912.「市ヶ尾の坂―伝説の虹の三兄弟―」

主なキャスト:大森南朋・麻生久美子・三浦貴大・森優作・池津祥子・岩松了
作・演出:岩松了 舞台監督:南部丈
公演記録:2018.6.9~10@シアター・ドラマシティ(大阪)
あらすじ>>1992年、市ヶ尾の坂に暮らす三兄弟がいた。田園都市計画の名の下、無くなることを余儀なくされている兄弟の家。
両親のいない三兄弟は、その家でお互い支えあって暮らしている。その家を訪れる美しい人妻、朝倉カオルは、画家の夫に嫁ぎ、5歳の男の子の母として、何やら育児の悩みを抱えているらしい。
母亡き三兄弟はそれぞれに、彼女を慕い、互いにけん制しあったり、時には喧嘩したり……
そして彼女の家の家政婦・安藤もまた頻繁にその家を訪れ、意味ありげな言動で三兄弟を惑わす。ある日、市ヶ尾から渋谷へ出かけたカオルは、そこである人物と会い、ある決断を余儀なくされる。動揺し、心乱れる彼女を前に、なすすべもなく見守る三兄弟。
やがて、彼女を励ますはずのささやかな善意が小さな事件となり、それをきっかけに三兄弟とカオルの関係が壊れそうになるが――――。

なーんとなくキャスティングに惹かれて…っつか岩松了さんの作品は観終わった後考えてもよくわっかんなくなるんだけれども(苦笑)とりあえず。(え)チケットは協賛会社先行に申し込めたので9列 39番と程よい感じに。そこまで特別どうしっても被り付きで観たい役者さんとかもいないのでいいやも??(おい)んー…岩松さんの作品も赤堀(雅秋)さんの作品も結構家族を中心に描かれてる物語が多かったりするわけだけれども赤堀さんのソレはかなーり現実味があるっつか自分の周りにはぱっと見存在しないやうに見えてでもどこかには絶対的にあるみたいな感じの??(え?)リアルな手触り感みたいなのがあるわけだけれども岩松さんのソレはどっちかっつーとふわふわっとした夢の中に出て来る人たちってな感じでもってどこか掴みどころがないっつか全体的にファンタジーちっくっつか何っつーか…。(えー)…いやいや、まぁあり得ないわけじゃないと思うんだけれどもやぱーりこれはどっちかっつーとドラマの中だけに存在する人たちっつかステージからこっち側の現実世界とステージから向こう側の夢の中の世界には明らかに境界線が1つ引かれてる感じがするっつか。(え)…や、まぁ厳格に「こっから先は入って来んな!」つて締め出されてる感じはしないのでもそっとゆるっとしたモノだとは思うんだけれどもそれでもこの人たちは現実的には存在しない人たちなんだろうなー…ってな気がす。(え)今回もまた下町の三兄弟…っつか市ヶ尾つて言われてもそれが東京のどの辺りに位置するのかがいまいちよく分かってないっつか…。(黙)渋谷…つて地名が出て来るぐらいだからしてそーんなに都心からは離れてないっつか1時間も2時間も掛かって行くやうなところではないんだとは思うんだけれどもそれでもここには都会の喧騒っつか東京特有の??っつか目的地がはっきり決まっておってそれに向かってせかせかと1分1秒を争うやうにしてせかせか歩いて行く感じの人たちがいぱーいいる場所とは違ってのーんびりとした時間が流れてるっつかちょっと東京の中にあっては田舎っぽい雰囲気がする感じの場所…なのかな??と。それが証拠に…っつったらおかしいけれども画家の夫(…ってか「朝倉の夫」っつー役名になっておったんだけれどもけこんして苗字が変わったんだとしたらば「朝倉カオル」ってのが現在の名前でその夫ってことは単純に「朝倉何某」ってことになるんだと思うんだけれどもわざわざ「朝倉の夫」ってしてあるっつーことは「朝倉カオル」は本名で夫とは別姓っつか分けてある…んだったらば「カオルの夫」でもいいと思うんだけれどもどうなんだろ??←)はこの場所に引っ越して来て優雅に絵を描くっつか腰を据えてのーんびりとした気持ちでもって絵を描くことに専念するっつの??まぁそのためにこの土地を買ったっつかこっちに家を建てて移って来たわけだからして都会の便利すぐる暮らしとはまた違った感じの??隣近所との付き合いを大事にするだとかそういう昔ながらの土地柄っつかそれっぽい感じがするわけだけども。…とどういうわけだか三兄弟の家にはバーカウンターみたいなしつらえがあってしかもそれがふっつーに畳の部屋の中に突然出現しておったりなんかしておってしかも後ろはすぐ2階に上がるための階段でもってその裏の襖を開ければ階段の途中で座っておる誰それかが見える風なつくりになっておったりなんかしておってなーんとなくそういうお商売をしておるお家っつか喫茶店??今で言うカフェ??みたいなのをやっておるのかと思っておったんだけれどもそれで何かお金を取ってるやうな感じでもないし3人が3人ともふっつーに会社勤め…っつかまともな恰好(!)で仕事に行っておる風なのは真ん中の弟の隼人(三浦貴大さんの役どころ)だけなのであって他の2人は住んでる地域でもって郵便配達員(ただ区域が違うので同じ郵便局で勤めてるってことではなさげwww)だったりなんかしてお昼ご飯食べるとかなったら一旦家帰って来て食べてまた出て行くとかって結構アバウトな…。(苦笑)…ってか親の遺産を喰い潰しておってもまだ余りあるつか結構余裕のある暮らし??ってな感じ…なのかな??(おぶおぶ)とりあえずはこーんなそこそこおっきなお家も相続してー…ってか土地やらそれに対する上物を相続するのってかなーり複雑っつか名義の書き換えやら何やら生前相続だったらばまだマシだけれども死んでからどうこうしようと思ったら相続税がばばーんっ!と掛かって来てそれを払うのだけでも四苦八苦…っつかいっそこんな土地とかない方がラクなのに…(滅)みたいなことにもなり得るっつー話をちらっと聞いたことがあったりするのでそこら辺のところはどうなんだろ??(素)と思わないでもなかったんだけれどもとりあえずはそこまでの現実味のない人たちの世界で起こってることなのでよしとしましょう。(え)カオル…はご近所さんであるわけだけれどもここに引っ越して来て間もないっつか知り合いがいるわけでもなし積極的に友達がいる様子もなく…っつか5歳の息子の幼稚園??保育園??あー…この場合は幼稚園なんだっけか??カオルってばぜんっぜんっ!働いてないし専業主婦だし…ってかその専業主婦だったってお手伝いさん??家政婦さん??がいるわけだからそーんなガツガツやらなくても大丈夫っつか。でも幼稚園のバスまで送り迎えするとかだったらばその時にママ友っつの??同い年ぐらいの子供がいるお母さんたちとそのバスを待ってる間に喋ったりどこかお店行ったりいろいろしそうなもんだし友達になったりとかー…ってそういうのが煩わしいってのもあるわな。(黙)子供同士は確かに友達同士で気が合ったとしてもそのお母さん同士までもが気が合うとはならなくても仕方ないってのにそれでも無理くりっつか「ママ友」付き合いみたいなのに縛られてなーんでまた好きでもない人とお付き合いしなくちゃいけないの??つて悩んでおった大学時代の友達とかもいたりしたもんなー…。(遠い目)そゆの旦那さんは気にしないっつか旦那さんは幼稚園やらの送り迎えにそうそう付き合ったりしないし「ママ友」付き合いとかもそーんなにべったりしなくてもまぁなーんとなく表面上さらっと撫でておくぐらいのもんで済むし「ママ友付き合いが辛くて…」つて愚痴ったところで分かって貰えないしいろいろ辛いよね…って話。(え)カオルさんってそゆのにあーんま馴染めなさそうだもんなー…と。(えー)それに岩松さんと麻生ちゃんだったらば年齢的にも不釣り合い…っつか結構な年齢差夫婦だと思うんだけれどもその割には5歳の子供…ってか前妻さんとの間に出来た子供を引き取ったわけなのであってカオルの子供ってことではないのでそこんところも複雑っつかなかなかと馴染めない事情みたいなのもあるのかもしんない…。(黙)

…とそんなカオルにあれやこれやと我先に…っ!と世話を焼きたがる三兄弟なわけだけども。(苦笑)のっけから真ん中の弟…っつか隼人とカオルとのやり取りっつかまぁ幼稚園からの送迎バスが来る時間までのヒマつぶしっつかそーんな感じでもってその手持ち無沙汰な時間を隼人ん家で過ごすってな具合になるわけだけれども「ここから10分もあれば間に合うしどっちみちバスが来るの、そこの窓から見えるからさー」つて「でもあたし、そろそろ…」つて退散しようとするカオルに「まだ早いってー!10分前になったら言ったげるからさー」つて何度も何度も浮きかけたお尻を押し留めようとする隼人…。(苦笑)退屈…なわけではないんだろうけれどもいまいち話が噛み合ってないっつーのかただただもうほんっとにお茶を濁してるだけ…みたいな時間が延々と過ぎて行ってるだけ…ってことにそろそろ気付いて…っ!!!(どーんっ!)…とそこにまた割り込んで来る長男・司(大森南朋さんの役どころ)ってことにもなるわけだけども大森さんもドラマで観てると比較的しゅっ!とした役っつかドラマ「ハゲタカ」なんかで観ておっても「出来る男!」って感じだったりするじゃないですか??…だけれども今回の役は全体的にダメー…な感じっつかまぁべっつに見た目がヘボい(おい)とかダサい…ってのはあるけれども(だから)なーんもせずにただひたっすらに家にいてダラダラ過ごしておるとかそゆのではないとは思うんだけれども発言も空回りしてるし大体がカオルの前ではあたふたし過ぎっつーのか家の中にある程度妙齢の女の人がいるっつー状況にいまいち慣れてないっつか馴染めないっつかそれを隠そうとしてますますいろーんな話を繰り出して来てしかもそれが家族内での内輪ウケエピソードだったりなんかしてカオルが聞いたとして「あら、そうなのー」つてそこから何か発展して行く話でもなければだからそれを身内でもないカオルが聞かされてどういう反応を返せばいいのか??って話にもなるわけだけれども(苦笑)とにかくまぁいろいろと残念っつーのか何っつーのか終始わたわたしっ放しwwwってな感じでもってこういう落ち着きのない役っつーのかテンパってる大森さんを観るのってぢつは初めてかもしんない…と思うとちょっと面白かったりもする。(え)…とそれを言ってしまえば三浦くんも去年「クラウドナイン」(観劇日記No.875参照)で演じておった女役も記憶に新しく今回はそういう役ではないはずなのにふっと豹変してカオルの前で「分かるわー!その気持ちぃー!」つてオネエになってしまうんじゃなかろうか??(おぶおぶ)と思うとちょっと怖いモノ見たさっつーのかちゃんと最後まで出来るかな??(え)と思うとちょっと心配でまるで弟を見守る姉のやうな気持ちでもって観てしまっておったりなんかして。(えー)そうして末の弟の学(森優作くんの役どころ)だっけか??ここもますますよく分からない感じなんだけれどもべっつに引きこもらーとかそゆのではないんですよねぇ??(おぶおぶ)だっていちおちゃんと郵便配達してるぐらいだし。(え)やたらめったら突っかかって行きたがるっつーのか今頃この年になって遅れて来た反抗期か??(おぶおぶ)と思わせるぐらいにほんっつうわぁーっ!!!ってなっちゃう。(えー)…だからって年がら年中キレてるわけじゃないしそういう精神疾患系のキレ方(おい)ってのではなくてまぁ素直過ぎるが故にちょっとでも曲がったことが許せない…っ!っつかいつも線はまっすぐ伸びてなくちゃいけないし角は直角に曲がってなくちゃいけないし!な直情型っつか「なあなあ」みたいなのがダメなんだろね…。(黙)でもある程度大人になったらば…っつーのか実際問題いくつになったらば「大人」と認められるのか??ってのはべみょうな問題だけれども(苦笑)少なくとも「大人」ってのはこの「なあなあ」で生きておるっつーのか「なあなあ」を受け入れられるようになることが「大人」への第一歩なんじゃないのかな??と。確かに線はまっすぐ伸びておった方がいいし角は直角に曲がってる方がいいにはいいわけだけれどももそっとてけとうっつかアバウトっつか多少かたかたっとしててもいいぢゃなーいwwwっつかちょっとぐらいゆるっとしてたっていいぢゃなーいwwwなそういうざっくりした感じっつかそゆのもアリなんだなwwwと思えて初めて「大人」って気がする。(え)あたしはそういうおばちゃんが持ってる「なあなあ」みたいなのが好きでつ、ハイ。…や、まぁ仕事はきっちりしなくちゃいけないし「なあなあ」ではダメなことの方が多いわけだからしててけとうには済ませられないわけだけれども意見のぶつかり合いっつかそこんところは「まあまあ…」つて矛先を収めなくちゃいけない時だったってあるわけじゃないですか??そこんところの力加減っつかやんわりと受け止めてくれる感じが好きかな、と。若い子…ってかそろそろとあたしもすっかりと「おばちゃん」の域に入ってしまっておるわけだけれども(黙)比較的20代…か30代かかりぐらいの子たちにはその「なあなあ」みたいなのがないっつーのかそのまっすぐさも正しいんだけれども正しいばっかりじゃどうにもならないっつかそれ今言われても「うわー…、めんどくせwww」って思うだけだし(死)ってのがあったりなんかして「ちょっとこの人とは分かり合えそうにないわー…」つてお互い思い合っちゃう結果にもなったりするわけだけれどもそこでワンクッションおけるかおけないか??みたいなのがぢつは大切だったりするんじゃないのかな??と。(え)いつもだったらばちょいちょい顔見せる役だったりする岩松さんがほっとんど1シーンぐらいしか出て来なくてそれもまぁ別れた奥さんにカオルが会って来て子供を向こうに引き渡すとか何とかそゆ手続きに入るっつー宣告を受けてのことだったわけだけれどもその話をしに行ったまま帰りの遅いカオルを探して迎えに来るっつか三兄弟のところに顔を見せるとかでちらっと出て来たっきりでもってほぼほぼ出番なし…!(え)…や、まぁ演出なんだからしてほんっとは出て来なくてもいいのかもしれないけども。(苦笑)結局最後までカオルはレコードを忘れっ放しだし三連水車の横で撮ったっつー写真も持って来ずだし…ってかそれよりも心を煩わせることが他にあり過ぎたからいけないんだけども。(黙)池津(祥子)さんはー…すっげぇぱっと見夏川結衣さんに見えたんですけども。(は?)パンフでもそうだし出て来た時もそれっぽかったんだけれども喋り始めるとふっつーに池津さんですたwww(当たり前)池津さん1人だけリアルサザエさん(!)みたいな感じでもって急に下町のおばちゃんキターーーーー!!!!!っつーのか結構なパンチ力wwwあとはー…松葉杖のエピソードだけれども末っ子だから甘やかされてたのかそれとも…??ってところで。やぱーり上2人に比べたらば末っ子はどうやったって一緒に過ごせる時間は他よりも短くなるわけだしその分濃縮して愛してあげようっつーのか上2人より甘やかしてるわけじゃないだろうけれどもどうしたってあれこれしてあげたいっつか何っつーかー…ってか上2人もそういう風に愛されておったことをあーんま覚えてないっつーのもあるわな…。(黙)誰かを突出して可愛がってたわけでもなく平等に愛してたはずなのに思い思いに違っておったりなんかして…。(苦笑)…ま、家族モノにしてはまだ割と分かりやすかった方だし現実味は少なくともこれはこれでー…。(え?)

大阪千秋楽っつーことで岩松さんからそれぞれカテコで役者紹介をば。森くんが大阪出身だっつーことを言いたいがためにみんなそれぞれ「どこどこ出身の誰それ」っつー始まりで。(苦笑)ほぼほぼ誰も彼もが「大阪来たら食べるモノが美味しくて…」ってなことをおっさっておって池津さんに至ってはそれで昨日の夜食べ過ぎてしまってちょっとアクセントに白い線の入ったスキニーの衣装だったんだけれども「その線がくっきり食い込んで付いちゃうぐらいにパツパツになってしまって…。(苦笑)」っつっておられますたwww森くんは「こやって舞台で大阪帰って来れて嬉しいです!」って話だったんだけれども途中で机の上に乗ってるモノをばっ!とひっくり返すシーンがあってそこで湯飲み??がぴゅーっ!と客席の方向に飛んでくのが見えた(大森さん談。麻生さんとかが「…え??そうなの?!」つてべつくりしておったwww)んだけれどもどうすることも出来なくて「その辺のお客さんに当たったりしませんでしたか??(おぶおぶ)」つて言ってらして「謝っとけ!」つて森くんにも突っ込んでおったんだけども。それでちょうど最前列のおじさんがその湯飲みを持っててくれて麻生さんが「どうもすいませんー!」みたいにして貰いに行っておっててっきりそのついでに握手でもして貰っておるのかと思ったらばさすがにそゆのじゃなかったみたいで…。(当たり前)…ま、ちょっとしたハプニングっつか何っつーか…。(苦笑)最後岩松さんからは今度伊丹で「布団と達磨」っつー岩松さん主催のピッコロ劇団の公演があるっつーことで昨日ピッコロ劇団の人がたくさん観に来てくれておって「宣伝しといてくれ」つて言われておったので「ここで言っときましたんで…」だそうでつ。(え)次M&Oで三宅(弘城)さん主演でくどちゃん(宮藤官九郎氏)の「ロミジュリ」(「ロミオとジュリエット」)って…!!!(どっかぁーんっ!)思わず通ってしまいそうだよっ!!!(えー)まずチケットが取れますやうにー…!!!(念)…むう。