316.「ヘンリー六世」

主なキャスト:上川隆也・大竹しのぶ・高岡蒼甫・池内博之・長谷川博巳・草刈民代・吉田鋼太郎・瑳川哲朗
作:W・シェークスピア 翻訳:松岡和子 演出:蜷川幸雄 舞台監督:白石英輔
公演記録:2010.4.10〜17@シアター・ドラマシティ(大阪)
あらすじ>>
<前編>1422年、イングランドの偉大なる王ヘンリー五世が死去して、イングランドは混乱のるつぼに陥った。王の弟で摂政を務めるグロスター公爵と、王の叔父ウィンチェスター司教とは犬猿の仲であり、王の葬列でも激しく火花を散らす。イングランド国内で派閥争いが起こる一方、敵対するフランスでは皇太子シャルルが王となり、神の啓示を受けたという乙女ジャンヌ・ダルクの力を得て、イングランド軍への反撃の狼煙をあげていた。
オルレアンではイングランドが誇る武将トールボット卿が孤軍奮闘、シャルル率いるフランス軍を蹴散らして大活躍。トールボットは、戦場での名声を伝え聞いたオーヴェルニュ伯爵夫人の招きを受け、捕えられそうになるのだが……。
一方、ヨーク家の血を引くリチャード・プランタジネットは自分にこそ正統なイングランド王位継承権があると主張して、白バラ派の領袖となり、ランカスター家の若きヘンリー六世の王位を支持して紅バラを身につけるサマセット公爵らの貴族と反目していた。のちにキング・メーカーの異名をとるウォリック伯爵の助力もあり、リチャード・プランタジネットはヘンリー六世から、ヨーク公爵の地位を授けられる。
フランスのルーアンでは、乙女ジャンヌとトールボットが激しい闘いを繰り広げていた。ジャンヌは、もともとフランス人でありながらイングランドに与していたバーガンディ公を言葉ひとつで寝返らせることに成功する。ヘンリー六世の戴冠式のためパリに馳せ参じていたトールボットは、バーガンディ公の裏切りを知って直ちに討伐へと向かう。だが、イングランド陣営では相変わらず内輪もめが続いており、ヘンリー王の憂いは増すばかりだ。ヨークとサマセットが互いに牽制し合い、援軍を出さなかったため、孤立無援となったトールボットは息子ジョンと共に壮絶な最期を遂げる。

ロンドンに戻ったヘンリー王にフランスから縁談が持ち込まれた。王は乗り気ではないものの婚約を承諾する。ウィンチェスターは金に物を言わせて枢機卿の地位を手に入れており、野心は膨らむばかりだ。
フランスではジャンヌが劣勢に立たされていた。もはや精霊の助けもない。ヨーク率いるイングランド軍に捕らえられ、ジャンヌは火刑に処される。
一方、捕虜としたナポリ王の娘マーガレットに一目惚れしたサフォーク伯爵は、姫をわがものとするため、ヘンリー王の妃に推挙するという奇策を思いつく。サフォークに説得されたヘンリー王は以前からの婚約を破棄。だが、マーガレットとの結婚と引き換えにイングランドの大切な領地を失ったことを知ったグロスターは衝撃を受ける。ヨークはいつの日か王冠を奪うことを改めて決意する。

イングランドにやってきた王妃マーガレットは、ヘンリー王との結婚が思い描いたものではなかったと嘆き、サフォークとの関係を強める。そのサフォークは、ヨークが正統な王位継承者だとする陳情者の訴えを利用し、ヨークを失脚させる算段だ。陰謀が渦巻き、グロスターの野心家の妻エリナーは謀反のかどで捕らえられ、国内追放の身となる。ヨークは野心を秘めつつ、叛乱鎮圧のためにアイルランドへと向かう。
そしてついにグロスターが殺され、ヘンリー六世はサフォークを下手人と見極めて追放を宣告する。王妃は愛するサフォークとの別れに悲嘆に暮れる。

<後編>追放されたサフォークはフランスへ向かう途中、以前耳にした予言通り「水」という名を持つ男に殺される。その一方、王位継承者の正当性を主張するヨークは、ジャック・ケイドの乱を利用して民意をはかろうと考えていた。世直しを謳うジャック・ケイドは暴徒を引き連れて宮殿へと迫るが、移り気な民衆に翻弄され逃走し、迷いこんだ屋敷であっけなく殺される。
その後、アイルランドから兵を率いて戻ったヨークは、息子エドワード、ジョージ、リチャードを従え、ヘンリー六世軍との戦闘状態へと突入した。セント・オールバンズでは激しい戦いが繰り広げられるが、ヨーク一党に退位を迫られた王は、自分の亡き後にヨークに王位を譲ることを約束してしまう。
王子エドワードの未来を断たれた王妃は激怒し、自ら軍を率いてヨークの城へ攻め入り、ヨークを捕らえる。ヨークの幼い息子ラトランドは惨殺され、ヨーク自身も屈辱にまみれながら殺される。
戦場を訪れたヘンリー王は自らの非力を憂う。父を殺してしまった息子と、息子を殺してしまった父の姿を目撃し、憎しみの連鎖がもたらす悲劇に心を痛める。
父ヨークを失ったエドワードとリチャードは、ウォリックの助力も得て王妃軍を蹴散らす。ロンドンでエドワード四世として即位したエドワードは、未亡人のグレイ夫人エリザベスを見初め、結婚を決意。エドワードのためにフランス王の妹との縁談を進めていたウォリックは恥をかかされて激怒し、一転して王妃の味方につくことを宣言する。

ウォリック軍に襲われた王エドワードは捕虜となるが、弟リチャードによって助け出される。
一方、ロンドン塔に幽閉されていたヘンリー王は、一度はウォリックに解放されて王位に復帰するが、エドワードとリチャードの軍勢に攻め込まれ、再びロンドン塔へと送られる。
裏切りの応酬が続く中、ウォリックも戦場で息絶える。王妃マーガレットはフランスで兵を挙げてイングランドに攻め入るが、王エドワード軍に敗れて捕虜となり、目の前で息子の王子エドワードを殺されてしまう。そうして王エドワードが高らかに勝利を宣言する一方、リチャードは密かにロンドン塔でヘンリー六世を殺すのだった。

はい、出ました、どーん!(は?)これ、ふっつーに観ると三部作9時間(!)の超大作だそうですがー…。(黙)蜷川バージョンははしょりにはしょって二部作6時間にまで切り詰めると言う…っつっても6時間だけどなっ!(爆)そういうわけなので通し券は23000円もするお高い設定だったんだけどまぁ3時間のお芝居を2本観ると思えばそんなもんだろう。(え?)でも。一括で払うのはどうにも…と思っておったらば年末(これ、先行が10月か11月だったと思うのー)忘年会あーんど慰安観劇を一緒にやるので社員旅行がお流れになったからそのために給料から天引きで積み立ててたお金を一旦返すから好きに使っていいよ??っつーことになって手元に21000円だかそこらがぽんっ!と入って来たのだよっ!(えー)こりはあたしに観に行けってことなのねっ!(きらーん)っつーことでいそいそと先行の電話受付も掛けてみたらばとっとと繋がり(たぶん値段と時間の関係でなかなか取ろうと思う人は少なかったんだとおも…)4列 26番っつー席がー!!!…って4列!!!あぁもう何て無駄に気合いの入った席…。(は?)もしかしてセットの都合で1列目になったりするかもー??!!と思ってたけど当日行ってみたらば全然普通に4列目ですた…。(おい)それにしたって近い!こりは寝てはいけんっ!(え?)と前日に舞台ちう寝たらダメだから…と考え過ぎたのがいけない。(え?)ほっとんど寝れなくて(えー…)途中で訳分かんなくなったら寝るかも??(爆)な体たらく…。(黙)や、でも「ヘンリー六世」は初めてだったけどその続き(?)の「リチャード三世」(観劇日記Play6・観劇日記No.258参照)は何度か観てるし去年??一昨年??新ちゃん(古田新太氏)主役で観てるから覚えてるしでほんつ観といてよかったーvv(え?)「ジャンヌ・ダルク」もとりあえず映画では観たことあるしなっ!ま、相変わらず薔薇戦争だの百年戦争だの言われてもさっぱり何のことやら…っつーのだし日本史もまぁ苦手だけど(爆)世界史なんか完全に序章も序章で躓いた(紀元前ですでによく分からんことに…。黙)ので英国史とかもうぜんっぜんっ!(自慢にはならない…)だけどパンフで蜷川(幸雄)さんも書いてたけどお芝居っつーのは別にお勉強するためのモノじゃなくて出来ることなら楽しんで帰って欲しい、と。結局やってることはよその国のよその家のお家騒動なわけだから頑張って理解しようとかそーんなことを思わなくてもいいからラクーに観てもらえればそれでいい、みたいなことを書いておられたので「あーそっかーvv」と俄然ラクになったあたしだったりする。(は?)そう思ってみれば戦争シーンなんかはなかなかに歴史スペクタクルロマンモノだったりするのだ。日本で言えば大河ドラマ?(え?)あれはテレビで観るもんだけどそれが生で目の前で展開されてくと思って観ればいい。(は?)何だろ??冒頭ハンバーグ状態になった肉塊を片付ける掃除婦のおばさんたちっつーシーンが繰り広げられて結構そのぉー…何度もそのハンバーグ(爆)が頭上から「ばんっ!…ばんっ!」って投下されるシーンがあったりで時代はむかーし昔のことなのかもしれないけど今でも戦争はどこかしこで起こってて声高には言わないけど「戦争反対!」みたいなめっせいじもそこにはあったのかもしれない。冒頭第一部ではなかなか上川(隆也)さんは出て来なくてヘンリー五世亡き後幼くして王にならざるを得なかったヘンリー六世(子役・中島来星ちゃんの役どころ)がメインで進んで行ってたのでちょっと退屈気味な客席だったりもしたけれど。(苦笑)右隣さんは爆睡しておるし(爆。しかも後編は空席になってた…。黙)そのお隣のおばさま2人は休憩ちうに「それでアレってヘンリー六世じゃなくて五世の過去??」みたく言っててそこ、話がぐちゃまらになってますからー!子役の子はヘンリー六世の役だしちゃんと話は前に進んでますからー!と思ったりしつつ。(苦笑)ジャンヌ・ダルクが大竹しのぶさんがやるっつーのも年齢的にどうなの??(おぶおぶ)っつーのはあった。(爆)だって映画でもそうだったけどジャンヌ・ダルクが死ぬのってそーんな年行ってなかったと思うし下手したら17、8歳ぐらいで死んだんではなかったか??そうしたら生き生きと活躍してる時って16歳ぐらいの設定になって来るしそれをもう50にもなろうかって人がやるっつーのはちょっと…(黙)ってのはある。他の舞台観に行った時に「あー…これ、大竹しのぶがジャンヌ・ダルクやるんでしょう??あたし、大竹しのぶが若い役やってるのって耐えられないのよー!前に高校生だか何だかの役をそれこそ舞台でやってるの観たことあるけど出て来た瞬間清純じゃなくてもう娼婦か??コスプレか??!!ってぐらいだったし…。だから王妃もそこそこ若い役になるんだろうし演技では補えても体がねぇ…見た目全然違う!ってことになったら嫌だから行かない」みたいに言ってる人もいたりなんかしてちょっぴり納得しかけたんだけど(おい)年齢は演技でカバー出来るねっ!(は?)さすがにジャンヌ・ダルクはないと思ってた。こう…ちょっとアタマの逝っちゃってる田舎娘には見た目では全然見えないのよねぇ…悲しいことに。(爆)だけどまぁ気迫は少なくとも伝わって来た。大竹しのぶ、すげぇー!って感じだった。それがジャンヌ・ダルクが火あぶりにされて死んじゃった後結構すぐ王妃マーガレットとして出て来てそれがまた最初あったま悪そうー(おい)ななーんにも外の世界を知らないお嬢様然としたとこも喋り方が全くジャンヌのままで区別があんまり付いてなくて「うっわ…。これ、最後までこれでやられたらたまんないな…」と思ったりしたんだけど段々王妃の風格っつかわるーい王妃の時のドスの効いた声とかさすがにパンチ効いてますた。(え?)マーガレットは悪妻…でもないとおも。いわゆる「マクベス」(観劇日記No.33参照)の夫人(これも大竹しのぶさんがやってたっけ??苦笑)は旦那を唆せてばんばん人殺しをさせる悪名高い妻って感じだけどマーガレットは少なくとも自分から攻めてくタイプではない。余りにも旦那が不甲斐ないから仕方なくこういう役回りをやらされてるに過ぎない。あぁそうだ。ヘンリー六世(上川隆也さんの役どころ)って今流行りの草食系男子そのものなんだよねー。(え?)戦争よりも編み物が好きvvみたいなさー。(そこまで極端じゃないけど。苦笑)反対に奥さんは超肉食系ぢょし。(え?)旦那の尻叩いてもどうにもならないって分かってるから「あんた、邪魔だから!」ってはっきり言うしそれでも「ほら!逃げるわよ!」っつって退却する時はちゃーんと手繋いで引っ張って逃げてくんだよね。(苦笑)ホントはサフォーク(池内博之さんの役どころ)のことが忘れられないのに…。

…ってそうなんだよ!(え?)マーガレットはさーヘンリー六世と結婚はしながらもサフォークの情に絆されて来ちゃったみたいなとこはあった。今までそんなに真剣に自分のことを想ってあれこれしてくれる父親以外の男の人の存在っつーのを知らなかったから。しかもヘンリー六世は腑抜けだし(爆)サフォークみたく強引なとこはこれっぽっちもないし旦那なんだけど「けっ!」って見下してるとこは往々にしてあったとおも。そりゃつまんないわなー。神様、神様言ってるばっかだし。(爆)いつまでもきらっきらの純粋培養の王子様然なヘンリー六世と賢くて気が利いて面倒見がよくて喜ぶことはぜぇーんぶやってくれるサフォークとだったらまぁサフォークは手放せないよなー、と。死んじゃった後も首持って歩き回ってるとこなんかは「サロメかよっ?!」っつー感じだったし「お前は…私が死んでもそんな風に悲しんでくれるか??(おぶおぶ)」っつってヘンリーが聞いても「そうねー…。悲しんだりしないわ。だってきっとすぐあたしも死んじゃうし」みたく絶妙な切り返しでもってヘンリーをどん底に突き落とすことにかけては天下一品だったりするんだけど。(苦笑)これがまた悲しみ顔が似合うのだなー、上川さんにvv(は?)神憑り的な上川さんの役は何度か見てるしアレだったけどここまで弱っちい感じの役はなかったとおも。だって自分の息子・エドワード(遠山悠介さんの役どころ)がいるっつーのにヨーク公(吉田鋼太郎さんの役どころ)に押し切られたらそっちに王位継承権を譲るとか簡単に言っちゃうし…。(黙)どんだけお人よしなんだよっ!まぁなー…まずエドワードはホントにヘンリーとの間に出来た子なのか??(おぶおぶ)っつー問題はあるんだけど。(爆)年齢的にもどうなの??サフォークが死んでから何年か経ってから出来た子だったら間違いなくヘンリーの息子だろうけどどっちか分かんないべみょうな時期に出来た子だったら…マーガレットがヘンリーとアレしてる(爆)とはあんまり思えないしそう考えたらサフォークの息子…っつーこともあり得るんじゃないかと。(おい)それを薄々感じておっての「エドワードには王位を継がせない」っつー意志の現れだったとしたらヘンリーもやるなー!って感じだけどそうでないとしたらそりゃマーガレットも激怒するっつー話だよ…。(苦笑)「何ほいほい押し切られてるのよー!!!むきぃーっ!!!」って感じじゃね??(え?)ヘンリーはさ別に今までもこれからも誰かと争って争ってもぎ取って何かを勝ち取る欲みたいなのがないんだなー…。生まれた時から必要なモノはぜぇーんぶ与えられてたし王位だって別に誰かと争った上でなったわけでもなんでもなくよく分からないうちに王だ、何だって担ぎ上げられて政治的手腕とか何にもないもんだからそういう面倒臭い交渉ごとだの何だのは叔父さんのグロスター公(瑳川哲郎さんの役どころ)におまかせっきりで自分から「あれが欲しい!」とか「これが欲しい!」とかねだったこともないし結婚だってお仕着せのやうにサフォークが連れて来た相手と成り行き(おい)で済ませちゃったみたいなもんだし王位っつーのがそーんなにもみんなが欲しがる意味っつーのがよく分からないのやも??なりたい人がなればいいしーぐらいの気持ちだったのでは??自分からやりたい!って人がいてだったらその人に後は譲るよぐらいのことだったのでは??ただ王位はそこまで簡単なものじゃなかったっつーだけでさ。にしても後半サフォークが死んだ後池内(博之)さんはまぁヨーク公の次男坊・ジョージの役だったわけですがー。これがぜんっぜん!見た目違うくって超かわゆすーvv(は?)サフォークの時はさ何っつーの??こうワイルドテイストっつか肉食系ぢょしに肉食系男子っつー取り合わせがまたよかったんだけどジョージになったらなったでもうきらっきらなのねvvお坊ちゃまーな。リチャード(高岡蒼甫くんの役どころ)はあぁだし(何)エドワード(長谷川博巳くんの役どころ)は女たらしででれっでれだし間に挟まれて天真爛漫にすくすくと育ちましたとさ!なかわゆす感満載。(は?)最初結構な間台詞もなかったからこのまま喋れない感じで行くのかと思ってたらまぁまぁ途中からそこそこ喋ってる感じだったんでいいんですけども。(え?)つかそのエドワードとジョージが付けてた超ノーブルな襟巻きが欲しすー!!!(は?)きつねーvvしっぽっぽーvv(バカ)ごーじゃすぅーvv(痛)リチャードは高岡(蒼甫)くんだったんだねー。すっごいなー。あの役って超難しい役だと思うんだ??せむしのせいで背中から腕にかけては盛り上がったラクダのこぶみたいなのが出来てるし足は左右の長さが違う??っつかびっこで歩きにくそうだし身体的見た目は最悪。(黙)でも今までと違うのは…イケメン!(は?)あたしさーリチャード三世ってもっとお顔も醜い人なんだと思ってたのー。体もダメダメなとこばっかりだしお顔もモテるには到底程遠い…っつーいめいじだったんだよねー…。今までが市村(正親)さんと新ちゃん(古田新太氏)なわけだからそこまで「ぶっさいくぅー!!!」(爆)ではなかったけどまぁそれなりに「うん…まぁこれはちょっと…ないね…」(黙)ではあったわけだ。(え?)それが高岡くんでそ??ふっつーにかっちょいいんですけど??(え)にしてもやっぱり思うのは何でこの時代の人っておんなじ名前ばっかり付けたがるわけ??と。(は?)ヨーク公って言われてたら別に分かるんだけどあの人もリチャードって名前でそ??それで三男の高岡くんの役もリチャード。普通だったら長男の息子に父親と同じ名前付けるとか何とかするもんだと思うのに1も2もすっ飛ばして3。(は?)ま、生まれ付き長生き出来なさそうな身体的特徴っつかそういうのがあったのもあってもしかしたらそれで「リチャード」って自分と同じ名前付けてあげて祈りを託したっつーとこもあったのかもしれないけど。そんでもってエドワードにしたってヘンリー六世の息子もそうだしヨークん家の長男の息子もエドワードでだから王子付ける付けないぐらいで区別出来ないですったら!(バカ)しかもヨーク公も前編と後編で出世魚??みたく名前変わったりしてもうだから同一人物だったらずーっと同じ名前でしといておっ!(えー…)あぁでも後編はこのリチャードが最終的にヘンリーを殺してエドワード(王子)を殺してお兄ちゃん(ジョージ)も殺して甥っ子??のエドワードも殺して…っつーことになるのよねぇ??と思いながら観てたんで楽しく観れますたvv(は?)

そうなんだよねぇ…。ヘンリー六世が主役っつー意味あるのかねぇ??(おい)マーガレットは最後までヘンリー六世を見捨てたりはしなかったし「邪魔だよっ!」って言いながらも逃げる時はいつも一緒だったし手握って連れてってくれたしヘンリーだって「お前が行くところならどこへだって行くよ…」って弱気ながらもマーガレットを頼りにはしてたしそこそこの出番はあるんだけど果たして中心で廻ってるか??っつったらそうでもない気が…。(え?)ただまぁ上川さん人気で後編敵と味方にたまたま別れちゃった父親と息子の2組が間違って相手を刺し殺してしまったことを後悔する現場に遭遇するシーンで1列目の真ん前通路に下りてそのやりとりを見守ってる風なとことかは密かに客席が沸いておったけれども。(苦笑)あたしだったら前に降りて来られたら「…ひょ…っ!」とか奇声上げるね。(おい)でマーガレットってさー新ちゃんバージョンの「リチャード三世」の時に銀粉蝶さんがやった役でそ??(え?)あの呪いのおばあちゃん。(爆)あの時はさーリチャードに向かって「息子を殺して親愛なる王まで殺して…」みたくいかにもあたしは王様のことをお慕い申し上げておりましたのにお前なぞにむざむざと殺されて無念なりー!みたいな感じだったからマーガレットってヘンリーのこと愛してたんだなー…と思ってたのに今回のマーガレットはヘンリーより息子って感じで。(苦笑)そりゃ最初はサフォークラヴvvだったけど死んじゃってからはちょっとは諦めが付いたっつか次の目的は息子を王位に就けることだったしそのために超忙しそうにしてたりでヘンリーに構ってるヒマなんかなかったっつーのか…。(苦笑)愛してないわけじゃないだろうとは思う。でもエドワードが目の前でリチャード一派に殺された時のあの嘆きっぷりったら…。やっぱりサフォークとの子供だったのかなぁ??(爆)や、もうあの演技は演技っつかマジ半端なかった!何かに憑依されてるかのやうにあの人、超本域で泣き崩れてたも。泣く…と言えば今回上川さんも結構泣いてたとおも。本当に本当に胸がぎゅぅー!って痛くなるぐらいの悲しい泣き顔。「もう大丈夫だから…!」っつって思わず頭ぎうぎう抱き締めてあげたくなるやうな泣き顔。あたし、上川さんのことは凄いと思うけどそういうファン的な目線で観たことなかったから今回初めてだな。(は?)ヘンリーは最期リチャードにロンドン塔で殺される時も「殺さないでくれ!」とか哀願したりもしない。ただただ許すのだ。許して祈るのだ。私を殺さざるを得なかったあなたにもきっと幸せが訪れますよう…みたくそこには敵だの味方だの何にもなくて他者のためにこんなにまでも素直に祈ることが出来る人ってなかなかいないだろ??と思わせる。そういう無垢な人って権力に向かってがっついてる人から見たら心底怖いもんだとおも。まだ「殺さないでくれー!」って絶叫されてる方が殺し甲斐があるっつかさ。(え?)そうしてマーガレットは「ヘンリーが死んだらすぐあたしも後を追うから」っつってたのに結局リチャード三世の世の中になってあーんなおばあちゃんになってもがっつり生きてるわけでそ??(おい)やっぱりあなたってば肉食系ぢょしだわvv(爆)何だかんだと幕ちうに休憩は15分ずつしかなかったし(前編・後編の間に1時間休憩はあったしその間は普段ダメだけど客席内でお弁当とか飲食おっけいになってた)ほぼ全編通して大概の人は出ずっぱりだったわけで幕間もどんどん入れ替え入れ替えで暗転してる間もほとんどなくてがんがん進んで行っててとてもじゃないけど寝てるヒマもなかったわ。(は?)さすがに戦争シーンは何回か意識が遠退きかけるとこもあったけど(えー…)大竹しのぶの気迫に持ち返したりジョージの可愛さにやられたり(は?)何だかいろいろほんつ盛りだくさんでありんした。満腹。えーっと…まぁ草刈民代さんの出る意味って…あった??(爆)ま、いいけど。(おい)さすがに12時半開演でぜぇーんぶ終わったのが8時半とかで前編だけ、後編だけっつー観方の人もあったりで出入りあっただろうし平日の昼間(始まったのはね。苦笑)だったりしたから入りとしては7割強ぐらい…だったかなぁ??後ろかんなり空いてたけど。(黙)ま、体力も財力も半端なかったもんなー…。(遠い目)それにしても開場待ちの時でも中に入ってからでも「昨日も観た」だの「誰だれさんは埼玉も行ってる」だの何回も挑戦しておられる方もそれなりにいらっさったやうでそれって上川さんファン…だわなー??(は?)すげぇのなー。けこんしちゃったのになー。(そこか??)カテコはもう上川さんは超笑顔だしその笑顔がまたかわゆすvvで泣きのヘンリー観た後だし効果バツグンでしたことよ。(は?)大竹さんも上川さんと並んだら普通にちっちゃいのな。(は?)や、ヘンリーとマーガレットで観てる時は全然ちっちゃいとか思わなかったわけよ??大体マーガレットの方が態度でかいし。(爆)後編冒頭??でエリナー(立石涼子さんの役どころ)と直接対決のシーンで扇子を落として「拾いなさいよ?」っつってエリナーも負けてなくて「王様の叔父嫁に向かって!」みたく言い返して「あら。あなただったの。よく見えなかったわ」とかってマーガレットに返されて女の戦いー!みたいなとこもがっぷり四つだったし(は?)舞台栄えっつーのかな。身長差みたいなのを感じさせなかったからカテコでふっつーに見たらこんだけ差あるんだなー、と。(しみじみ)つかこれ、1日1回公演だけでもものすんごいのに毎日毎日よくやるなー、と。役者さんもだけど観に来るお客さんもほんつよくやるわ。(え?)リピーターは特に。でもあたしもこれでやっとこヘンリー六世からリチャード三世への流れが繋がったし人物関係もそれなりにちょっとばかしは分かった(たぶん←え?)ので今回7時間弱頑張ってよかったvv(は?)つかシェークスピア劇は人が死に過ぎ!だとよく思うんだけどそうじゃなくて戦争の歴史だから人がよく死ぬんだよね…。前編から後編に移る途中と最後のシーンだったかな??またもハンバーグ投下(爆)のシーンで効果音で赤ちゃんの鳴き声が奥から聴こえてて。生まれる場所によったら出て来た瞬間からもう戦争の真っ只中で生き死にに直面しててそれが100年以上も前からずっとずっとそうで今もどこかでやっぱり戦争してる国同士があってこんなとこでのんびりお芝居なぞ観てられるヒマがあるなんて全くもって平和過ぎる…。何かが出来るわけでも何でもないけど。ヘンリーみたく敵の幸せなんか祈ることも出来ないけど。(苦笑)こういう宿題を持って帰らせるとこが蜷川さんっぽいよねー。と。まだまだ「ヘンリー五世」だの「ヘンリー四世」だのシリーズちうでやってないのがあるんだね…ってどんだけヘンリー押しなんですかっ??!!あう。まだまだ分かったつもりになってられないんだわー。(しょんぼり)はう。