913.「家族熱」

主なキャスト:ミムラ・溝端淳平
原作:向田邦子 企画・台本・演出:合津直枝 舞台監督:井関景太
公演記録:2018.6.12@兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール(兵庫)
あらすじ>>黒沼杉男は、祖父の霊園で義理の母・朋子と再会する。

朋子は、杉男が小学生の頃、実母と入れ替わりに父のもとに嫁いできた美しいひと。ひとまわりしか歳の違わない育ての母・朋子は、3年前、家族が別れたはずの前妻と通じていることを知ってしまう。後妻として幼い子どもたちを育て、舅姑の世話をし、尽くしてきた朋子にとっては耐え難い裏切りだった。
「母さんは家を出た方がいい」
杉男は離婚をすすめ、朋子は黒沼家を出た。
そして、3年後の再会。

ふたりは初めて互いの、ほんとうの気持ちを知ることになる。
「黒沼の家に入ったのは、打算があった…」
「誰にも言わず子どもを堕ろした…」
「もし杉男さんが出て行かないでって言ったら…」
いま明かされる、秘めやかなことごと。
少年期から青年期まで、家族という頸木の中で、美しい母をみつめてきた杉男は、激しく揺さぶられる。

家族という体裁に、納まりきらなかった思いは、今どこに向かうのか。

前回美波嬢と中村蒼くんの「悪人」(観劇日記No.904参照)を観に行ったばっかりだけども。(苦笑)向田邦子さんの小説はー…「かわうそ」を読んだっきりでもって他に読んだ記憶もないしー…ってかドラマもあーんまり観たことないやうな気がす…。(黙)「阿修羅のごとく」(観劇日記No.488参照)はなきゃやまさん(中山祐一朗氏)が出てたから観に行ったけど原作は読まなかったしー…。(死)なーのーでとりあえず「家族熱」も読んだことがなかったし読んでも行かなかったし。(死)…いやいや、まぁカテコの時でも思ったけれどもミムラ嬢はと言えばふっつーに「キレイなおねいさん」なのである。(え)まぁ何度か舞台でも観たことがあるけれどもカテコで観る限りではその天真爛漫なその笑顔がきらっきらしておってまぁー…思わずうっとりと魅入ってしまいそうな。(え)それだからそんな「キレイなおねいさん」がいきなりある日突然「お母さんですよー」つて家にやって来たらばそれはもうべつくりするし男の子だったらば思わず恋をしてしまっても仕方がない展開っつかするだろ、ふっつーに考えて。(え)そりゃぁいきなり「お母さんですよー」つておかずクラブのオカリナ嬢が家にやって来たとかならともかくとして(え)ミムラ嬢だったらばもうそれは絶対的に「お父さん、ずるい」ってなるだろうし。(えー)しかもまぁ出会った時は小学生と義理だったとしても「お母さん」としてだったわけだからして息子もとい杉男(溝端淳平くんの役どころ)が一方的に母親だと思えない、あれは「キレイなおねいさん」だっ!!!つて思ったところでお母さんもとい朋子(ミムラさんの役どころ)からしたらばとてもじゃないけれども恋愛対象としては見れないわけじゃないですか??…いやまぁもうすぐ中学生に上がるっつったところでまだまだ12、3歳かそこらの男子をせっかくもって息子だとして受け入れてこれから育てて行こうと思ってるっつーのにその息子から家族愛じゃなく本気で「好きだ…っ!」つて告白されたところで困るだろうし…。(黙)でも今だったら…??相変わらず「キレイなおねいさん」のまんまのお母さん…っつってももう離婚してるわけだからして赤の他人みたいなもんだし40そこそこと30歳にそろそろなろうか…??ってなところの杉男だったらばどうにかなったっておかしくないっつかなーんにも問題ないのでは??…な終始ソワソワした感じになるのかと思っておったらばまぁそーんな思った以上にはソワソワしなかったっつー件。(え)…ってかここまで書いて来ちゃって何だけれどもまずもって兵芸(兵庫県立芸術文化センター)のチラシで「次こんなのやるんだー」ってのを知ってそれでふっつーに劇場先行の案内が届いたのでそれで申し込んでI列 20番っつー席が取れたわけだけども。後から近鉄アート館に行った時に並んだチラシを見ておったらば近鉄アート館でも公演あるんぢゃないか…っ!!!(どーんっ!)しかも公演終了後に2人のアフタートーク付きって…!!!(どっかぁーんっ!)うっそぉーんっ??!!同じチケット代出すんだったらばそっちの方がよかったー…!!!…ってかまぁどっちのファンってわけでもないんだけども。(おい)それに近鉄アート館の方が絶対的に家から近いし。(死)…とまぁ気が付いた時にはもうバイトのシフトを申し込んでしまった後だったりしたのでどうにもならなかったわけなんだけれども(黙)チラシには劇場独自の日程が入ってるだけじゃなくて地方公演全公演日程が入ってるヤツに統一しといてほしいのん。(切実←)…ってかこないだ「談ス」第3弾(観劇日記No.909参照)の時もそうだったんだけれどもその時も兵芸のチラシ見て劇場先行で申し込んだ後になってナレッジシアターだとかロームシアターだとかでも公演やるって知ったんだよねー…。(黙)…むう。関西3公演ぐらいはまとめて日程載ってるチラシとかにならないのかなぁ??(え)…と劇団公演だったらばそれなりに地方公演まで網羅したチラシを出してくれるんだけれどもこういう単発??の公演みたいなのはこういう枠でみたいなチラシだけが劇場に手渡されてそれで勝手に仕上げて下さいみたいなことになっておるんだらうか??(えー)…とまぁそゆことはどうでもいいんだけども。(え)とにかくまぁアフタートーク付きを見逃してしまったのでそれが大きいっつー話なわけですよ…っ!…と溝端(淳平)くんも大東(駿介)くんと似たやうな感じっつかいまいち主役になり切れないっつかあーんま主役でどかーんっ!と張ってるのを観たことない気がす…。(黙)なーんとなく「押しも押されもしない主役!」「どやっwww」な顔をしておるいめいじがないせいなのかもしれないっつか。(え)たーぶーん主役を演じておったとしても脇役っぽいテイストっつかイケイケごーごーwwwな主役じゃなくてどっちかっつーと「主役ですけど…すいません…」な感じの??(えー)そういう感じの役が多い気がするっつか。この杉男くんもどっちかっつーとそういう感じでもって今すぐこの場に押し倒してでも「お母さんじゃない…!あなたのことが好きだから…!」(一昔前ーの韓流俳優さんのCMか何かでありましたよね…。「あなたのことがしゅきだから…っ!」ながっしりしたお顔でたどたどしい日本語を捻り出すその可愛らしさとのギャップ萌えーvvvみたいなのが←)な押しの強い展開になりそうでならない…みたいな??(え)煮え切らないんだよ、全くーーーーー!!!!!っつーのかそれでいいのか、日本男児…っ!!!(え)な気の弱さに最後までヤキモキさせられつつ。(黙)どっちかっつーとミムラ嬢もといお母さん…ってか義理だけど(苦笑)朋子さんの方がよっぽど肝が据わっておるっつーのか何っつーか杉男が自分のことを好きだっつーことも分かっておってまぁ半ばそれに流されそうにもなりつつも怯まず半分はそれを利用させて貰うつもりで??黒沼家にも居続けられるギリギリの線まで居続けたとかそんな感じの。他に男を作って出て行こうが何しようがお母さんは正真正銘お母さんでしかなくて弟にとってはまぁそれがほんっとのお母さんだけがお母さんであって新しいお母さんに懐こうともしないっつーのかちっちゃいならちっちゃいなりの反抗期っつーのかな??そこは「キレイなおねいさん」にうっかり騙される(人聞きの悪いwww←)お兄ちゃんとは違って「新しいお母さんなんかいらんわっ!」な反抗的なガキだったんでしょうねい。…ってかここには本人出て来ないけども。(苦笑)父親だったってすぐにこの若い「嫁」に乗り換えたわけだし…ってかまぁ子供2人も残されて自分1人じゃ世話のしようがなかったっつかおじいちゃんとおばあちゃんはいるにはいるけれどもちゃんとした「母親」が必要だったっつかまるでまぁ若い家政婦さんを雇うぐらいのつもりでもって再婚したんだろうなー、と。何にしたって男ってのはいくつになっても「若くてキレイなおねいさん」っつか「若いお母さん」が欲しいわけですよね、ほんっと。そこを弟1人が抵抗勢力っつかお母さんに固執しておったとまぁそういうわけで。

出て行った「母親」ってのがどういうつもりだったかは分からないけれどもとにかくまぁ弟を取っ掛かりにして家に出入りするやうになりそのうち父親の勤める銀行のインサイダー取引に有利になる情報を提供したとか何とかで父親の方にも顔を効かせるっつかあわよくば復縁…を狙ってたのかなぁ??(おぶおぶ)自分としては恩を売ってるつもりだったのかもしれないけれども父親っつかまぁこの家の旦那としてはただ利用しただけと思っておったのかもしれないよねー。それがたまったま出入りしておるこの家でばったり出会ってしまったか何かで朋子と顔を合わすことになって勝ち誇ったやうな笑顔でもって元母親っつか元嫁??は「あたしの方がずーっとこの家のことには詳しいんだから…!」なことを言われてしまってかっちーんっ!!!とキタっつかまぁ売られた喧嘩は買いますよwwwな男気を見せて…じゃないけれどもそこでよよと泣いて崩れて「もうこんな家、出て行かせて貰います…っ!」つて走って逃げだすやうな朋子じゃなかった、と。でも旦那も取り成すわけでもなく「何が悪い??」つて開き直ってふんぞり返るやうな昭和な父親像っつか平成だったらば迷わず「ごめん…っ!」つて平謝りしておる展開なんでしょうねい。…ま、半分以上は本人の性格っつかもあるわけだからして一概に昭和だから、平成だからってな割り振りは出来ないけれどもまぁどことなーくそういういめいじありません??(え?)そこんところを「すいませんなー、朋子さん」つて取り成してくれておったおじいちゃんだけが唯一味方っつか息子の尻ぬぐいなんだからして親として当然っちゃぁ当然なのかもしれないけれども親子共々ふてぶてしくふんぞり返っちゃう親子だったっているわけだしこうやってまだフォロー入れてくれる人がいただけでもマシっつか。んー…でもいっくらおっかね持ち~♪で大きなお家に住めるっつったって赤ちゃんでもない多少なりとも大きな子供が2人もいてそれでおじいにおばあのこぶ付きで(え)厳しそうな性格の旦那…と来たらばあたしだったらごめんこうむりたい。(滅)ただでさえけこんなんてめんどくさいことしかないってのに(けこんしたことないくせに…!←)そこに輪をかけてとんでもないめんどくさいことが二重、三重にもあるところに嫁ぐとか無理だから…!いっくら打算があったとしてぜってぇ無理だから…っ!(誰もおまいに頼んじゃいない…←)それに旦那との新しい子供だったって今いる子供たちに遠慮して産まないことを選んで堕ろしちゃったりもしたわけでしょう??自分がこの家にいる意味って…??みたいなのをはたと考えた時にずっときっと後悔するんじゃないのかなぁ??もっと自分に年も近くて気の合う人とけこんした方がずっとラク出来ただろうしまぁまぁお金にも困らずなにより自分たちの子供が持てて育てられるっつーんだったらそっちの方がよかったんじゃないのかなぁ??と。…ま、言ってみたらばここにいる2人は父親だったり旦那さんだったりの「その人」の被害者みたいなもんだからして「悪かったところ」は見せてくれても「よかったところ」はなかなか見せてくれないわけなので何っつーか「可哀想…」としか思えないわけだけれども「その人」本人が出て来るドラマだったらば「違う…!」っつー本人の言い分っつか「よかったところ」もまたそれなりにあったんだろうし「悪かったところ」ばっかりで形成されてる人なんかなかなかいないはずだからしていつもいつも「被害者」だったわけじゃないとは思うんだけれどもこの場合2人芝居なんだからしょうがない。(黙)今回は「悪人」みたく地の文を誰かが読んで…な印象はなかったんだけれども向田邦子さんって脚本を前提に書いてたわけじゃないしちゃんと小説の体を成すっつか話し言葉が羅列されてたわけでもないと思うのでどこかで説明文的な口調っつかそゆのは差し挟まってたはずだとは思うんだけどいまいち覚えてないっつか…。(苦笑)…にしてもこないだ「トットてれび」で向田邦子さんを演じておったミムラ嬢なのではある。なーんかそう思うと不思議っつかそういう巡り合わせの妙みたいなのも感じられるお芝居だったっつか。ミムラ嬢もここまで「ミムラ」で来たのを本名にしてしまうっつか「ARATA」くんが「井浦新」くんになったみたいな??(え)なーんか違和感あるんですよねー…。(黙)最初っから本名全部で勝負してた人はともかくとしてある程度の地位を確立して来ちゃってるっつかもうそれで慣れ親しんでるわけなのにそれをまたどうして心境の変化とかいい歳にもなってこの芸名じゃこっぱずかしい(え)だとか姓名判断的にそっちの方が運気が上がるって言われたとかいろいろ本人なりにはあるんだろうけれども何故今頃になって変えちゃうかなぁ??ってのはありつつも「ミムラ」名義でのお仕事はこのお芝居が最後になるんだそうな。杉男は最終的にも何にしても朋子を連れて逃げる…ってかこの場合何から逃げるんだ??って話で父親とも別れてるわけだし正々堂々と付き合って遣り直したらいいじゃないか??とも思うわけだけれども朋子が「そういう風には思えないの…」な感じでもっていまいち靡こうとしないっつか実質的にフラれた体ですか??(えー)でもちっちゃい時から「お母さん」と「息子」としてしか見てなかったのをそれを頃合いの歳になったからって「男」と「女」として付き合って行けるか??っつったらばべみょうなところなのかもしれないな、と。あー…でもネット検索しておったらば「息子を男としてしか見れないんです…!」な母親がいたりしてそれで息子と旦那のいない時にセックスしちゃってるとか昼ドラかよっ??!!(わなわな)な展開になってるリアルな人たちがいたりなんかしておってすげぇな、と。いっくら可愛くても生存本能的に息子を「男」として見れちゃうもんなんですかねい??…ま、動物の群れだったりしたらば年寄りになったボスを捨てて若いオスに乗り換えるのに自分の息子と子を成して新しいボスに…!な乗っ取りがあったりする場合もあるかもしれないけれどもそれだったって結構なクーデターっつか大どんでん返し…!みたいなもんでそ??…ま、このお芝居の場合は血が繋がってない義理の関係だからいいっちゃぁいいのかもしれないけれどもそれだったって出会った時の関係性がもう「母」と「子」だったのを今更覆すとか「いやー…ちょっと…ないわー…」だったんだろうしさ。(苦笑)杉男がもっと毅然と父親との間に入ってってか父親を殴ってでも元嫁との関係を持たせないやうにするっつか弟にも「お母さんに会うな!」つて恫喝して家の空気がよくなる方向に??動いてくれてたりしたんだったらばもそっと杉男に情愛が沸くっつか「杉男さん…」なよろめきがあったりするのかもしれないけれども(え)朋子もそういう弱々しい誰かに頼ってないと縋ってないと崩れ落ちそうな…なぢょしでもないし杉男もきっぱりと「黒沼の家なんか壊してしまえばいい…!」つて男気を見せられるやうなタイプじゃなかったし…とただ単純に朋子のタイプじゃなかっただけども…。(えー)どっちにしても昼ドラ風のよろめきみたいなのはなくてまぁちょっとした雨宿りっつか「さぁ…!次…!」みたいな最後はちょっと体育会系ドラマってな風にも。(え)カテコは大千秋楽っつーのもあって客席から演出家の合津(直枝)さん登場ー。ふっつーにあたしの2、3列前の通路側のとこで観てらっさいますた。全公演客席から観ておられたそうでつ。最後まで幼稚園の子供みたいなテンションでもってわー!!!って客席にお手振りしてくれるミムラ嬢を観てるとただただもう可愛いっつか何っつーか男子でなくても惑わされそうな。(は?)やぱーりトークショー聞きたかった…。とは。(まだ言ってらwww←)