466.「無差別」
主なキャスト:七味まゆ味・玉置玲央・深谷由梨香・永島敬三・大村わたる・葉丸あすか・中屋敷法仁 作・演出:中屋敷法仁 舞台監督:棚瀬巧 公演記録:2012.10.3〜9@HEP HALL(大阪) |
あらすじ>>この日出でずる国が、海の彼方の国々と、激しい戦争に明け暮れていた時代。 穢れた家に生まれ育った族谷狗吉は、新たに生まれた妹・狗子を穢れから救い出し、自身は人間として生きたいと願った。 楠木に宿る魂、大楠古多万は、かつて人間であった祟り神、天神様より、自らが「神」となったことを伝え聞く。 山に棲むモグラの一族には、手の無い娘が生まれ出で、真徳丸と呼ばれる乞食が、自らの命を舞い踊る時、西の空には巨大な「茸の神」が降臨する。 神も仏も獣も人も、無差別に陥る因果の罠―― |
なにげに「露出狂」(観劇日記No.455参照)の時だったっけか??で柿喰う客の本公演があるっつーちらしが入っておって。しかも中屋敷(法仁)さんが演出だけじゃなくて役者で出ちゃうとかもうー…!(何)それは観に行かない手はないでしょう??!!(は?)ってので速攻で「行くっ!!!」ってなっておったんですけれど。元々まぁ「絶頂マクベス」(観劇日記No.423参照)も気に入っておったし今度本公演があれば行こうvvとは思っておったんだけれども先行DMとか届くかどうかも分かんないし…。(黙)と思っておったらばこないだ「絶頂〜」の時に会場ではパンフが売り切れておったりしたので後から送って貰うやうに手続きしたりしておったおかげなのか(?)DMが届いたのでよしとする。(は?)…つかぶぁんぷすはんは絶賛ライヴちうだし「浮漂」の日程とも被っておるのでもう行くとしたらば土曜日の昼公演ぐらいしかぶっこめない…っ!(死)…ってそこまでして行かなくても…とは思うんだけれども入院も控えておるしで出来るだけ行けるモノは行けるうちに行っとかなくちゃっ!!!な。(は?)舞台の上には登り棒のやうな黒い簡単なジャングルジムみたいなセットが1つっきりでずーっと水が滴り落ちる音っつか「ととん…たたん…」みたいな静かな鐘の音みたいなのが鳴り続けており。そーんな中をほんつ静かーに舞台は始まったんだけれども内容は躍動感溢れるっつかもう台詞は怒涛のやうに展開されてくし役者さんたちもほぼ出ずっぱりで棒を登ったり降りたり踊ったり(?)とまぁ忙しくてとてもとてもめまぐるしくて必死に喰らい付いて行かなくちゃいけなかったりで…。(苦笑)…あ。チケットの方はDM先行で取っておったんだけれども当日会場での引き換えになっておったので席がどこなのか当日になるまで分かんなかったんだけれどもC列
12番でしかも1列目は潰してあったっつかわざと設けてなかったので実質2列目??(驚)しかもど真ん中だしめっさ近っ!!!(どーんっ!)んー…この年になったらもう道徳だの何だの習うこともなくなっちゃったのですーっかりそういう問題からも遠避かっちゃいましたけれども今だったら部落差別とかそんなので言われるのかな??(おぶおぶ)こう…赤犬を潰して食べてどうこう…みたいなさ。(苦笑)でもあたしはまぁ食べたこともないから何なんだけど赤犬ってぢつは美味しいとかって言うじゃないですか??(えー…)韓国じゃ今でもふっつーに日常的に食べられてるっつかまぁそれでオリンピック会場にはふさわしくないだの何だの諸外国から批判されておったりしたけれどもそれは自国の文化なわけだし食べる国と食べない国の常識は今更交わろうたって相容れないモノだと思うし…。んー…ま、犬だとか猫だとかってのは人間の生活と密着し過ぎておるっつかペットとして飼われておったりするぐらいなのでどうやったって食べるってことになると躊躇するっつかむごたらしすっ!!!とか思っちゃうけれども牛だって豚だって鶏だって肉を食べるってことには変わりないわけだし他にも仔牛だの仔羊だの仔兎だのわざわざ食べたりもするし馬も猪もおまけに蛇までも喰っちゃったりするわけじゃないですか??そこに差はあるのか??って話ですよ。生き物っつー観点から言えば魚だの貝だのだってそうだし野菜だって生きてないとは言えないわけだから人間は他の命を脈々と受け継いで…とか言っちゃったら美談っぽく聞こえるけれども殺して食べてってして行かないと生きて行けないわけでそ??そこはもう肉を食べるのは可哀想だから…っつってベジタリアンだってな人もいるけれどもそれだって命を食べてるってことには変わりないわけだし…。今だって牛だとか豚だとか鶏だとかを潰して捌いてくれる人がいるからこっちで手間暇かけて面倒なことしなくてももう肉として出来上がって来たモノを食べてりゃ済むわけでさ。そこに至る過程はすっ飛ばしちゃってるけれどもそれをしてくれる人たちがいるからこそ生きて行けるってのはあるわけだよねぇ??それはもう「命を粗末にしてはいけない」ってのと同じぐらいにそれを生産してくれた諸々の人たちにも感謝して食べなくちゃいけないってことでさ。それを動物を殺すモノとして忌み嫌われて差別されて…っていう時代もあったわけでしょ??…って今も決して差別が消えて無くなったわけでも何でもなくてやぱーりそれは地味ー…にっつか水面下では存在してるわけで。(黙)インドなんかは未だにカースト制度だとかでその人の先祖代々の出っつかその身分階級でもって就ける仕事だとかやれることだとかも決まってたりするけど日本も江戸時代とかは確かそうだったよねぇ??(おぶおぶ)エタ・非人とか言われてた人たちがいた時分だとかはそうだったわけでそ??…ま、それは上を見ればキリがない分下を見て安心させるっつか「少なくともアレよりは自分はマシvv」と思わせるために敢えて置いた身分制度だったりしたわけだけど。それと似たやうな感じで犬を殺す一族として忌み嫌われて差別されて「無かったこと」として扱われて存在すらも否定されて「いない者=イヌ者」っつーので「狗」の字を当てた名前しか付けられない一族。「吉」の字は名前には入っておるけれども「イヌ吉=吉に恵まれない者」となー。でもその犬を潰す人たちのおかげで他の人たちは犬が食べれてるわけでさ。(黙)「お前らが可哀想だから仕方なく犬を喰らうてやっておるのよ!」とか言うけれどもいらないんだったらいらないで食べなかったらいいんじゃね??そしたらそういう犬を潰す仕事もいらなくなって大手を振って別の仕事に就けたりもするかもしれないわけじゃない??その可能性すらも摘み取る権利は他の人たちにはないはずだと思うんだけど??…ま、そやって差別されてまた自分を奮い立たせるっつか「何くそっ!!!」っつって見返してやるぐらいの勢いでもってのし上がってくって人も中にはいるかもしれないけれども狗吉(玉置玲央さんの役どころ)はどっちかっつーとより卑屈になってくっつか本人もすーっかり自信を無くしてるっつかまぁ自分自身ですらも自分のことを人間とは認めてないっつかさ。(滅)それだからって犬なわけじゃないし立派な人間には違いないんだけど。人の嫌がることをして誉められこそすれ汚らわしいモノとして遠避けられるってのは納得行かない話だよねー…。(黙)今はもう職業選択の自由だとか仕事の良し悪しに貴賤の区別はないはずだけれどもそれでも駅の清掃やったりしてるおばちゃんだとか結構ふっつーに暴言吐かれたりするとかも聞いたりするしこう…自分よりも下の立場っつか「汚い!近くに寄って来るな!」みたいなこととか平気で言っちゃっても構わないとかそういう意識がどこかにあるんですかねい??人にされて嫌なことは他人にしちゃいけないってのは基本的なことで小学生の時分に誰だって教わるはずなのにそれでもイジメだの何だの大人になっても無くならないしなーんかそういう暗い部分っつかドロドロした部分はもう誰しも持ってるっつか仕方のないことなんですかねい??(え) でも人間は人間でそやって自分たちの中で犬を潰す一族の人たちを排除しておるけれども神様同士ですらもう低レベルの争いっつかもう日々熾烈な下剋上があるやうで…。(黙)モグラなのに両手がないまま生まれて来てしまった日不見姫神(ヒミズヒメ。深谷由梨香さんの役どころ)も楠木の神様に捧げ物っつかまぁ生贄??として納められたモノを何がどうやったって「生きたい…!」って願ってしまったことで自らが楠木に成り代わって神様になってしまうわけだけどー…。ってまぁ兎は性欲が強い(爆)とかよく聞くけどモグラって…どうなんですかねい??(素)姫と交わる代わりに穴を広げろとか…考えたよねー…。(苦笑)つかそもそもモグラってのをまだ現物を見たことがないんですけれど。(苦笑)…や、パパンが畑を借りてやっておるのでそこにはたーんとモグラがいる(…そんないぱーいもいない、か。苦笑)やうで畝の下を這いずり回って穴だらけにされて大変だっ!!!なんつーのは聞いたことはあるけれども捕まえて見せて貰ったっつーのはないしなー、と。…あ。でも捕まえてJAに持ってくと報奨金じゃないけれどもいくらかお金が貰えるそうですよ??駆除してくれたっつーので。(えー)でもモグラで見目麗しいとかってどこで決まるの??(おぶおぶ)顔かたちの良さ…ってみーんな鼻長族だもんね。(爆)毛艶の良さ…とかかな??(は?)…ま、あたしには神様の詳しいこととかは分かんないんでアレなんですけども楠木だとかモグラだとかそういうのは森の精霊っつか自然神みたいなものでそ??もののけ姫なんかに出て来る感じの??(は?)だけど天神様ってのは元が人じゃないですか??元々の出が違うっつか生まれが違うっつかさ。(苦笑)それを一緒のフィールドに並べちゃって大丈夫なもんなの??(おぶおぶ)っつかそもそも天神様がモグラなんかに手を貸すか??ってな話もあるんですけれど。(黙)んー…ま、菅原道真だってまぁ本人いたかどうか分かんないし(爆)後の人たちが後付けで付け足した後日談っつかエピソードに尾ひれが付いちゃって大げさな都市伝説みたくなっちゃってるだけじゃないのぉ??(爆)と思わなくもないっつか。(え)結局口裂け女とかと同じで誰も実際には見たことないわけじゃないですか??幽霊の正体見たり枯れ尾花vvみたいなさ。(おい)そやって菅原道真が神様になってこうー…雷を自在に操れたりするとか思っちゃってるけれどもそういう因縁のあった人がたまったま雷に打たれて死んじゃったってなことが立て続けに起こって「どうやらそうらしい…!」みたいなことがまことしやかに信じられちゃってべっつに本人にもし話が聞けるんだとしたら「そんなの関係ないってー!!!」とか言っちゃうかもしれないじゃないですか??(えー…)この場合天神様(中屋敷法仁さんの役どころ)はモグラの言うことも一理あるっつかまぁ「もっともだvvv」と思って情に絆されてっつか流されて??(おい)新しい神様に任命しちゃったわけだけどー…。そーんなモグラも殊勝にも「なーんか成り行きで新しく神様とかやらせて貰っちゃってますwwwすいませんっ!!!」みたいな可愛いとこがあれば別だけど(は?)「あたしが神様なんだから敬えー!!!奉れー!!!」とかって神様になった途端になーんかもういきなり偉そうっつかもうモグラだったこととかもすーっかり忘れちゃって神様に助けられたことに対する感謝の気持ちだとかも恐らくはなかったんじゃなかろうか??(おぶおぶ)それまで村の人たちが楠木に捧げておった舞いも新しい神様になったんだから総とっかえしろ!!!っつって新しい舞いを考え出せなければ即死刑!…ぢゃなかった、村人の命を取って喰う!!!みたいなこと言っちゃってさー。両手がなくてもここまで生き延びたことだとかもっとよぉーっく考えた方がいいんじゃないのかな??(え?)…ま、だけど助かっちゃったら助かっちゃったでそれまでのこととか忘れちゃうのも分かるやうな気はするけどね。(苦笑)それまでが最低最悪だったりしたらもうこれからはずーっとずーっといいことしか起こらないっつかもうもっと高く!もっと上に!とかどんどん我儘になっちゃって止まんなくなっちゃったりするよねー…。(は?)つかパンフ後で見てから気が付いたけど真徳丸(永島敬三さんの役どころ)って乞食だったのっ??!!…知らなかったよ。(苦笑)高い身分だとは思わないけど(おい)舞いを舞うとかってもっと特別なっつか神聖化されたもんだと思ってたからさー…。(苦笑)だけど新しい舞いも1回だけじゃ満足出来なくて新しいモノをどんどん生み出さなきゃ恨むぞよ??…じゃないけどまぁ自分の祠の下に閉じ込めちゃうとか歴史は繰り返すって言うけどこういうことかー!(え)…つか自分が閉じ込められてどんな気分だったかを思い出してごらんよ??それこそ自分にされて嫌なことは他人にしちゃいけないんだよ??そこんとこもっと分かってる神様なのかと思ってたよ…。なーんか失望したわー…。(は?)こーんな業突く張りの神様なんか信じなくたっていいよ!(爆)狗吉もなー…そんなに戦争に行きたいか??お国のために死にたいか??今まで自分をさんざっぱらバカにして蔑んで貶めて来た人間たちと同じところに立ちたいってか??そんなのなーんとなく雰囲気に流されてるだけなんだって!戦争ちうの空気感がどんなだったか分かんないけどもそういう「お国のために死んでこそ名誉なんだ!」みたいなのにまんまと騙されて(おい)戦場に出向いちゃったりとかさー…!結局戦争に行ったって何も変わらないじゃない??犬を殺すのと同じ手で今度は人を殺すわけだから。そのことの方が罪じゃないのか??(おぶおぶ)戦争っていう大義名分があるから認められてるって思い込んでるだけでふっつーに考えればそれは殺人なわけだし。犬はよくて人間はダメだってのもまた人間ばっかり奢り高ぶって…!って感じだけどまぁそれでも人間が犬を殺すことよりも人間を殺すことの方が罪深いと思うけど。それに「靖国で会おう」ってのだって国家の馬鹿でかいウソに踊らされてるだけなんだって…!(爆)結局身分の高い人っつか位の高い人だけが祀られてその他の人たちは十把一絡げでその辺にうっちゃられてるわけだしさー…。(滅)そやって戦犯って言われてた人たちが中には神格化されて靖国のいいところに祀られておったりなんかしてそゆのって何か…ちょっと違うよねぇ??…ってなことを言ったら思想的にちょっと問題発言みたく捉えられちゃうけど。(苦笑)戦争でそれまで神様だって言われておった天皇陛下ですらも人間のところまで降りて来たっつかまぁそもそも神様でも何でもなかったんだけどね。(え)日本のマスコットキャラクターみたいなもんぢゃん??(爆)だけど戦場で戦死したわけでもなく生きて帰って来ちゃって結局何っつーか「申し訳ない…!」と思いながら残りの人生を生きてかなくちゃいけなかったりでさ。だったら別に戦争なんかに行かなくたって最終的には「申し訳ない…!」で終わるんだったら変わりなかったんじゃね??(おい)キノコの呪いにやられた狗子もまた「穢れ」として捉えられておったりでそれじゃ病気だとか何だとかにかかっておる人たちも差別されても仕方ないってこと??んー…何か納得行かないなー…。(黙)あー…でも人間ってあーんま自分によく分からないことっつか理解出来ないことはなるたけ排除しようとするし病気もエイズとかハンセン病とかいろいろ差別されておったこともあるし…っていまだに色濃く残ってるか。(黙)それに放射能のことで言えば地震で被害受けただけじゃなくて何も好きで放射能汚染に晒されたわけでも何でもないのに「放射能が伝染るからあっち行け!」とかって転校先で苛められてる小学校だとか中学校だとかの子もいるって聞くし差別はどこにでもあるしいつ自分の身に降りかかるか分かんないってのにそれでも自分に関係ない時はやっちゃったりしてねー…。(黙)でも憲法では何人も差別されるようなことがあっちゃいけないとは謳われておるけれどもやぱーり差別はなくならなくて個人個人の中にはそれぞれ考えが違うやうに排除する対象も違うけれどもそれでも差別はあるわけじゃないですか??無くならない…よね。(滅)頭では分かってるんだ。「差別はしちゃいけない」ってことは。それは「人にされて嫌なことは他人にしちゃいけない」って頭では分かってはいるけれども「理解してる」ってことと行動は必ずしも伴わないってことでさ。(苦笑)なーんかいろいろ難しいよねー…。(滅) …とカテコらしいカテコってこともなく狗吉の独白の後ろでは他の役者さんたちがキャスト名だとかスタッフさんの名前だとかをぶつぶつと読み上げておったりで新趣向っつか今まで観たことない演出だわwwwそれにしてもあの棒を登ったり降りたり忙しなくてもうみーんな汗だくで大変そうでそれでもしれっと演じておられたりで役者さんってほんつすげぇvvv(え)中屋敷さんの役者っぷりはー…なかなかにスマートだとは思ったけれどもなーんか結構ナルシストっぷり半端ねぇwww(は?)っつか自分ばっかりいい役でずるいっ!!!ってのも無きにしも非ず(は?)だったので「かっけぇわーwwwやっぱ惚れるわーwww」ってなとこまで行かなかったのでよかったでつvv(おい)…つかもう妻帯者って知ってたもんね。(だから←妻帯者だと思うと途端に興味を失う人。爆)次公演はー…東京と岡山しか公演がないみたいなんで行けないけど。(黙)でも中屋敷さんってば「100万回生きたねこ」の脚本担当に名前を連ねておられるみたいだしそっちも楽しみだよねvvvま、そうでなくても森山(未來)くん主演だしいい感じにはなると思うけどwww(え)いつもの恒例の(?)アフタートークショーは一緒に書いちゃうと長くなるので分けますた。またよかったらそっちもよろー。(ぺこり) |