368.「港町純情オセロ」

主なキャスト:橋本じゅん・石原さとみ・大東俊介・粟根まこと・松本まりか・伊礼彼方・田中哲司・右近健一・河野まさと
原作:ウィリアム・シェークスピア 翻訳:松岡和子 脚色:青木豪 演出:いのうえひでのり 舞台監督:芳谷研
公演記録:2011.4.15〜22@シアターBRAVA!(大阪)
あらすじ>>時は1930年。世界的大不況が続く、戦前の混沌とした時代。――舞台はおそらく関西の港町。
組同士の抗争絶えぬこの町で、藺牟田組組長を務めるのは、藺牟田オセロ。遠い南米の地から海を渡り、流れ流れてヤクザもんばかりが溜まるこの場所に行き着いた、ブラジル人と日本人のハーフの男。
物語は、オセロが、匂い立つばかりに美しく若い女、モナの愛を得て、結婚するも、折悪しく再びの抗争が勃発するところから始まる。運命の鍵を握るのは、チンピラ上がりの武闘派“ミミナシ”と呼ばれる伊東郷。この男が、己の野心と私怨から、次々と容赦なく周囲の耳をたぶらかす。
まんまと伊東郷の言葉の毒にかかるのは、暴力には弱いが一流大学出のインテリで、藺牟田組の次期若頭に指名されている優男、汐見秀樹。そして、港町の倶楽部オーナーで、モナに岡惚れする余りに体よく利用されている三ノ宮亙だ。
さらに伊東郷は、妻である伊東絵美と、自分を慕う絵美の弟・沖元准まで周到に操って、いよいよオセロとモナを地獄に落とさんと画策する……。
「用心なさって下さい、親分。“嫉妬”ちゅうヤツにです」伊東郷が囁くこの言葉がじりじりとオセロの心を支配した後に、待ち受けていた最悪の結末とは……。

えーっと…最近自分の記憶力っつーヤツにとー………んと自信がありません。(え)チケットを取る時は割りと真剣に(…割とどころか??←)目ぎらつかせて(は?)がっついてるし舞台観る時だって主役よりもまずお気に入り様チェックに走って内容は二の次(おい)ってのもなきにしもあらずなのに…!それがどうにも後で思い返してみても「んー…と。それ、出てたっけか??(えー…)」になったりすることが最近よくありまつ。(よく、なのかよっ?!)なので「オセロー」もシェークスピア作品は数多く観ているけれど「観たことなかったなー…」と思っておったのでつ。それがー…2、3年前に観てましたね。(苦笑)しかも一番よく観てる蜷川シェークスピアシリーズの一貫として。(えー)この舞台の結末まで観てやぁーっとこ思い出しましたです、ハイ。(爆)そうだ、そうだっ!「オセロー」(観劇日記No.201参照)ってこういう話だったおっ!(え)それだから記憶の記録としてもHPをやっておってよかった…!っつーことでつ。(…そうか?)そうやって思い出してみると青木(豪)さんの脚色とは言え結構「オセロー」そのまんまっつか設定だの何やらは変わってるけど本筋はあくまでも本筋通りで。ま、主人公の役名そのものがオセロ(橋本じゅんさんの役どころ)だしその相手役のモナ(石原さとみさんの役どころ)もデスデモーナだったもんな、確か。(え)他にもイアゴーは伊東郷(田中哲司さんの役どころ)だし(…駄洒落??←)キャシオーだって汐見秀樹(伊礼彼方くんの役どころ)だからまぁ入れ替えれる範囲内ではある。イアゴーの奥さんのエミリアだって絵美(松本まりかさんの役どころ)だしそのまんまだよねぇー。そういうわけなので「オセロー」そのまんまではあるんだけれども「オセロー」ってこんな面白話なんでしたっけか??(え?)っつーぐらいに前半はどっかんどっかん笑いが…って当たり前だよなー、新感線だものっ!(え)前回の「リチャード三世」(観劇日記No.258参照)は新ちゃん(古田新太氏)主演でいのうえ(ひでのり)さん演出ってだけで新感線絡みじゃなかったけど今回はがっつりジューダス鳴ってたし新感線別バージョンでシェークスピア劇って感じか。とりまキョードー大阪で先行申し込んだんだけれどもやぱーり大阪楽日を第一希望に入れてたらそこを外されて第二希望の平日夜公演でげとー。席はO列 30番とかだったからなにげにべみょうだ。(え)何回か客席登場もあったけどぜぇーんぶ逆側に捌けて行っちゃってたし…。(黙)1回だけじゅんさんが降りて来てた時はあたしがいる側だったけど3列目か4列目ぐらいの人をガン見だ、ガン見っ!(爆)あんなに見られたら…恥ずかし過ぎて顔上げれませんからー!(え?)…それはさておき。(は?)「オセロー」って原作は4時間超えるんだったよっ!…忘れてたけど。(爆)だーかーら平日夜公演が18時開演とは言え4時間超えたらやばすっ!!!と思っておったんだけれどもどうにかこうにか3時間半(…それでも3時間半はあった。黙)にまとめてくれてよかった。(ほっ)しかもお隣の大阪城ホールではゆずライヴだってねー…。知らなかったけど(おい)駅出たらばダフ屋のおっちゃんたちが「チケット余ってたら買うよー」とたむろっており。ええ、ええ、どうっせゆずっこ狙いなんでしょうよっ?!新感線は関係ありませんよーだ。(拗ねっ←)と横目に見ながら劇場へー。(苦笑)だからパンフの(石原)さとみちゃんのぺいじがゆずからコメント出てるのねー。(…って関係ねぇだろ、おい)とにかく鋼鉄降板からこっち(橋本)じゅんさん復帰第一作!ですからしてっ!…と思ったらばのっけから腰痛ネタを弄りまくられるじゅんさん…。(失笑)しかも抗争で撃たれた傷とかじゃなくてそのショックでぎっくり腰になったって…どんだけ弱いねんっ?!(えー)とうぶん…っつかこの先ずーっとじゅんさんは腰痛ネタでやって行くのでしょうなー…。(は?)ま、しょうがないよねっ!(え?)そうして無駄に(は?)ブラジル人と日本人のハーフとやらで顔が浅黒いじゅんさんはー…轟天じゃねっ?!(え)つか轟天にしか見えねぇー。(死)確か原作もいぱーい白人がうよってる中でたった1人黒人(爆)っつー設定だったオセローだけれども…ふっつーここで思い出すだろがー!!!と思うんですけれども轟天で頭がいっぱいだったのでごめんなさい…。(は?)…つかブラジル人とのハーフって…どっから引っ張って来たんだか…。(黙)もしかして…密入国ですか??(違)そんでもってモナはオセローが入院しておった大病院の院長先生のご令嬢っつー設定で…上手くやりましたなぁーvv(は?)原作じゃぁもうどっからか降って湧いたやうに(は?)デスデモーナが連れて来られておったので出会いからきっちり見せて貰えるのは分かりやすくて有り難いvvこういうとこを見てるとシェークスピア劇とは思えないんだけど…。

でもそれにしたってシェークスピア作品っつーのは人が死ぬのが多過ぎる。(え)あぁもう後半怒涛の展開でばっこばっこ人が死んでくわけだけれども原作「オセロー」ってさー結局はオセローが身分違いの恋っつか年甲斐もなく若くて美しい奥さんを貰ったことでこう面白いやうに罠に引っ掛かってどんどん猜疑心を強めてくってのが根幹にあったと思うんだよねー。デスデモーナが浮気しておるらすぃー…っつーのの相手は別にどうだっていいのだ。それよりも自分自身のコンプレックスっつか…。ま、まず白人たちがうよってる(おい)中で自分だけが黒人で差別まではされてないんだけれどもどうにも肩身が狭いっつか一番戦績を上げてるのはオセローのはずなのに覚えが目出度いのはキャシオーの方だったりでどうしても白人優先社会っつーのかな??そこが一番つっつかれると弱いとこだったりするんだよねー…。他にもまぁ自分の方がずっとずーっと年上だったり(つか父親と娘ぐらいに年離れてたと思うんだけど…)で心のどっかに「こーんな若くてキレイな子が自分のことを好きとかおかすぃーって…っ!」なとこが少なからずあったんだとおも。それだからやぱーりキャシオーとの方が合ってるんじゃないか??っつーのを簡単に信じ込んじゃうんだよねー…。(黙)現場を見たわけでも何でもないのに…。今回はそこんとこはちょっとストーリー的に弱いのかなー、と。(は?)身分違いっつーのは確かにある。まずヤクザさんなわけだし堅気のしかも超超超お金持ちのお嬢さんを貰い受ける(…勝手にモナが付いて来ただけとも言う←)なんて「…もったいない!」ってのはあるけどキャシオー…じゃなかった、汐見だって大学は出てるけど(しかもモナと同じく帝大出身)自分と同じヤクザなわけだしそこで卑下することはないんじゃないのかな??と思ったり。…あぁまぁ自分は小学校しか出てない(…え?)だとかあるけど…ヤクザさんって学歴で左右されるやうなもんじゃないでそ??(…あ。今は結構学歴で抜擢されたりするみたいですぜ??オレ詐欺とか頭脳戦多いし←何故詳しい??)同じ大学出てるからって話が合うとか気が合うとか短絡的だもー。…ま、親近感は沸くけど。(沸くんかーいっ!)一番の理由は自分がハーフ&ハーフだったり(え)汐見と比べてイケてない(爆)とかだったとしても、だ!モナは「そこが好きっvv」っつったわけだからもっと信じてもよかったんじゃないのかな??そういう人と違う変なとこが好きっつーマニアックな趣味だってあるのだよ。(えー)いくらモナの父親に「こいつは父親を平気で裏切ったのだからお前のことだって平気で裏切る」って聞かされてたとしても…。(原作もそれっぽい台詞があったところを見るとここは変えてないんだね…)…つか岩塩のペンダントってなー…。(苦笑)99歳の呪術師のばあさんから抽出した生理の血が塗り込めてあるって…どんだけだよっ?!(爆)…いやいやいやいや。モナもそれ舐めちゃってる時点で何か違う病気になりそうだおっ!(えー…)すぐに止めなさいっ!舐めるのは止めなさーいっ!!!(おい)…そりゃそんなのお風呂に溶かしちゃったら…がんがんに肌荒れるわっ!むーりー。かんっぜんに呪われてる…。(滅)もうたぶんアレだね…。薬とかじゃ治らないね…。一生苦しまなくちゃいけないね…。(死)むがっ!原作はハンカチだったことを思えば随分と斬新なアイテムぢゃないですかっ!(え)そこはものすんげぇ説得力あったよ!(は?)安易に指輪だの何だのなんかよりもよっぽどいいし。「なくしたりなんかしたらずぇったいにっ!ダメぇぇぇぇぇぇっ!!!!!!」って感じだも。(え?)怖いわー。めっさ怖い。(は?)つかそれを焚き付けてるイアゴーもとい伊東ってもっそい主役ぢゃね??(え?)もうかるーくじゅんさんとか喰っちゃってるもー。(えー…)なーんかじゅんさんにあんまり無理させるわけにいかないっつーのがあるからなのかそれともたまたま田中さんがお客様だからなのか(は?)オセローよりも伊東の方がずっとずっと主役って感じがしたのね??ま、ストーリーテラーっつか説明台詞多いし(おい)出番もオセローよりも伊東の方が多いしぱっと見そういう風に見えるってだけかもしれないけど風格もそれっぽいのだよっ!あたしの周りでも休憩ちうに「田中さんが主役…なの??」っつってる人いたも。(苦笑)元々の「オセロー」観た時はそれほどイアゴーが主役っぽいとかは思わなかったんだけどなー…。ってまずオセローが(吉田)鋼太郎さんだしイアゴーは高橋(洋)さんだったから風格の差で言ったらごうたろさんの方が誰がどう観たって主役だもんなっ!(え)高橋さんが「黒いよっ!(は?)」ってのは確かに意外だったし「こういうのもアリかー…」と思わないでもなかったけど田中さんはもう悪役ってほんつやってて面白いんだろなっ!って感じだったも。…や、元々悪役好きーvvっつか(は?)「敵役がいるから主役が輝くんだよねーvv」と思ってるとこあるから目が行っちゃうってのもあるけどさ。(苦笑)じゅんさんに突っつかれて思わず笑い落ちしそうになってるのも可愛かったぞっ!(は?)にしても伊東ってめためたがっついてるもんねー…。原作観ても結局よく分かんなかったんだけど伊東の奥さんとオセローの間にそういう関係ってホントにあったの??(おぶおぶ)勝手に伊東が思い込んでがんじがらめになっちゃってるだけで奥さんは全然昔と変わらず伊東のことが好きだしオセローとそれっぽいやり取りだってこれっぽっちもないじゃなーい!結局自分で自分の首締めてるだけぢゃんよー。「オセローにも自分と同じ苦しみを…!」っつーけど全然お門違いも甚だしいったらーん。それに巻き込まれて殺されちゃう三ノ宮(粟根まことさんの役どころ)も可哀想だも。…って何で虎の置き物だったりかもめ付けて船に紛れ込んでたりソファだったり挙句の果てにカルピス人形だったりするのっ?!(爆)…すごいなー、粟根さんってなー…。(そこ?!)原作のロダリーゴーってこんな人でしたっけ??(おぶおぶ)いっやぁー…いい仕事してますねぇ…。(しみじみ←おい)

石原さとみ嬢はテレビではよく観てるけど舞台で観るのは初めて…だったよねぇ??(だから)井上ひさしさんの作品に出てたりしたのは知ってるけどスルーしちゃってたからなー…。ま、テレビで観るにしても可愛い顔して結構コメディエンヌっつか(は?)笑いのツボを心得てらっさる!って感じでなかなかに好きな部類(え?)だったりしたんだけれども今回もじゅんさんとのバカップルっぷりが炸裂しておったりで面白かったのすーvvあの声できゃんきゃん言われると「テレビのまんまなんだなー…」と思わないではなかったけど「清純派女優がこんなことまで…!」とかやってるのはなかなかに、ね。客席通りながらオセロが「俺はこんなこと出来るぞ??お前は何をやってくれるんや??なぁ、何をやってくれるんや??」っつーので…あぁ、さとみ嬢の口から下ネタがっ?!(え)…はついぞ出て来ることはなかったでつ。(当たり前)でもなっがいちゅーシーンで「…何でお前の顔にこんな茶色いのんが付いとるんやろ??おかしいなぁ??」ってとこは思わず笑っておられたり。(苦笑)伊礼くんも浦井(健治)くんと同じく「エリザベート」出てるしイケメン担当(は?)なのにねぇ…。でもまぁ投げちゅーぐらいで浦井くんみたくしっちゃかめっちゃかなことにはなってなかったからあんなもんでそ。(え)…つか伊礼くんをエリザで観たはずなのに武田@トートでぜぇーんぶ塗り込められておるのでいまいち印象が…ない。(爆)出てた??ねぇ、出てた??(出てるおっ!←)そうして唯一原作と違うとこが大東(俊介)くんの役どころの伊東の義理の弟くん。わざわざオカマちゃんの役にする意味があったか??(え?)と思ったんだけれども「もしも世界をぜぇーんぶくれるって言われたらどうする??」ってとこで「男と男が愛し合っても全然おっけいな世界にするっ!」って力説するとこは思わずぎゅ…っ!と来ちゃったってばよー。(え?)確か原作ではエミリアが「女としてあること」みたいなのを語り尽くすシーンになってたかと思うんだけどそれよりも報われない気持ちを抱えてるんだろう准(大東俊介くんの役どころ)が喋った方がずっとずっと切ない…。「あぁ、そうだね。ホントにそういう世界が作れるといいね」って思っちゃう。「金閣寺」(観劇日記No.364参照)はこっちが勝手にBL要素を盛り込んだので(え)大東くん自身としては超超超ストレートな役だったけど今回はなにげにハマっておられますたvv(え?)カテコでも役のままで内股気味で挨拶しておったりで「この子、出来る子なんだなー…」と。(そこでかー)ま、新感線めんつはー…さすがに今回もむごたらしす…!(は?)村木(よし子)さんがガガだったり(蛾々ぢゃっ!とか言われておられましたけれども(苦笑)ガガと言われれば結構ガガに見えて来るもんでつ←)右近(健一)さんは鞭打ちドSキャラだったり(え)逆に村木(仁)さんは鞭打たれてたり(爆)何なんだっ、これはっ??!!(ちーん)…まずシェークスピアにはない設定ですよね…。(そりゃそうだ)おかげでげらげら笑えましたよvv3時間半もあってカテコも3回もあって時間押せ押せになってんじゃねぇか??(おぶおぶ)と思ってたんですけど割りと巻きで出て来てくれたおかげでぜぇーんぶで21時半終演ってとこでしたかねぇ??…よかった。(ほっ)次はー…おぐりん(小栗旬くん)に(森山)未來くんにたいっちゃん(早乙女太一くん)で髑髏城って…!(がくぶる)チケット取れる気が激しくしねぇでげす…。(誰?)むうーん。とにかくどこか1公演…!何とか潜り込めますやうにー。(念)…あ、そうそう。パンフが今回手提げ袋(…っつってもナイロンのだけど…)に入れてくれてしかも持つとこあるから超便利〜♪と思っておったんですけれどずーっと持ってたらナイロンのだからべみょうに痛いのね…。(黙)今流行りのトートバック入りとかだったらただでさえ高いパンフがますますだしなぁ…。(滅)誰かもっといいアイデアをー。(え?)むうーん。