもう何もないんですー」つってた。(苦笑)でしょうがないから「この後名古屋、福岡も回りますのでもしそちらにも足を運んでいただけるようでしたらよろしくお願いします」とは言ってたかな。つか山本くんが歌うヘドウィグだったらCD買ったのにー。(そんなお金もないくせに…)もったいなーい。公演グッズの1つとしてサントラっぽく出せば売れただろうに…。(おい)せっかく中くんも歌上手いのにねぇ?と今回もヘドウィグ祭り(は?)ってことでコスの方もちらりほらりとおられたやうでそっち見るのも楽しかったでつ。と魂ライヴとレビューが後先になりましたがこんな感じで。(え?)あ。あと「ラスト・ファイブ・イヤーズ」再演なんですねい。こないだは確かラルクはんだったかはいのんだったかのライヴと丸かぶりだったので残念ながら見送っちゃったんですけども。また予定があえば次はぜひぜひ行きたいなーと思いつつ。まずはチケット確保からなんですが。(苦笑)また頑張りまっしょいっ!とほ。(おい)