33.「マクベス」
主なキャスト:唐沢寿明・大竹しのぶ・勝村政信(急病のため代役・田村真)・六平直政 原作:ウィリアム・シェイクスピア 翻訳:松尾和子 演出:蜷川幸雄 舞台監督:白石英輔 公演記録:2002.11.1〜17@近鉄劇場(大阪) |
あらすじ>> 第一幕:スコットランドの勇将マクベスとバンクォーは激戦の末に大きな戦功を立て、主君・ダンカン王の陣営に戻る途中、荒野で3人の魔女に出会う。彼女たちはマクベスがコーダーの領主になり、さらには王になること、バンクォーは王にはならないが、その子孫が王になるという予言をそれぞれ与える。その直後、王からの使者によりコーダーの領主に任じられたマクベスは魔女の予言に信頼を深め、胸の内に王位への野望を芽生えさせる。 夫からの手紙で、予言の一部始終を知ったマクベス夫人は、来城するダンカン王を殺害し、夫に野望を遂げさせようと決意する。 その夜は国王歓迎の祝宴。マクベスは主君殺しの罪の重さに怯むが、夫人は夫を叱咤し決意を促す。彼女は王の従者を泥酔させ、部屋の鍵を開ける手はずも済ませていたのだ。妻の助けを得て、マクベスはついに就寝中のダンカン王を刺殺。その罪を王の従者に擦り付けるべく彼らも殺害し、王位を手にする。 王になったマクベスは今度はもうひとつの予言、“王を生み出す者”であるバンクォーの存在が気掛かりでならない。思案の末、彼とその息子・フリーアンスの殺害を企てる。暗殺はフリーアンスを取り逃がすものの成功。安堵も束の間、マクベスは戴冠式後の祝宴でバンクォーの亡霊を目撃し、錯乱状態に陥る。 第二幕:マクベスは自分の運命を問い質すため、再び魔女たちを訪れる。しかし授けられたのは「マクダフに用心しろ」、「女から生まれた者にマクベスは倒せない」、「バーナムの森がダンシネインの丘に向かって攻めあがってこない限り、マクベスは敗れない」といった、マクベスには不愉快かつ理解しがたいものばかりだった。魔女たちはさらに、バンクォーの子孫が連綿と王位に就く幻影をも見せる。 |
や、もう国内最終公演ってことで。絶対観たいーと思ってて。昔大学の授業で「NINAGAWA マクベス」のビデオは観たことがあったんですが。それとは全然違う演出になってるんですねい。あれは確か仏壇?の中で繰り広げられるマクベスの策略って感じでしたが。今回は全面ガラス張りの舞台でその向こうで展開されるのがまたすごくかっちょよかったですーvvマクベスは言ってみれば日本の下克上ってことですよねー?やらなきゃ今度は自分が下のやつにやられるっていう。のし上がってなんぼの世界って感じで。マクベスがもっと気弱ーな感じに思ってたんですがそんなでもなかったですねー。確かにそそのかした夫人の役の大きさはあると思うけど下地がなかったらやっぱりこんなことやってなかったと思うし。それにひたすら「大丈夫よ。あなたならやれるわ」って励まし続けてきた彼女が狂死するってのもなんだか悲しい。そう思うとマクベス夫人ってそんなに権謀術数にたけた人物って感じがしなくなってくる。ただただ夫を信じて「この人のために私が出来ることって何?」っていつも考えてる人なんだと思うなー。ビデオで観た時は確か平幹二郎さん演じるマクベスと栗原小巻さん演じるマクベス夫人だった。あれはホントに安土桃山時代にマクベスを置いて展開された舞台だったのでーまんま下克上な雰囲気が出てたけど。それに平さんのマクベスは前半めちゃくちゃ情けなくて年上女房とも思える栗原さんに「そんなことでどうすんのー?あんたー。あんたがやらんのやったらうちがやったるわー、もう。貸してみー。きぃーっ!」みたいなおかんに怒られる出来の悪い子供みたいな感じだったし。(笑)栗原さん、怖かったし。(爆!)大竹(しのぶ)さんは最初睡蓮?の花を抱えて出てくるところが可憐さが出てて素敵だった。ドレスもすっごい可愛らしい感じー。年上女房っぷりというよりお友達感覚夫婦?共犯になることで罪の重さを分け合うみたいなとこがありましたねい。つかその王冠ほしいですー。(おい)69さんイベントに被って行ったら誰よりもかっちょいいじゃないですかー。(当たり前だよ。プロの仕事なんだから)と…応募すらしてないかめのが言うことではないですが。(黙)そしてバンクォー役の六平(直政)さんはやっぱり怖いー。(笑)血まみれでぬおっ!と立ってるシーンなんか絶対怖いもーん。(苦笑)今アメリカでも流行ってる「ザ・リング」の貞子ばりに怖いと思うわー。(笑)あの人が夢枕に立ったりなんかしたらもう熟睡なんか出来ないー。普通に死体じゃなくても充分怖いのに。(おい)なんだっけ?「NIGHT HEAD」でも兄弟と敵対する超能力者曽根崎役なんかもこの人以外に有り得ないって感じでしたもんねー。(かめのにとってはね、いめいじ通りだったからー)ま、今回悪役ーではないですけれど。でもなー勝村(政信)さんのマクダフ、観たかったなー。(遠い目)急病で代役ってのは仕方ないですけどー。でも代役ってすっごい大変そうだよねー。自分の出番があるかどうかはわかんないけどベンチ入りしてる代打選手って感じで。(何)9回までに出番が回って来ないかもしれないのにいつも万全の体勢でいないといけないしー。もちろん台詞は完璧に入ってないといけないし。稽古にだって同じだけ立ってなきゃ全体像がつかめないし。しかも台詞がその役だけじゃなくて掛け合いがあるからねー…。(黙)なんかそのーでも勝村さんてなんとなーく「頑張れ、おとうさん!」な感じがしてしまうのでー。(おい)正直復讐に燃える役ってのにいめいじが沸かなかったりするんですが。(失礼)だからなんか余計に観たかったなー。(だから…)や、代役の人はそんな違和感はなかったっすよ。(と言うとますます勝村さんに失礼だが。苦笑)勢いあったしー。でも…じゃ将校役は誰がやったんだろー?(素)ま、いいんですけど。(おい) 今回前の「ハムレット」(観劇日記No.21参照)が意外に簡単にチケットが取れたのでー。発売日当日に「取れたら取って来てよ」(おい)みたくパパリンに頼んだのですが。そんな並びもしないで取れるもんではなかったのですねい。(黙)仕方がないのでオークションでさまよいましたよ。(とほほ)でもまぁ2連番30500円だったのでーまあまあではないかと。席もN列 33番と34番だったし。しかも今回前の方の席が舞台迫り出しでかなりの部分塞がれてて。実質N列でも前から9列目だったしー。(嬉)これぐらいがちょうどいいー。それに今回どんどん客席から登場してくるしー。(ま、そうだわな。戦場から凱旋とか舞台上だけでやってたらわかんなくなっちゃう)それなのにっ!おかあさまー、寝ないでー。(黙)せっかく連れて来てあげたのにー。(滅)つまらないのではないの。お芝居ってもんに興味ないんだもんなー。(黙)あはー。(乾笑)ありがたみのないやつめ。ま、そんなこといいわ。(おい)今回さすがに国内最終公演だけあって(しかも大楽)終演後盛り上がるったらー。楽しいー。かめのったらすーっかり自分が取ったチケットが千秋楽のチケットだなんてこと忘れててー。(おい)「なんだ、この盛り上がり様は?」(おぶおぶ)と思ってたんですが。3回目?ぐらいのアンコール(っていうのかなー?)でホント拍手の息がぴったり会場全部で合ったんですよー。(感動)なんか鳥肌もんですねー、あーいうの。ライヴとかだとなかなかぴったりなんか合わないし自分勝手になったりするじゃないですかー?それがホントにあんなことがあるんですねー。(感心)しかも4回目?(多いよ。笑)ぐらいかな?蜷川(幸雄)さん出てくるしー。(驚)今まで千秋楽に行ったことがなかったからなのかなんだかわかんないけど最後に蜷川さんが出てくるなんてことに遭遇したことがなかったのでー。ホントにびっくりしたー。もう当然スタンディングですよ。絶対。なんだか知らないけどじわわんって来ちゃいましたねー。5回目?はもうみんな和気藹々って感じでー。唐沢(寿明)さんは子役の子といい感じになってるしー。(2人で交代でやってたんだろうけど2人とも出てた)大竹さんは蜷川さんに「前出てくださいー」みたいな感じで勧めてたりとかー。もうみんなにっこにこですよ。(笑)でぱーんっ!なんて天井から銀吹雪なんかも降って来ちゃったりとかー。すごい仕込みだ。豪華ー。観れてよかったー。(そこで感動するな。笑)でもって今回パンフは限定2500部発売だとか。限定って言葉にとことん弱いっすねい。(苦笑)当然終演後完売の札出てましたけどねー。1人で2部3部買ってる人とかもいたし。(かめのはそんなことしない。笑)来年はー(早っ!)新作「桜の園」も楽しみだしー(もうチケット押さえてる。2月公演なのに。笑)「ペリクリーズ」(これは4月?らしいが)も楽しみっすよ。なーんか上半期観たいのいっぱいでー。日程かぶんなきゃいいな、って感じで。次大竹さんと鈴木杏ちゃんが出る「奇跡の人」も楽しみっすよ。(だって長塚圭史さんも出るんだもーん。笑)あー…仕事はほどほどに全制覇頑張るぞっ!(おい) |