948.「修道女たち」

主なキャスト:鈴木杏・緒川たまき・鈴木浩介・伊勢志摩・伊藤梨沙子・松永玲子・みのすけ・犬山イヌコ・高橋ひとみ
作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ 舞台監督:竹井祐樹
公演記録:2018.11.23~24@兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール(兵庫)
あらすじ>>どこかはわからないが、ヨーロッパを思わせる山の麓に建つ山荘。その石造りの山荘は半世紀ほど前、かつて祠だった場所に建てられた。
100年前、村の長老が病に倒れたため、ある修道院から修道院長が呼ばれたが、山中で豪雪に襲われ、彼女は祈りを捧げながら息絶えてしまった。
すると驚くべきことに長老は元気を取り戻し、150歳過ぎまで長生きしたという。長老は命と引き換えに自分を生かしてくれた彼女のために祠を建てるよう、村人たちに命じたのだった。
それから毎年、寒さの厳しい時期に修道女たちがこの山荘を訪れ、巡礼の儀式を行うのが定例となっていた――。

KERA・MAPもようやっと最近関西にも公演で来てくれるやうになったけれどもずーっと世田パブ(世田谷パブリックシアター)ばっかりだったし遠征するにはちょっとべみょうなキャスティングだったり…。(おい)今回は梅芸(梅田芸術劇場)の劇場抽選先行で扱っておったのでそっちで取ることにする。楽日でB列 13番ってな席だったりしたのでとりあえずはよかった。(ほっ)劇団公演ではないので変わったキャストっつーのかいっちばん意外だったのは(犬山)イヌコさんと伊勢志摩さんの徹底対決(!)が観られたのがなーんとなく自分の中では不思議なモノを観た気がするっつか。(え)大人計画からいろいろとケラちー(ケラリーノ・サンドロヴィッチ氏)の公演に出ておるのは観たことはあるけれども伊勢志摩さんってのはこれまでなかった…??(おぶおぶ)と思ってパンフを観たらば今回初出演ってなっておったのでやぱーり観たことがなくて正解だったな、と。(ほっ)たまーに観ておったとしてもすーっかりと記憶の底から抜け忘れておる可能性が無きにしも非ずなので(えー)今回は当たっておったらすぃー…。(だから)特にまぁ伊勢志摩さんが松尾(スズキ)ちゃんの演出を全面的に体現している…っ!とまでは言わないけれども(苦笑)やぱーりどっちかっつーと大人計画色が濃いー女優さんだなってのは思うしなかなか他での公演で観るってことも珍しい女優さんだと思うんだけれども(…あ。でも岩松(了)さんとこではよく見かける気がすwww←)今回特にイヌコさんと対面しておるシーンが多かったので余計にそういうナイロンVS大人計画!(え)みたいなそんな感じがしたのかもしれない…。(苦笑)松尾ちゃん作品では突飛なことをさんざっぱらやらされておる伊勢志摩さんだけれども(苦笑)今回はまあまあふっつーに修道女…っつか嫌々ながらも選ばれてしまった修道院長ってな役を演じておられてそのちょっと残念な感じもケラさんの演出を受けてるはずなのにどこか松尾ちゃん臭っつーのか何っつーかこれですーっかりやさぐれて開き直ってしまったらばそれはもう松尾ちゃんでしかないわけだけれども(え)ひたっすらに残念なところがケラちーなのかなぁ??と。(えー)順番で行くと次はイヌコさんもといシスター・ノイが有力だと思われておったのを1年ほど前に行われた船出祭で国王からの命令で??闇で毒を飲まされて43人もの修道女が一気に亡くなってしまいそれで前修道院長までもが亡くなってしまったわけだけれどもそれで同じやうに毒の盛られた葡萄酒を飲んだはずなのにこのノイを含む4人の修道女が生き残ってしまってそれで細々と活動を続けておるっつか何っつーか…。(黙)それだからノイはてきぱきと事を進めて行ける人ではあるけれどもその分目立ってしまうっつか要は矢面に立つのが嫌だったんだろうけれども(苦笑)それで面倒事を全てシスター・マーロウ(伊勢志摩さんの役どころ)に押し付けた感は無きにしも非ずっつか…。(黙)伊勢志摩さんも結構おっとこ前ーwwwな感じっつかぴしゃっ!っと物事を決めて「何か文句ある…っ?!」ってなことを言いそうないめいじの役が多かったりするので今回みたく自信なさげに右往左往して結局シスター・ノイの言う通りっつか「自分でお決めなさい!」つてノイに言われながらも絶対的にノイが選びそうなところを選ぶしかない感じっつかどうやったっていつも2番手に甘んじる感じっつーのかが今まで観たことのない伊勢志摩さんだったりなんかしておってすげぇその点でも意外な気がしたっつか。そやって国王から迫害を受けておるにも関わらず棄教出来ない生き残った4人…っつかみんなと同じやうに毒を飲んでいながらも何故か生き残ってしまったその後ろめたさっつーか何か使命を与えられておるからこそなんじゃないか??(わなわな)みたいな一筋の希望??っつーのかどっちに賭けたとして望みは薄いわけなのにそれでも捨てられないこの思いっつーのか兎角宗教っつーのは一筋縄では行かないっつか難しいところがあるっつか。みのすけさんも今回絶妙に胡散臭い役ばっかりなんですよねー…。(苦笑)別々の3役…っつってもそのうちの2つは兄弟の役なんだからして同じやうなモノ(え)なのかもしれないけれどもそれでもいい人なんだか悪い人なんだか裏切ってるんだか裏切ってないんだか…??まずはテンダロ(みのすけさんの役どころ)っつー船出祭で亡くなってしまったグリシダの兄が墓参りと称してやって来るわけだけれどもそれをアニドーラ(松永玲子さんの役どころ)が「あの人はいつもグリシダのお墓にはこれっぽっちも参っていない!ジュリエッタのお墓にばっかり参ってる…!」っつーことをすっぱ抜く。それはそれでアニドーラがぢつはグリシダと出来てた…っつかぢょしばっかりしかいないからねぇ…そういうぢょし校的ノリっつかー…「好きかも…??」つて勘違いしちゃうところもあったりなんかしてさー…。(黙)それで後々グリシダの亡霊??が出て来た時にグリシダはグリシダでアニドーラのことなんかどうでもよくてホントは「お兄様とずっと一緒にいられたらそれだけでよかったのに…!」なーんてなことを口走って来てアニドーラを悩ませるっつか売り言葉に買い言葉で「そのお兄様はジュリエッタのことが好きだったのよ…!」とか言っちゃってますます事態をこんがらがらせるわけだけれども(苦笑)そのグリシダのことをイヌコさんもといシスター・ノイが「悪魔の仕業です…っ!…ぢゃなくて小悪魔です…っ!」ってwww悪魔だとそれっぽくおどろおどろしいけど「小悪魔」になった途端にちょっとやらしい響きになるのは何故??(え)しかも聖水掛けたつもりが目薬だったりするし…。(死)しかもちょっと効き目あったし…!(爆)グリシダの形見??のアクセサリーを入れてある箱がぱこぱこ開いたり閉じたりするたんびに目薬をぱっぱっ!って掛けてそれでしゅーーーーー………ってなっておったけれども目薬で退散する呪いだったら大したことないんじゃぁ…??(おぶおぶ)そーんな雪がんがん降ってる中を無理して土中深く埋めたりしなくても…ってもうすでにランタンと間違って埋められなかったんだからそれはそれで箱の呪いっつか「埋められないぞ…っ!」っつー決意を感じるっつか何っつーか。(は?)あれで穴掘ってる時にてっきりドルフ(みのすけさんの役どころ)の死体を2人が発見しちゃう…!とかそゆ流れになるのかと思っておったのに結構しぶとく(!)ドルフさんも死んでなかったりなんかしてwww…ってかドルフさんの弟が保安官(みのすけさんの役どころ)だっつーので修道女たちを1人1人撃ち殺してくとかそういうのも考えておったんだけれども(えー)そういう展開にもならなくてよかったー…!(ほっ)悪い方向に考えだしたら際限なく悪い方へ行きそうな感じの話のはずなのに今回ケラちー的にはそーんな単純なモノでは終わらせないっつかそゆのもあったりしたのかな??(え)

そうしてオーネジー(鈴木杏ちゃんの役どころ)の立ち位置なんですよねー…。オーネジーは信心深いっつか何っつーか…まぁシスター・ニンニ(緒川たまきさんの役どころ)のことが好きだっつーこともあるわけだけれども(苦笑)ニンニと一緒にいられるんだったら何もかも捨てて修道女になってこの身を神様に捧げたい…!みたいな??そういうただひたっすらに神様を信じて突き進んで行く面もあるっつーのに反対に??国王の命令に従って修道女たちを迫害しようとする村人たちのことを「呪って死んじゃえばいいのに」つて手に止まった蚊を叩き落とすかのやうな単純さでもって邪魔する者は排除だとかんったんに結論を出してしまったりする空恐ろしさみたいなのも持ち合わせておったりする。結局のところオーネジーは天使だったのか??それとも悪魔だったのか…??オーネジーが力を放出させれば赤ん坊の手を捻るかのやうな手軽さでもってばったばったと人を殺すことも出来たのかもしれない。それをせずに襲って来た村人たちを一斉に眠らせたりしたのはきっと彼女の力だったんだと思うしみんなが毒に苦しんでのたうち回ってる中を1人だけ助けを求めて駆けて来たのだったって彼女の持てる力を振り絞ってのことだったんだと思うし。…そうなんですよね。いろいろとおかしなことはたっくさんあった。最終的にこの祠??っつか簡易の教会から修道女たちを追い出すために生きて出て行くのか死んで出て行くのかそれはどっちでもいいわけだけれども(え)保安官は…ってか村人のうちの誰かが毒を混ぜたいちぢく入りパンを保安官に持たせてそれで保安官はそのパンに毒が入ってるのは知ってるから「いちじくは苦手だから…」っつー理由でもってわざと食べないやうにしてそれで修道女たちにはパンを勧めて食べさせようとしたわけだけれどもそれも寸でのところでネズミに齧られて毒にのたうち回る大量のネズミでもってパンに毒が入ってるんじゃ…??みたいなことが発覚するわけだけれどもその毒で見境のなくなったネズミがシスター・ダル(高橋ひとみさんの役どころ)の顔の傷の包帯に紛れ込んでそれを外したらば傷がすっかりとキレイに治っておった…!みたいなのもぢつはオーネジーの力の結果…なのか??(おぶおぶ)オーネジーが直接ダルの傷に手をかざしたら傷が治った…!っつーんだったらばオーネジーの起こした奇跡…!みたいなので納得も行くんだけれども何でわざわざネズミを介して…ってことになるんだろ??(素)毒にのたうち回っておったのは他に目ぼしい食べるモノがなかったから一斉にパンに突進して行ったネズミたちがそれで毒にやられて…みたいなことでオーネジーが関わったとか関わらなかったとかそゆことではなかったのかもしれないけれどもダルの傷にネズミが入り込む隙はあった…か??(おぶおぶ)その前にソラーニ(伊藤梨沙子さんの役どころ)が包帯を巻き換えておったわけだからしてわざわざネズミを捕まえて仕込んだってこともないわけだからして突然降って沸いたかのやうにしてネズミが出て来たってのはやぱーりオーネジーの力なのでは…??と。そう考えたらばオーネジーは人を助ける能力を持ってるっつってもいいわけでオーネジーの心根次第でその力は善にも悪にもなり得るってことなのやも??(え)オーネジーがお茶を入れた時にちょっとだけ親しい…っつか顔を見知ってる程度の修道女たちに対しては苦いお茶しか淹れられなかった…。でもニンニとはかなーり親しかったのであまーいお茶を淹れられた。それと同じくずーっと前ーから幼馴染みだったテオ(鈴木浩介さんの役どころ)にも甘いお茶を淹れられた…。オーネジーにとってテオはどういう立ち位置だったんだろ??確かにニンニが言うやうに一緒にいて居心地がよくてなーんにも気を遣わなくてよくてまあまあ好きな方…だけれどもテオがオーネジーのことを想ってるほどには好きじゃないー…っつかニンニのやうに情愛深く交わることは出来ない、と。テオは遠回しにオーネジーが「修道服を脱がなくちゃ…」って言う時にも「だったら一緒に小屋に来てそれから脱げばいいよwww」つてぼそっと言うぐらいに…ってかそれって向こうに行ってあーんなこととかそーんなこととかしようよ??って誘ってるってことでそ??…ま、オーネジーはこれっぽっちも気付いてないけど。(黙)戦争に送り込まれた時だったって敵にやられるのも味方にやられるのも大して違いはないだろ??ってので自分は好きな人に逢いたくて逢いたくてどうしっても生きて帰りたいがために自分の属する小隊の他の人たちを皆殺しにして…ってか同じ村出身のデデ??と共犯して他の人たちを敵にやられたと見せかけて殺して命からがら逃げて帰って来た風を装って自分とデデだけは村に生きて帰って来てそれでデデは気が狂って結局死んじゃったけれどもテオだけは…!オーネジーのために必死で生きて帰って来てそれでこんなに「好き…!」ってことをはっきりぶつけてるにも関わらずオーネジーは知らん顔っつかニンニに夢中でますます孤独を募らせて…ってか最終的にテオが全身木になってしまった時に何の隠し芸大会か??と。(えー)「学芸会で最初にやった役は木です…っ!」みたいなヤツですか??(違)せっかく大阪まで来てそれで最後木になって言葉が喋れないとか…どんな罰ゲームだよ??(おぶおぶ)…や、まぁせつねぇっす…っ!!!こんなにオーネジーのことが好きなのにそのオーネジーは死んでも尚ニンニと一緒に魂の列車に乗って死の国に旅立ってしまうわけだからしてwwwそれを大声で叫ぶことも出来ずにただただ見送ることしか出来ないなんて…!!!しかもオーネジーは「みんなが血を吐いて倒れちゃったの…!!!」つて助けを呼びに来た時だったってテオがそこにいるってのにスルーして「ドルフさん…!助けて…!」つて言いに走って来たし。(死)…そりゃまぁ木になったテオに何が出来る??って聞かれたらば何も出来ないかもしれないけれどもそれだったって「テオ…!木になっちゃったの?!」ぐらいは声掛けてやれよ??と。(苦笑)んー…でも居心地がよくてラクチンで喋ってて楽しくてそれで共通の趣味があってそれを「好き」って言っちゃっていいのかな??(おぶおぶ)「好き」はそんなかんったんでお手軽でいいのかな??(え)うー…。(何)あー…でもテオの想いは重たすぎるぐらいに重いしそれをふっつーにちゃんとした(!)おなのこが受け取ったとしたら「ウザいwww」つて一笑に付されておしまいのやうな気がするけれどもオーネジーだったから。(え)オーネジーにはやり過ぎぐらいでちょうどいいっつかやり過ぎてても伝わらなかったわけじゃないですか??(苦笑)確かに味方を全滅させてもそれでも「生きて帰りたい…!」っつー執念??っつかそれほどまでに好きな人がいてある意味幸せだったけれども神様には愛される気質じゃないっつかそれじゃあ助けて貰えないよなー…と。(黙)いいことをいぱーいしたから助けて貰えるとか悪いことしたから救われないとかまぁ一般常識的にはそう言うけれども悪いことしないと生きてけないぐらいに可哀想な人ほど神様には助けて欲しいと思うしいいこといぱーいして成績優秀vvvみたいなことで救われるんだったら当たり前過ぎて面白くないじゃないですか??(え)うっかり「テオー…!!!うわーん…!!!」つて抱き締めたくなりそうでしたよwww…しないけど。(爆)いちお楽日だからなのかケラちーご来阪??でもってこっから当分ナイロン公演ないんですよね…。(黙)…あ。でもクリエで来年夏からケラちー作品一挙上演的な??あー…!行きたいけど遠いー…!(死)キャスト次第だなー…。はふ。