1307.「カラカラ天気と五人の紳士」
主なキャスト:藤井隆・溝端淳平・小手伸也・野間口徹・堤真一・高田聖子・中谷さとみ 作:別役実 演出:加藤拓也 舞台監督:瀧原寿子 公演記録:2024.5.7~11@シアター・ドラマシティ(大阪) |
あらすじ>>ある日あるところに、棺桶を担いで五人の紳士たちがやってきた。 どうやらこの棺桶は、五人のうちの一人が懸賞のハズレくじでもらった景品らしい。 せっかくのもらいものを役立てるためには、誰かが死んで、この棺桶の中に入らなければ……と、五人の議論が始まった。 いかにして死ねるのかを真剣に模索する五人。と、そこへ、ショッピングバッグを抱えた女性二人が現れた。 彼女たちこそ、同じ懸賞の当たりくじ、つまりは一等賞の当選者だったのだ。 その一等賞とは…… |
シス・カンパニーはオフィシャル先行案内がまいっかい届くので取れないことはないわけだけれどもさすがにこのキャスティングの豪華さだとちょっと心配…。(黙)と言いつつ抽選先行で申し込んだらば2列 27番ってなものっそい気合いの入りまくった席が当たってしまいどぎまぎするー。(え)舞台上には地下鉄駅構内??のセットが組まれておってさりげに御堂筋線の終点にさらりとこの駅が加えられておったとて気付かない(気付くよ!←)ぐらいにまっぢでどこかにあり得そうなそれでいてガラン、と人っ子1人いなくて(当たり前)駅なのに人が行き来してないっつーのは駅としての役割??を果たしてないっつーことでそれって何か気味が悪いっつか何っつーか…変な感じがするっつか。(え)そこに棺桶を抱えた5人の男がやって来る。っつっても堤(慎一)さん(役に名前がないのでとりあえず役者さんの名前で進めて行くことにする←)は離れたところで煙草吸ったり指示を出すだけで「箸より重たいモノ持ったことないから!(キッパリ)」なことを言ってのけたわけじゃないけれども全身から立ち昇る空気感っつか佇まいっつかが上司のソレっぽくてしかも棺桶を置く台をものっそい離れたところに置いたりしておってそれを見て「じゃあ棺桶をもっと伸ばせばいい!」とかって明後日の方向からの指示出しをするわけだけれどもそれを何故かあっさりと信じて他の人たちが右往左往するところがおかしいwww…いやいや、だから堤さんの言うことをまともに聞いちゃダメだろうがよ??と思わず客席から大きな声で「ねぇよ!」つてツッコみたくなるんだけれども(えー)そこは抑えつつ。(当たり前)何っとか…!調整に調整を重ねてバランスのよきところで棺桶を支える台を置くことに成功する5人…ぢゃなくて4人。(苦笑)どうやら小手(伸也)さんが「アメリカ縦断クイズ」とやらで「アメリカ合衆国の首都はどこか?」っつー問題に「ニューヨーク」っつー明らかにハズレの答えを堂々と書いてその堂々とした感じが認められたのか??そのハズレくじで棺桶組み立てキットを貰ったもんだからそれを一生懸命この5人…っつっても堤さんは口出すばっかりで組み立てには参加しなかっただろうから4人で組み立ててそうして組み立てたモノを駅に担いで運んで来た…とそゆわけで。…っつかこの棺桶を一体どこまで持ってくつもりなんだ??(おぶおぶ)それに組み立ててしまったモノをどうやって電車内に持ち込むつもりなのか??と思うんだけれどもそもそもこの駅に電車が来る気配がないので世界の終わり感っつかこの人たちの他に生きてる人たちはいないのか??(おぶおぶ)とすら思ったりもする。…ってかいるわ。(え)横でヴィオラを弾いてる浮浪者然とした演奏者の方が…!(だから)でもそれを除いたとしても他に生きて活動してる人たちが果たしているのかどうなのか??とは思ったりもする。そうしてようやっと運び込んだ棺桶なわけだけれども今は空っぽだけれどもこの棺桶の中に入りたければ…っつか棺桶を所有するためには死んでこの中に入らなければ…!なミョーな使命感っつか…いやいや、だって棺桶の所有権ってそゆモノじゃないでしょ??(おぶおぶ)と思うんだけれどもどうやらこの5人の中ではそれでガッツリ一致しておるらすぃー…??小手さんはと言えば当選したわけだからして確かにこの棺桶の当然ながらの所有者なわけだけれども組み立てたことで達成感っつか満足感??を得てしまったのでこれ以上の棺桶の所有権を振りかざしたくないっつか…ってので「誰か棺桶いらないか??」っつったらば野間口(徹)さんが「いらないんだったら貰ってもいいけど…」みたいなことで所有権を譲って貰った代わりに何かお礼と言うか代替品??として今持ってるモノを差し出せ!つて言われて対価ではまぁーったくもってないわけだけれどもポケットの中に入っておった糸電話の切れっ端??(えー)をとりあえず差し出すことにする。(え)で棺桶を譲って貰ったっつーことはその棺桶の中に入らなくちゃいけなくてそれって生きたまんまってのはおかしいので死んで入らなくちゃ…!っつーことでいろいろと死ぬ方法??を模索するわけだけれどもそれを本人はべっつに積極的に死にたいわけじゃないのに周りがやいのやいのと「棺桶を所有するってことは死ぬことだ!」つて持ち上げるもんだから何だか乗せられっぱなしでもって野間口さんが死ぬ流れに持ってかれてしまっておったり。(黙)とりあえず高いところから飛び降りたら死ぬだろwww(えー)っつーことで駅の柱??みたいなところに登らされるわけだけれどもその柱を登るための梯子の一段目ですらも結構なたっかいところに段が付いておってそこに足を掛けることすら出来なくて「届かないよ??」っつっておったらば棺桶を置いておくための台??みたいなのを持って来てこれを使ったら届くだろwwwってので「ちゃんとグラグラしないように支えててよ??」つて初めて自転車に乗る子供みたく(後ろ持ってる??ねぇ。持ってる??(おぶおぶ)みたいなもんで。苦笑)ごちゃごちゃ言いながらやぁーっとこ一段目に足を掛けることが出来てそこからはえっちらおっちら上へ上へと登ってくわけだけれどもそこから飛び降りろ!つて堤さんに言われて「落っこちて床にぶつかったら痛いだろ??痛いのは嫌だよ…」つて断ろうとする野間口さん。…でも。死ぬのに痛いのもへったくれもないし(死)ちょっとぐらい怪我をしたとしてどうせ死ぬんだから変わりはないだろwwwと堤さん。とにかくも死ぬ気が失せた野間口さんは登り切ったところで放置ぷれいだし(えー)なーんかちょっとした晒し者ぷれいになっておって可哀想www(おい) 登ったはいいけどもう降りられない…!っつー野間口さんに対して今度は堤さんが天井??に付いてる電球のソケットに直接触れば感電死してそこから落っこちて死ぬからそうしろ!とおっさる。(えー)しーかたがないので言われた通りにとりあえずやってみる野間口さんなんだけれども今煌々と明かりが付いてる電球を直接素手で触るってなったら熱いだろ??(おぶおぶ)と思っておったらば案の定「あっち…!」つて怖々触っておるのに加えて熱くてなかなか触れないのが重なって感電死どころかそこに辿り着く道のりは余りにも長すぐる…(滅)ってので「火傷がどうした?!死ぬ気で触れ!」つて叱咤激励??される野間口さん。(苦笑)かんっぜんに死ぬ気が失せた…っつか最初っからべっつに死ぬ気でも何でもないわけだし(死)かんっぜんに諦めムードが漂い始める中をものっそい勢いでその落ち込んでる空気を一掃してピクニックでもおっぱじめるのか??(おぶおぶ)ぐらいに床に座り込んで自分たちの荷物をキャリーバッグから1つずつ出して行って広げてく女2人(高田聖子さん・中谷まゆみさんの役どころ)が乗り込んで来る。その荷物を広げる領域も自分たちの持ってる傘で区切ろうとするんだけれども明らかに髙田さんの領域の方が広くて中谷さんが文句を言うんだけれども「ちゃんとこれで半分よ!」つて聞き入れてくれない高田さん。(えー)しかも隙あらばもそっと中谷さんへと領土を広げる勢いでもって傘を動かそうとする高田さん。(苦笑)男たちが何をしておるのか聞いたらば「虫干しよ!見て分からないの?!」とかんっぜんに小馬鹿にしておるっつか「自分たち以外はみーんなバカwww」と思ってるかのやうな堂々とした態度www…っつか大体が高田さんと中谷さんの2人の関係性もよくわっかんないんだけども。(黙)母と娘…みたいな家族っぽさもないし友達…にしたらばちょっとばかし年が離れてるやうな気もしないでもないし仕事の同僚…??なのかそれとも何か趣味の集まりやら何やらで知り合った同士なのか…??とにかくも髙田さんは件の「アメリカ合衆国の首都は??」のクイズでちゃぁーんと正解してそうして一等賞の「青酸カリ」を手に入れておるのだそうな。(え)それを使って死のうと思ったらば外はからっからの天気でもって水も干上がってしまっておってコップ一杯の水ですら手に入れられなくておまけに水なしで飲むには喉もからっからでとてもじゃないけれども飲み下すなんて出来ないし…!ってなことでせっかく持ってる青酸カリを有効活用出来ないこのジレンマ…!!!(どーんっ!)この渇いた天気はいつまで続くのか??そうしていつになったら雨が降るのか??を知りたくてラジオのスイッチを入れたらば今度はニュース速報??とやらでクイズの当選で青酸カリをお送りしたはずが「重曹」の間違いでしたー!ってなことで「飲んでも死ねません!」っつー事実にショックを受けてわぁーっ!!!となった2人は傘を振り回しながら駅を飛び出して行ってしまう…。(滅)とにかくもうあっけにとられる男たちなんだけれどもそのラジオがこれまたニュース速報で傘を振り回した女2人が特急電車に突っ込んで行って2人まとめて即死したっつー情報が流れる。明らかにさっき飛び出して行った女2人のことで「死のうか…??」「どうしようか…??」つて言いながら結局のところあーだこーだ理由を付けて死ねない理由??を付けて逡巡して飛び降りる勇気も出ないし(死)熱いソケットを鷲掴みする死に物狂いさも見せられないし…な何とも不甲斐ない男たちに比べて青酸カリが重曹だった…!ってなことだけが理由ではないだろうけれどもとにかくもどうやったって死ぬ…!っつー勢いでもって走って来た電車に飛び込んで行く勇気っつか何っつーか…すげぇなwwwっつか電車って外走ってるの??(おぶおぶ)駅が地下にある意味って…何??地下シェルターみたいなこと??(おぶおぶ)暑さ凌ぎのためにひんやりしたところに駅があるってこと??(おぶおぶ)みたいなことでどんどん意味が分からなくなってしまったんだけども。(苦笑)とにかくも広げられて残された虫干しされっ放しの女たちの持ち物と持ち主の永遠の不在を思うと何だかそのモノたちが可哀想っつか何っつーか…。(黙)モノたちを弔うためにも棺桶の中に入れてやろうっつー藤井(隆)さん??に対してうっかりと棺桶の蓋を閉める時に釘まで打ち付けてしまった…っつー小手さん。(え)…いやいやいやいや。だから中空っぽなのに入れる前から蓋打ち付けてどうすんだよ??って話だしだったらどうやってこの棺桶に死体を入れるつもりだったんですか??ってなるし…!持ち運びの便利さをとって蓋を先に打ち付けたらすぃーんだけれどもかんっぜんに本末転倒だよwww(しー………ん)何っとか釘抜きの代用になるモノを探し出して蓋を外して遺されたモノを仕舞って棺桶はまた中身手一杯になってしまって死体の入る余地はなく…。…ってか棺桶を譲ってやったっつーのに女たちからはお礼の品物??も貰えないし(死)当たり損??ハズレ損??だ!っつー小手さん。…ってかもうすでに所有権は野間口さんに譲っておるので小手さんが悔しがったところでなーんの意味もないんだけども。(え)堤さんはと言えばとにかくも自分たちは少なくともさっきの女たちよりかは随分と分別を持っておるのであり分別を持っておる人間はかんったんに自殺を選んだりしないってなことでどうせどうやったって最後は人間死ぬわけなのだからしてその瞬間が来るまでじっと待っていればいい…っつーのでその言葉を聞いて安心する男たち。(え)何だか自分たちのいいやうにまとめたな(苦笑)って感じなんだけども。まぁでも「死ぬ…!」って決めて突き進んであ………っ!ちう間に電車に撥ねられて粉々になって散って行った女たちも死んでから後「やっぱりあの時死ななきゃよかったー…!」って思うかもしれなくてそうなった時にもう死んじゃってるから生き返れないし「あっちゃぁー…」って歯噛みして土砂降りの雨が降る…とかなったら「タイミング悪…っ!」ってなるし。(死)このウダウダが1時間ちょっとだったのでスパっと観れたけれども2時間超えて来たらだるかったかも??(えー)程よく面白くてよかったでつ。 |