83.「新・明暗」
主なキャスト:佐々木蔵之介・山本郁子・木野花・下総源太朗・小山萌子・中村方隆 作・演出:永井愛 原作:夏目漱石 舞台監督:小山博道 公演記録:2004.11.20〜21@シアター・ドラマシティ(大阪) |
ドラマシティからDMが届いて気合入れてジャストに電話かけて繋がったくせに。チケット引き換えが劇場窓口に指定してしまったので梅田はまぁよく遊びに行くし(大体週1で映画観に行くし)って感じでぎりぎりまで放っておいたのが悪かった…。(黙)遊びに行ったついでにはがきを持って行くのを忘れてしまい。(どよん)すでにそれが締め切り1日前だったので次の日何も用事もないけどどうしてもチケットだけは引き換えに行かなくちゃならなくなってどうにかこうにか受け取って来たっつー最初の気合はどこに行ってしまったんだか?の有様。(苦笑)元々高校後半から夏目漱石にハマってよく読んでた割には「明暗」だけは最後まで避けて通ってたあたしだったりとか。(え?)だってー長いんだもーん。(それだけか?)いちお漱石絶筆(これが最後だったし連載途中で死んじゃったので結末が書かれてないとか)だしその後漱石マニアな小説家が結末まで書き上げたっていう「明暗」も持ってはいるんですが。どっちももうすでに本棚に収まり切らずに外の倉庫(って言えば聞えはいいけどただの物置。黙)に直し込まれてて取りに行くのがますます面倒になってたりとか。(おい)なわけで。これも原作ちゃんと読んでからーとか思ってたのに全然手付かずのままに当日が来てしまいましたことよ。(苦笑)なんだか結構楽勝にチケットが取れたもんだからなんとも思ってなかったんですが。当日券出るまでもなく完売したらしいですねい。よかったー、押さえといて。二兎社の公演自体初めてだし「明暗」って小説だった話だしどうなるのかなー?と思ってたんですが。思った以上に演劇的と言うかなんつーか。見た目も内容もものすんごい演劇的なんだなーって感じで。(え?)そりゃぁ専門の人が手入れて書き直してるんだから当たり前っちゃぁ当たり前のことなんだけどすごく新鮮でしたねい。確か漱石自身も痔ろうに悩まされてたりしてたようなそうでなかったような。(おい)有名なのは胃潰瘍だかが酷くて温泉に湯治に行ったとかの方だと思うんだけど。でもなんとなくこう泌尿器科系の病気って寂しいものがあるって言うかー…。検査されるのも痛そうだし大体めちゃくちゃ恥ずかしいじゃないですか。あたしも普段全然便秘なんてありえない(つか反対に食べたら全部栄養にならずに出て行ってるんじゃないかと思うぐらい駄々下りだったりするので。たまーに旅行先で慣れない場合ちょっと便秘になったりするけど出なくて大変っていうのはあんまりよく分からない感覚だったりします、ハイ)ぐらいだったりするので痔だったのかなんなのか分かんないんですけれど。(でもまぁ下り続けるのも確かにお尻には優しくはない)思いっきり仕事が忙しいところで1人で3人分ぐらい、いや5人分ぐらいか?(大げさ)きりきり休みなく働いてた時にその無理が祟ったのかなんなのかトイレがもう鮮血で真っ赤になるぐらいに下血したことがあって。そりゃぁもうびっくりするどころじゃなくもう顔面蒼白っつかそれ見て倒れるかと思うぐらいで。全然痛みは感じなかったし「あぁそれ痔ですね」って見立てが果たして当たってたのかどうなのかは定かじゃないんですけれど。(何せ検査は断ったからな。苦笑。でも胃とか腸とかからの出血だとそんなにも鮮やかな赤ではないらしい。時間が経つからどす黒いものになるとか?)それからすぐもうそんなにも忙しいところはとっとと辞めてしまったのであれからそこまで酷いのはもうないし治ったのかどうかも分かんないんですが。とにかくちょっと怖い思いをしましたですよ。って自分のことはまたどうでもいいんですってばっ!でも…「明暗」ってあるようにどうやったって隠したい後ろ暗いことって人間1つは持ってるもんじゃないんですかねい。いいことも悪いこともひっくるめて。なんとなくでも女の方がやり手っつかしたたかなのかなー?男の方がいつまでも前に好きだった人のことをいいように覚えてるもんかもしれない。女の方が動物学的に進化の遠い遠い昔から今よりももっと強いオスをって望んでのことかもしれないけど結構別れてからごちゃごちゃやってるってことが少ないような気がする。ストーカーっぽく付きまとったり別れたことがいつまでも受け入れられなかったりするのって男の方が多いようなー?(ま、取り上げられる件数からして違うのかもしれないけど。女の場合ストーカーっぽくなるのはまだ付き合ってもないのに付き合ってる気分っつかちょっと対象がミーハーっぽい観点からでしか見れない気がする)特に曖昧なまま保留にされた場合こんな風にいつまでも振り回されてしまうのかも。でも結局自分に分が悪くなると逃げちゃうんだよねー。(苦笑)いるよねー、こんな感じで思い切りのよくない人って。自分のペースでやって来たと思ってたのにぢつは違ったんだよね。ただ単に乗せられて顔立てられてる気分に浸ってるだけ。結局帰る場所すら分からなくなってしまった、と。あの最後の3人の女が待ち構えてる姿は女のあたしが見ても怖い。鬼気迫るもんがあるよ。(笑)「合わないなー」と思ってた人はぢつは自分とそっくりで似たような境遇だったりするんだよね。(苦笑)それががっつり手組んじゃった日にゃぁますます今まで以上に力倍増だよ。漱石はどうだったんだろうねー?女は怖いと思ってたのかしらん?それとも自己弁護のつもりだったのかしらん?とにかくまずは原作読んでからだよね。(苦笑) 今回すぐに繋がったおかげで6列 40番。補助席もばんばん出てたしホントちょっぴり申し訳ないぐらい。(何)でもパンフないんだねー。残念。その代わりと言っちゃぁなんですが(佐々木)蔵之介さんご実家の酒造さんから「新・明暗」って言う名前の清酒が出てたけど。しかも売れ行き好調だった。すげぇ。なにげに「京都ファンの会一同」とかのお花も届いてたもんなー。人気あるんですよね。(失礼)木野花さんも専務夫人から不倫逃亡ちう?の温泉宿の女まで大物っぷりからその辺にいそうなおばさままでくるくる変わって面白いし。とにかく出てくる人数が少ないから1人2役3役は当たり前なところがすごいねぇって感じで。そういう辺りも非常に演劇っぽい手腕って言うか。なんか完結してるきっちりしたお芝居を観たなーって感じ。(別にいつも観てるのがきっちりしてないとかそういうわけじゃ全然ないんだけど。だって小劇場系はそれだけで愛しちゃってるし。笑)漱石の書いた話も充分演劇的になるんだなーっつか。なんとなーく「こころ」とかも似てる感じだし頑張ったら演劇に成り得るかもしれないな、とか。どなたかいかがでしょう?(おい)漱石ってなんだかそれだけで小難しいみたいな感じのいめいじ持たれてるみたいですけど全然そんなことないと思うんですよねー。確かに太宰治とかの方が文章平板だし話も分かりやすいし読みやすいと思うんですが。(あたしも漱石にちょっと飽きてからは太宰にハマったし。苦笑)でも国語の教科書の中の話として出会わなかったら結構それはそれで面白いもんだと思うんですよねー。なんか「この文章の中でのKの気持ちはどうだったでしょう?」とかそんなの小説家も考えて書いてたかどうかも分かんないし答えを出したとしてそれが正解かどうかも分かったもんじゃないような受験直結な国語だから面白くないんですよね。英語もそうじゃないですか?あんなに単語覚えて構文覚えてやってるけど役に立ってないし。つかもう単語ほとんど全部忘れてるし。(黙)あの頃「翻訳家になる」とか「映画に字幕つける人になる」とかほざいてたのはどうなったんでしょう?(苦笑)「私の個人主義」とか小説じゃなくて日常生活みたいなの書いたエッセイっぽいのもあるんですが絶対そっちからとか入ったら面白いと思いますよー。なんかこうたらたらと日々のよしなし事みたいにして書いてるのとか超普通のおじさんですもん。(笑)夏目漱石の子供?だか孫?だかが書いてる回想録みたいなのも楽しいし。なんか文豪文豪言われてるけどただのおっさんなんだなってのが。(爆)読むのから入るのがダメだったら「それから」とか映画になったりしてるし映像も綺麗に撮られてるしそっちからってのもアリかも?って…漱石推薦しまくりになってるし。(苦笑)つかあたしも久々に読んでみたりしようかなー?とか。(遠い目)物置引っくり返さなくちゃだけど。(もうやる気が萎えそうですが。←おい)でも思えばあたしが夏目漱石だ内田百閧セ寺田寅吉だみたいな名前知ったのはわかつきめぐみさんの漫画からなんですよねー。(苦笑)ご本人が好きらしくていろいろ紹介されてて。それで読んでみたのがきっかけだったようなー。なんか思えば結構たるんだきっかけかもしれないですけどね。(苦笑)ま、よければってことで。今回大千秋楽だったおかげで永井愛さんもカーテンコール出てくれたりしてたしね。ホントまた大阪来てほしいですよ、もう。次はもうちょっと頑張って観に行こうっとー。(え?) |