1054.「愛する母、マリの肖像」

主なキャスト:山像かおり・丹下真奈美・阿部丈二・佐藤聖羅・福地教光・大塚宣幸・前田友里子・佐藤豪・辰巳琢郎
作:古川健 演出:高橋正徳 舞台監督:渡邊歩
公演記録:2020.3.27~29@ABCホール(大阪)
あらすじ>>常に経済的な困難に苦しんだ学生時代。苦しいやりくりの中で夫ピエールと歩んだ研究時代。そして、あまりにも早過ぎる夫の死。
それを乗り越えての二度目のノーベル賞受賞。よく知られるキュリー夫人の物語は大体がここで終わる。
しかし、この先の物語でもキュリー夫人は困難に挑み続ける。
フランス中をにぎわした未亡人のスキャンダル。第二の祖国フランスに大いに尽くした第一次世界大戦。夫妻の業績を引き継ぐ研究所の設立。
放射能研究の副産物として壊れていく自分の体。そして愛する二人の娘イレーヌとエーヴの教育。
やがてイレーヌはマリの後継者として成長する。エーヴは芸術文学を愛し、マリの死後、母の生涯を伝記として著す。
マリと二人の娘、これは娘を通して語られる『唯一無二の女性』の後半生を描く物語だ。

あの東京公演を全公演乗り切ったんだからして大阪もやってくれるだろっつー単純な頭で待っておった公演。(え)T-worksからは特別DMが届いたりするわけではないのでふっつーにぴあ先行だったかで申し込んだらばD列 19番ってなことで無事楽日(大千秋楽)の公演が取れたわけだけれども週末になるたびに「自粛」を声高に叫ばれたりしていつもあとちょっと…!のところで何公演かが中止に追い込まれたり。(黙)この公演もそうなるんじゃないかなぁ??(おぶおぶ)と思いつつ当日まで気が気じゃなかったんだけれどもとりあえず幕が開くっつーので行ってみる。(えー)T-worksと言えばこれまでも大王(後藤ひろひと氏)、BOBさん(村角太洋氏)と立て続けに好きな作家さんの作品を上演して来たわけだけれどもここに来て劇団チョコレートケーキの脚本家さんと組むとかもうー…!!!(え)絶妙なチョイスwwwもっとこう…政治色濃いー感じかと思っておったらばまさかのキュリー夫人の伝記っつか史実通りの出来事と起こらなかった出来事とを織り交ぜてのお話になるなんて…!T-worksと言えば丹下(真奈美)さん押しでもって丹下さんありきの丹下さんが主役の(え)お芝居を上演するためにプロジェクトが立ち上がってるはずなので丹下さんが主役なはずなんだけれども「マリの肖像」ってなってるんだからして「キュリー夫人」が丹下さんなのかとばっかり思っておったらばそれはまた別の人(山像かおりさん)が演じておられたりなんかしておって「じゃ誰が主役??(おぶおぶ)」と思っておったんだけれども始まってみればまぁ丹下さんが主軸になって物語が回っておってやぱーり主役なのだなー…と。とりまキュリー夫人の伝記とやらは小学生ぐらいの頃に世界の偉人伝みたいなのを全集…ではなかったと思うんだけれども(苦笑)やたらめったらおばあちゃんが買い与えてくれたのでそこで読んだやうな気がしないでもないっつか。(え)なーんかその手の科学者っていろいろ伝記になってたりするのでエジソンやら何やらとべみょうに被っておるっつかまぁやり遂げたことはぜんっぜんっ!違っておるわけだけれども(当たり前)なーんとなくごちゃ混ぜになって誰が何をどう発明したのかをぐちゃまらになって記憶しておる気がすwww(おい)…ま、でもキュリー夫人と言えば放射能研究っつかラジウムを発見したってことがいっちばん大きいわけですよね??でも劇ちうにキュリー夫人自身(山像かおりさんの役どころ)だったかその娘のイレーヌ(丹下真奈美さんの役どころ)だったかどっちの台詞だったかは忘れてしまったんだけれども(おい)科学者が一生懸命苦労して見つけ出したモノを余りにもかんったんに戦争に流用されてしまうけれどもこっちはそういうつもりで研究を続けて来たんじゃない…!と。ノーベル賞の起源にもなっておるノーベル自身がダイナマイトっつかまぁその原点になるモノを研究して開発しておったのを政府から横取りされてまんまと戦争に流用されて大量殺人兵器みたく扱われてしまった経緯みたいなのがあるわけだけれどもそれだったってノーベルは土木工事の現場でもっとかんったんに人手も掛からずに一気に穴を掘り進めるにはどうしたらいいか??みたいなことでたまったまそれを思い付いたに過ぎなくて戦争に使うためにそれを研究開発したわけじゃないわけでそ??キュリー夫人の開発した放射能だったってそうじゃないですか??元々はもっとかんったんに大量にレントゲンを撮影出来ないか??ってところから始まったわけでそ??必要に迫られてっつかそうすれば病院からとおーく離れたところで怪我をした人にだったって簡易の??レントゲン設備を搭載したモノを現場まで運んでそこでまとめてレントゲンを撮れば医者さえいればそこで速攻判断が付くわけじゃないですか??怪我人を無理くりそこからいっちばん近くの病院まで運んで手当をしてそれから…とかなって来ると時間的にもロスだし判断を誤ったらそこで死に至る怪我や病気だったってあるわけでそ??それを時間短縮してもっと早くに見つけられてれば間に合う怪我や病気だったってあるわけでそれを早期発見、早期治療に繋げるために開発を進めたわけでそ??それを政府が流用して核爆弾だの何だのっつー兵器に転用されたのはそれはキュリー夫人の思惑とは違うっつか何っつーか…。(黙)実際問題キュリー夫人があの時代にラジウムを発見してくれたおかげでレントゲンが開発されてその後CTだったってMRIだったって開発されてどんどんと進化して行って早期発見、早期治療が実現して来てるわけでそ??確かに科学的発明は善と悪とが紙一重っつか使い方次第っつかその使う人の心持ち1つでぜんっぜんっ!変わって来るっつか。そこんところをはき違えさえしなければずーっと安全、安心なモノであり続けられたんじゃないのかなぁ??と。…ま、でも核爆弾じゃなくても放射能を使って電力を発電することだったって永遠に安心、安全で事故なんか起こり得ないっつー鳴り物入りでもって始まったはずなのに蓋を開けてみればチェルノブイリ原発事故然り、福島での地震災害然り…と人災にも天災にも弱い面が露わになって来てしまって結局のところ人間が作ったモノなんだからして自然発生して出来たモノじゃないわけだし永遠に安心、安全なんてあり得ないわけですよね??(黙)でも「こういう使い方はしないで!」つて特定するわけにもいかないしこればっかりは仕方ないっつか何っつーか…。(滅)それでいて共同開発者の旦那さんを早くに亡くして日本からの留学生??だったか山田延男(佐藤豪さんの役どころ)までもを34歳の若さで亡くなってしまうぐらいに放射能の過剰摂取っつか延々と放射能に晒され続けておったらば全身状態はこんなにも悪くなるっつー予想外の人体実験の成れの果てみたくなってしまったわけじゃないですか??自分自身だったって白血病に侵されて苦しんでおったぐらいだしそゆ人がまさかの核爆弾を作ることをよしとするわけがないのにどうしっても繋げて考えられてしまうっつかキュリー夫人のせいで…!みたく思われておるんだとしたらば哀しい話ですよねー…。(黙)

それにしてもキュリー夫人にもラブロマンスっつか不倫騒ぎだの何だのがあったりしたなんて知らなかったわーwwwキュリー夫人の「自伝」だったらば迷わずそのことも赤裸々に??っつか隠すこともなくまぁ起こってしまった出来事なのだからして淡々と後日談風に書き連ねられたんだろうけれども「伝記」ってのは他人が…っつかまぁこの場合は娘のエーヴ(佐藤聖羅さんの役どころ)が後になって書き上げたモノだからして不名誉なことは極力削られておるっつか。「伝記」ってのは大体がよく出来た人の物語でもっていかにしてその人が努力して努力して苦しみ抜いた末に成功に辿り着いたか??みたいなことを書き連ねてあってあーんま失敗談だとかよく思われないだろうことには触れられてないっつか何っつーか…編集でカットされてるみたいなことですかねい??(え)キュリー夫人が何を思ってランジュヴァン(福地教光さんの役どころ)によろめいたかはよくわっかんないんだけれども(苦笑)とりま同じ言語で話せる人だったっつーのが大きいのかなぁ??と。(え)…や、英語だとか日本語だとかそゆ言語学的にどうこう…とかじゃなくて(苦笑)ヲタはヲタとしか分かり合えないっつか何っつーか…科学者あるある!みたいなのがずっぽりハマったんだろうな、と。今までは旦那さんがぜぇーんぶを一手に引き受けて研究所にいる時はあったり前だけれども家に帰ってもずーっと研究のことが頭から離れなくて何をどうすれば上手く行くのか??ってことばっかりに頭を悩ませておってそれをダイレクトに相談出来るのが旦那さんで24時間どころか四六時ちう永遠に共同研究者として同じ土俵で同じ言語で会話が出来ておったわけだけれども旦那さんが亡くなってしまってからはこっちそゆ「あうんの呼吸」でもってすとん、と分かり合える人がいなくなっておったのをランジュヴァンは頭だけはいいから(おい)キュリー夫人の言ってることを即理解して的確なアドバイスをくれたんだろうとおも。それにランジュヴァンの奥さんは研究者じゃなくてふっつーに一般人でもってまぁたまったまお金持ちーでもっていいとこのお嬢さん??でランジュヴァンが研究に没頭して家に帰らなかろうが何しようがべっつにそのことを気にする風でもなくそれでいてお給料の点で不安定だったとしても自分の家からの潤沢な資金っつか親に泣き付けばいっくらでも出して貰えるわけだしその点でも気苦労もなくお気楽に暮らしておってそこんところでのランジュヴァンとの温度差っつか知的な会話が出来ない…!みたいなことでランジュヴァンが悩んでおってそこをキュリー夫人は「そうよねー!あるあるー!」みたいな感じですぐに分かってくれてしかも同じ研究者同士で知的な会話っつか研究に直結する会話が出来て的確なアドバイスもくれて「何て素敵な人なんだ…!(きらーん)」とお互いに思ったのかどうかはわっかんないけれども(苦笑)とにかくまぁそゆことだったんだろうけども奥さんとしてはそーんな年増(!)の未亡人との不倫なんていっくら同じ研究者同士だったとしても認めるわけがないし(死)大体がお金を出してやってるのはこっち側っつか奥さんサイドなのだからしてプライドが許さないっつか「何様ぢゃwww」になるわけじゃないですか??どう考えたってランジュヴァンの方が格下っつかご主人様と下僕(!)の関係性なのに「何をふざけたことを…」なわけでそ??それをランジュヴァンが仕掛けて…ってなったらば何言われるか分かったもんじゃないもんだから「向こうから誘われて仕方なく従っただけなんだ!僕は悪くない…!」な正当性??を主張して泣き落としでもって奥さんに「そうよねー…。あのばばぁのせいなのよねぇ??」ってなことに仕立て上げて逃げたわけだからして男としてサイテーサイアクっつか。(黙)でもこゆ人はまぁた絶対不倫に逃げるんですよwww(え)もうクセだねwww(えー)…ま、早めにそのことが分かっただけでもよしとするっつかダメージとしては大き過ぎるぐらいに大きいわけだけれども(黙)それでもスポンサーっつかボレル(前田友里子さんの役どころ)夫妻みたく何があっても絶対にっ!!!マリを助ける…!!!つて言ってくれる人がいるわけだし心強いっつかすげぇのな、その吸引力とかって。(え)しかもその不倫騒動の後もランジュヴァンから紹介された研究者を雇い入れたりして協力??して貰ったりしてるし(科学者としてはよく出来る人なわけだからしてその人の推薦だったらば間違いない…!みたいなのは分からないでもないけども。苦笑)懲りないなー…っつかどうなんだ??それって??(え)「てめぇのせいでこっちは散々っぱら酷い目に合わされたんだよ!どうしてくれんだよ?!」つて慰謝料がっぽり頂くってのでもいけたのに…。(さもしいwww←)ただまぁキュリー夫人は旦那さんと二人三脚でもって共同研究者としてやって来てその死後もずーっと研究者としてあり続けてそこに没頭する余り家族のことは二の次、三の次…っつか家にいたって娘としては単純に「お母さん」なーんて気軽に呼べるやうな間柄じゃなくていっつもせかせかしておって頭の中には研究課題のことしかなくてこう…母親らしいことっつか愛された記憶??みたいなのがなかなか思い出せなくてだからそのぉー…母親を反面教師として同じ職業っつか研究者になったイレーヌとまぁーったく正反対の芸術家になったエーヴと…ってなことでまぁかんっぜんに母親に突き放されておったわけでもなくべみょうな距離感??でもって家にいても遠い…みたいなことだったわけだけれどもだからって愛されてないわけじゃなくてちゃーんと面倒だったって看てくれておったわけだしそれを毎度毎度言葉に出して「愛してるわよーvvv」って言わなかったりお互い不器用でしょうがないところもありつつ。(苦笑)…ま、家族って「言わなくても分かるだろ」って何だかんだ思っちゃうけど家族だったって全くの他人で思考回路は別物なわけだからして「言わなくちゃ分かんない」んですよねー…。(苦笑)そこんところがねー…力加減が難しいっつか何っつーか…。でもまぁ他人に対してだったって難しいわけだし家族も!なんですよね…。(黙)…むう。でもこの時期にやる意義っつかのほほんと平和ボケしてる時に見せられても「あー…」ぐらいにしかならなかっただろうけども今だからこそ「あー…!!!」ってなるわけじゃないですか??「やる…!」って決めたことも大きな決断だけども周りからいろいろ言われることもあっただろうし全公演走り抜くってだけでこーんなに大変なことって未だかつてなかったんじゃないのかなぁ??観る方も観られる方も。これ以後中止、中止…の連続技でもって演劇から遠ざかる日々だけど(滅)でもまた元気で劇場で会おう!あー…でもつまんないー。(爆)…あう。