219.「きみがいた時間 ぼくのいく時間」
主なキャスト:上川隆也・西山繭子・岡内美喜子・西川浩幸・温井摩耶・阿部丈二・渡邊安理・筒井俊作・坂口理恵・岡田達也 脚本・演出:成井豊 原作:梶尾真治 舞台監督:村岡晋 公演記録:2008.4.12〜17@新神戸オリエンタル劇場(兵庫) |
あらすじ>>住島重工の研究員・秋沢里志は、海外派遣留学を終えて、5年ぶりにロサンゼルスから帰国する。空港には、5年前に別れたはずの恋人・梨田紘未も出迎えに来ていた。帰国した里志は住島重工の子会社P・フレックに出向、新しい機械の開発に携わることとなる。それは、物質を39年前の過去に送り出す機械、クロノス・スパイラルだった。仕事に対する情熱を失いかけていた里志だったが、紘未と再会し、励まされる。そして、里志は紘未と結婚、仕事にもさらに意欲的になっていく。しかし、クロノス・スパイラルの最初の実験の日、里志の元に電話がかかってくる。紘未がトラックに撥ねられ、病院に運ばれたというのだ。手術の甲斐もなく紘未は亡くなってしまう。里志は絶望を感じ、姿を消す。1ヶ月間の放浪の末、里志は職場に復帰した。クロノス・スパイラルを完成させ、39年前の過去に行くために。 クロノス・スパイラルで時を跳んだ里志は、1970年の横浜に辿り着く。道端で倒れていた里志を介抱したのは、馬車道ホテルで働く、柿沼浩二と栗崎健だった。ホテルに連れて行かれた里志は、そこで、ホテル経営者の娘、柿沼純子と知り合う。この時代で職を得るため、里志は新しい戸籍を手に入れ、楢原弥九郎と名乗る。手元にあるのは、現代から持ってきた、過去の新聞記事のデータが入っているノートパソコンのみ。しかし、そこに記されていたのは、自分が知っているはずの歴史とは、少しずつずれている記事だった……。このままでは、里志は紘未と出会って結婚することが出来なくなってしまうかもしれない。 |
キャラメル本公演3年振りに上川(隆也)さん出演(前回は「TRUTH」になるんだっけ?あれも行きたかったけど公演日程とすけじうる調整が合わなくて見送ったのだった…。滅)ってことで結構チケが取りにくいかと危ぶまれたんですけど最近キャラメル公演にも足を運んでアンケートを書き残してたおかげで先行DMが届いたりなんかして平日昼公演だったこともあってか思ったより簡単にチケが取れてしまったことだよ。(苦笑)しかもG列 8番だったしそんなに悪い席じゃなかったし。ホントは大阪公演でも全然日程もよかったんだけど土日しか行けなかったりでそっちの方が激戦かなー、と。(え?)ま、キャラメルと新神戸って相性いいしね。当日開場時間も開演の1時間前だったりしたのでいつもみたくDJブースに誰かいたりするのかなー?と思ったらば普通に何もなく開演待ちでしたねい。(黙)何のためにあんなに時間取ってあったんだろ?つかあたしはてろてろと開演30分前ぐらいに会場に行ったんでそんなに長い時間潰さなくちゃいけなかったりしたわけじゃなかったんでいいんですけど。(おい)ま、その代わりと言っちゃなんだけど今回は開演前の携帯切って!アナウンスは上川さん。(たぶん)「今一度今一度!ご確認ください!」とかってかなりの押しのアナウンスが入ってしばらく間を置いてからまたしても「しつこいと言われても構いません!もう一度確認してください!」って。(苦笑)いつもの「携帯切って」音頭(は?)みたいなのに参加させられるよりは全然いいんだけど…。(おい)そしてそして今回の公演は上川さん久々の出演ってのもあるけどキャラメル公演初休憩あり公演だそうで。(苦笑)休憩ねぇ…そんなに大げさに取り立てて言うべきもんでもないと思うんだけど…。(爆)なにげにでも初!ってことでかなり祭り風味な感じになっておられましたが。(え?)だって休憩時間ちうにここまでのダイジェストみたいなのを書いた号外発売!(1部100円)とアンケートを書くためのボールペン発売!(キャラメルオリジナルキャラクターのぶたちゃん付き)とかまでやっててしかも会場内で劇団員さん自ら手売りしてたもん。(苦笑)なんか普通に商売上手だぞっ!(爆)しかも結構売れてたぞっ!すげぇなー、キャラメルボックス…。(感心)でお話はタイムマシンモノ。あたしは今までのクロノスシリーズとやらを観てないので今までの流れ的なもんはさっぱり分かってないんですけど出て来る人たちも違うしこれはこれで独立して観ても問題ない感じだったのかな?でも今までのクロノスシリーズはクロノス・ジョウンターだっけ?行きたい過去には行けるけど5分ぐらいしか滞在出来なくてしかもその後どこか別の時代に吹っ飛ばされて帰って来れないとかいう超チャレンジャーな代物だったやうで…。(苦笑)今回メインになるクロノス・スパイラルは過去には行けるしどこか別の時代に吹っ飛ばされることもないし滞在時間だって短くないわけだけど何故か39年前限定でしか飛べなくてしかも帰る手段はないわけなのでそこにいたらずーっと年月を重ねて年を取るのを待つだけしか出来ないこっちも完成品とは呼べない代物だったりするんだけど…。ま、前半はいつも通りなキャラメルっぽいほのぼの系恋物語って感じで微笑ま〜な。上川さんがお芝居ちうに台詞言いながらそのままの顔ででんぐり返ったり起き上がりこぶしみたくまた起き上がって来たりしたりなんかして「こんな上川が観れるのはキャラメル公演だけ!」みたく相手の役者さん(岡内美喜子さんだっけ?)も言ってたりして確かにお茶目。外部公演ではなにげに出来る人ーな感じだもんね、上川さんって。超真面目ーな感じでアドリブ(かどうかは分かんないけど…)で遊んでハメ外す感じな役柄とかじゃないもん、絶対。そういうことを求められる風な感じではないよね。今回の役も別に不真面目ってわけじゃないし理系の超エリートっつか会社からわざわざ海外派遣させてもらえるぐらいだからそれなりに目も掛けられてるし出世も約束されてるんだろう人物ででもそうやって仕事一途でしかも理系なもんだから恋愛とかそっち方面は苦手…(何故理系だと恋愛が苦手っつーことになってるんだろ?おぶおぶ。ま、理系な女の子って少ないし大学でもそういう学部は男の人ばっかりでたまーに女の人がいるとちやほやされるとか何とか聞いたこともなくはないけど…。つか何かの用事でそういう学部に行かないといけない時とか女子トイレが異様に少なくて超困るのだった…って閑話休題)な日常生活にはぶきっちょさんな役だったりしたので真面目っちゃぁ真面目なわけだけど。それがまぁほぼ初恋っつかこれぞ運命の人!な女の人と結婚して子供も生まれるらすぃー…ってのが一変その彼女が交通事故で亡くなったとこからこのクロノス・スパイラルが大活躍になるわけだけど…。 うーん…確かに過去に戻りたいっつか願わくばそんな事故に遭って彼女が死なないのならそれに越したことはないと思う。だけどそうまでして手に入れた時間って何?半分は自己満足の世界だよねぇ?そりゃあたし自身ホントに大切で失いたくない人を失った経験がないからこんなに冷静になってしまうんだろうと言われればそうなのかもしれないけどそれでも自分以外の人の運命っつか少なくともこういう方向には行かなかっただろう方向に捻じ曲げてまで達成しなくちゃならない命題だったのかどうか?ってことなんだよねぇ…。そりゃこれ1回だけで見てみればロマンチックだしセンチメンタルだしなにせ若気の至りっつか失われた時間の方が長いからどうしても取り戻したい!と思ってやったことだしドラマチックでもあるし「こういうのに憧れるー!」なんつーぢょしもいるんだろうけど…。だけどこれから長い長い人生考えてみれば交通事故にそうそう何回も遭うかどうかはともかくとして死ぬほど大変だったことに遭遇する確率がないわけじゃない。これで終わりなわけじゃない。ドラマとしては恋人が死なずに助かりましためでたしめでたしで終わってここだけ見ればハッピーエンドなわけだけど次また死ぬほどの交通事故に遭ったり死ぬほどの大病を患ったり死ぬほどの大きな事故に巻き込まれたりなんてことが絶対ないとは言い切れない。そのたびにじゃぁあなたは恋人のためって言いながら過去へ飛ばなくちゃいけないのか?ってことなんだよね。この1回が上手く行ったからたぶんそんな目に遭ったらまたこの人は過去へ飛ぶって言い出すんじゃないか?って思うの。だけどそのたびに39年待たなくちゃいけないんだよ?39年っつったら長いよー。(当たり前)しかもその時代に行くたびに周りの人間とは合わないし浦島太郎状態だし。乙姫様みたく「この箱を絶対に開けてはなりません」っていちお忠告しましたよ的なことがあったんだったらともかくその彼女は「何があっても助けに来て!」って頼んだか?ってことなんだよ。1回2回はそりゃ嬉しいと思う。39年っていう長い年月を待ち続けて会いに来てくれたなんて超素敵ー!と思わなくもないかもしれない。だけどそれが何回も回数増えて来たらうざったくねぇか?(爆)むかーし高校生の頃だったか「君を死んでも離さないってのと君を死ぬまで離さないってのとどっちがいい?」っつー全く無駄な究極の選択話で盛り上がった(かどうかは忘れたけど…。苦笑)時にあたしは「死ぬまで離さない」の方がまだラクだと思ったんだよねー。死んだらもう解放してほしい。(は?)だって死んだらどうなるか分かんないもんってのがあたしの持論で死んでから生まれ変わって何かになるとか死んでからも縁の強かった人とは巡り会えるとかそういうのって生きてる人たちが勝手に想像して「そうだったらいいな」って思い描いてるだけのことでしょ?ホントにそうなるかどうかは死んでみないと分からないわけだし死んでそれを確めたところで「そうだったよ!」って言える相手はもういないわけでさ。死んでからも会いたい相手がいたとしてもその人に伝えるすべはもうないわけでしょ?もしまだ相手が生きてこの世って呼ばれるところにまだいてたとしても夢枕に立つだとか何かしら伝えられるって思ってるのだってそれは生きてる人たちがただ勝手に言ってるだけのことでこれだって死んだ人がホントにそんなことが出来るかどうか分かんないわけだし…。(黙)「死んでからもまた会おうね」って約束したところでそれが果たされるかどうかなんて実際問題分からないわけでしょうー?じゃ無理じゃん。(爆)現実世界でどうするか?って話だよ。宗教だって何だって死んだらどうなるか?死んでからどうするか?を命題に置いてるとこがほとんどだけどそんな確めようのないことにお金掛けるぐらいだったらあたしは現実世界でどうやったらお金持ちになるか?だとか現実世界でどうやったら楽しく暮らせるか?とかそっちの方を教えて欲しいよ。(おい)ま、だからって予言だとか占いだとかを信じるか?つったらそうでもないので(爆)結局は自力でどうにかするしかないんだけどさー。(苦笑)でも39年も1人ぼっちで世界に放り出すって何か申し訳ないじゃん?もっと楽しいことだってたくさんあったはずだし自分以上にいい人だっていたかもしれないし実際39年前に出会うべき人じゃなかったけどたまたま出会って知り合った人がずーっと手助けし続けてくれたわけでしょう?その人の方が大事になったりしなかったのかな?目先のことに振り回されてばっかりでその人のことなんか全然振り返りもしなかったわけだけどその人の人生は確実に棒に振ってるわけでしょう?ま、こうやって思い煩う人には過去になんて思い切って行けないし好きな人にも逃げられそうだけどな。(苦笑)だけど実際執念だよなー。交通事故に遭うだろうその日まで確実に生き抜くために自分はガンとか患いながらもその日まで必死になって行き続けようとするわけでしょう?何かもう必死過ぎて怖いよ。(おい)ほんつマジでごめんなさいっ!って思うわー、あたしだったら。そんなになってまでして待ち望んで貰った奴がこんなですいませんとか思っちゃう。(だからお前を待ってたわけじゃないから)と真剣にのめり込めないまま結局最後まで過ごしちゃったよ。(苦笑)周りはすすり泣きの嵐だったのに…。(黙)ごめんなさい、ほんつ素直じゃなくて…。(苦笑)カテコは大阪公演の案内(坂口理恵さんだっけ?が「チケット完売ってのはウソです!まだまだ水曜日、木曜日、金曜日が若干枚数ありますので会場に問い合わせてみてください!」つってた…。苦笑)とみんなお待ちかねの上川さんから一言コメントありで。(そのために3回ぐらいカテコ待ちしたし)「この時代(お芝居の時代だっけ?)の出来事と言えば「となりのトトロ」と「ほたるの墓」が2本立てで公開されてて「ほたるの墓」が終わって電気が付くのが嫌で嫌でたまらなかったのを思い出します。顔中ぐしゃぐしゃで目真っ赤で…ってオチはないですっ!」つってましたねい。(笑)あと坂口さんが「平日の昼間なのにこんなに集まっていただいてありがとうございます!」って言ってたんだけどほんつ満員(2階、3階は分かんないけど…。爆)だったけどそれって平日昼間っからヒマな人がこんなに大勢ってことなのね…とふと自虐的になったり。(爆)あーでもやっぱり「猫と針」の方が観たかったよー。(東京と福岡だけだったので行けなかった…)ちょっとダークっぽいキャラメルとかみてぇー。(おい)キャラメルさんはなにげに再演多いので期待してます。(え?) |