1042.「常陸坊海尊」

主なキャスト:白石加代子・中村ゆり・平埜生成・尾上寛之・長谷川朝晴・高木禀・大石継太・赤星真由美・弘中麻紀・藤田秀世・金井良信・佐藤真弓・大森博史
作:秋元松代 演出:長塚圭史 舞台監督:足立充章・横沢紅太郎
公演記録:2020.1.11~12@兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール(兵庫)
あらすじ>>東京から疎開に来た啓太と豊は、ある日、常陸坊海尊の妻と名乗るおばばと暮らす雪乃という美しい少女に出会い、海尊のミイラを見せられる。烈しくなる戦争で両親を失った少年たちは雪乃に惹かれていくが、啓太は母恋しさで次第におばばに母親の姿を重ねていく。
十六年後、東京に戻って成人した豊は、岬に近い神社を訪ね、巫女をつとめる雪乃と戦後おばばたちと共に消息を絶った啓太と再会する。豊は、雪乃の妖しい美しさに魂を抜かれた啓太に衝撃を受け、あざわらうかのように子守歌をうたう雪乃に魅入られていく自分の平凡な人生の、基盤がくずれていく恐怖に自失する。
取り残された啓太は、生きながら死に腐れていく自分の運命を嘆き、現れた第三の海尊に救いを求めるが、やがて自分自身が海尊となり、自らの罪を懺悔するため琵琶を抱いてさまよっていく。

またしても兵芸(兵庫芸術文化センター)の劇場先行が被っておって「ドクター・ホフマン~」(観劇日記No.1037参照)と一緒の日なんだったっけか??「ドクター・ホフマン~」はぴあ先行に任せてこっちにだけ集中したらば1階 C列 15番ってな席が取れてしまったことだよ…。(苦笑)…だよね。そーんなに頑張らなくてもこっちはマニアック狙いっつか玄人芝居(え)だもんね…。(何)しかも3時間超だし…!(死)…むう。常陸坊海尊のこと自体ぜんっぜんっ!知らないので(えー)「歴史モノかー…」ぐらいに思っておったんだけれどもそゆのとはまた違う感じの。(苦笑)大体が常陸坊海尊なる人が何をした人なのかも知らないまんまでもって東北??の人たちにはそこそこ根付いてる人なのかどうかもよくわっかんないんだけれども昔っから語り継がれておるっつーのか世紀末ヒーロー的な??(え)そんなのの象徴だったりするのかしらん??(おぶおぶ)…っつか常陸坊海尊なる人物がリアルタイムで生きておったってのが源平合戦??だか何だかの時代でもって…ん??でも「偽義経~」(観劇日記No.967参照)の時出て来ておったっけか??(おぶおぶ)…と思っておったらばちゃんと「偽義経~」のあらすじに名前出て来てるぢゃんwww(どーんっ!)山法師軍団の頂と言えばー…弁慶だとばっかり思い込んでおったので弁慶が(橋本)じゅんさんだったかと思うのでその横にいっつもセットでおったのはー…(山内)圭哉さんの演じておった役が海尊…??(おぶおぶ)…そうかー。勝手に弁慶と圭哉さんだとばっかり思っておったよwww(役名はっ?!←)それにあの時の海尊は弁慶と一緒になって悪だくみを考えておったっつーのか何っつーかー…義経…ってか義経になる前にすでに牛若の頃から暴れん坊でもって手の付けられなかった自分の主人が間違って??っつか奥華一族に刃を向けてその応酬の末に殺されてしまったのをきっかけにして(生田)斗真くんもとい奥華一族の長男であるところの玄九郎を「牛若」に見立てて祀り上げておきながら風向きが悪くなって来たらば「義経」として葬り去ってやろうと闇で計画して動くやうなそーんなかんっぜんなる裏切り者っぷりを見せておったりしたので(え)そーんなみんなから崇め奉られて何百年にも渡って信仰されておるっつーのか未だに海尊が生きておるかのやうにして語り継がれておるのだとかぜんっぜんっ!いめいじにないんですけども。(苦笑)…ってかまぁ「偽義経~」はかんっぜんなるフィクションなのであって史実とはぜんっぜんっ!違っておって当たり前だし海尊がそーんな主人であるところの義経を裏切って積極的に亡き者にしようだなんて謀ったとはどこにも書いてないしむしろ源平合戦では大活躍した義経のことをお兄ちゃんであるところの頼朝が目の上のたんこぶっつーのか弟の方が出来がいいっつーのか人気もあるし鼻持ちならん!っつーので「滅ぼせ!」っつー命令を下して源氏VS源氏でもって戦いを仕掛けて来てそれで海尊は生き残ったけれども主人であるところの義経は死んでしまってそのことをずーっと後悔したまま気に病んでおってそれで最終的に自分はミイラになって生き仏として??この世に留まって人々の行く先を照らすことをよしとしたっつかそゆ出来た人なわけじゃないですか??でも「常陸坊海尊」っつータイトルではあるけれども「常陸坊海尊」が主人公っつーわけではなく。(苦笑)どっちかっつーとその奥さんだと豪語するおばば(白石加代子さんの役どころ)が主役っつか何っつーか。(苦笑)でもそのおばばも最後の3幕には死んでいなくなっておってその孫であるところの雪乃(中村ゆりさんの役どころ)に主役がシフトして行っておるっつーのかなぁ??とにかくも海尊にまつわる女たちの物語っつった方がいいのやもしれん。それにしても何でまたおばばの後を継ぐのが孫の雪乃だったんだか…??(おぶおぶ)「海尊の妻だ」つて名乗るぐらいだからしてそれなりに「旦那」はいたんだろうとおも。…ってかそうじゃないと雪乃の母親が存在しないことになっちゃうし。(死)「海尊の妻」っつか代々そのぉー…海尊のミイラを引き継いで来たっつか呪術??を生業にしてそんでもってその占いがよく当たればいろーんな人から引く手あまたっつかそれでまた信憑性が高まってまたそれで「こっちも占ってくれ!」みたいなことで呼ばれてお金貰って…なことでやって来ておったのをここに来て戦争で風向きが悪くなったっつーのかそゆ占いみたいな眉唾モノっつったら言い方悪いけれども何っつーかそのぉー…漠然とし過ぎておって確固たる証拠??みたいなのもないわけだしどっちかっつーと騙されてるっつかその人の勝手な思い込み??に助けられてる部分もあるわけじゃないですか??そんなことに心を乱されるやうなことがあってはいかん!みたいなことで外国と戦争を起こしてるやうな時に土着の古臭い伝統みたいなモノに執着するな!ってなことで迫害??を受けて魔女狩りっつったら大げさだけれどもまぁそれに近いもんがあるっつか何っつーか…しんっけんに相手にするな!ってなことでおばばの家自体が孤立しておったわけでそ??そこに来て雪乃の存在が大きくなって来たっつーのかなー…??隔世遺伝っつか雪乃の母親には占いで先が見通せる力??みたいなのは備わってなくて雪乃には幼い頃からその片鱗っつか見えないモノを見る力っつーのかそゆのが備わっておってそれをおばばはよしとしたけれども雪乃の母親は気味悪がって雪乃を置いて出て行ったとかそゆとこなのかなぁ??と。どっちにしてもおばばと雪乃の間ではもう雪乃の母親っつーのは「なかったこと」になっておって話題にも上らないっつかおばばがいて雪乃がいてそれで海尊のミイラがいてそれで完結しておるっつかそれだけで十分っつか事足りておってあとは雪乃に子供が産まれて跡継ぎ??が出来てくれればそれでもうお家安泰…!みたいなとこなんだろね。…ってか雪乃自体がどこかから誘拐??じゃないけれども昔だったらば「神隠し」つて子供がふらっといなくなったまま帰って来ないとか結構ザラだったし(え)それが起きてしまった家も「仕方のないこと」っつか「神隠し」にあったら最後家に戻って来ることはないってなことで納得はしてないけれどももう諦めの境地でもって過ごしておってそこを突いてどっかから盗んで来たとか連れて来たとかそゆことは…ない??(おぶおぶ)とも考えたんだけれどもまぁ村の人たちも胡散臭い占いばばあにふかーく関わり合いになるのを避けておるっつか大体が政府??からの命令でもって「海尊の妻だ」みたいなバカげたことを…(黙)な空気が強まって来ておって見て見ないフリっつか確かにそこに「いる」んだけれども「いない」存在として扱われておったのやもしれん。(黙)

…でどうして啓太(平埜生成さんの役どころ)が海尊に最適だと思われたのか??っつー話。戦争で家族を失って帰る場所も無くなってしまったっつーことでは豊(尾上寛之さんの役どころ)も同じでどっちかっつーと豊の方がより雪乃に惹かれておったっつか雪乃を求めておばばのところに足繁く通っておったわけじゃないですか??啓太もまぁ行くところがないのは同じだけれども豊がいたから遊びに行っておったっつか付き添い??要素が大きかったはずなのに何故にここに来て啓太を…??(おぶおぶ)それに雪乃だったって啓太のことを疎んじるわけじゃないけれどもまぁいきなり疎開先で「君には帰る場所がなくなりました」つて告げられると同時に「家族も全員死んでいません…!」つて言われて「お母さん…!」つてべえべえ泣いても仕方がない…っつか何年生だっけか??6年生だったらばさすがに「しっかりしろよ…!」とも言えなくもないけれども精神的な退行っつか何年も我慢して来てその結果としてみんなには帰る場所があって家族も待っておってそうでなかったらば遠い親戚の誰かでも引き取りにっつか迎えに来てくれたっていいやうなところをだーれも来ないで1人ぼっちで…と思っておったらばおばばと雪乃がいるぢゃないかwwwみたいなことで振って沸いたかのやうな家族ごっこっつか「あそこに行けば自分の居場所がある…!」と思って甘えていられるってのもあってそこからはもう入り浸りで下宿先のお寺??にも帰らずにずーっと一緒に…なのが雪乃にとってみたらば「女々しいわ!」つて看破されておったところをおばばはなーんとなく気に入ったっつか…何だろ??海尊になるためには「後悔の念」みたいなのがキーワードだったりするのかしらん??(おぶおぶ)天涯孤独で帰る場所もなくて親戚も探しにやって来ないとなればいなくなったところで誰も困らないっつかもしこのまま戸籍から抹消されて存在が消えてしまったとしても誰も何も言わないっつかそもそもが「啓太」っつー人物が最初っから存在しておったのかどうかすら無くなってしまうわけじゃないですか??それが好都合っつか。もしかしたら雪乃もそやってどこかから疎開でやって来ておったのを攫って来た…っつったらば人聞きが悪いけれどもそゆのだったのやも??…にしてはかんっぜんに土着しておるっつか大体雪乃に可能性を見出せるかどうかは外からぱっと見ただけじゃわっかんないしそゆ噂??のある子だったらば気味悪がって親からも疎まれて親戚もたらい回しにされて…なちょっと可哀想な子供がいるってのを聞いて連れて来たとかだったらばそもそもの始まりからして違うわけだし…??でも何で豊じゃダメだったのか??豊は啓太に比べれば家族が無くなったことやら帰る家が無くなったことやら境遇は一緒だけれどもそのことでめそめそ泣いたりおばばや雪乃に甘えて縋って来たりもしなかったしどっちかっつーと現実を見てるっつか地に足が着いてる感じ??…っつーことは暗示にかかり難いっつか洗脳され難いっつか思い込みで左右されないっつか「ブレない」とこがダメだったんだろね。(苦笑)そやって親がいない、帰る場所がないってのででも丁稚奉公っつか「喰わせて貰えるだけマシ」みたいなことで人身売買とまではいかないまでも身寄りのない子を引き取ってそれで家業を手伝わせようとする人たちがいるっつか向こうの言い分としたらば「捨てる神あれば拾う神あり」ぐらいの気持ちで!ってなところなんだろうけれども連れて行かれる子供の気持ちからしたらばかんっぜんに「奴隷」なわけじゃないですか??(え)それにしたって藤田(秀世)さんの安定した悪態っぷりっつーのかこの人ん家に引き取られるんだったらば死んだ方がマシだよー。(えー)…ってかナイロン(100℃)で出てる時だったって「この人、いい人ーvvv」なーんてな役に振られたことなんて一度もないし(死)大概「サイテー」やなヤツなわけだけれどもプライベートもサイテーサイアクだったりするんでましょか??(おぶおぶ)見るからに悪人顔だとかそゆこともなくただ単に「言い方…(滅)」みたいなとこなんだけれども(苦笑)何だろなー…??豊は藤田さんとこ(違)ではなく漁師??の家に引き取られて行って朝から晩までこき使われて死にそうにへとへとになりながらも我慢して働いて働いて…つてしておったらばたまったま自分のことを探してくれておった親戚と行き会ってそこに引き取られて大学も出させて貰って今は独立して社長??…なんだっけか??啓太はそのぉー…心の弱さを買われて(え)おばばと雪乃とずーっと一緒にいてしかもおばばが自ら生き仏になってミイラになるのを手伝わされてミイラになる加工っつかエンバーミング??するのも手伝ってっつか半ば強要されて積極的な自殺ほう助じゃないけれどもまぁでも人に聞かれたらばそのことで逮捕は免れないっつかなーんとなくそのことで脅されて逃げるに逃げられないまま今ココ、みたいなことなんだろね。(苦笑)でも雪乃は誰の子を生んだ…??(おぶおぶ)啓太のことを「犬!」つてそこにいたかっつーやうな扱いでもって蔑んで「お前はずーっとウロウロと地べたを這いずり回ってろ!」みたいなことなんでそ??まさかのマリア様みたく処女懐胎とかはあり得ないので誰かの子供なんだろうけれども啓太じゃないとすれば行きずりの誰か…か??(おぶおぶ)いっやぁー…もう訳わっかんないわーwww(え)おばばは玄卓(大石継太さんの役どころ)とは腐れ縁っつかまぁどっちにしても関係があるわけじゃないですか??…あ。でも虎御前(明星真由美さんの役どころ)も少将(弘中麻紀さんの役どころ)もちょっとしたコスプレイヤーっつか結局のところは戦争未亡人??として客取ってそれで何っとか日銭を稼いでおったのが「戦争の真っ只中に不謹慎な…!」みたいなことで家を放り出したまんま着の身着のまま逃げて来た…!みたいなことで追われておったし雪乃もそれである程度の年齢になったらば客を取らされておったのか…??(おぶおぶ)とにかくもうここに出て来る男たちの女々しさっつか疎開して来た子供たちを束ねる教師(長谷川朝晴さんの役どころ)が延々と自分の東京の家の様子??っつか嫁と子どものことを心配し切りでもって何かっちゃぁ「早く東京に帰りたい…!」つて憚らないし(死)女の方がしたたかっつか戦争っつーこの非常事態にあっても俄然生き延びてくっつか。海尊は結局のところ何だったのか…??啓太も最終的に解脱??して海尊として死んでミイラになって生き仏として祀られてみんなを導く存在になるのか…??(佐藤)真弓さんのてけとうすぐるバスガイド役だとかところどころ癒されつつ(え)何っとか最後まで乗り切れたけれども正月早々重たいわー…。(滅)次博多座公演の「偽義経~」ではちゃんと海尊に注目してみようー。(え)あは。(おい)