700.「夜への長い旅路」
主なキャスト:麻美れい・田中圭・満島真之介・益岡徹 作:ユージン・オニール 翻訳・台本:木内宏昌 演出:熊林弘高 舞台監督:増田裕幸 公演記録:2015.9.26〜29@シアター・ドラマシティ(大阪) |
なーんかものっそい早い段階からチケットを押さえておった気がするんですけれど。(苦笑)もう何だろ??半年前ぐらい??(え)それぐらいの勢いでチケットを取っておったにも関わらず後出し情報でアフタートークとか出るんだもー!(黙)…それってアレですよねぇ??売れてないってことですよねぇ??(おぶおぶ)それにしたって劇場先行で取ったのが5列 15番っつーことでなかなかの被り付き席だったんだけれども何せ内容もずもー………んと重たいのでもそっと離れた距離感でもってぬるーく見守るぐらいがちょうどよかったやうな気もするんですけれど。(えー)家族4人で肉体的にも精神的にもがっぷり四つで取っ組み合いの喧嘩を繰り返し繰り返し延々と続けておるやうでしかも暗い(おい)と来てるので下手したら眠気に襲われかけるところだったんですけどまぁ何とか最後まで持ち堪えられたのでよしとする。(は?)麻美(れい)さん演じる母親はどうやらモルヒネ中毒らすぃー…。(滅)ここで出て来るのは次男(満島真之介さんの役どころ)になるわけだけれども間に生まれてすぐに死んでしまった子供がいるやうでそれを数えると3番目の子供ってことになるわけなんだけれどもそのまぁいちお次男としよう。(ややこしいwww←)その次男のエドマンドが生まれた時に産後の肥立ちが悪くてそれで医者に処方されたモルヒネが元で手放せなくなってしまい今に至る、と。産後の肥立ちうんぬんっつーぐらいだからして赤ちゃんを産んだことの体の倦怠感っつーのか…っつってもあたしは子供1人も産んだことがないのでどういう風な状態に陥るのかがあーんまよく分かってないんだけれども(苦笑)まぁでも初めての子供を産んだわけじゃないんだからして3番目ともなれば慣れたもんっつーのか大船にでも乗った気分でもって大らかな気持ちでいればいいやうなもんだと思うんだけれどもただの体の痛みだけじゃなくて産後うつ的な??2番目の子供を産まれてすぐに失ってしまったことってのがやぱーりまだどことなーく精神的にボディーブローとして効いて来てるってのもあるんだと思うんだけれども「果たしてこの子を産んでよかったのかしら??(おぶおぶ)」みたいなことを延々とループで考えておった時期なんかもあったんだろうとおも。それを断ち切るためにもモルヒネで痛みを麻痺させて気分もアゲるっつーのかな??でもモルヒネは麻薬だし中毒性があるからね。医者だってそのことは知っておったはずで扱いも慎重になったはずだと思うんだけれどもどうだったんだらうか??…ってかそもそもが産婦人科の医者なのかそれともそういう今で言うところの心療内科的な??そういう部類の医者だったのかそれともほんっつ今だったらばそーんなに珍しくもないけれどもペインクリニック的な何か…なのかなぁ??でも日本は、ってことなんだけれども内科、外科、小児科、泌尿器科、皮膚科、整形外科…いぱーい診療科目はあるけれどもそのどれもを標榜してもいいんだけど麻酔科だけは専門家医の資格がいるっつか認定されたお医者さんでなくちゃダメっつーのがあるわけなんですよねぇ??…とするとペインクリニックもまぁまぁ麻酔科の領域っつかそうそうかんったんには標榜が出来ない科目の部類に入ると思うんだけどどうなんだろか??(素)…ってかもうざっくりとした内科のお医者さんってことになる…のかなぁ??安いばっかりで診立ては最悪…!みたいにみんなして言ってるわけだし…。(死)そーんなやっすいばっかりのヤブ医者とは早々に手を切ってしまえばいい話だと思うんだけれども本人にしてみれば薬と手を切ることが出来ないんだからしてなかなかに縁が切れないっつーのか何っつーか…。(黙)でも曲りなりにも医者なんだったらば患者がそういう状態でもって言ったら麻薬と手を切れない状態に陥ってるわけじゃないですか??それを患者にせがまれるがままにてけとうに処方してやってていいのか??(おぶおぶ)って話ですよっ!そこは医者として止めなくちゃいけないんぢゃね??…ってかいきなりぜぇーんぶを断ち切るわけにはいかないにしてもちょっとずつ減らす方向で考えてくとか患者と話し合って家族も呼んで方向性を話し合ってそれで診療プランを考えてくっつーのかそゆのがあってしかるべきなんじゃないのか??…ま、それがないんだからヤブ医者なんだろうけどさ。(黙)だって一旦はひっどい状態でおっきな病院に運び込まれたっつーか隔離病棟的なところで麻薬を断ち切るべく強制入院させられておったのが今また出戻って来てまたしても家でこそこそ隠れてモルヒネを打つ毎日に逆戻りしてしまっておるわけでそ??…ま、自分でも「家族に心配を掛けちゃいけない…!」ってのでモルヒネでぶっ飛びそうになる高ぶる気持ちを抑えに抑えてモルヒネを打ってないフリっつーのかあくまでも今の自分の状態はモルヒネなんかに頼らずに極力フラットな状態でもって生活を続けられてるっつーフリを一生懸命家族の前では演じようと必死になってるメアリー(麻美れいさんの役どころ)であるわけなんだけれどもぜんっぜんっ!見ててバレバレだし家族も薄々…どころかかんっぜんにまぁ気付いておるわけなんだけれどもそれを直接本人に「またモルヒネに逃げて…!」みたいなことで責めたりしたらばますます薬漬けになって戻って来れなくなるってなことは分かっておるので直接的なことは言わないんだけれどもそれとなーく本人を監視しておるっつーのか他の家族みんなで見張っておるっつかそれがまた本人にとっても負担っつーのか麻薬のせいで疑心暗鬼になる気持ちに拍車が掛かっちゃってるってのもあったりするのかなぁ??…ほら。認知症を患ってる人ってそういう被害者意識が強くなっちゃう人がいたりするじゃないですか??あたしのおばあちゃんもむかーしそうだったんですよねー…。自分で勝手に枕の下だとか布団の下だとか普段使ってもないやうなカバンの中に小分けにしてまぁ1000円、2000円とかのことなんだけれども本人としては隠してるつもりなのかそれともなおしてるだけなのか何ともわっかんないんだけれどもそやってやったことを片っ端から忘れてしまっておってそれで「お金がない、ない…!」みたいに大騒ぎになってそれで絶対的に「お前が取っただろっ?!」みたく言われるのがあたしだったんですよねー…。(苦笑)たーぶーんおばあちゃんの頭の中ではあたしが家族の中でいっちばんお金に困ってるっつーのか年がら年中お貧乏っつーのかかつてはそれだからこまめにお小遣いをやらなくちゃいけない存在でもってでも1人っ子だから無防備に貰ったお金とかそこら辺に貰ったそのまんまで放置しておったりなんかしてそのことを「有難みのないヤツ…!」つて叱られておったことをなーんとなく微かに覚えてるせいなのかよく分からないんだけれどもとにかく…!無くなったら最後疑われるのはあたしで「出せ!出せ!」つってものすんげぇ鬼の形相で迫られるんだけれども取ってないんだから出しようがないし親とかも「家族を疑うのは止めてくれ!」みたいなことを言って聞かせたりしたんだけれどもダメでしたねい。(黙)なーんかもうそれでへとへとな気分になってた時もあったんだけれどもあの時はまだあたしも「あの人、病気だから仕方ないよねー…」とは思えなかったのでほんっつ真正面から吠えかかって行っておったりしたので散々っぱら疲れた気がするなー…。(遠い目)今だったら心療内科に来ておる患者さんたちのことでも「病気だからね」つて割り切れるんだけど…でもまぁ受付終了間際に滑り込みで来られたりすると「空気読めや!!!」とかも思うのでやぱーり精進が足りないんだけど(苦笑)他人の方がまだ距離感が取れるっつーのかずーっと一緒にいるわけじゃないから辛くないんだけど家族ってのはこっちが出て行けばおしまい!で終われるんだとしてもでもどことなーく気持ちが切れてないっつーのか「繋がってる」気がするので余計に気が滅入るっつーのかそゆのはあるのかな??と。メアリーの痛々しさってそういうことだと思うんだよね。 「でもモルヒネになんか逃げてちゃいけない…!」みたいな気持ちもありつつでも結局生まれてすぐの次男を置いて地方公演巡業ちうの旦那(益岡徹さんの役どころ)に呼ばれて行かなくちゃいけないやうになってその時はしかに罹っておった長男(田中圭さんの役どころ)に「弟のいる部屋に入っちゃいけないよ??」つて言い聞かせて行ったにも関わらず一緒にいて伝染っちゃってそのままあっけなく次男が死んじゃってその後またエドマンド(満島真之介さんの役どころ)を産むことになるわけなんだけれどもそれはそれで自分がモルヒネ中毒になるきっかけになった子供になるわけであの時は次男の身代わりとして考えたから産んだけれどもやぱーり産まなかった方がよかったんじゃないか??みたいなことを考えててそれをまたモルヒネでぶっ飛んだ時にくどくどと言い立てて来たりなんかしてそれが言われてる本人としてはものすんげぇ辛いっつーのか居た堪れないっつーのかそれ言われてもせんのないことでそ??…ま、メアリーの場合は家族全員に対して恨みっつーのかそんな生まれたての赤ちゃんがいる自分を呼び付ける旦那のことも赦せないと思ってるしはしかに罹ってるんだから赤ちゃんのところには近付かないやうに…!つて注意したにも関わらず伝染してしまった長男のことも赦せないし次男は次男で「産まなければよかった…!」みたいなことを思い詰めててそれがみーんな病気のせいっつか薬のせいで余計に加速してそゆことを思ってしまってるんだってことは頭では理解出来るんだけれどもそれを面と向かって言われると正直落ち込むっつーのか家族としてそれ言っちゃったらおしまいだろ??みたいなことじゃないですか??だってそれってメアリーの潜在意識の中ではそゆ風に思ってるってことでそ??ふっつーだったらばふっつーの感覚だったらばそゆことは思ってても口にしちゃいけないことだって分かってるし理性として押さえて押さえて押さえ込んで見た目は凪の状態を保ってくっつーのか家族として踏み越えちゃいけないところだって分かってて言わないみたいなことがあるわけだけれども薬の力を借りてそれが言えちゃうってことは本音では少なくともそう考えてるってことじゃないですか??言いたくても言えなかったことを「言えちゃう」ってことでそ??それは「お金取っただろっ?!」つて疑われて喰って掛かって行ってたあたしとそれほど大差ないってことですよ。(苦笑)それを言われる旦那は旦那で人に薦められてほいほい土地を買い漁ってそれでいて家族に使う金は節約、節約の方向でー…っつかメアリーが未だにそのヤブ医者に掛かってることを何も言わないしエドマンドがいよいよ結核でサナトリウムに入らなくちゃいけないみたいなことになってるっつーのにそれもまた公立のやっすい施設に入れようとしてたりなんかしてそのことで長男と喧嘩になっておって「病気を治してやろうと思うんだったらちゃんとした病院に入れてやれよ!」みたいに言われてるのにぜんっぜんっ!無視して話を推し進めようとしてる。…ま、それって家族は裏切るけれども土地の値段は裏切らないってことなんだろうけれども確かに土地の値段は裏切らないだろうけれどもそれをあっせんして来た友達っつーのか知り合いの人は人間なわけだからして平気で裏切るし落ち目になったらとっとと自分だけ先に逃げて跡形もなくなっておって残されるのは二束三文のどうでもいい地面と家族だけってことになるってことをどうして分かろうとしないのかしらん??(おぶおぶ)…でもこの時代の結核ってまだまだ治らない病気として考えられてたのかなぁ??それとも適切な処置をしてちゃんとした病院に罹れば治る病気として捉えられておったのかしらん??今はー…まぁ抗生物質で治る結核もあるしそれよりも強力に菌の方が発達??して抗生物質の効かない結核もどっちもあるけれどもむかーしみたいに絶対的に治らない病気ってのではないみたいですよね??…ってかあたしのおばあちゃんもレントゲンで撮ったらば結核に罹った後みたいなのが写り込むみたいだったんだけれども結局それで結核になったってこともなかったみたいだし誰か人に伝染すやうな保菌者ってことでもなかったみたいだしなーんとなく胸に巣食ってはいたけれども何かしら治っちゃった…!みたいなさ。(苦笑)あたしのおじいちゃんがちょうど戦争に行って帰って来た時に結核を患っておったみたいでその時に生まれた赤ちゃんに結核が伝染らないやうに隔離されておったみたいなんだけれども子供可愛さに我慢出来なくて一緒の部屋で寝たり起きたりしておったら伝染っちゃったみたいでその後すぐに赤ちゃんは赤ちゃんのまんまで死んじゃったっつー話なんだけれども(もちろんおじいちゃんも長生き出来ずに若くして結核で死んじゃったみたいなんだけども。黙)その時にやぱーりおばあちゃんも一緒に2人を看病してやったりしておるうちに伝染っちゃってたみたいなんだけれどもお医者さんに罹ったりとかもなくそのまんまどうやら完治しちゃってたみたいでさ…。(苦笑)だから気の持ちようっつーのかそれこそ「病気だから…」みたくくらーく落ち込んでおったらば治るものも治らなくなると思うし病気の方が勝っちゃうと思うんだけどもエドマンドってどっちかっつーと暗い…!(おい)気がす…。(黙)…ってかまぁ長男の方が手が掛かるし何かと目立った子供っつーのか(え)長男には長男だけに理由があるわけじゃないですか??いっちばん手の掛かる子供ほど可愛いっつーのかなぁ??いろいろ口では「迷惑ばっかり掛けやがって…!」みたいなことを言っておきながら親として過干渉すぐるほどに構ってやっておってそれだからますます反抗的になるっつーのか上手いこと親離れも出来てないし子離れも出来てないみたいな??…ってか偉そうに言ってますけどだから子供はいないし育てた経験もないんですけども。(黙)でも家でぷらぷらしておるのを見るに見兼ねて??俳優の仕事を紹介してやったりとかしておって親の七光り…!ってほどには俳優業で喰ってけてないみたいで(苦笑)バイトバイトで食い繋いでおるみたいなんだけれどもそれでも何だかんだと面倒看てやったりなんかしておってちょっとうざい系の親っつか…。(苦笑)でも母親から呪いのやうに弟を殺した子供として恨まれてる…っつーのか言い聞かされるうちに自分で自分に呪いを掛けちゃってるっつーのかエドマンドとの関係性もぎくしゃくして来て…ってなところもあったりするわけじゃないですか??ちゃんとしてる弟のことが嬉しくもあり妬ましくもありそやって自分から喧嘩吹っ掛けて行ったくせに最終的には「俺のことなんか信じるな…!」ですからねぇ…。(黙)自分と必要以上にかかずらわっておったらば死んでしまった弟のやうにいつかエドマンドのことも自分が殺してしまうんじゃなかろうか??(おぶおぶ)みたいなことまで考え過ぎちゃってるんじゃないですかねい??でも赤ちゃんの弟にべっつにはしかを積極的に伝染してやろうwwwとか思って部屋に入ったわけじゃないんだろうしどっちかっつーと退屈して泣いてる赤ちゃんがいて一緒に遊んでやろうだとか相手してやろうだとかお兄ちゃんらしい気持ちでもって近付いちゃってそれがたまったま運悪くはしかが伝染っちゃって死んじゃったけれどもこのエドマンドの場合はもうどっちも2人していいおっとなーvvvなんだし相手してやろうとか遊んでやろうとか子供っぽい気持ちじゃなく現実的に弟の方がちゃんと人生生きてて軌道に乗っててそれに対する妬みみたいなのもありつつ結核みたいな病気に罹っちゃって不憫なところもありつつそういう諸々が力加減気にせずぶつかって行って本気で手に力をぐっ!と込めればかんったんに弟だったって殺せちゃうわけだからして本気で殺そうと思ってなかったとしてもつい魔が差して…みたいなことだってないとは言い切れないしその辺の匙加減っつーのか力加減もそうだけど気持ちの持って行き方だとかそゆのも難しいことだよなー…と。(え)最終的にこのエドマンドの語り口として語られる劇なんだから自分以外の家族はもう今は死んじゃっててみーんないなくなっちゃったっつー結末の上に描かれてるわけで結局エドマンドは病気も治って自分の新しい家族も持ってその上で元いた家族を俯瞰的に眺めるっつーのかな??あーんなに逃げ場もなくぶつかり合ってた家族がカテコになると一斉にじゃれじゃれして仲良さげなところがなーんか可愛くてそのギャップがもう…!(え)なにげにすぐ前の列にミク友さんのぽぷら並木さんたちご夫妻が座っておられたんですけれども声を掛けるタイミングを逸してしまいましたとさ。(苦笑)とほー。 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